結婚できない男(まだ結婚できない男)のネタバレ解説・考察まとめ

『結婚できない男』とは、2006年7月から9月まで放送された、独身中年を題材としたテレビドラマ。仕事もできて収入もあるが、皮肉屋で結婚したくない独身男性が、徐々に女性に心を開いていく過程を描くストーリー。主人公の桑野信介を演じるのは主演の阿部寛。また、本作の放送13年後の2019年10月から12月にかけて、続編『まだ結婚できない男』が放送された。53歳となった主人公がまだ結婚んできていない姿を描いた本作は、高視聴率を記録し、メディアでアラフォー独身男性の特集が組まれるなど社会現象となった。

まどか(左)の事務所に相談にやってきた桑野(右)。

桑野は53歳になり、まだ独身生活を謳歌していた。ある日「やっくんのブログ」という桑野をバッシングしているサイトを見つける。

そこで街中で見つけた弁護士事務所を訪ねた。弁護士の吉山まどか(よしやままどか)は、これは誹謗中傷には当たらないと言う。桑野は損害賠償請求の手続きを依頼。そして自宅に帰ると、隣の部屋に戸波早紀(となみさき)という女性が引っ越してきていた。

桑野はまどかの裁判を傍聴しに出かける。その裁判は夫の離婚請求に応じない妻、田中有希江(たなかゆきえ)の裁判だった。
帰路で有希江を見つけた桑野は声をかける。タクシーの中でまどかについて問うと、良い弁護士だという返事。それを聞いて桑野は安心した。有希江はカフェの雇われ店長をしており、桑野はさっそく出向くことにした。

ある日桑野は有希江の夫が愛人とマンションに入るのを目撃する。桑野が見ていることに気づいた夫は、口止めとしてお金を渡そうとしたが、桑野は受け取らなかった。

桑野がまどかの事務所に行くと、ちょうど有希江が和解手続きをしていた。夫と愛人が写っている写真が事務所に送られてくる。そこにはお金を受け取る桑野も写っており、まどかと有希江は桑野を問い詰める。

パパラッチ

ある夜、犬の散歩していた早紀と偶然会った桑野の前に、早紀の元カレの信吾が現れた。
信吾はまだ早紀に未練があったが、早紀は咄嗟に桑野と付き合っているふりをする。しかし翌日、週刊誌に早紀と信吾がスクープされ、なんとそこには桑野も写っていた。

家に帰ると、早紀が待っていて、この事態に対して謝罪する。そしてお芝居の稽古を一緒にしてほしいと言い出し、桑野は有希江のカフェに向かった。
そこに英治とまどかがやってきた。嫌がる桑野だったが、みんなの前で練習をすることになる。

早紀は「自分は女優を辞めたほうがいい」と言い出す。すると桑野は「辞めたくなったところで踏みとどまるのが第一歩だ」と説得した。

母の誕生日

桑野の母・育代(左)と桑野(右)。

桑野の元に、姪のゆみから連絡が入った。桑野の妹の圭子(けいこ)と喧嘩をした桑野の母の育代(いくよ)がそちらに行くというものだった。電話を切ると早速呼び鈴が鳴り、咄嗟に桑野は出張で家にいないふりをするが失敗。早く育代に出て行って欲しい桑野は、育代と一緒にまどかの事務所に水漏れの相談に行くことにする。

まどかは有希江のカフェで育代と会い、自分の母といるより居心地がいいと話した。

そこに圭子から連絡が入り、3日後の育代の誕生日会を桑野の家でやるよう言われた。桑野は何をプレゼントすればいいか、まどかに相談する。まどかは香水がいいとアドバイス。 そしてなかなか香水店に入れない桑野は、落ち込みながら有希江のカフェへ向かう。有希江は、この店の権利を買わないかと言われたことを桑野に相談した。いい返事が返せない桑野は、その後ジムに向かったが、いつもそこで会う薬丸という男がやっくんなのではないかと疑い始めた。

家で夕飯を作って待っていた育代に、勝手に舌平目を使ったことに文句を言う桑野。それに呆れた育代は家を出てしまう。そして育代は偶然早紀に会い、早紀の家へ向かう。
その場で育代はまどかに「桑野と人として付き合ってほしい」とお願いする。その後プレゼントを渡し忘れた桑野は育代を追いかけ、なんとかプレゼントを渡したのだった。

鎌倉旅行

まどかが有希江を誘って鎌倉旅行に行く話をしていると、その話の途中で桑野が現れ、有希江に書類を渡して帰っていく。一方、まどかは早紀も誘って、3人で鎌倉へ旅行に行く計画をしていた。

旅行先で神社を参拝し、旅館に行き食事を楽しんだまどかたち。そして3人がバーに向かうと、桑野に遭遇し、桑野に3人の目的が縁結びの神社であることを言い当てられてしまう。
翌日神社に行こうとした3人だったが、大行列と分かり断念する。しかし昨日桑野が知る人ぞ知る神社に行くと自慢していたのを思い出し、彼の後をつけた。

その後まどかは帰り道で、偶然後輩のエリカと出会う。エリカは結婚相手を探していて、その条件が桑野とぴったりだったので、桑野を紹介することにした。

後日桑野は事務所のメンバーに、なんとか薬丸がやっくんである証拠を掴むよう頼み込む。そこにまどかから連絡が入り、桑野は有希江のカフェへ向かう。するとエリカが待っていて、桑野はエリカと2人きりになった。結婚の話になり、桑野は結婚のデメリットを並べ立てエリカを唖然とさせ、エリカは泣き出して帰ってしまう。
そしてまどかの事務所に来たエリカは落ち込んでいると思いきや、桑野のおかげで結婚観が変わったと感謝している。

一方の桑野はコンペを勝ち取り、鎌倉で行った商売繁盛の神社のお札に手を合わせた。

やっくんの正体

やっくんのブログがついに3位まで浮上したため、桑野はまどかへ相談に行った。ジムで会う薬丸(やくまる)を怪しんでいる桑野は、わざと薬丸の前で偽の情報を流し、それがアップされれば証拠になると提案する。

翌日まどかからやっくんの正体が判明したと連絡が入った。
犯人は薬丸ではなく大和高史(やまとたかし)という桑野のファンだった。二度とブログを書かないという誓約書を交わし、ブログ事件は収束する。

新しい店舗

桑野の元に店舗デザインの仕事が入った。依頼主の大島(おおしま)は桑野のデザインのファンで、予算もあるということを聞き、桑野は早速構想に入った。

その頃有希江は、カフェを譲渡する話が急になくなったため、まどかの元へ相談に来ていた。実は桑野が手掛けている店舗は有希江の店の後にできるもので、桑野は大島の話からそれに気づいていた。

そして後日、有希江の店に大島が訪れ、早く退去してほしいと迫る。しかし有希江は裁判になっても戦うと宣言した。大島が置いていった店舗デザインを見た友希江は、そこに桑野の名前があり驚く。早速まどかは桑野を呼び出した。

桑野はその後棟梁から、大島と以前仕事をしたことがあるが嫌なやつだったとの情報を得た。桑野は有希江の店がなくなると困るからと、この仕事を断った。その後有希江は予定通り店舗譲渡の契約を進める連絡をもらう。

桑野と有希江のデート

桑野は事務所でお腹の痛みを訴え、救急車で運ばれる。急性胃腸炎で入院した桑野の元に、まどか、有希江と早紀がお見舞いへやってくる。
そんな折、妻と離婚するので1人暮らしの家を設計して欲しいという木村(きむら)から、桑野の事務所に依頼が入った。

一方、早紀の舞台を見に行く予定だったが、打ち合わせがあることを忘れていたまどか。居合わせた桑野は予定がないので自分が行くと言うが、結局有希江と桑野の2人が劇場へ足を運ぶ。

その後桑野は、木村から妻に訴えられたという訴状を見せられた。その弁護士の欄にはまどかの名前があった。

まどかと桑野の行方

桑野の顧客である木村の裁判で、桑野は証人としてまどかの尋問を受けることになった。
新しい家は女性と住むためかと追及するまどかに対し、桑野は1人暮らし用の家であることを説明する。

一方有希江の店では、まどかが実家の母が体調が悪いため、長野に帰ることを考えていると話していた。有希江はまどかに、桑野へ相談してみるようアドバイスする。

まどかは長野に帰ろうと思っていることを桑野に伝えた。そして桑野に「誰かが行かないでほしいと言ってくれたら」と本音をこぼす。
桑野はまどかを呼び出し「帰るのはやめたほうがいい」と伝えた。帰るのを考え直すまどかだったが、突然「リハーサルはここまで」と言い出す桑野。呆れたまどかはそのまま帰ってしまう。

数日の間、お互いに機嫌が悪かったが、まどかからの提案で仲直りをすることになった。

『結婚できない男』の登場人物・キャラクター

主要人物

桑野信介(くわの しんすけ/演:阿部寛)

仕事もできて外見も良く、高身長高収入の独身男性。皮肉屋な性格や頑固で協調性皆無な部分が影響しており、他人に誤解されることが多い人物。女性との結婚に対しても憧れなどなく、結婚は百害あって一利なしという考えの持ち主。女性に興味が全くないわけではないが、超合理的で拘りが強く、更に屁理屈が多いので、女性から嫌われている。話が進む中で、少しずつその性格にも変化が現れ始めた。

村上英治(むらかみ えいじ/演:塚本高史)

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『不適切にもほどがある!』とは、2024年1月よりTBS系で放送されたテレビドラマ。主演は阿部サダヲ。脚本は宮藤官九郎が担当。昭和(1986年)と令和(2024年)のそれぞれの時代を、登場人物達が行き来し、各時代をかき回すタイムトリップコメディである。令和へタイムトリップした阿部演じる“昭和のおじさん”が数々の「不適切な」言動を行い、令和の時代を乱していく。一方でその「不適切さ」が停滞して閉塞感のある令和の空気を刺激し、現代人に本当に大切なことは何か、を気づかせるヒューマンドラマである。

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監獄のお姫さま(プリプリ)のネタバレ解説・考察まとめ

監獄のお姫さま(プリプリ)のネタバレ解説・考察まとめ

『監獄のお姫さま』とは、2017年10月~12月までTBS系火曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマである。通称「プリプリ」。主演を小泉今日子が演じ、脚本は宮藤官九郎が担当した。女子刑務所の中で出会った5人の女と1人の刑務官が仲間の冤罪を晴らすために、罪を着せた男への復讐に燃える物語。罪を犯してしまった女たちの苦悩や悲しみを、宮藤作品らしいコミカルな表現で描く。キャッチコピーは「おばさん犯罪エンターテインメント」。

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ゴジラ2000 ミレニアム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ゴジラ2000 ミレニアム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゴジラ2000 ミレニアム』とは、1999年12月公開の、日本の怪獣映画である。ゴジラシリーズ第23作品目、ミレニアムシリーズの第1作品目となる。監督を大河原孝夫、主演を村田雄浩が務めている。ゴジラ予知ネットワークを主宰する篠田はゴジラと遭遇し、強力な治癒復元能力があるオルガナイザーG1をゴジラの細胞から発見。一方宇宙人ミレニアンが、ゴジラのオルガナイザーG1を狙いゴジラに攻撃を仕掛ける物語である。見所は、篠田の嘗ての友人片桐とのゴジラを巡っての意見の対立である。

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DCU(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

DCU(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『DCU』とは2022年1月よりTBS日曜劇場で放送された水中捜査を行うスペシャリスト集団「DCU」を舞台にしたオリジナルドラマである。海上保安庁に新設されたDCU(潜水特殊捜査隊)の隊長、新名正義に影響され、個性豊かなメンバーが成長する姿を描く。ハリウッドで活躍されているクリエーターとのコラボ制作で映像にも迫力がある。海上保安庁の全面協力のもと、巡視船や基地での撮影、演技指導、プロである彼らの監修で緊迫感のなかにもリアリティと爽快感を感じさせるストーリーとなっている。

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