湯を沸かすほどの熱い愛(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『湯を沸かすほどの熱い愛』とは、2016年に公開された日本映画。「幸の湯」という銭湯を営む幸野家。しかし1年前に父が家を出て行ってしまい銭湯は休業状態。母の双葉はパートをしながら懸命に娘を育てていたが、ある日余命宣告を受ける。双葉はその日から、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行して行くが、それは家族の秘密を取り払うことでもあった。関わるすべての人の心を突き動かす強さと優しさを持つ主人公・双葉を宮沢りえが演じ、失踪した夫・一浩をオダギリジョーが演じる。第40回日本アカデミー賞受賞作品である。

タイトルの意味が明かされるエンディング

双葉が銭湯で火葬されるクライマックスでタイトルバックが登場する。燃え盛る炎の映像に映し出されるタイトルバックと、共に流れるエンディング曲の力強い前奏がマッチしている。
ここまで来てからタイトルの意味が初めて明かされる。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

葬式は銭湯に似ていると感じていた中野監督ならではのラストシーン

中野量太監督は、インタビュアーに銭湯を舞台にした理由を聞かれ、「もともとお葬式は銭湯に似ているって思っていたんです」と答えている。
葬式は客が来て、お焼香して、遺族達と故人の話などをして帰って行く。銭湯は、銭湯に来て湯船に入り、お風呂上がりには皆で牛乳を飲みながらおしゃべりして出て行く。よく似ていておもしろいと思っていた為、ラストの葬式のシーンはいつもの銭湯と同じようにしたかったという。

タイトルバックに映り込む双葉の足

ラストの火葬シーンで双葉の両足の裏が映っていると言われている。
その為、「はっきりとした描写がなかった双葉の火葬が確信に変わった」という意見もあれば、「薪が足に見えているだけでは?」という意見もあるが、真相は不明である。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の主題歌・挿入歌

主題歌:きのこ帝国『愛のゆくえ』

『湯を沸かすほどの熱い愛』の受賞歴

第40回日本アカデミー賞
優秀作品賞/優秀監督賞(中野量太)/優秀脚本賞(中野量太)/最優秀主演女優賞(宮沢りえ)/最優秀助演女優賞(杉咲花)/新人俳優賞(杉咲花)

第41回報知映画賞
作品賞/主演女優賞(宮沢りえ)/助演女優賞(杉咲花)/新人賞(中野量太)

新藤兼人賞(2016年度)
金賞(中野量太)

第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞
主演女優賞(宮沢りえ)

第59回ブルーリボン賞
助演女優賞(杉咲花)

第31回高崎映画祭
最優秀監督賞(中野量太)/最優秀主演女優賞(宮沢りえ)/最優秀新進女優賞(杉咲花)/最優秀新人女優賞(伊東蒼)

第38回ヨコハマ映画祭
監督賞(中野量太)/脚本賞(中野量太)/助演女優賞(杉咲花)

第26回日本映画批評家大賞
作品賞/監督賞(中野量太)/主演女優賞(宮沢りえ)/助演女優賞(杉咲花)

第90回キネマ旬報ベスト・テン
日本映画ベスト・テン 第7位/主演女優賞(宮沢りえ)/助演女優賞(杉咲花)

HIHOはくさいアワード(2016年度)第10位

第26回東京スポーツ映画大賞
主演女優賞(宮沢りえ)/新人賞(杉咲花)

おおさかシネマフェスティバル2017
日本映画ベストテン 第6位/助演女優賞(杉咲花)/新人監督賞(中野量太)

第48回照明技術賞
映画部門 新人照明賞(谷本幸治、河内大輔、横山淳)

『湯を沸かすほどの熱い愛』の関連映像

予告編映像

第40回日本アカデミー賞受賞作品。宮沢りえ主演映画。
余命宣告された母が「絶対にやっておくべき」3つの事とは。賛否両論を巻き起こした衝撃のラストに感情が揺さぶられる。

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