はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

母の死をきっかけに、墓前に再起を誓うヴォルグ・ザンギエフ。一歩と再会し、次の防衛戦の相手である沢村のことでナーバスになっていることを察する。デンプシーの謎を解いた板垣から図説メモを渡され、そのシナリオに驚愕する。渡米を前にデンプシーの復活、自分の挑戦、とスパーリングをする。デンプシーを出した一歩に、沢村のシナリオ通りのことをするヴォルグだが、”情けをかけた拳”で失神させるのだった。そして旅立ちの時、一歩の母から激励を受け、アルバイト代を渡されたヴォルグはお願いをする。
「ウダーチ チベー シノークと言っていただけマスか?」。涙をこらえるヴォルグは「スパシーバ マーチ」と返すのだった。
空港へ向かう車の中で梅沢に「最後の言葉はなんだい?」と聞かれ「日本でいう元気の出るオマジナイですネ」とヴォルグは教えた。

キミ達も早く来い ――世界(ここ)へ!!

母の死をきっかけに再起を誓い、鴨川の旧友・浜団吉を頼り渡米したヴォルグ・ザンギエフ。渡米後、名を売りすぎたヴォルグはWBA・WBC・IBF世界ジュニアライト級で1位となり”無冠の帝王”と呼ばれるが、干されていた。そんな時、IBFチャンピオンとの試合が決まるが、発表から1週間後の試合であった。一歩は憤るが、これもプロの世界の厳しさであろう。「一緒に観なアカン」と千堂が一歩を訪ねてくるのだが、試合は翌日である。翌日、鴨川ジムでTV観戦をする二人。リングへ向かうヴォルグは「幕之内との試合で身体は強くなった 千堂との試合で精神は強くなった」と感謝し、そしてリングインして名セリフが生まれた。

ボクは日本最強の楯と鉾と戦ったんだ

「ボクは日本で最高の経験をしたんだ 王者のパンチは強い 以前のボクなら耐えられなかった だけど…」
「パンチだけなら千堂の方が上だ 幕之内はこれくらいであきらめなかった」

IBFジュニアライト級タイトルマッチ、アマ世界王者ヴォルグ・ザンギエフVSオリンピック銀メダリストのマイク・エリオット。元トップアマの二人の試合。名を売りすぎたヴォルグは干されていたのだが、試合の1週間前に決定し、ヴォルグに不利な状況だった。”ホワイト・ファング”は通用せずメッタ打ちにされるヴォルグ。レフェリーが試合終了を告げようとするが、ヴォルグの左がマイクの額に当たる、当たると言うよりも"触った"が正しいだろう。そこで1ラウンド終了のゴング。団吉に励まされるヴォルグの返事が名セリフとなる。

ボクは一人じゃない 孤独じゃない アナタが一緒に戦ってくれている

IBFジュニアライト級タイトルマッチ。ヴォルグはチャンピオンのマイクと戦っていた。ホワイト・ファングは通用せず、サンドバックになりながらもマイクの額に触ったことで試合終了は逃れた。足腰ガタガタの状態で2ラウンドへと向かう。「足腰ガタガタでは打てるパンチはない」と千堂、しかし一歩は気付く。マイクは相変わらず強気で攻め続けるが、ヴォルグは”飛燕”を放つのだった。一歩は以前、団吉がトレーナーとしてついた真田との対戦経験があり、団吉が”飛燕”を教えていると気付いたのだった。2ラウンドへ向かう前に団吉は「敵地とはいえ ヌシは一人じゃないぞ」とヴォルグを励ましていた。そしてこの2ラウンドでの”飛燕”である。2ラウンド終了、コーナーへ引き上げながらの名セリフである。

ヤマトダマシイ

「…日本で 覚えた… 言葉が… ある」と、一歩を思い浮かべ「大好きな選手のあの姿… それを形容するに最もふさわしい言葉…」

再起のため、渡米したヴォルグ。鴨川の旧友・浜団吉とともに頂点を目指していた。急遽決まったジュニアライト級のタイトルマッチ。相手はマイク・エリオット、オリンピック銀メダリストの肩書を持つチャンピオンだ。ホワイト・ファングは通用せず、飛燕を使い2ラウンドを凌ぎ、3ラウンドで飛燕に対応された。4ラウンド、ヴォルグはまたピンチを迎えるのだった。チアノーゼまで出たヴォルグだが、インターバルで”返事もできない状態か”と心配されるが、口を開いた。

伊達英二の名言・名セリフ

追いつこうとする者 追い抜こうとする者 その差を幕之内は見せつけたのさ

西日本新人王・千堂武士との全日本新人王に勝利した一歩だが、拳を痛めしばらくは休養となった。高校も卒業し、宮田も海外修行へ出た。鷹村の防衛戦の日、控室でフェザー級日本チャンピオンの伊達英二と会う。そこで「拳が治ったら遊びに来い」と伊達にスパーリングの誘いを受ける。拳も完治したところで、伊達のいる仲代ジムからスパーリングに指名され、一歩は「どこまで通用するのか?」という思いを胸にスパーリングへ出かけた。そこで一歩は魔法のパンチ”コークスクリューブロー”の試し打ちをされるのだった。それを見ていたフェザー級5位の沖田佳吾から試合の申し込みがくる。沖田は伊達に憧れ、ボクシングをしていた。沖田は嫉妬から一歩へ試合を申し込んでいたのだが、”コークスクリューブロー”を見せ一歩を翻弄する。1ラウンドでKOとなった沖田への言葉が伊達の名セリフとなった。

渡さねえ… ベルトは渡さねえ アレはオレのモンだよ

「ついこないだのスパーリングの時ぁ まだまだヒヨッコだと思ってたんだがな 初めて会った時は握手した手がブルブル震えてやがったぜ そいつが とうとうきやがったよ オレのベルトを奪いに… まぎれもなく 最強の挑戦者(チャレンジャー)に生まれ変わって――!!」

A級ボクサートーナメント決勝、一歩VSヴォルグの試合は”ホワイトファング”と”ガゼルパンチ”、互いの武器を惜しみなく披露する展開となった。アマ世界王者の肩書を持つヴォルグに4ラウンドまで劣勢だった一歩だが、KO勝利を収める。賞金とともにフェザー級日本チャンピオン伊達英二への挑戦権も手に入れたのだった。次の防衛戦の相手に対する伊達の思いが名セリフとなる。

お前の拳(パンチ)は軽いんだよ あれじゃあオレは倒せねえ

チャンピオンカーニバルが始まった。鷹村はチャンピオンとして迎え撃つ立場なのだが、減量失敗などコンディションはイイとは言えなかった。再計量までの時間、走ったりサウナに行ったりする鷹村に一歩は同行していた。そこで「1位の上にチャンピオンがいる 1位が一番じゃないのはおかしい チャンピオンは王様 特別なんだ 王様の力を見せてやる」と一歩に語る。控室に激励に訪れていた伊達はサウナでの会話を聞いて、「王者の立場をよく理解した言葉だよ 今夜の鷹村のパンチは重い そしてアイツは絶対倒れない!! そのままオレ達にもあてはまるぜ」。チャンピオンとして一歩を迎え撃つ伊達の宣戦布告ともいえる名セリフである。

負けたら引退だ その覚悟はとうにできている 叩きのめさせてもらうぜ ――幕之内!!

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