はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

鷹村の世界ミドル級統一王座決定戦。相手はデトロイト出身のリチャード・バイソン。
”デトロイトスタイル”と呼ばれるフリッカーを思い出す。フリッカーと言えば本作では間柴を一番に名前が上がるだろう。
そのフリッカーを真似てピンチを脱した鷹村、キメにかかったその時、バイソンの大振りの左がヒットしてしまう。そこから鷹村はピンチに陥るのだった。
さらに脚を痛めた鷹村、ガードしながらも鼓膜を破られ聞こえなくなっている。
ジムメイトは声援を送り、鴨川も鼓舞させるセリフを叫ぶ。

道が拓けるその日は… …近い

鴨川は嬉しさに震えていたのだった。

一歩はスパーリングをするのだが、そこで縦の動きを加えたデンプシーロールを試す。
しかし、怯えたスパーリングパートナーはぶんぶん拳を振り回し始めたところでスパーリング終了。
青木たちに「新型の手応えは?」と訊かれ、静かにうなずく。
鴨川は一歩を呼び、褒めるのかと周囲は思うのだが、説教されるのだった。
それを見た八木も「厳しすぎたんじゃないか? 優しくしてあげて 誉め言葉の一つでも…」と言うのだが、鴨川は答えない。

花を咲かせ 実をつけ そして―― ――収穫じゃ!!

一歩はデンプシーロールに縦の動きを加えようとしていた。
鴨川は違う構想だったようで「縦にして縦にあらず 横にして横にあらず」となぞかけの様に一歩に説く。
しかし一歩は理解できない様子で、「斜めじゃ」とその答え、構想を一歩に話す。
するとスムーズに動く軌道に感動する一歩、離れたらガゼルパンチで詰めてまたデンプシーなど、鴨川も興奮するはずである。

コレを上回る人生など無いと 棺桶の中で小さく拳を握って灰になるわい

「生まれ変わると思うと手を抜く もう一度あると思うと甘えが出る 反省はするが一片の悔いも残さん 一度きりだからこそ 全力で生き抜く」

一歩に”パンチドランカー”の疑惑が浮上する。
鴨川は1か月ボクシングから離れろ、と指示を出す。一歩は「新型デンプシーを打てるようになって戻ってきます」と力強く答える。
”パンチドランカー”について鴨川は猫田を訪ねるのだった。
「こんな小競り合いをいつまでやる」という鴨川に「生まれ変わっても源ちゃんみつけて挑む その方が楽しい」と答える猫田。
鴨川は「一度きりでエエ」とその真意を語る名セリフを言う。

老いぼれが若者の足を引っ張るコトなど… あってはならん!

一歩が”パンチドランカー”を疑われ1か月が経った。試験として線引き、真っ直ぐロープを歩かされ、そのままミット打ちへ。
鴨川をコーナーに追い詰めたところで鷹村が一歩を止め、合格となった。
鴨川はジムを留守にし、猫田のペンションへ。そこで鴨川は修行をしていたのだった。
鷹村を拾ったときも修行していたようで、鷹村用の修行の痕跡もある。
ミットを受けるための修行をしていたのだが、「ワシのミットが追い付かんと新型デンプシーは安定せん 小僧の努力が無駄になる」と鴨川なりの哲学を語るのだった。

まるでこの老いぼれに魂を分け与えてくれているようじゃ

「寿命が延びる ミット越しに熱が伝わる 若さを叩きつけてくる」と嬉しそうである。

鷹村、一歩のトレーナーとして鴨川はミットをもつ。階級も身長も違う二人だが、その破壊力は並外れている。
70歳を超える鴨川にとって「体力が心配だ」と言う八木。

終わったのじゃ

悔しがる一歩に鴨川は労いとも思える言葉を言う。

一歩の再起戦。
あの”魔術師”マルコム・ゲドーを倒し、フィリピンのフェザー級新チャンピオンとなったアントニオ・ゲバラ。
サウスポーとの再起戦と不安要素もあるが、新型お披露目を胸に一歩はリングへ上がる。
攻勢、劣勢になったりを繰り返す。これはいままでと変わらないのだが、ダウンが続く。
宮田も鴨川も違和感に気付き、歯がゆい思いを噛み締める。
鴨川がタオルを投げようとしたその時、一歩はダウンを奪う。コーナーに追い詰め、新型デンプシーを繰り出すがカウンターでダウン、試合終了となってしまう…。

ボクシングをやってよかったか?

鴨川は最後にこれを訊いた。

一歩は再起戦に敗れた…。
試合前から”パンチドランカー”を疑っていたが、ほぼ確信に変わっていた…。
鴨川が「今日は自分が送ろう」と一歩と帰路につく。
その道すがら、「歩きながら話そう」と鴨川はベストバウトや好きな選手、好きなパンチや会場などボクシングの話で終始してしまう。

…小僧 ワシが手がけた最後のボクサー いい夢を見させて貰った

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