宇佐美時重(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
宇佐美時重(うさみ ときしげ)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。第七師団の初期メンバーの一人で階級は上等兵。かなり腕が立ち、丸腰で武器を持った複数人の殺人犯を返り討ちにしてしまう程。鶴見中尉に心酔しており、恋愛感情にも似た忠誠心を持つ。最期は元第七師団の尾形に狙撃され、胸を撃ち抜かれて致命傷を負う。それでも尚、今際の際に鶴見中尉に刺青人皮と重要情報を伝えて息絶えた。
札幌にて連続娼婦殺害事件の記事を書いた新聞記者。土方一派に所属し、連続殺人犯ジャック・ザ・リッパーの足取りを追った。女好きでだらし無い一面も持つ。
石川は夜の札幌の街を捜索した末に、ジャックの次の犯行現場を特定する事に成功する。その様子を影から見ていた宇佐美に襲われ、石川は持っていたジャックの犯行予測地点が書かれた地図を奪われそうになった。宇佐美にタコ殴りにされた石川は、隙を突いて逃げ出し地図を破り捨て、肥溜めに身を隠してやり過ごす。その後、石川は土方一派、杉元一行に犯行予測現場を伝える。宇佐美も石川が破り捨てた地図から犯行予測現場を特定し、第七師団に伝える。
土方一派、杉元一行、第七師団を札幌麦酒工場に導いた人物である。
父親
新潟県新発田にて生活している。宇佐美の父親。農家をしている。妻を愛し、仲の良い家族を作っている。父親として娘に思い入れがあるようで、宇佐美の姉が男に熱を上げているのを見て憤っていた。その男が鶴見だと分かると安心していた。
母親
新潟県新発田にて生活している。宇佐美の母親。農家をしている。夫を愛し、仲の良い家族を作っている。娘が男に熱を上げている事に憤っている父親に対し、その男が鶴見である事を伝えて取りなしている。背中に宇佐美の妹を背負いながら縫い物をしていた。
姉
宇佐美の姉。鶴見に熱を上げている。鶴見を想う表情が宇佐美とそっくりである。
弟
宇佐美の弟。快活で宇佐美と戯れあっていた。少し鼻水が垂れている。
妹
宇佐美の妹。回想の中では赤子で母親に背負われていた。
高木智春
高木智春は幼少期の宇佐美の親友である。宇佐美と同じ新潟県新発田に生まれ、宇佐美と同じ幼年学校に通っている。父親が大日本帝国陸軍第二師団の鶴見の上官であり、鶴見から目をかけられている。
宇佐美を親友として大切にしている一方でライバル視もしている。宇佐美と同じ柔道場に通い、宇佐美に1度も勝てず悔しがっていた。幼年学校卒業後は東京の陸軍学校に住み込みで行く事になっており、故郷の新潟県新発田を離れる事になっていた。
宇佐美を親友として慕っていたが、宇佐美の本心を理解していなかった。宇佐美は同年代の中では随一の柔道名人で高木は1度も宇佐美に勝てなかった。鶴見は宇佐美の柔道の腕を褒め、宇佐美は鶴見の中で一番の人である事に恋慕のような誇りを抱いていた。宇佐美は時々帰郷する鶴見によく話しかけていた。この当時から宇佐美は鶴見に特別な恋愛感情のような尊敬の念を抱いていた。宇佐美は鶴見と二人きりの時間を楽しみたかったが、決まって途中で高木が割り込んでしまい、宇佐美は内心不快に感じていた。それでも宇佐美は鶴見の中で一番である事に誇りを抱いていた為、不快感を表す事無くニコニコ笑いながら過ごしていた。
幼年学校を卒業が近づき、高木と宇佐美は別々の進路を歩もうもしていた。高木は東京の陸軍学校に住み込みで進学し、宇佐美は実家の農家を継ぐ事になっていた。宇佐美は実家の野良仕事に専念する為、卒業後は柔道場に通わない意向であった。高木は宇佐美に自分の進路のことを話さないでいた。
二人が道場に通う最終日。この日は鶴見も道場にいた。高木は稽古終了後もしつこく宇佐美に乱取りを申し込んだ。日は傾き、道場を閉める時間になっていた事を理由に宇佐美は高木の申し出を断る。宇佐美は先に帰り支度を済ませて道場の外の庭で高木と鶴見を待っていた。高木は塞ぎ込んで道場に座り込んでいた。鶴見は道場で高木から、東京の陸軍学校に行く前に宇佐美に勝ちたかったという高木の想いを聞く。日も落ちてきたので、高木を早く帰らせたかった鶴見は、「その想いがあればいつか宇佐美を超えられる」という旨を高木に言う。高木は鶴見に促されて外に出た。道場の先生が道場に鍵をかけて帰った後、高木は鶴見に促されて思いの丈を道場の庭で待っていた宇佐美にぶつける。宇佐美は全て知っていた旨を高木に話す。先の高木と鶴見の会話は外に居た宇佐美に全て聞こえていたのである。その上で高木と宇佐美は鶴見立ち会いの元、乱取りを行う事になる。道場が閉まっているので道場の庭で乱取りを行う高木と宇佐美。高木はこれから離れ離れになってしまう親友の宇佐美の事を想い、涙を堪えながら宇佐美と組み合う。高木は宇佐美に1本でも最後に勝てれば、東京でひとりでも頑張っていけると思っていた。だが、やはり宇佐美は強く、高木は地面に投げられる。それでもまだ宇佐美に挑もうと、起き上がろうとする高木。そんな高木の喉仏を鬼のような形相の宇佐美は踏み付けた。喉が凹み、気道が潰れて窒息して痙攣する高木に、鶴見は駆け寄る。そんな鶴見に宇佐美は自分の思いの丈を怒りながらぶつける。鶴見と宇佐美の二人の時間に高木がいつも割り込んで来て不快だった事、高木が東京の学校に行く事を宇佐美に黙っていて不快だったを鶴見に話し、その上でそれらの事を宇佐美は「許す」と言った。高木の父親は鶴見の上官であり目をかけるのは当然だと宇佐美は割り切っていたのだ。宇佐美が怒り狂って高木を殺したのは鶴見に原因があった。道場で鶴見が高木に言った「いつか宇佐美を超えられる」という旨の発言が宇佐美は許せなかったのである。高木に不快感を感じながらも親友としてニコニコと笑いながら付き合っていたのは鶴見の一番であるという誇りがあったからである。この発言で宇佐美の誇りは傷つき、怒りの余り宇佐美は高木を殺してしまったのである。この後、鶴見は宇佐美にあの発言は高木を早く帰らせる為の方便であった旨を話す。宇佐美はその事を聞いて安心し、「それ死んでしもいましたけ?」と高木を「それ」呼ばわりした。鶴見は宇佐美を庇い、自分が全責任を取らされる事を避けるために宇佐美と口裏を合わせる。鶴見は「鶴見の乗ってきた馬に高木が蹴り殺されてしまった」という嘘の話を高木の父親にする。高木の父親は怒り狂って鶴見の馬を撃ち殺してしまった。更に鶴見は高木の父親から逆恨みされ、第七師団に左遷されてしまった。だが、この事件をきっかけに鶴見と宇佐美は「事故に見せかけて高木を殺した」という秘密を共有し、共犯関係となった。鶴見は宇佐美を第七師団に勧誘し、宇佐美は数年後第七師団に入隊する。宇佐美はより一層、鶴見に絶対的で恋愛感情にも似た偏執的な忠誠心を抱くようになり、鶴見も優秀な部下を得るという形になった。高木は鶴見と宇佐美の歪んだ関係を作り出した重要人物と言える。
宇佐美時重の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「うわあッ入れ替わる!!」
第七師団の療養地である登別温泉に湯治で入浴していた時のセリフ。同僚が見ている目の前で何の躊躇もなく自分の股間を温泉の滝に当てる、という宇佐美の変態性を表している。
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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。
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目次 - Contents
- 宇佐美時重のプロフィール・人物像
- 強い忠誠心
- 苛烈な嫉妬心
- 宇佐美時重の装備・能力
- ハンマー
- 特徴的なホクロ
- 「雷」型駆逐艦
- 三十年式歩兵銃
- 銃剣
- 柔道
- 射精
- アクロバット
- 馬との因縁
- 地図
- 宇佐美時重の来歴・活躍
- 故郷の新潟県新発田にて親友を殺す
- 新潟県新発田にて日清戦争帰りの鶴見と再会
- 東京にて杉元と遭遇する
- 花沢の童貞を守る為に行動する
- 戦場で尾形を誘導する
- 奉天にて鶴見と話す
- 尾形に嫉妬する
- 負傷した尾形を煽り、殴られて逃げられる
- 網走監獄に潜入
- 根室にて鶴見に罰を受ける
- 斜里にて網走監獄襲撃準備をする
- 網走監獄を襲撃
- 網走監獄襲撃で負傷した二階堂の様子を見る
- 登別温泉に滞在
- 都丹庵士(とに あんじ)と交戦
- 登別にて鶴見と合流
- 大泊港にてアシリパを迎える
- 大泊港近くの町で杉元と交戦
- 樺太連絡船で逃げた杉元一行を追跡する
- 流氷に逃げた杉元一行を捕えるべく作戦を考える
- オホーツク海沿岸の集落に滞在
- 斥候として札幌に派遣される
- 菊田に尾形が花沢を殺した事を話す
- 石川啄木からジャック・ザ・リッパーの手掛かりを得る
- 菊田の裏切りの証拠を掴む
- 札幌麦酒工場でジャック・ザ・リッパーを追う
- 札幌麦酒工場にて牛山と交戦する
- 札幌麦酒工場にてアシリパを捉えようとするも阻止される
- 門倉を追い詰め、刺青を奪う。
- 元第七師団尾形と交戦
- 尾形に狙撃され、致命傷を負う
- 鶴見に看取られる
- 宇佐美時重の関連人物・キャラクター
- 杉元佐一(すぎもと さいち)
- アシリパ
- 鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)
- 月見基(つきしま はじめ)
- 二階堂浩平(にかいどう こうへい)
- 門倉利運(かどくら としゆき)
- 尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)
- 鯉登音之進(こいと おとのしん)
- 牛山辰馬(うしやま たつま)
- 菊田杢太郎(きくた もくたろう)
- 有古力松(ありこ りきまつ)
- ジャック・ザ・リッパー
- 都丹庵士(とに あんじ)
- 石川啄木(いしかわ たくぼく)
- 父親
- 母親
- 姉
- 弟
- 妹
- 高木智春
- 宇佐美時重の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「うわあッ入れ替わる!!」
- 「もう戻れないぞ。お前は最悪の道を選んだ」
- 「いいえ。犯人の精子です!!」
- 「わきまえろよ!僕たちは鶴見中尉殿の「駒」なんだぞ」
- 「嬉しくて…イっちゃい…ますがね」
- 宇佐美時重の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アイヌ犬