はじめの一歩の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

2024.01.29

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

…小僧ワシが手がけた最後のボクサーいい夢を見させて貰った

鴨川の感慨深い名セリフが生まれる。

一歩は引退を決めた。
検査では一応健康体という結果ではあったが、健康なまま家業を継げるということが嬉しかったらしい。
鴨川最後の弟子・幕之内一歩はこうして引退した。

青木勝＆木村達也の名言・名セリフ

人が遊んでる時に努力した者が最後に笑えるんだ

東日本新人王が始まった。一歩は初戦を勝ち抜いた。鷹村に誘われ宮田の試合を観に行ったのだが、そこで一人の女子高生と出会う。
一歩は宮田のファンだと思っていたのだが、実は間柴の妹・クミである。
その後、練習帰りに寄ったパン屋でバイトをしていたクミと再会し、舞い上がるのだがクミのほうは試合会場での一歩を覚えてはいなかった。
練習の休憩中に鼻をふくらませた一歩を見て鷹村は「こいつが鼻ふくらませてるときは女がらみで浮かれてる時だ！」と青木、木村にバラすのだった。
そこででた青木の名セリフである。

遊ぶときは遊ぶ！練習は練習！プロらしくケジメつけようじゃねえか

一歩は夏合宿に行くこととなった。
練習するのかと思いきや、到着直後、鷹村たちは水着に着替えて遊ぶと言う。
「練習しに来たんじゃないのか」とちょっと怒り気味の一歩に、「炎天下の中猛練習して日射病にでもなったらどうする？寝込んだりしたら合宿がパァだ朝夕みっちりきっちりやってこそ効果がある」と、木村が言ったセリフ。

オレには―― 守るものがあるんだ！！

青木、木村、一歩の再起戦が決まった。
鷹村が「メインは誰がやる？」の一言に浮足立つ3人だが、アミダクジで決めることになり、木村、一歩、青木の順になり、青木は調子に乗る。
しかし「青木、木村、小僧の順」という鴨川の一声で全てが決まった。すでに青木は恋人であるトミ子に「メインイベンターだから」と自慢していたのだった。
そんな青木にトミ子はガウンを作っていた。
すでに”カエル”が代名詞となっていた青木。相手は胸に蛇のタトゥーがあり、そこも茶化されるのだが「相手が蛇だろうが関係ねえ今のオレには怖いものなんかない」と珍しく華麗な試合を見せる。

それまで何十回でも何百回でも勝負してやるぜこうなりゃ意地だな

青木・木村とボクシングの出会いの物語。当時二人は名の知れた不良だった。
ある日、ゲーセンで遊ぶ鷹村に突然ケンカを仕掛けた青木。ところがプロレス技で青木は泡を吹いて気絶する。
同じころ、木村は実家の花屋に来た仕返しにやられていた。
高校を退学することになるのだが、鷹村の高校へ仕返しに行くのだった。鷹村は見つからず、その高校の不良グループとケンカになる。
多勢に無勢、ボコボコにやられる二人だが、ボクシングに絞るために高校を辞めてきた鷹村が通りかかり「その辺にしとけ」と助けるのだが、青木と木村はやる気満々。今度は鷹村に挑む。
そこには付き添いの宮田もいたのだが、ボクシングをバカにされ「どうなっても知らねー」と宮田らしいリアクションである。
そのまま夜まで気を失っていた二人だが、「野郎の顔面に一発ブチ込む」と息巻きながら、男らしい挑戦する姿勢の名セリフである。

今までなかったなこんなのガラじゃねえけどなんかこう… ドキドキするよなああ

ズタボロにされる二人だが、ボクシングにのめりこんでいる自分たちに気付いた爽やかなセリフ。

鷹村へのリベンジのため、鴨川ジムの門を叩く二人だったが、鴨川に「礼に始まり礼に終わる！武道に近いものと知れ！！出直して来いっ」と一蹴される。
髪型を直し入門することになるが、3か月間、馬車馬のように走らされ、パシリに使われ、禁煙して健康体になるほどしごかれていた。
そんなある日、鷹村が「そろそろスパーしてもいい頃だろ？相手してやる」と、二人にはリベンジのチャンスが舞い込むが、もちろんズタボロになる。
鷹村はそんな二人にアドバイスしながらスパーをしていた。相変わらずパンチは当たらないが鷹村が息を切らし始めた。
さらに奮起する二人。木村のパンチが頬をかすめる。大騒ぎする二人に「なんか恥ずかしいコトが起きた気がする」と鷹村。

もうやめられないよなオレ達―― やっかいなもンにハマっちまったぜやめられないよな ―――ボクシング

鷹村へのリベンジという不純な動機で鴨川ジムへ入門して8か月。
二人に試合の話が来る。青木は「鷹村殴れりゃそれでいい」という感じだったが、木村は「せっかくだしやってみようと思う」と試合が決まる。
デビュー戦、木村は浮足立っていたのだが、鷹村の一言に冷静さを取り戻す。木村は見事逆転KOで勝利する。
青木もKO勝利を収めるのだが、やっと素直になれた自分に気付く木村の名セリフである。

オレ達アンタに殴られて強くなれたんだ

「アンタに出会わなきゃボクシングやってなきゃあんな感動一生味わえやしなかった」と素直に言葉にできない気持ちの名セリフが生まれた。

ボクシングを始めて8か月。
デビュー戦を共に勝利で飾った二人は、会場外で余韻に浸っていた。
「ケンカに勝った時とはまるで違う」と木村。続けて「鷹村に会ってなかったらボクシングやってなかったら」とも言う。
鷹村に頭を下げるのはイヤだと強がる青木だが、そこに宮田と鷹村が通りかかり声を掛ける。二人とも気持ちは一緒だった。

それまでボクシングやめねえぞ首洗って待ってやがれ鷹村さんよ！

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