はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

約束…守ってくれた 父さん… 帰ってきたよ

名シーンでもあり名セリフでもある。

沢村との激戦後、クミと帰宅した一歩。寛子(一歩の母)はお茶でもどうぞと勧める。そこで寛子から父親との思い出話を聞かされる。
漁師をしていた父・一男は釣り船屋を始めるので、最後の漁へ。嵐に巻き込まれ、仲間たちを励ましながら「生きて帰るぞ」と鼓舞するが、一週間捜索するが、一男は見つからない。葬式を済ませるが、一歩は、いつも港で父の帰りを待つ。寛子が帰ろう、と言っても聞かない一歩。
寛子は気力を失い、そんな母を見ながらも、一歩は港で父を待つ。
20時30分、一歩が帰宅していないことに寛子は気付き、迎えに行こうとすると、ずぶ濡れの一歩が玄関に。

辿り着かなければ意味が無い――!!

尾張の竜・沢村竜平との激戦後、山口接骨院にて体を診てもらう一歩。
選手生命を縮めるという理由で、緩急をつけた新型デンプシーロールに頼るのは止めなさい、と強く言われる。
一歩は宮田との約束を思い出していた――。
宮田との対戦が近づいていると感じる一歩は、体がどうなろうと…と、あの約束を目標にしていたのである。

ボク達は親友だって――っ!!

釣り船幕之内では一歩の同級生で、イジメていた梅沢も働いていたのだが、梅沢は漫画家になりたいという夢を持っていた。
取材と称し、釣り船屋で働いていたのだが、漫画家への挑戦を本格的にするため、仕事を辞めたいと言う。
一歩には「やるべきだ」と背中を押されるも、自分へのけじめとして、寛子へ一歩をイジメていた過去を話そうとしていた。
とがめられることもなく、励まされた梅沢。帰り道、顔を上げられずにいた梅沢だが、一歩が船で追いかけてきて掛けた言葉に勇気をもらう。

キミはもう立派な… 立派な…プロの顔をしているよ!!

東日本新人王準決勝に挑むジムの後輩・板垣学。その対戦相手は、デビュー戦で敗れた牧野文人であった。
ラフプレーで板垣に勝ったことで「勝てばいい」という考えを持ってしまったようだった。加えてフリッカーを使うようになり、板垣は間柴とスパーリングをすることになる。
一歩とクミの情報を餌に、間柴とスパーを重ね、仲良くなった二人はお茶を飲むことに。
そこで板垣は、自分の自信を打ち砕いた一歩にこう言って欲しいと間柴に語る。
クミは、兄が誰かと待ち合わせをして出かけることが珍しく、一歩に相談する。兄と同様に、クミも心配して後をつけたのだった。
そこで二人の会話を聞いていた一歩の、後輩に対する賛辞の言葉である。

自分のコトをどれだけ信じられるかが!

東日本新人王、板垣は決勝に進み、相手は高校時代から因縁のある今井京介となった。
高校で3度負けを喫している相手だけに、板垣はナーバスになっていた。
一歩のタイトルマッチで、同じアウトボクサーである唐沢との一戦を自分と重ね、唐沢の負けを目の当たりにする。
板垣の作戦と同じことをして、唐沢は負けたのだった。
高校時代の対戦成績、プロデビュー後の互いの戦績から「みんなは自分が負けると思っているだろう」とすねたことを言う。
「周りの評価ではなく 自分で自分を信じろ」という一歩。
後輩に「断固たる決意」を伝えたかったことがうかがえる名セリフである。

宮田くんがボクを待っています 日本王座を―― 返上させて下さい!!

東日本新人王決勝で後輩の板垣と今井が対戦し、板垣が勝利した。
同時に自分のことも思い出していた。宮田との約束である。
「東日本の決勝で会おう」、しかし宮田が間柴に負け、未だに対戦できずにいた。
板垣と今井の試合を観て、一歩は鴨川会長に意地を見せる。これがボクの目標、と言わんばかりに男を感じる一歩の名セリフである。

今度こそ リングの上で巡り合わせて下さい!!

念願成就のため、星に祈念する一幕。

宮田との試合が決まった。
しかしこれまで流れてきたので一歩は疑り深くなっていたのだが、互いの日程を合わせたうえで決まったことだと、鴨川会長から聞かされ、気持ちはより引き締まる。
しかし、ジムメイトにすらそれを言わない一歩。口に出すと夢から覚めそうであり、自身も半信半疑である、と。

バトンタッチだ

東日本新人王決勝の後、板垣は入院していた。そして退院の日、ジムに立ち寄り、板垣は全日本新人王で対戦する、西日本新人王・星の研究をしようとするのだが、セコンドの篠田から「全日本は棄権する」と告げられる。
一歩が板垣を送ることになり、土手で話をしていた。落ち込む板垣に、一歩は星に会ったことを話す。
挑発されたことも話すと、板垣は今すぐ倒す!と息巻くが、一歩は板垣をたしなめる。
「星は自分と対戦はしない キミを倒したらという約束だから」
そこから、一歩が持つ日本フェザー級チャンピオンベルトの行方は確信していると伝え、絆を感じる名シーンであり、セリフである。

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