はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

アナタは3年前 メキシコに行ったまま帰ってきていないわ

「そばに…いる? アナタ気づいてないの?」
「自信に満ちて エネルギーの塊だった伊達英二は あの日メキシコに行ったままなのよ!!」

―6年前の伊達英二のお話。
意気揚々と挑んだ世界タイトルマッチの相手はリカルド・マルチネス。何もできないまま2ラウンドで負けた伊達…。帰国後、妻・愛子は過労で倒れ、階段から落ちていた。愛子は助かったのだが、胎児は助からなかった…。ボクシングを辞め、会社勤めを始め、「サラリーマンも結構やりがいあるな」と伊達。世界チャンピオンになり、生まれてこなかった子供を抱き上げている夢にうなされる。愛子の兄と酒を飲んでいるが、鼻の傷が疼く。”生きてる気がしねえ”と機嫌の悪い伊達は帰宅後、ボクサー時代のトロフィーを捨てようとするのだが、「アナタには必要なくても 私には大切な想い出」という愛子に、「オレはもういつだってそばにいる」と言うのだが、愛子の名セリフが生まれる。

負けてくやしいとか 情けないとか そういう表情見ると男のコなんだなあって思うよ

「男のコになったもんだね」
「学生の頃は イジメられて帰ってきても ただ笑ってごまかしてたのにねえ」

一歩の初タイトルマッチ、相手は伊達英二。破壊力で上の一歩は押しているのだが、伊達の魔法のパンチ”ハートブレイクショット”の前にタオル投入で負けたのだった。鷹村の部屋で試合のビデオを観るが「試合に臨む決意――!! そこに大きな差があったんだ」と一歩は気付く。帰宅すると母が起きており伝票整理をしていた。そんな母・寛子の名セリフがこれだ。

負けるなよ 鴨川軍団!!

「明るくて力強い連中だったニ 久しぶりに活気のある毎日だったニ 感謝してるニ」

一歩はフェザー級新チャンピオンとなった千堂とのタイトルマッチを控え、鴨川の旧友、猫田銀八の経営するペンションで合宿をすることになった。熊が出るからと”熊除けの鈴”を首から下げて走るなど、拍子抜けする鷹村は、みんなとは別行動をとる。ハチとロードワークをしていた時、熊と遭遇してしまった鷹村は、熊を倒してしてしまう。合宿も終わり、帰る鴨川ジムの面々を追いかける猫田。とことん追いかけた猫田だが、転んでしまう。ペットのハチに慰められ、「大丈夫 心配ない」と言い、鴨川ジムの面々への名セリフが生まれた。

左を制する者は… 世界を制す!!

山合宿から戻った鴨川ジムの面々。鷹村は記者を集め”熊殺し”についてアツく語っている。呆れた鴨川は記者連中を追い返すが、藤井から世界戦の話を聞いた鷹村は表情を変え、練習を開始する。同じ日に試合のあった木村、青木も快勝し、「観客の記憶に残った」と思うのだが、鷹村が熊の毛皮を着て入場したため、「こりゃ記憶に残ってないな」となるのだった。「ハッタリだ」と対戦相手は言うが、毛皮を脱ぐと胸には爪痕が…。鷹村の4度目の防衛戦、挑戦者の左に目を見張る鴨川。鷹村も左で応戦するが、「らしくないな」と一歩。観客も「いつものように力でねじ伏せろ!」と言うのだが、鷹村は左だけで相手をダウンさせる。それを見た猫田は「格言通りのコトをやってみせたというワケだニ」と一歩に解説する。

合宿からこっち 何しとったんだニ幕之内! 成長したお前の姿を見せてくれだニ!!

一歩と千堂のタイトルマッチ。千堂とは全日本新人王以来、1年9か月ぶりの対戦となる。千堂は全日本新人王で負けて以降、”幕之内一歩を倒す練習”しかしていないという千堂に一歩は気圧される。コーナーに追い詰められた一歩を見て言った、猫田の名セリフである。

よく見とけヒヨッコ コレが ミックスアップだ!

藤「お前が両選手の取材に行った時 ここまでやると予想できたか?」
飯「いえ… 激しくなるとは思ってましたけど まるで別モノです だって私が観て来たモノとは違うんですもの 両者のボクシングのレベルも! 顔つきすらも!!」

LALLAPALLOOZAと銘打たれた、一歩と千堂のタイトルマッチ。全日本新人王で負けてから”幕之内一歩を倒す練習”しかしていない千堂、夏合宿をしてパワーアップを図った一歩。互いにインファイターで、キャッチコピー通りの打ち合いとなったのだが、序盤は千堂に気圧される一歩だが、徐々に自分を取り戻し始める。千堂はトレーナーの柳岡に「ワイが 日本一の証明してくるだけや!」と5ラウンドへ向かう。一歩もまた「強いってなんですか?」と6ラウンドへと向かう。そんな好敵手同士の試合を、藤井は飯村に教える名セリフが生まれる。

合宿の成果と 己の経験と 全てを出しきった攻撃だニ!!

「ただ単に三つのパンチさ重ねただけじゃないだニ パンチのつなぎに 眼のフェイントさ織り交ぜて…」

千堂と一歩のタイトルマッチ。壮絶な打ち合いの中、”ミックスアップ”で互いに試合中に強くなっていく二人。決意の7ラウンド、一歩も千堂もインターバルでは座らずに立ったままリングに向かう。千堂は一撃を狙いガードの姿勢。一歩もまたデンプシーロールを出す。「これを待っていた」と千堂はデンプシーを止め、スマッシュを放つ。しかし一歩もボディーブローで相打ちとなった。”ここがチャンス”と一歩は再度デンプシーを出すのだが、千堂の眼が生きているコトに気づきとっさに避け、リバーブロー→ガゼルパンチ→デンプシーロールと、持っている武器の中でも最大の破壊力のあるパンチを繋ぎ、デンプシーの完成形を見せる。猫田もまた”拳闘家”であり、鴨川と同じことを考え名セリフを生む。

アンタらの子は… 一つ強うなって 帰ってきたよ

全日本新人王、フェザー級タイトルマッチと二度も一歩に敗けた千堂。帰りの新幹線で応援団たちの言葉に「必ず はい上がったる! 必ず!!」と誓い、帰宅した。「ばあちゃんな… ワイ… まだ弱かったわ」と告げ、部屋に行く千堂。そんな孫を見た祖母の名セリフである。

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