Devil May Cry(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『Devil May Cry』は、カプコンのテレビゲームである『Devil May Cry』シリーズを原作として製作されたテレビアニメ。WOWOWによって2007年の6月から9月まで放送された。
ゲームシリーズの主人公であるダンテが「悪魔も泣き出す男(デビルメイクライ)」に相応しい圧倒的な強さで悪魔を倒す戦闘シーンの迫力は勿論、アニメオリジナルの登場人物とカードゲームに興じるなど、ゲームでは見られないダンテの日常も描かれている。
ダンテは机に美しい女性の写真を飾っており、それを見たパティはダンテに彼女がいると思っていたが、アニメではそれに対してダンテは何も答えていない。
正解から言うと、写真の女性はトリッシュではなくダンテの母親のエヴァである。
トリッシュの外見がエヴァと酷似しているのは、ムンドゥスがトリッシュを作る時のモデルとしてエヴァに似せて作ったためであり、ゲームでピンチを迎えたトリッシュを救ったダンテは、その理由を「母さんに似てたから…」と答えている。
なお、ドラマCDでパティがトリッシュと初めて対面した時はダンテに写真の女性はトリッシュなのか改めて聞いているが、ダンテは写真の女性がトリッシュである事を否定し、自分の母親である事を明かしている。
ダンテはどれだけ強いのか
無敵のデビルハンターとして最初から最後まで(ゲームの言葉でいう)スタイリッシュに敵を倒すダンテだが、圧倒的な戦闘力を誇るダンテを見た視聴者やユーザーの誰もが思う事は「ダンテはダメージを受ける事があるのか?」という素朴な疑問である。
ダンテは人間と悪魔のハーフであり、当然ながら身体のタフさや身体能力も人間離れしているが、剣で心臓を貫かれたり、銃で頭部を撃ち抜かれたりしても死ぬ事はない。
なので、そんな男を苦戦させるには「神」とか「宇宙の創造主」というとんでもない存在でなければラスボスとして成立しないというスケールの大きすぎる話になってしまうため、事実上ダンテを倒せる悪魔は存在しない。
それ故戦闘シーンで盛り上がる事はなく、11話では最後にリベリオンで心臓を貫かれているが、そもそもダンテが剣で心臓を刺されるのはゲームに於ける「お約束」のシーンであり、ダンテが刺されても恒例行事がようやくやって来たというだけで、特に驚く視聴者はいなかった。
ちなみに、時系列としてはアニメの後のシリーズでもやはりダンテは串刺しにされているが(最終的にはボスを倒さなければならない主人公なので)元気に復活している。
「スタイリッシュ反省会」
『Devil May Cry』のアニメが放送されていた2007年はニコニコ動画が最も盛り上がっていた頃で、ユーザーからアニメ動画のアップロードが頻発している時代だった。
2010年からダウンロード、及びアップロードに対する規制が厳しくなり、アニメやドラマなどの動画をアップロードしたら即座に削除される(そもそもダウンロード自体も違法になっている)が、当時はまだダウンロードやアップロードに関する規制が緩く、ユーザーのアップロードしたアニメの動画が一ヶ月近く見られる時代だった。
『Devil May Cry』も例外ではなく当時は最新話がすぐにアップロードされていたが、EDの夕陽の事務所に一人で佇むダンテの姿が哀愁を漂わせており、作中に於いて主に金銭面で苦労しているダンテの心情を代弁するように「今回の報酬も全部弁償で消えました…」といったようなコメントをユーザーがネタで書き込んだ事から盛り上がり、いつしか「スタイリッシュ反省会」としてEDの恒例行事となった。
動画の中でコメントが流れるという当時画期的だったシステムによって人気だったニコニコ動画は、リアルタイムで感想や作品の考察が流れるためアニメとの親和性が高く、この「スタイリッシュ反省会」を楽しみにするユーザーまで現れるなど違う意味で『Devil May Cry』は人気になっていた。
勿論、当時アップされていた動画は全て削除されているが、今でもニコニコユーザーの間で「スタイリッシュ反省会」が語り継がれるなど『Devil May Cry』はある意味当時のニコニコ動画の恩恵を最も受けたアニメだった。
なお、規制が厳しくなった今ではアニメの公式アカウントが積極的にニコニコ動画を活用しており、1話や最新話の無料配信をするなど作品のPRにも利用している。
レディが「レディ」と名乗る理由
父を狂わせ、母を失うきっかけとなった悪魔を嫌っているレディことメアリだが、悪魔と同じくらい嫌っている父の名前が入った自分の名前(正確には「アーカム」の姓)を嫌っているためアニメでは本名を名乗らない。
彼女が本名を嫌い「レディ」と名乗っている理由だが、アニメ及び『1』の前日談である『3』で登場した時に、彼女の名前を聞いたダンテに対して「そんな物捨てたわ」と言ったため、ダンテが「Lady(お嬢ちゃん)」と呼んだ事によって彼女の名前が決まった。
以後、彼女はメアリではなくレディとして行動している。
『Devil May Cry』の主題歌・挿入歌
オープニングテーマ:『d.m.c』
作曲 - はまたけし / 編曲 - rungran
エンディングテーマ:及川リン『I'll be your home』
作詞・歌 - 及川リン / 作曲・編曲 - はまたけし
挿入歌:Aimee B『FUTURE IN MY HANDS』(第6話)
歌 - Aimee B / 作詞 - 及川リン / 作曲 - suble
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目次 - Contents
- 『Devil May Cry』の概要
- 『Devil May Cry』のあらすじ・ストーリー
- 『Devil May Cry』 - 悪魔も泣き出す男
- 『Rolling Thunder』 - 謎の女悪魔
- 『Showtime!』 - ニーナの依頼
- 『Stylish!』 - "Jackpot!"
- 『Devil May Cry』の登場人物・キャラクター
- レギュラーキャラクター
- ダンテ CV:森川智之
- パティ・ローエル CV:福圓美里
- J・D・モリソン CV:大塚明夫
- レディ/メアリ・アン・アーカム CV:折笠富美子
- トリッシュ CV:田中敦子
- シド CV:野沢那智
- フレディ CV: 星野充昭
- シンディ CV:かかずゆみ
- ニーナ・ローエル CV:久川綾
- ゲストキャラクター
- アレックス CV:青山穣
- ブライアン CV:乃村健次
- クリストファー CV:笹沼晃
- パティ・ローエル CV:ゆかな
- ヴィンセント CV:関智一
- ミッシェル CV:西凜太朗
- レッドアイ
- ブラッド CV:野島裕史
- アンジェリナ・ヘイゲル CV:桑谷夏子
- マイク・ヘイゲル CV:福田信昭
- 執事 CV:茶風林
- ベルフェゴール
- アイザック CV:てらそままさき
- エレナ・ヒューストン CV:朴璐美
- ティム CV:梅津秀行
- ケーリー・マルケス CV:うえだゆうじ
- リン CV:柚木涼香
- クラウド CV:志村知幸
- プレシオ CV:飯塚昭三
- アーネスト CV:谷山紀章
- マーグレット CV:麻生美代子
- エリーゼ CV:岡村明美
- ジョー CV:家中宏
- サンタクロース CV:仲木隆司
- アマンダ CV:高島雅羅
- ポール CV:木内秀信
- サラ CV:玉川紗己子
- キング
- バアル CV:中田譲治
- モデウス CV:三木眞一郎
- サイモン CV:小西克幸
- アビゲイル
- ドラマCDキャラクター
- エンツォ・フェリーニョ CV:松本保典
- アグニ & ルドラ CV:たてかべ和也 & 肝付兼太
- ピーター・パン CV:山口勝平
- フォスター CV:松岡洋子
- マクレーン CV:堀内賢雄
- スティーブ CV:津久井教生
- マスター CV:三宅健太
- 『Devil May Cry』の用語
- Devil May Cry
- エボニー&アイボリー
- リベリオン
- デビルプリズン
- アランの涙
- 『Devil May Cry』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- シド「見てたよ。いやー人間ってのは身勝手だよなホント。悪魔より人間の方が恐ろしいぜまったく」
- JD・モリソン「確かにゲームじゃダンテは勝てないな。だがこれは、ダンテの仕事だ。こういう勝負ならあいつは負けやしない。俺達に出来るのはせいぜいコーヒーでも飲んで勝利を祈るだけさ」
- パティ・ローエル「ロイヤルストレートフラッシュ!私の勝ちね」
- ダンテ「始まりがあれば終わりがある。それがルールだ」
- ダンテ「Jackpot!」
- 『Devil May Cry』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アニメとゲームの時系列
- 写真の女性
- ダンテはどれだけ強いのか
- 「スタイリッシュ反省会」
- レディが「レディ」と名乗る理由
- 『Devil May Cry』の主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ:『d.m.c』
- エンディングテーマ:及川リン『I'll be your home』
- 挿入歌:Aimee B『FUTURE IN MY HANDS』(第6話)