ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』とは、イギリスを舞台に魔法使いの少年・ハリーが闇の魔法使い・ヴォルデモートと立ち向かうファンタジー映画。三年生となったハリ―。魔法界を訪れるとアズカバンに投獄されていたシリウス・ブラックが、脱獄していたことを知る。シリウスが自分を狙っていることを知るハリー。学生時代、父とシリウスが親友だったことを知り、ハリーは父を裏切ったシリウスに対し憎しみを抱き始める。
J・K・ローリングの小説が原作のシリーズ第三弾。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のあらすじ・ストーリー

窮地に陥っている自分自身とシリウスのため守護霊の呪文を成功させるハリー

魔法の暴走によって叔父の妹を膨らませてしまったハリー。家を飛び出したハリーの前に迷子の魔法使い専用バス「夜の騎士バス(ナイトバス)」が現れる。それに乗り魔法界の宿泊地、漏れ鍋に数日間身を寄せることとなる。魔法界はアズカバンに殺人犯投獄されていたシリウス・ブラックの脱獄により騒然としていた。ホグワーツでも特別措置として、アズカバンの看守、ディメンターを常駐させることとなっており、生徒たちは不安に包まれる。再びホグワーツでの生活が始まると、ハリーはシリウスが自分の命を狙っているらしいことを知る。父の親友であったにも関わらず裏切ったシリウスを憎むハリー。しかしシリウスは無実であること、真犯人は別にいることを知り協力することに。死んだはずのペティグリューを連行しようとした彼らの元に吸魂鬼の群れが……。シリウスを救うため、奪われる必要のなかった命を救うため、逆転時計で過去に戻ったハリーたちは吸魂鬼の群れに挑む。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の登場人物・キャラクター

ハリー・ポッター(演:ダニエル・ラドクリフ / 吹替え:小野憲章)

主人公であり、グリフィンドール生。叔父の妹に両親をバカにされたことで魔法が暴走。家を飛び出してきてしまう。両親を亡くした経験のせいか、吸魂鬼の影響を受けやすい。身を守るために守護霊の呪文を覚え、今作中盤には有体の守護霊を出すところまで可能となった。守護霊は牡鹿の姿をしており、これは父親ジェームズと同じである。
心優しく勇敢な性格。父の親友であったシリウスが裏切ったことに怒った様子を見せるなど、今作では感情的な部分も見られる。

ロナルド・ビリウス・ウィーズリー(演:ルパート・グリント / 吹替え:常盤裕貴)

ハリーの親友であり、グリフィンドール生。今作冒頭ではくじに当たり臨時収入が入ったことで、家族で旅行に行っている。また、前作で折れた杖も新調している。
友達思いの優しい性格。お調子者であるものの、いざという時は体を張るなど勇敢な部分もある。ペットのネズミであるスキャバーズを大切に思っており、そのせいでハーマイオニーと喧嘩している様子もたびたび見られる。

ハーマイオニー・グレンジャー(演:エマ・ワトソン / 吹替え:須藤裕実)

ハリー、ロンの友人であり、グリフィンドール生。成績優秀で学ぶことが大好き。たくさんの授業をとっており、中には時間が重なっているものもある。今作から新しくペットとして猫のクルックシャンクスを飼っている。
真面目で心優しい。真面目すぎるが故に融通の利かない部分があり、そのせいでロンやハリーと喧嘩することもしばしば。約束したことや友達のためなら一人でも無理をしてしまうなど、不器用な一面も見られる。

シリウス・ブラック(演:ゲイリー・オールドマン / 吹替え:辻親八)

グリフィンドール出身で、学生時代のハリーの父ジェームズの親友。大量殺人と友人のピーター・ペティグリューを殺害したとしてアズカバンに投獄されていた。ヴォルデモート復活のためにハリーを狙っているとされており、ホグワーツ周辺でたびたび姿を目撃されている。
学生時代はジェームズと共にイタズラを仕掛けていたらしい。ハリーの後見人。

リーマス・ルーピン(演:デヴィット・シューリス / 吹替え:郷田ほづみ)

今作の闇の魔術に対する防衛術の先生。実戦形式の授業で生徒から好評。ハリーの父、ジェームズとシリウスとは学生時代からの友人。吸魂鬼の影響を受けやすいハリーに、守護霊の呪文を教える。
心優しく知識も豊富。ジェームズには強い恩を感じていた様子も見られる。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の用語

吸魂鬼(ディメンター)

地上を歩く生物の中で忌まわしきものの一つとされている生物。人間の幸福や喜びなどプラスの感情を吸い取り、相手の活力を奪う。そのため、監獄アズカバンの看守をしている。フードの中には口が隠されており、重罪を犯した死刑囚には「吸魂鬼の接吻」が下される。これを執行された人間は魂を吸い取られ廃人と化すため、フードの中を見ても説明できる人間はいない。魔法を使える人間のみ視認できる。守護霊の呪文によって退治することができる。また、動物のように感情が複雑でない生き物に関しては認識することができない。

守護霊の呪文

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