ボーン・レガシー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。
日本語吹替:小山茉美(ソフト版)
CIAの内部調査局長。常に冷静に状況を見極め、チームのメンバーに状況に応じた的確な指示を出す優秀な指揮官で真実を追求する強い意思がある。「トレッドストーン」や「ブラックブライアー」の極秘作戦のことを知り「殺人マシーンを育てるためにCIAに入ったのではない」とボーンに協力し、彼がヴォーゼンの金庫から盗んだ「ブラックブライアー」の資料を受け取り、世間に公表した。さらに上院の公聴会で証言したが、ヴォーゼンが嘘の証言をしたことにより、CIAの裏切者とされ電話、メールなどすべて盗聴され、移動場所も追跡されている。国際指名犯のボーンに協力した反逆者とされ起訴されそうになっている。
ノア・ヴォーゼン(演:デヴィッド・ストラザーン)
日本語吹替:小川真司(ソフト版)
CIAの対テロ極秘調査局の局長、かつ極秘作戦「ブラックブライアー」の現場責任者。国家の安全を脅かす存在を捜索し、殺害命令も躊躇せず行う非情なリーダー。「ブラックブライアー」を暴こうとする新聞記者ロスやその情報源、彼らを追うボーンらに対しても殺害命令を下す。金庫にある「ブラックブライアー」の資料をボーンに盗まれ、それを受け取ったパメラが公表したため逮捕された。CIA長官や自分の身を守るため、上院の公聴会で「ブラックブライアー」の作戦内容について、「トレッドストーン」に問題が起き、「ブラックブライアー」は離脱した作戦員を追うためスタートしたと嘘の証言をした。
エズラ・クレイマー(演:スコット・グレン)
日本語吹替:伊藤和晃(ソフト版)
CIA長官。「ブラックブライアー」の責任者で「ブラックブライアー」の暴露を防ごうとヴォーゼンに指示しており、さらに暴露された時はパメラに責任を被せようと考えていた。ヴォーゼンの金庫からボーンが盗んだ「ブラックブライアー」の資料を受け取ったパメラが世間に公表したため、刑事訴追された。退役軍人のターソに、対処について国家調査研究所のバイヤーに相談したいと話をしたところ、ターソがバイヤーに話すことになった。
ウィリス(演:コリー・ジョンソン)
日本語吹替:楠大典(フジテレビ版)
CIAの対テロ極秘調査局のヴォーゼンの部下。ボーンがニューヨークに来たことをバイヤーに連絡した。
アルバート・ハーシュ博士(演:アルバート・フィニー)
日本語吹替:大塚周夫(ソフト版)
「トレッドストーン」作戦当時のニューヨークの特殊研究所の主席医師で「トレッドストーン」第一号となるボーンを訓練した。アメリカ政府の極秘作戦の医療チームの2大ボスの一人。もう一人のボスであるヒルコット博士と会合で親しくしている様子がYouTubeにアップされたことで、「アウトカム」など進行中の作戦に影響があることを恐れたバイヤーの命令で心不全に見せかけて抹殺された。今作ではYouTube映像のみで登場。
その他
サイモン・ロス(演:パディ・コンシダイン)
出典: www.ign.com
イギリスの新聞ガーディアン紙の保安専門記者。「ブラックブライアー」や「トレッドストーン」についてダニエルズから情報提供を受け、記事にしようとしたため、CIAから追われることとなる。また、国際手配されたボーンや恋人マリーについて書かれた記事を読んだボーンから接触を受ける。ロンドンのウォータールー駅でボーンと待ち合わせし、ボーンの指示を受けて動くが彼の制止を振り切り動いたことで、CIAの命令により暗殺者に射殺された。
ジェイソン・ボーン(演:マット・デイモン)
出典: www.nytimes.com
記憶喪失となったCIAの元トップ工作員。自分が何者かを探し続けるなかで、命を狙われ続け、恋人のマリーを殺されたことから、こうなった状況を作り出した奴らを見つけようとしている。ヴォーゼンの金庫から盗んだ「ブラックブライアー」の資料をパメラに渡し、自分が暗殺者となった始まりの特殊研究所で「トレッドストーン」の訓練発案者のアルバート博士と出会い、話すうちにジェイソン・ボーンとなった経緯をとうとう思い出した。追いかけて来た暗殺者やCIAから逃げるため、10階建てのビル屋上から川に飛び込み逃走した。彼の存在により、政府関係の他の極秘作戦の暴露のきっかけになることを危惧されている。今作では会話やニュースの中でのみ登場。
ポールセン将軍(演:ジョン・ダグラス・トンプソン)
出典: www.youtube.com
アメリカ海兵隊将軍。「アウトカム」中止に反対し、バイヤーを説得するもうまくいかず、「全作戦で私に見えないのでお宅の作戦だけ。私の邪魔をするのはいつもお宅の組織だ。なぜそんな力がある?」とバイヤーの持つ力に疑念を抱いている。
『ボーン・レガシー』の用語
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目次 - Contents
- 『ボーン・レガシー』の概要
- 『ボーン・レガシー』のあらすじ・ストーリー
- アラスカで訓練を積むアーロン
- 山小屋に到着したアーロンと「アウトカム」作戦中止による作戦員の抹殺
- 山小屋で攻撃されるアーロンたち
- アーロンへのミサイル攻撃で過去を思い出すバイヤー
- 研究所乱射事件
- 薬を求めるアーロンに活性ウイルスで代用可能なことを伝えるマルタ
- マルタの行方を調べるバイヤーたち
- フィリピンに到着した2人とマルタの同伴者がアーロンだと突き止めたバイヤーたち
- 活性ウイルスを注射されたアーロンと彼らを追うバイヤーたち
- 発見された2人は警察や暗殺者から逃走する
- その後と2人の逃走後
- 『ボーン・レガシー』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- アーロン・クロス(演:ジェレミー・レナー)
- ステリシン・モルランタ社関係
- マルタ・シェアリング博士(演:レイチェル・ワイズ)
- テレンス・ワード(演:ニス・ボウトシカリス)
- ドナルド・フォイト博士(演:ジェリコ・イヴァネク)
- ダン・ヒルコット博士(演:ニール・ブルックス・カニンガム)
- 国家調査研究所関係
- リック・バイヤー(演:エドワード・ノートン)
- ディタ・マンディー(演:ドナ・マーフィ)
- ゼヴ・ヴェンデル(演:コリー・ストール)
- アーサー・イングラム(演:マイケル・チャーナス)
- マーク・ターソ(演:ステイシー・キーチ)
- コニー・ダウド博士(演:エリザベス・マーベル)
- 「アウトカム」No.3(演:オスカー・アイザック)
- 「ラークス」No.3(演:ルイ・オザワ)
- CIA関係
- パメラ・ランディ(演:ジョアン・アレン)
- ノア・ヴォーゼン(演:デヴィッド・ストラザーン)
- エズラ・クレイマー(演:スコット・グレン)
- ウィリス(演:コリー・ジョンソン)
- アルバート・ハーシュ博士(演:アルバート・フィニー)
- その他
- サイモン・ロス(演:パディ・コンシダイン)
- ジェイソン・ボーン(演:マット・デイモン)
- ポールセン将軍(演:ジョン・ダグラス・トンプソン)
- 『ボーン・レガシー』の用語
- 国家調査研究所(NRAG)
- CIA(中央情報局)
- 工作員
- ステリシン・モルランタ社
- トレッドストーン(踏み石作戦)
- ブラックブライアー(黒バラ作戦)
- アウトカム
- 活性ウイルス
- 青の薬
- 緑の薬
- ラークス
- エシュロン
- アメリカ国防総省(DoD)
- アメリカ国家安全保障局(NSA)
- 『ボーン・レガシー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 極寒のアラスカの川に飛び込んだり、切り立った雪山を移動するアーロン
- バイヤー「我々は人の益になる非道徳的な人間なのだ」
- マニラでのアーロンの屋根を逃げる逃走と格闘シーン
- マニラの逃走劇でのアーロンのバイクテクニック
- マルタ「迷ったままでいたいわ」
- 『ボーン・レガシー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ボーンシリーズ』4作目の主人公がアーロン・クロスになった理由
- 映画『アベンジャーズ』の撮影中に『ボーン・レガシー』の脚本を受け取り、出演を即決したジェレミー・レナー
- 『ボーン・レガシー』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:モービー『エクストリーム・ウェイズ』