はじめの一歩の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『はじめの一歩』とは、1989年より『週刊少年マガジン』で連載中の「森川ジョージ」作による、ボクシングを題材とした漫画である。登場人物の多くに実在選手を投影している。「登場人物全員が主人公」という作者の言葉通り、脇役やライバル達の物語も詳細に描かれている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、誌上やコミックスなどでもインタビューや応援コメントの寄せている。コミックスは120巻を超えている長期連載漫画である。

また会おうで幕之内! リングの上でまた… 必ず!!

千「この千堂武士に勝ったんや キサマが日本一や!!」
幕「全力を出しました 千堂さんが相手だから全力を出せました 千堂さんじゃなかったら ボクは ボクは…」
幕「ありがとうございます ありがとうございます」

一歩と千堂のフェザー級日本タイトルマッチは7ラウンド、リバーブロー→ガゼルパンチ→デンプシー・ロールと、最大級の破壊力を誇るパンチを繋ぎ、千堂を後退させ、デンプシーを完成させた一歩が勝利し、新チャンピオンとなった。千堂が一歩に声を掛ける。
千堂は声援を受けながら二度の敗退、悔しさを隠し胸を張りリングを降りた。

ワイは… また一から出直しや せやけど 必ず はい上がったる! 必ず!!

「どないした千堂!? うつむいてるなんぞ似合わへんぞ リング降りた時みたいに胸張りい」
「なんも恥ずかしいことあらへん」 「そや! 今までで一番の試合やったで」
「ワイら落ち込んで黙ってたワケやあらへん 感動して口がきけへんかったとこや」
「ええモン観せてもろたで」
「ワイらも胸張って大阪帰るわ みんな気持ちは一つや この先もロッキーについてくで せやからがんばり!」

千堂と一歩のフェザー級タイトルマッチは一歩が勝利し、新チャンピオンとなった。リングを降りる前に一歩に声を掛けた千堂、悔しさを隠し顔を上げ、胸を張った。感動的な試合だった。大阪へ帰る新幹線、トイレに立った千堂だが応援団の乗る車両を通れず、立ち往生していた。柳岡が自動ドアを開けてしまい応援団に見つかる千堂は言葉が出ない。応援団に再起を誓う千堂の名セリフである。

生まれ持っとるんや 人を殴る才能を――!!

一歩5度目の防衛戦の相手は”尾張の竜”沢村竜平。宮田を凌ぐカウンターの才能を持つボクサーだ。カウンターはデンプシーロールの天敵でもある。千堂は沢村と親交があり、不良として”浪速の虎”と名を轟かせていたころからの付き合いである。沢村の左は”スクリューブロー”に似ており、本来は連打できないらしいが、伊達曰く「ヒジの角度を固定し 肩を内側に回す作業だけで可能にしている 手首と肩が強いからやれる芸当」と言わせるモノであった。「教えてできることじゃねえぞ」とも付け加えた時の千堂の回答が名セリフとなった。

熱うさせるやんか ――幕之内!!

一歩と沢村のタイトルマッチ。”尾張の竜”沢村はボクシングを冒涜するような姿勢、言動から一歩を怒らせる。”デンプシーは不様な技”と言ってのけるほど、カウンターの才能も持ち併せ、その才能は宮田を凌ぐものである。沢村は一歩を追い詰めるも、”肉の感触”を楽しむため”遊んで”いた。そこで一歩はカウンターに弱いデンプシーロールを出すのだった。ストップを加える新型デンプシーで沢村をKOする。沢村とも親交のある千堂は、沢村の容態を気に掛けるようなセリフを言いながらも、本心は別にあった。その本心が名セリフとなる。

アレは―― 活人の拳や!!

「尾張の竜も こうなっちゃ形無しやな」
「不思議やろ? こんだけ痛い目みてもボクシングやめよ思わんやろ? ――特に幕之内の拳はそう思わせへんのや」
「ワイらのようにケンカで慣らした拳やない 練習で強く 重くしたモンや」
「練習すれば勝てるようになる もっと練習すれば もっと強くなれる 打たれるたび そう思い知らされたやろ?」
「――だからこそ もっと練習したる 強うなってキサマを負かしたる そういう気分にさせられるんや!」
「ワイらの拳は相手を二度と立てなくする拳や 殺人の拳や せやけど幕之内の拳は 全く種類が違う 何度でも人をヤル気にさせる拳や」

一歩と沢村のタイトルマッチは、ストップを加えた新型デンプシーロールの前に沢村は土下座する格好でダウンし、一歩の防衛成功で幕を閉じた。沢村と親交のある千堂はそのまま沢村に同行していた。そこでの千堂の話が名セリフとなった。

アンタと―― とびきりのステーキをたらふく…やて

病室から出てきた千堂に河辺は容態を訊くのだが、その回答が名セリフとなる。

一歩とのタイトルマッチに敗れた”尾張の竜”沢村竜平は、試合後そのまま入院となった。そこで千堂にボクシング、自分たちと一歩の”拳”の違いについて語られる。
帰り際、千堂が沢村に言った言葉も名セリフである。
「河辺さんいう先生おったやろ? いつまでも心配かけんなや あの人はキサマと同じ施設の出や 言ってみればキサマの先輩や」
「同じ経験をしとる 気持ちもわかる だからこそほっとけんのやろ せやかて同情されてるうちはまだまだガキやで」

頂点(てっぺん)獲るまでワイはやめへんよ

青木の髪形が”ブロッコリー”に似ていたため、CMに起用され”ブロッコマン”として子供たちの人気を集めていた。そんな人気に世界チャンピオンとなった鷹村も太刀打ちできず、「おぼえてろ!」と旅に出る。全国を回っているようで、各地のボクサーが登場する。青森、長野、山梨、名古屋、大阪、九州、沖縄と南下をしているようである。大阪で千堂が登場するのだが、そこで名セリフが生まれた。

絶対 忘れないでやってくれ それが…プロボクサー沢村竜平の 尾張の竜の 最期の姿や

チャンピオンカーニバル。ジュニアライト級チャンピオンの間柴は”尾張の竜”沢村と試合をすることになった。そのキャッチコピーは”凶”。立ち上がり、二人は高度なボクシングを展開するが、2ラウンドまでクリーンヒットはない。3ラウンド、互いに焦れているようだが、オープニングヒットは挑戦者・沢村の裏拳であった。ここからはボクシングではなく”ケンカ・暴力”の応酬となっていく…。肘、蹴りなど反則が織り交ぜられ減点されるが気にも留めていない二人。結果は、間柴の反則負けとなったのだが、沢村は負けたと思っていた。間柴サイドからベルトが届けられ、沢村はバイクで帰り、事故を起こす…。それがきっかけで沢村は引退…。事故のことを聞いた一歩。千堂から電話があり、沢村の容態を訊く。「沢村は強かった」、試合の感想を述べた一歩。「後日 お見舞いに行きます」と言うのだが千堂は「来んでええ」と言うのだった…。

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