ハムナプトラ2/黄金のピラミッド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』とは、スティーヴン・ソマーズが監督の『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の続編にあたる実写映画。
前作の主人公リックとエヴリンは結婚し、二人の息子のアレックスが新たな登場人物として活躍する。
リックとエヴリンは、アヌビス神と契約をしたスコーピオン・キングと再び甦ったイムホテップにさらわれた息子を取り戻すべく立ち向かう。
前作から2年後に公開された本作だが、前作以上に当時のVFXによる映像技術が採用されており、ミイラやアヌビスの軍勢がリアルに表現されている。

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』の概要

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』とは、2001年に公開されたアメリカ映画である。1999年の映画『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の続編で、前作の主人公リックとエヴリンは結婚し、8歳になる息子のアレックスがいる。
前作同様、監督はスティーヴン・ソマーズ、主人公で冒険家のリックをブレンダン・フレイザー、妻で考古学者のエヴリンをレイチェル・ワイズが演じている。
前作よりさらに進歩した最新のVFXの使用により、ミイラと他のキャストとのシーンも自然でストーリーに没入できる。
全世界興行収入は、大ヒットとなった前作の4億1593万ドルをしのぐ、4億3301万ドルを記録した。

監督・脚本のスティーヴン・ソマーズは1962年3月20日生まれで、アメリカ合衆国オハイオ州デイトン出身である。ミネソタ州で育ち、アメリカとスペインの大学で学んだ後、4年間を舞台俳優とロックバンドのマネージャーとしてヨーロッパを拠点に活動した。帰国後は、南アメリカカリフォルニア大学で映画製作を学び、CGを駆使した映画『ザ・グリード』をヒットさせる。『ハムナプトラ』では長年の夢だったミイラ映画を世に送り出した。

前作から9年後の1933年のロンドンで、冒険家リックと古代エジプト学者のエヴリンは3000年前から甦った高僧イムホテップを倒し、幸せな結婚生活を送っていた。2人の間には8歳の息子のアレックスが誕生し、リックとエヴリンはアレックスを連れ、家族で古代の神殿の地下室を探索して回るような日々を過ごしていた。
時を同じくして、大英博物館にミイラとして納められていたイムホテップが謎の軍団の手で再び現代に甦り、解き放たれる。そして、同時に古代エジプト時代に世界を滅ぼし眠りについていた砂漠の戦士スコーピオン・キングも復活を遂げてしまう。スコーピオン・キングの不死身の「アヌビスの軍隊」を得るために、イムホテップは「アヌビスの腕輪」を手に入れようとしていた。
一方、エジプトのある遺跡を探索中だったリックたち家族は「アヌビスの腕輪」を発見するが、腕輪を狙う何者かに襲われる。3人はその場を切り抜けロンドンの自宅へ腕輪を持ち帰った。ロンドンへ帰宅したものの、エヴリンは「アヌビスの腕輪」を使い、伝説のアム・シェアーへ行こうとリックを説得する。その間に、好奇心旺盛なアレックスは腕輪の入った箱を開け、自分の腕につけてしまう。すると突然目の前にエジプトの光景が広がり、1つ目の目印である「カルナック神殿」の光景が目の前に広がった。
その時、何者かがリックの家に侵入し、彼らを襲ってきたのだった。彼らの狙いは、「アヌビスの腕輪」であり、腕輪を手に入れるためアレックスはさらわれてしまう。アレックスを取り戻すため、リックとエヴリンは「アヌビスの腕輪」が指し示す黄金のピラミッドに向かうこととなるのだった。

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』のあらすじ・ストーリー

スコーピオン・キングの伝説

紀元前3067年のテーベに獰猛な戦士、スコーピオン・キングという人物がいた。スコーピオン・キングは、世界を征服しようと大軍を率いて戦争を起こした。しかし、7年もの激しい戦いの末、スコーピオン・キング率いる軍は敗北し、「アム・シェアーの聖なる砂漠」に追い払われ、最後はスコーピオン・キングただ1人となった。死の間際、スコーピオン・キングは闇の神アヌビスへ「自分の命を助け、敵を倒させるなら、自分の命(魂)を捧げよう」と誓い、サソリを喰らう。アヌビス神がその願いを聞き入れると、砂漠が瞬時に緑のオアシスに変わり、スコーピオン・キングは歓喜の雄叫びを上げた。そしてスコーピオン・キングはアヌビスの軍隊を指揮し、全てを破壊しつくした後、アヌビスの永遠の僕となった。その瞬間、スコーピオン・キングの腕から「アヌビスの腕輪」がはずれ、アヌビスの軍隊は再び目覚める日まで元の砂漠へと戻っていった。それから5000年の時が経った。

アヌビスの腕輪

小箱を見つけたエヴリン(左)とリック(右)。

前作『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』から9年後の1933年。冒険家のリックと古代エジプト学者のエヴリンは結婚し、8歳の息子アレックスが生まれていた。

エヴリンの不思議な夢に導かれ、家族3人はエジプトで遺跡を発掘していた。その遺跡でアレックスがリックに「パパと同じ刺青が壁に書いてあった」と言うが、リックは取り合わず寺院で待っているよう告げる。一方、エヴリンは毒蛇をものともせず発掘調査に没頭し、おびただしい数の蜘蛛やサソリ、髑髏を目の前に松明を持ち先へ進んでいった。エヴリンは、毎晩見る夢がこの遺跡ではないか、前にも絶対に来た気がするとリックに告げ、行き先を知っているかのように遺跡の扉の仕掛けを開けてしまう。すると急に幻覚に襲われ、周りの遺跡が3000年前のものとなる。目の前で輝いている金色の扉が開くと、そこには「アヌビスの腕輪」が保管されており、その扉を開閉していたのが前世のエヴリン自身だった。ちょうどそこへリックが現れ幻覚は消える。エヴリンはリックに幻覚を見たと告げ、自分が以前ここにいたと告げた。もし本当にいたのなら扉を開けてくれというリックに、エヴリンは鍵を回し、いとも簡単に開けてしまう。そしてついにエヴリンはスコーピオン・キングの紋章の近くにあった小箱を見つける。今まで神話上のものだと思われており、遺物も古文書も何も見つかっていないと喜ぶエヴリンだったが、リックは何か祟りがあるのではと危惧する。

一方、神殿にいるアレックスの元へ「アヌビスの腕輪」を狙う大英博物館の館長ハフェズの手下であるスパイビー、ジャック、レッドが現れる。とっさに荷物を持ちやぐらの上に隠れたアレックスに気づかない3人は「アヌビスの腕輪」を探し始めた。また3人はリックが来ていることを知っていたため、レッドが単独でリックを探しに行く。アレックスはパチンコ玉を飛ばして追い払おうとしたが、3回目にパチンコ玉を飛ばした際、ジャックにアレックスの居場所がバレてしまう。そしてアレックスはジャックに追いかけられるが、あわやつかまりそうになった時、神殿に大量の水が押し寄せ、戻ってきたレッドと共に2人は退散する。その際、ジャックはアレックスがいるやぐらを足でけり倒して去っていく。神殿の揺れとともにやぐらが倒れ、アレックスはとっさに側の柱に飛び移った。11本の柱はドミノ倒しのように次々と倒れていき、アレックスは呆然とするも助かったのだった。

遺跡では、小箱を見つけたリックとエヴリンの近くにレッドが迫る中、エヴリンが小箱の鍵を開けると、そこには「アヌビスの腕輪」が入っていた。レッドがリックとエヴリンにピストルで狙いを定め、エヴリンが腕輪を小箱から出した時、神殿が揺れ足元が崩れ始める。急いで腕輪を小箱に戻すエヴリンだったが、その直後、小箱に「この腕輪を乱す者はナイル川の水を飲むであろう」と書いてあるとおり、大量の水が2人に押し寄せる。リックとエヴリンは逃げようとしたが水に飲まれてしまい、浮上するも柵が邪魔をしてそれ以上逃げられず窮地に陥っていた。その時、神殿にいたアレックスは、倒れた神殿の柱が壁を破ろうとするのを止めようとしたが、とうとう壁が破れてしまう。その瞬間、大量の水と共に両親が流れ込んできたのだった。

その頃ハムナプトラでは、3000年前のエジプトの大神官イムホテップの恋人だったセティ1世の愛人アナクスナムンの生まれ変わりのミラ、暗殺者ロックナー、ハフェズらによって死者を甦らせる「死者の書」、生者を葬り去る「アムン・ラーの書」、「イムホテップのミイラ」が発掘されようとしていた。そんな中、スパイビー、レッド、ジャックが手ぶらで発掘所に合流する。まさにその時足元が揺れ、土の中から大量の肉食虫「スカラベ」が現れ、発掘に携わっていた大半の人間が餌食となってしまう。その後すぐに「イムホテップのミイラ」が発掘された。ハフェズはスパイビー、レッド、ジャックに腕輪を渡すように言うが、腕輪はロンドンのリック達が持っていることを告げる。そして、ハフェズ達もロンドンへ向かうのだった。このハフェズ達の行動の一部始終を監視し、闇に紛れ秘密裏に捜査していた人物がいた。その人物こそ、イムホテップ復活を阻止し、砂漠の平和を守るメジャイの戦士であるアーデス・ベイであった。

ロンドン

ロンドンの自宅に帰ったエヴリンは、「アヌビスの腕輪」が失われたアム・シェアーのオアシスの鍵だとリックに伝え、オアシスへ行ってみたいと告げる。アム・シェアーはスコーピオン・キングが率いるアヌビスの軍が眠っている場所で、スコーピオン・キングは5000年に1度目覚めるという。そして、スコーピオン・キングを滅ぼさないと世界は滅びるというのだ。2人はエヴリンが6週間前から見始めたという夢について話し合う。リックは、ちょうど6週間前はエジプトの新年でスコーピオンの年だと告げるが、エヴリンはただの偶然だと取り合わない。過去の経験から不穏なものを感じるリックが、家族が何よりも大切で危険な目に合わせたくないと話すと、エヴリンは考古学会から大英博物館で働くように言われていると告げる。

自宅へと帰ったアレックスが「アヌビスの腕輪」の箱をテーブルの上に置くと、カチッと音を立て鍵が開く音がし、自然に開いてしまう。そのまま腕輪を腕に当てた瞬間、腕輪が勝手に腕に装着され、突然エジプトのピラミッドが現れ、砂漠を超えてカルナック神殿の光景が目の前に広がった。そして腕輪が外れないことに気づく。どうしても腕輪が外れないアレックスは、腕輪の入っている小箱に同じくらいの重さの彫刻を入れ、ジャケットで腕輪をを隠し何食わぬ顔をする。

一方、リックの留守中に勝手に女性を連れ込み、自分は勇気も金もあると豪語するエヴリンの兄ジョナサンの元へハフェズ達がやってくる。女性はすぐに追い出され、ハフェズはジョナサンに「アヌビスの腕輪」を探していると告げる。彼は、ジョナサンをリックだと思い、腕輪のありかを聞き出そうとしていた。何も知らないジョナサンの喉元にナイフが突きつけられた時、ハフェズがジョナサンの持っていた王の笏(しゃく)を「オシリスの笏」だといって取りあげる。そこへコブラを持ったミラがやってきてジョナサンを襲わせようとした時、リックが現れる。リックはミラが投げつけてきたコブラを素手で受け止め投げ返し、さらに飛んできたナイフを空中で受け止め投げ返した。ジョナサンは、「オシリスの笏」をハフェズから奪い返し、リックと共に激しい銃撃をかわし、何とか逃げ切ることができた。

その頃、アレックスとエヴリンがいる部屋にロックナーが現れ、腕輪の箱をよこせと言う。エヴリンは剣を抜き出ていくように言うが、ロックナーの手下たちも加わり、殺してでも箱をもらうと告げられてしまう。そこへ、アーデス・ベイが助けに現れる。アーデス・ベイとエヴリンと刺客との激しい戦闘が繰り広げられ、アレックスも箱を守ろうとしたが取られてしまい、敵の一人がエヴリンを気絶させ人質としてさらっていってしまう。

その後、アーデス・ベイとアレックス、リック、ジョナサンは合流し、アーデス・ベイはある写真の人物のところに行けばエヴリンはいるはずだと告げる。その写真を見たアレックスは大英博物館の館長だと見抜く。アーデス・ベイは、ミラがなぜかすべてを知っていて、イムホテップを掘り起こし、腕輪も取っていったと言う。アレックスは自分の腕にはめた腕輪を見せ、腕輪のことは心配しなくていいと伝える。腕輪をはめた時、ギザのピラミッドが見え、そのあと砂漠をとんでカルナック神殿が見えたと言うアレックスにアーデス・ベイはこれで地獄の扉が開かれたと告げる。腕輪をはめた以上、スコーピオン・キングが目覚めるまであと7日しかないというのだ。それは、アヌビスの軍が目覚め、世界が滅亡するということを意味していた。スコーピオン・キングを倒した者しか、再び軍を地下に戻すか軍で世界を支配することができないというのだ。ハフェズ達はスコーピオン・キングに対抗できる者としてイムホテップを掘り起こし、彼に軍を支配させようと企んでいた。

大英博物館

リック達は大英博物館の館長であるハフェズを追って大英博物館に向かう。到着した際、リックの腕の刺青に気づいたアーデス・ベイは聖なるしるしだと言う。リックはカイロで孤児の時に入れた刺青にすぎないと言うが、それは人類の守護者で神に仕える戦士メジャイのしるしだとアーデス・ベイは告げる。だが、リックは全く取り合おうとしない。

大英博物館の地下では、生贄となったエヴリンの目の前で、ハフェズによりイムホテップを甦らせる儀式が行われていた。博物館内のミイラが儀式により次々に目覚めていき、ついにイムホテップが目覚めてしまう。そこへやってきたミラの姿を見てエヴリンは既視感を覚える。ミラはイムホテップに自分はアナクスナムンの生まれ変わりだと告げる。イムホテップはミラに、今は肉体だけだがすぐに魂を呼び戻すと約束する。ハフェズはイムホテップに差し出すため、腕輪の箱を開けるが、そこにはアレックスが入れた彫刻が入っており、ロックナーはアレックスの仕業だと気づく。

ついにエヴリンは、ミラとイムホテップによって、生贄として火の中に放り込まれようとしていた。そこへ、危機一髪、火を飛び越えリックがエヴリンを救出する。リック達は銃撃されるが、上からアーデス・ベイが応戦し、激しい銃撃戦が繰り広げられる。何とかその場から逃げ出したリック、エヴリン、アーデス・ベイだが、イムホテップによって甦った4体のミイラ達に追われることになるのだった。

博物館の外で待っていたジョナサンとアレックスは、銃声を聞き慌てて車へと乗り込む。急いで車のキーを差し込むジョナサンだったが、手が震えてキーを折ってしまう。仕方なく、急遽2階建てバスを拝借し、リックとエヴリン、アーデス・ベイも合流し逃げ出すのだった。バスに追いつく勢いで走って追いかけてくるミイラ達だったが、突如壁を駆け上り、最短ルートでリック達の乗っているバスへ迫りくる。左右に分かれ、猿のように建物の壁を走りくるミイラ達に驚くリックだったが、アーデス・ベイ、エヴリンの協力とジョナサンの運転により何とかミイラ達を撃退する。安心したのもつかの間、追いかけてきたロックナーによりアレックスが誘拐されてしまう。悲しむリックとエヴリンに、アレックスが腕輪をしている限り危害を加えられることはないとアーデス・ベイは言うのだった。そして、アレックスがカルナック神殿に着けば、腕輪が次の目的地を示すということがわかり、先回りしてカルナック神殿に行く計画を立てるのだった。

救出

その頃、列車に乗せられたアレックスは、ハフェズがミラに「死者の書」を渡しているところを目撃する。イムホテップからアム・シェアーに連れていくよう言われたアレックスは、腕輪をはめてから7日後の陽が昇るまでに、ピラミッドに入らなければその命が腕輪に吸い取られることを告げられる。それは残り5日しかないということを意味した。

一方、スパイビー、ジャック、レッドはミラの策略により、呪いの箱を開けてしまい、イムホテップに肉体を吸い取られミイラと化してしまう。肉体を得て、イムホテップはより強力になるのだった。

リック達は、リックの昔の友人でエジプトの空輸会社を経営しているイジーの元を訪れるが、リックの姿を見るや否やイジーは悲鳴を上げ逃げ出し鍵をかけてしまう。過去にリックに散々振り回され、関わると必ず銃で撃たれると恐れるイジーに、息子を救出してほしいと頼み込む。なんとか「オシリスの笏」を渡すことで交渉が成立し、イジーの飛行船に乗ってアレックスの救出に向かう。メジャイの12部族の長達もいったん合流し、伝令役にアーデス・ベイの相棒である鷹のホラスを使い、アヌビスの軍を止めるべくそれぞれの持ち場へと向かうのだった。アーデス・ベイによると、黄金のピラミッドはスコーピオン・キングの書にもあり、それを見て生き延びた者は誰もいないという。また、リックの刺青について、彼が聖なるメジャイだと認め受け入れれば何でもできると告げるがリックは取り合わない。その時、飛行船で一人たたずんでいたエヴリンは、イムホテップがミラの魂を呼び戻すと同時に、自分の前世を見る。彼女は、3000年前のエジプトでイムホテップとアナクスナムンに殺されたセティ1世の娘・ネフェルティティの生まれ変わりだったのだ。前世でセティ1世や神官たちが見守る中、アナクスナムンと決闘を行ったが、アナクスナムンに敗れ、アヌビスの腕輪の守護者となった。その後、セティ1世が殺害される光景を真向かいのバルコニーから目撃してしまう。その光景に、現実のエヴリンは悲鳴を上げて飛行船から落ちてしまい、寸でのところでリックに助けられる。助かったエヴリンが今見た前世の記憶を語ると、それを聞いたアーデス・ベイが、彼女は王女であり、リックは神の戦士、息子のアレックスはアム・シェアーへのガイドだという。これはピラミッドの3つの辺のように、全ては何千年も前から定められた運命だとアーデス・ベイは告げる。偶然だと言うリックに、アーデス・ベイは、エヴリンの夢、アレックスの腕輪がはずれない理由、リックの腕のしるしは偶然ではなく運命であり、運命と偶然との差はわずかだと告げる。

アレックスはついにカルナック神殿にたどり着く。その時、腕輪が次の目的地フィラエの神殿を目の前に映し出した。アレックスは砂でフィラエの神殿を作り、リック達にわかるように行き先を残した。アレックスが残してくれた目的地を手掛かりに、アーデス・ベイはメジャイの長達に、自身の相棒である鷹のホラスを伝達手段として情報を送るのだった。賢いアレックスは、次々と目的地の目印を残していくが、ついにロックナーに見つかってしまう。リック達が追ってきていることに気づいたイムホテップはナイル川を操り、リック達の飛行船を追い払おうとする。何とか逃れて、アム・シェアーにたどり着いたリック達だったが、ついに飛行船が落下してしまう。飛行船が壊れるも何とか無事だったリック達はアレックスを探しに行く。アーデス・ベイは伝令にホラスを飛ばしたが、気づかれたロックナーに銃で撃たれてしまう。ホラスの叫び声に、瞬時に何が起こったか悟ったアーデス・ベイは、悲痛な声でホラスの名を叫ぶ。そして、長達に居場所を知らせるために別行動をとろうとするが、息子を助けてほしいというリックの願いを聞き入れ、先に手伝うことを約束するのだった。

夜の闇の中を、黄金のピラミッドに向かって進んでいくイムホテップ一行を、エヴリンとジョナサンは高台で待ち伏せる。松明の火に、ローマの兵士達やナポレオンの軍の残骸が浮かび上がり、アヌビスの軍の恐ろしさが浮き彫りになった。アヌビスの軍を殺すには首を落とさないといけないとアーデス・ベイは告げ、リックと共にアレックス救出へ向かう。一方、イムホテップ一行は、黄金のピラミッドの目前まで来ていた。黄金のピラミッドへのガイドとして連れてこられたアレックスを、もはや用無しだとロックナーは殺そうとするが、腕輪がアヌビスの軍の鍵を解くことをイムホテップから聞く。その時、急に風が吹き、何かが近づいてくる。姿が見えないものの、次々と倒されていくイムホテップ一行。ついに姿を現したのは、ピグミーのミイラ達だった。小さいながらも凶暴なピグミーは、集団で槍と吹き矢を手に襲い掛かってくる。そのさなか、ロックナーがアレックスに襲い掛かり、腕輪を取りあげようとしていた。そこへ、リックとアーデス・ベイが銃を乱射しながら駆けつける。追い詰められたアレックスが、ロックナーに襲われそうになった時、間一髪リックがアレックスを救出する。アーデス・ベイは、ロックナーと激しい戦いを繰り広げ、ついにアーデス・ベイは宿敵ロックナーを倒すのだった。アレックスを取り戻したリック達だったが、アレックスから、腕輪をしてから7日目の陽が昇るまでにピラミッドに入らなければ、死んでしまうと聞く。しかもそれはまさに今日であり、すぐそこに日の出が迫っていた。後方からピグミーの集団が迫る中、リック達は黄金のピラミッドへと走る。何とかピグミー達から逃げ切ったが、今度は後方から朝日が迫り、間一髪で黄金のピラミッドへと飛び込むのだった。するとアレックスの腕から自然と腕輪が外れ、安堵するエヴリンだったが、そこへやってきたミラにナイフで腹を刺されてしまう。異変に気付き駆け寄るリックの前でエヴリンは倒れ、アレックスをリックに託し、息を引き取ってしまう。

黄金のピラミッド

黄金のピラミッドに入ったハフェズは腕輪を見つけ、スコーピオン・キングを目覚めさせてしまう。それと同時に、巨大なサソリの影が空を覆い、アヌビスの軍隊もまた甦ったが、ハフェズは自らの腕を腕輪ごとなくしてしまうのだった。

一方、イムホテップとミラも地下へと向かっていた。地下のサソリの紋章に足を踏み入れた時、アヌビス神によりイムホテップの力が奪われてしまう。人間と同じようにしか戦えなくなったイムホテップにミラはやめるよう言うが、イムホテップは戦うのが我々の宿命だと言いミラの制止を振り切りスコーピオン・キングの元へ向かう。

アレックスとジョナサンは、エヴリンを甦らせるため「死者の書」を探す。ついに見つけたアレックスは、ジョナサンとミラが戦っている間に書を唱えるのだが、最後の文字がわからない。どんな形だと問うジョナサンに、コウノトリの形だとアレックスは答える。それは前作でジョナサンが読めなかった象形文字「アメノファス」であった。ジョナサンは、ミラにのど元を締め付けられながらも声を絞り出し「アメノファス」と伝える。すぐに最後の文字をアレックスが唱えると、目の前が光り輝き、エヴリンは甦ったのだった。ジョナサンとミラの戦いは佳境を極め、あわやミラの剣がジョナサンに振り下ろされる瞬間、エヴリンが現れミラの攻撃を止める。ミラと対決するエヴリンは、甦った際に前世の記憶を取り戻しており、ミラが前世のアナクスナムンだと知った上で因縁の戦いに挑む。前世と同じようにエヴリンが劣勢となるが、ミラに頭突きをし新しい技でミラを追い込みリベンジを果たした。ミラは劣勢と悟るや否や武器を投げ捨て逃げ出すのだった。

一方、イムホテップとリックの戦いのさなか、スコーピオン・キングが目覚めるのだった。アヌビスの僕となったスコーピオン・キングは体こそ人間だが、その手足はサソリとなっており、俊敏な動きとスピードでイムホテップに迫る。勝ち目はないとイムホテップは瞬時に武器を捨てひざまずき、自分は家来でリックこそがスコーピオン・キングを殺そうとしていると言うのだった。それを信じたスコーピオン・キングは両手のはさみを振りかざしながらリックに迫る。松明が倒れ周りが火の海になる中、リックは必死にスコーピオン・キングの攻撃をかわしていく。リックの逃げる先に、片腕を失い呆然としているハフェズがいたが、すれ違う際スコーピオン・キングに襲われそうになり、イムホテップに助けを求めるもあっさり見捨てられてしまう。そして、体を引き裂かれ殺されてしまうのだった。

ピラミッドの外では、アーデス・ベイと12部族の長達が率いる軍隊が待機していた。そこへ砂漠の地下からアヌビスの軍隊が甦り、姿を現す。壮絶な戦いが繰り広げられるなか、アーデス・ベイがアヌビスの軍の頭を落とすと一瞬で砂と化してしまう。次々と敵の頭を落としていき、ついに全てのアヌビスの軍隊を倒し歓喜に包まれたメジャイ達だったが、すぐに絶望に打ちひしがれる。またもやアヌビスの軍隊が地下から甦り攻め入ってきたのだ。アーデス・ベイは「命の限り」と剣を掲げ、決死の覚悟で戦いに挑もうとしていた。

スコーピオン・キングに追い詰められたリックがふと壁を見ると、左腕にリックと同じ刺青を入れた神の戦士メジャイが「オシリスの笏」を槍のように伸ばし、スコーピオン・キングを倒す姿が描かれていた。自分の右腕にも同じ守護者の刺青が入っていることを偶然だと信じなかったリックだったが、ここへきて信じるしかないと腹をくくる。そこへ「オシリスの笏」を手にジョナサンとアレックスがやってくる。リックはジョナサンに「オシリスの笏」は槍だと伝え、引っ張って槍にするように言う。一刻の猶予もない中、ジョナサンとアレックスはなんとか「オシリスの笏」を伸ばし槍にすることができた。ジョナサンは槍をスコーピオン・キングに向かって投げるがイムホテップに奪われてしまう。イムホテップがスコーピオン・キングに槍を投げるが、寸でのところでリックが奪い返し、ついにスコーピオン・キングの胸を槍で刺し、「地獄へ行け、貴様の軍隊も道連れにな」と叫ぶ。その瞬間、ピラミッドの外の砂漠でアーデス・ベイの目前まで迫っていたアヌビスの軍隊は砂となり消え失せたのだった。そして黄金のピラミッドもまた地下へと吸い込まれていく。ピラミッド全体が大きく揺れ崩壊が始まる中、リックとイムホテップは地下の冥界に吸い込まれそうになり、何とか床にしがみついている状態だった。天井が崩れ落ちてくる中、早く逃げるように言うリックにエヴリンは命がけで助けに向かう。何とか落下物を避けリックの元へたどり着いたエヴリンは、リックの腕をつかみ渾身の力で救出した。一方でミラは、エヴリンとは対照的に自分に助けを求めてきたイムホテップを見捨てて逃げ出し、絶望したイムホテップは自ら冥界へと落ちていった。イムホテップを見捨てて逃げ出したミラだったが、逃げる途中でバランスを崩し、サソリの大群の中に転落してしまい結局は命を落とすのだった。

脱出

黄金のピラミッドが周りのオアシスやピグミー達もろとも地下へと吸い込まれていく中、リック達は壁を伝い必死でピラミッドの頂上を目指していた。とうとうピラミッドの頂上で逃げ場を失った絶体絶命のリック達の元へ、危機一髪イジーが飛行船を飛ばし救出に現れる。乗り移る際バランスを崩し、逆さづりになったジョナサンは「引き上げてくれ」と叫んでいたが、ピラミッドの上で燦然と輝く巨大なダイヤを見るや否や「降ろしてくれ」と叫び、執念で巨大なダイヤを手に入れたのだった。そして、イジーが飛行船を急上昇させたまさにその時、黄金のピラミッドは地下へと消えていった。

一方、砂漠ではアーデス・ベイが飛行船を見上げ、「常にアラーのご加護あれ」とつぶやき、一行に別れを告げるのだった。
飛行船では、失ったと思っていたエヴリンが生きていたことに喜ぶリックがエヴリンとキスを交わし、アレックスとジョナサンがまたかと呆れるといういつもの光景が繰り広げられた。
救出を成功させたイジーは、ジョナサンの手に入れたダイヤの半分は自分のものだと主張する。自分が報酬にもらった「オシリスの笏」をジョナサンが盗んだというイジーに、ジョナサンは「女房に誓って何の話か分からないね」と言う。「何を言っているんだ、あんた独身だろ?」というイジーとしらばっくれるジョナサンが軽口を叩きあいながら本編は幕を閉じ、リック達を乗せた飛行船は美しい夕日に向かって帰路に着くのだった。

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』の登場人物・キャラクター

主人公

リック・オコーネル(演:ブレンダン・フレイザー)

吹き替え:森川智之(ソフト版)/堀内賢雄(フジテレビ版・テレビ朝日版)
本作の主人公。前作での大冒険の末にエヴリンと結婚し、ハムナプトラから持ち帰った財宝によってイギリスのロンドンに豪邸を構え、エヴリンと息子のアレックスと3人で幸せに暮らしていた。愛妻家で、エヴリンとの熱愛ぶりにいつもアレックスから呆れられている。冒険好きで、一家3人で遺跡探検の日々を送っていたが、「アヌビスの腕輪」を発見したことでスコーピオン・キングに挑むこととなる。前作同様、腕っぷしや射撃の腕はずば抜けており、臨機応変な判断力と、向こう見ずともいえる行動力によって窮地を切り抜ける。イムホテップ一派にさらわれた息子のアレックスを救うため、アム・シェアーの黄金のピラミッドへ冒険することとなった。今作で、孤児の頃に右腕に入れた刺青が神の戦士メジャイの印であり、前世がメジャイの戦士だったことが判明した。

リックの仲間たち

miya
miya
@miya

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女王陛下のお気に入り(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『女王陛下のお気に入り』とは、18世紀を舞台に、宮廷で女王の寵愛を奪い合う女性2人の攻防を描いた実話に基づく歴史コメディ映画である。本作は『ロブスター』で鬼才な才能を持つ、ヨルゴス・ランティモスが監督を務めた。第91回アカデミー賞では最多9部門10ノミネートを獲得し、オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞している。気まぐれな女王アンに代わって絶対的権力を握る側近のサラと、貴族の地位に返り咲く陰謀を企てるアビゲイルの、愛憎に満ちた人間ドラマが繰り広げられる。

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バイオハザードV リトリビューション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオハザードV リトリビューション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『バイオハザードV リトリビューション』とは、2012年に公開されたホラーアクション映画であり、『バイオハザードシリーズ』の第5作目となる作品である。監督はポール・W・S・アンダーソン。今作では、シリーズ第1作に登場したアンブレラ社の特殊部隊レイン、ジル・バレンタインたちが再登場する他、レオン・S・ケネディ、エイダ・ウォンなどのゲームの人気キャラクターも続々登場する。 アリス・アバーナシーは謎の研究施設に囚われていた。多数のアンデッドからから追跡される中、研究施設から脱走しようとする。

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バイオハザードIII(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオハザードIII(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「バイオハザードIII(Resident Evil: Extinction)」は主演ミラ・ジョヴォビッチ、監督ポール・W・S・アンダーソンで2007年に公開されたホラー・アクション映画。文明が崩壊した世界を舞台に主人公アリスの戦いを描いている。アンデッドやクリーチャーなどこれまでのホラーらしい要素だけでなく、本作からはSF色も強い世界観となった。

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ボディガード(1992年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ボディガード(1992年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボディガード』とは、1992年にアメリカ合衆国で制作されたラブサスペンス映画である。脅迫状を送りつけられたスーパースターのレイチェル・マロンと彼女を命懸けで守る元シークレットサービスでプロのボディガードであるフランク・ファーマーとの甘くて切なく、ほろ苦い恋が描かれていく。主演は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』でオスカーを獲得したケビン・コスナー、共演は本作が女優デビューとなった歌手ホイットニー・ヒューストンが務めた。監督は『ボルケーノ』、『理由なき発砲』などで知られるミック・ジャクソンが務めた。

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コンスタンティン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

コンスタンティン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コンスタンティン』とは2005年にアメリカ合衆国で公開されたアクション・ファンタジー映画である。監督はフランシス・ローレンス、主演はキアヌ・リーブス、共演を務めたのはレイチェル・ワイズ。宗教観の濃い世界観を斬新かつスタイリッシュな映像で表現し、話題となった。この世には人間界、天界、地獄の三界が存在し絶妙なバランスで成り立っている。凄腕の悪魔祓いジョン・コンスタンティンはこの均衡に異変を感じ、女性刑事アンジェラ・ドッドソンと共に世界の存亡を脅かす陰謀に立ち向かうのだった。

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フォレスト・ガンプ/一期一会(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

フォレスト・ガンプ/一期一会(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『フォレスト・ガンプ/一期一会』とは、1985年に発売されたウィンストン・グルームの『フォレスト・ガンプ』を原作とした、1994年公開のアメリカ映画である。監督はロバート・ゼメキス、脚本はエリック・ロス、主演はトム・ハンクス。第67回アカデミー賞作品賞、第52回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞などを受賞した。人より知能指数は低いが心優しい主人公フォレスト・ガンプは、持ち前の純粋さと才能を活かし様々な記録を作る。そして一途に1人の女性を愛し起こした行動が、人々に幸福をもたらす物語。

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M-1グランプリのネタバレ解説・考察まとめ

M-1グランプリのネタバレ解説・考察まとめ

『M-1グランプリ』とは、漫才師の日本一を決める大会のことを指す。2001年から2010年までは出場資格としてコンビ歴10年以下であったが、復活した2015年からはコンビ歴15年まで引き上げられた。歴代優勝者に中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウィッチマン、NONSTYLE、パンクブーブー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星、ミルクボーイ、マジカルラブリー、錦鯉、ウエストランド、令和ロマンがいる。

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キャスト・アウェイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

キャスト・アウェイ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャスト・アウェイ』とは、2000年に公開されたアメリカのサバイバル映画である。トム・ハンクスが主演を務め、ロバート・ゼメキスが監督を務めた。ストーリーは、国際貨物便フェデックスのシステムエンジニアであるチャック・ノーランドが、飛行中に航空事故に遭い、無人島に漂着してしまうというもの。無人島での生活に適応し、生き延びるために様々な方法を見つけていく。

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ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ロブスター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。

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