アシリパ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
アシリパとは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する主人公の1人である。北海道の小樽近辺の集落に住むアイヌの少女で、大人顔負けの精神力と狩猟技術と調理技術の持ち主。伝統を尊重しながら時代の変化を柔軟に受け入れ、「新しいアイヌ」たることを信念としている。アイヌが隠した金塊とそれを巡る殺人事件に父が関与していた事を知り、その真実と真意を知るため、元日本兵でもう1人の主人公である杉元と共に、隠し金塊の謎へと挑んでいる。
その他の持ち物
出典: twitter.com
取り上げた3つの装備品アイヌ装束・狼の毛皮・弓矢・メノコマキリ以外にも、イカヨプ(矢筒)・チンル(堅雪ようのかんじき)・サラニプ(背負い袋)・ユクケレ(鹿皮の靴)・エキムネクワ(山杖)・タシロ(山刀)を持ち歩いている。ここで挙げてきたものはなかなか漫画の中では大々的な説明がないのでその他で括らせてもらったが、狼の毛皮は小さい頃から仲良しのレタラの親の毛皮使って作られている。タシロ(山刀)は第5話で雪山で捕れたリスをチタタプにする時に使ったり、第20話の大七師団の馬を殺処分して捌くとき、第24話では杉元に襲いかかる鹿にレタラ(白い狼)は噛み付いて、アシリパはタシロを利用して仕留めた。他に木の皮を剥いだり、狩猟やサバイバルで使うことがあるのでお目にかかれるシーンがいくつかあります。チンル(堅雪用かんじき)は、第22話で雪山を登るときに水分補給したサルナシの蔓を利用して作ったものをアシリパは使い、杉元は簡単に作ったものを使用していた。
語学力
アシリパは日本語とアイヌ語を話せるバイリンガルであるが、文字は読めない。第171話で「父からは学校に行って勉強しろ」と言われていたが、彼女は「私達はもともと文字を持たない民族だから」と漢字の勉強をしなかった。たまに日本語の文字や意味がわからず杉元に聞くシーンがある。フチ(祖母のこと)の元に戻ったときは、アイヌ以外の仲間に通訳としてくれるが、アシリパにとって恥ずかしいことを喋ったときは嘘の通訳をする。
アシリパの来歴・活躍
旅の始まり
山中で杉元と出会ったアシリパは、彼から「一部のアイヌが密かに集めた大量の砂金を、とある男が強奪して北海道のどこかに隠した」という”アイヌの隠し金塊”の話を聞く。実はアシリパの父ウイルクはその一件で殺されたアイヌの1人であり、彼女は父の仇を追うために杉元の”アイヌの隠し金塊”探しの旅を手伝うこととなる。まだこの段階では金塊の情報を知った杉元の跡をつけてくる者を捕まえたり、杉元と同じ金塊を狙っている陸軍の第七師団と鉢合わせになり、杉元に刺青人皮の存在と意味を教えてくれた囚人の皮を取り合いになった。そのあとはアシリパの祖母がいる集落に行き食事をご馳走になったり、アイヌの文化に触れたり楽しい時間を過ごした。
白石由竹が旅に参加した経緯
第6話で小樽の山中で野生動物の罠に白石が捕まり、アシリパと杉元が彼の刺青を見てアイヌの人々が持っていいた金塊を奪うためにアイヌ7人を殺害したのっぺらぼうについて色々と尋問していたが吐く様子はなかった。吐かないのでアシリパは獲物のウサギを発見し、杉元も気を取られている隙に白石は逃亡してしまった。杉元はそれを見てすぐに追いかけたが、雪で地形がわからずに気づいたら極寒の川に落ちていまい、お互い死ぬ思いをした。そこで助け合って仲間になるかと思いきや白石は「俺は脱獄王だ」と吐き捨ててどこかに行ってしまった。それから第14話で杉元は、アイヌの集落で滞在している間にアシリパがとても大切にされている場面を目の当たりにしたので、引き離すのを悪く感じ黙って1人で集落を離れて金塊探しをし始めた。アシリパは目覚めて杉元がいないことに気付き、彼が落としていっただろう靴下を仲間のレタラ(白い狼)に嗅がせて探しに行った。だが匂いを辿ると着いた先は白石で、靴下の持ち主は杉元ではなかった。試しに居場所を知らないかと聞くと、街で噂になっている第七師団に捕まった者がいると聞いていたので、アジトに潜入してみた。すると杉元がいたので、脱走できるように色々と手助けし抜け出すことが出来た。その後はアシリパと杉元は再び小樽の雪山に戻るとそこには白石が待ち構えていて、一緒に旅をすることとなった。
酒を飲むと冷静さが無くなるアシリパ
アシリパはお酒を飲むと人にビンタをしたり、急に鋭い目つきで野生動物達について熱弁を奮ったりと強気な行動に出る時もあれば、冗談で杉元が死んだらどうするという会話のときは鼻水と涙をたくさん出して号泣し始めるシーンがあったが、その反対にほんわかとした笑い上戸な雰囲気で人の話を聞いていたりいなかったりな状態になる時もあった。だが、一度スイッチが入ると牛山のコブを掴んだりと急に野蛮なことをし始めることがあるので。酔うと掴みどころがなく周りがとてもヒヤヒヤすることがある。
谷垣源一郎との出会いと旅の目的
第8話では第七師団が双眼鏡でアシリパと杉元を発見し、2人を追いかけていった。捕まらぬようアシリパは杉元から託された刺青人皮を持って木の上に逃げた。だが第七師団の兵士である谷垣に発見されたアシリパは木から降ろされて人皮について聞かれたが無視し続けた。すると谷垣の背後からレタラ(白い狼)が後ろから襲いかかり、谷垣の足に噛みついて投げ飛ばし、最後に首を噛もうとしたがアシリパは止めた。足を負傷した谷垣をそのままにし、アシリパ達はフチ(アシリパの祖母)の居る集落に帰って行った。第28話では刺青囚人の二瓶鉄造・谷垣とアシリパ達は雪山で出会ったが、お互いを銃で牽制し合っていたらアシリパは人質にされて一緒に居た杉元と白石は木に縛られてしまった。谷垣が杉元達が動かないのを確認し、人質のアシリパを抱えながら山奥を進んでいくも途中アイヌの狩猟用毒矢が足に刺さってしまった。毒により徐々に弱ってきた谷垣をアシリパは「死にかけてるのに置いてはいけない」と敵でも関係なく助ける。それから自分たちの寝床に連れていき、アシリパは谷垣を治療した。次の日にフチの集落に連れていきアイヌの皆んなに治療やサポートをしてもらい、見ず知らずの自分にここまでしてくれるアイヌの人々の優しさに、谷垣は人知れず涙をこぼしていた。
その後谷垣は治療の恩を返そうと、杉元たちと一緒に旅を続けるアシリパをフチの下へと連れ返すために、アイヌのチカパシとインカラマッと共にアシリパを探す旅に出る。夕張を出る時にフチへ電報を送ったので、その返事が来ているのではないかと考え、人舞で郵便局に立ち寄った。すると一通届いていたので内容を確認すると、「死期が近づくのを意識したフチが自分の死装束を作り始めた」と記されていた。早くフチが大事にしているアシリパを連れ戻して、元気を出してもらおうと谷垣は考えた。
アシリパはアイヌの子供達を怖がらせるのが得意
第14話のキサラリ(耳長お化け)という木の棒でアイヌの子供達を怖がらせるのがとても得意で、窓の外からキサラリだけを振りかざして恐怖感を表現する遊び。アシリパがやると子供達は泣いたりわめいたりと大慌てで収拾がつかなくなるほど場が盛り上がるが、これを杉元にやらせてみると何の反応もなくみんな飽き飽きしている。
糞を見つけると嬉しいアシリパだが、実は獲物の重要な手掛かりになる
第24話で雪山を歩いている最中に凍っている鹿の糞を発見し、アシリパは直接触っていたが、それを見た杉元はうっすら引いていた。糞の暖かさや硬さなどの状態を知ることで、いつまでその場に獲物が居たかを知ることが出来る。
第36話では雪山でエゾタヌキの糞を見つけ、木の棒で突っついていじっていた。タヌキは習性で巣穴の外に便所を作るので、外にある便所の数でタヌキが何匹いるかを確認することが出来る。
第64話でフチ(アシリパの祖母)の大事なアザラシ皮で作った服を取り返すために、現在の持ち主である牧場経営者のアメリカ人エディー・ダンのところに行った。取り返すための返却条件である森にいるモンスターを倒すことを突き付けられた。クリアするべく森を歩いている時に木にヒグマの止め糞がしてあり、木の枝でグリグリと楽しそうにいじっていた。アシリパ曰く止め糞は肛門の詰まりを無くすために行われることだという。
第158話では樺太の豊原の道中で湯気が立っている糞があり、とても嬉しそうに「この近くに大きな獲物がいる」と期待して尾形や白石に伝えたが、白石から「それさっき俺が出したウンコだよ」とアシリパに話していた。なんの意味も無い糞の発見で終わってしまった。
トイレを我慢して、汗だくになるアシリパ
第40話で漁師が住む番屋でアシリパと杉元が辺見和雄にご飯を振る舞ってもらっていたが、途中アシリパがトイレに行くと排泄物の溜め場に首から上が切り取られた頭が置かれていた。不審に思い、杉元に伝えようとしたら番屋には居なかったので辺りを探してみたが見当たらなかった。アシリパは近くにあった建物に杉元達を訪ねようとしたが、そこに居た女性に「お便所を借りたい」と尋常じゃなく汗だくになりながら便所を恥ずかしそうに借りていた。
杉元のイチモツを見てしまったが、見て見ぬふりして凌ぐ
第41話で海辺で辺見和雄が杉元を殺そうとして取っ組み合いをしているところ、シャチが餌を欲しがって陸に上がって辺見を咥えて海に引きずられたのを見て、アシリパたちは船で海へ出て辺見を奪い返そうとした。その時アシリパは海に潜ろうとして全裸になった杉元のイチモツを見ないように目を隠していたが、途中しっかり目を見開いて確認していた。
キロランケとの出会い
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二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。
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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。
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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。
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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。
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目次 - Contents
- アシリパの概要
- アシリパのプロフィール・人物像
- 性格
- 変顔
- アシリパの装備・能力
- 野生動物の狩猟技術+調理法
- 自然界で生きる術
- 装備品
- アイヌ装束
- 弓矢
- メノコマキリ(女性用小刀)
- その他の持ち物
- 語学力
- アシリパの来歴・活躍
- 旅の始まり
- 白石由竹が旅に参加した経緯
- 酒を飲むと冷静さが無くなるアシリパ
- 谷垣源一郎との出会いと旅の目的
- アシリパはアイヌの子供達を怖がらせるのが得意
- 糞を見つけると嬉しいアシリパだが、実は獲物の重要な手掛かりになる
- トイレを我慢して、汗だくになるアシリパ
- 杉元のイチモツを見てしまったが、見て見ぬふりして凌ぐ
- キロランケとの出会い
- アシリパが牛山を尊敬する!?
- インカラマッとの出会い
- アシリパが偽アイヌに拘束される
- 蛇が大嫌い
- 丹頂鶴を食べた後に急に踊り始めた
- 珍しくアシリパが弱気の発言
- ついにのっぺらぼうの居る網走監獄に潜入
- 若い頃のウイルクを知る女性を探しに行き、アシリパは昔の記憶を思い出す
- 初めて人を傷つけた瞬間
- 離ればなれになっていたアシリパと杉元が再会し、感動のシーンのはずが
- アシリパが映画監督に
- 活動写真家の映像で昔のウイルク(父)と母に出会う
- アシリパの関連人物・キャラクター
- 杉元佐一
- 白石由竹
- 尾形百之助
- 土方歳三
- ウイルク
- アシリパの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「杉元も干し柿を食べたら 戦争へ行く前の杉元に戻れるのかな」
- アシリパの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アシリパのメノコマキリはモデルになった実物が存在する
- チタタプはアイヌにとって一般的な料理だった
- アイヌ女性は口の周りに入れ墨を入れていた