ハズビン・ホテル(Hazbin Hotel)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハズビン・ホテル』とはヴィヴィアン・メドラーノが原作・監督・脚本を務めるアメリカ合衆国のアニメーション作品。大人向けのカートゥーンを銘打ち、ポルノ・ドラッグ・犯罪など退廃的な内容を多く扱いながら、ディズニーミュージカルを思わせるコミカルなシーンも取り入れている。主人公のチャーリーは地獄のプリンセス。彼女は悪魔の更生を目的にしたハッピー・ホテルを創業するが、極悪非道な悪魔たちは優等生的な発想を嘲笑う。しかし地獄で一際強力な悪魔・アラスターが好奇心から協力を申し出る。
『ハズビン・ホテル』の概要
『ハズビン・ホテル』とはヴィヴィアン・メドラーノが原作・監督・脚本を務めるアメリカ合衆国のアニメーション作品、初出は2017年。2019年10月28日夜に正式なパイロット版が公開された。
ジャンルはインディー・ミュージカル・シチュエーションコメディアニメ。
本作にはミュージカルシーンが多数含まれ、挿入歌の1つ『悪魔は皆心に虹がある』(原題:Inside of Every Demon is a Rainbow)は、アメリカ合衆国の著名なシンガーソングライターであるパリー・グリップが作曲を担当した。
またメキシコのカートゥーンアニメ『Villainous』に参加していたスタッフの多くが本作の制作に携わっており、両者はよく比較される。
本作は大人向けのカートゥーンを銘打ち、ポルノ・ドラッグ・犯罪など退廃的な内容を多く扱いながら、ディズニーミュージカルを思わせるコミカルなシーンも取り入れている。単眼ロリータや虫モチーフの発明家などマニアックな性癖に刺さるキャラクターや、ビビッドな配色と造形のアニメーションが話題を呼んだ。
続編の公開日時は未定だがYouTubeの公式チャンネルでは定期的にキャラクターデザインや有名ミュージカルのカバー動画が配信されている。
舞台は地獄。この世界では地獄に落ちた罪人が悪魔となる。悪魔になった時点で不老不死を獲得するので、地獄には様々な年代から来た、様々な容姿の悪魔が混在している。もとから地獄にいる悪魔はおしなべて強力で、人間上がりの悪魔とは別格な強さを誇っていた。
主人公は地獄のプリンセス・チャーリー。地獄は悪魔が増え過ぎた為に過密状態であり、定期的に天使が悪魔の殺戮に来ることで何とか均衡を保っていた。
同胞が天使に駆逐されていく現状に心を痛めたチャーリーは、地獄の人口対策として悪魔の更生を目的にしたハッピー・ホテルを創業する。悪魔が心を入れ替えて昇天すれば地獄の土地が確保できるというのが狙いだ。
彼女は悪魔らしからぬポジティブな理想家で、ニュース番組などに積極的に出演してはハッピー・ホテルを宣伝するが、極悪非道にして下品下劣な悪魔たちは彼女の優等生的発想を嘲笑い、更生などクソくらえと見向きもしない。だが一際強力な悪魔であり、地獄に落ちた初日に悪魔を虐殺してその映像を地獄中にラジオ中継したことでラジオデーモンの異名で恐れられるアラスターが、好奇心から彼女に協力を申し出る。
『ハズビン・ホテル』のあらすじ・ストーリー
物語はミュージカルから幕を開ける。
地獄のプリンセス・チャーリーは悪魔らしからぬ朗らかな女性だった。地獄は現在人口過密状態にあり、悪魔が増えすぎる都度天使が虐殺で数を減らしていた。時計台には「次の贖罪まで365日」と表示されている。チャーリーは天使に同胞が駆逐されるのに心を痛め、人口増加対策として、悪魔の更生を目的としたハッピー・ホテルを開業する。悪魔が心を入れ替えて昇天すればそのぶん土地を確保できるというのが狙いだ。
そのハッピー・ホテルの現在唯一の宿泊客、エンジェル・ダストは地獄の有名ポルノ男優だが、小遣い稼ぎに路上売春をしていた。今しも一夜を共にした男の車から降りて別れの挨拶を交わす。
「楽しかったよイケメン君」
「このことは他言無用だ、誰彼構わずご奉仕してるなんて出回っちゃまずい」
「尻軽様の仰せのとおり」
「アンタ天才か?次また独創的な表現を閃いたら教えてくれよ、馬糞の詰まったズタ袋さん」
「アバズレが」
そう罵られてもどこ吹く風と澄まし顔のエンジェル・ダストは、男にキスをして見送る。
その後エンジェル・ダストは自販機でドラッグを購入するが、それを通りすがりの泥棒にかっぱらわれる。「このヤクで勃たせんだよォ!」とほざいて逃げていく泥棒だが、突如として上から降ってきた岩に押し潰される。「なんてこった!」と駆け寄ったエンジェル・ダストは、ドラッグの袋が押し潰されて悲嘆に暮れる。上空にはスチームパンクなデザインの飛行船が浮かび、あちこちへ光線銃を放射していく。岩石が降ってきたのも飛行船の攻撃が原因だった。
飛行船の内部ではマッドサイエンティストのサー・ペンシスが狂った哄笑を上げる。この飛行船は天才を自称する彼の発明品であり、サー・ペンシスは地獄征服を企んでいた。部下におだてられて得意絶頂のサー・ペンシスだが、そこへ「タマゴ野郎!」と罵倒が飛んでくる。それは飛行船の壁を破って乱入したチェリー・ボムの声だった。彼女はその名の通りチェリー型の爆弾使いであり、自分の縄張りを荒らすサー・ペンシスを牽制に来たのだ。
地獄のニュース番組はサー・ペンシスとチェリー・ボムの抗争を報道する。
地獄は先の大虐殺から間もなく多くの土地が余っており、複数の勢力が縄張りを拡張せんと鎬を削っていた。中でもサー・ペンシスとチェリー・ボムはその最前線にいた。
「自分はチェリーちゃんと夜の大乱闘をしたいですね!」
「チェリーボーイが言うわねトム」
ニュースキャスターのケイティは、地獄のプリンセス・チャーリーの独占インタビューを予告してCМに切り替える。
控室では出演を間近に控えたチャーリーが、親友兼マネージャーのバギーのアドバイスを受けていた。「頼むから唄わないで」と懇願するバギーに「わくわくするエンタメ感が欲しくて」と言い募るチャーリー。彼女は心の底からミュージカルを愛しており、歌って踊るのが大好きだった。チャーリーにとって歌は最高の自己表現だった。「みんなが笑顔で幸せに天国へ行ける」、それがチャーリーの目標だった。
チャーリーはスタジオのニュースキャスター・ケイティに笑顔で挨拶するが、握手を求めたそばから「レズには触らないの、私は清浄だから」と手厳しく拒否される。チャーリーはバイセクシャルで、それをケイティは侮辱したのだ。
さらにケイティはチャーリーは料理コーナーの代打で呼ばれたのだと言い、「捻り潰されたくなけりゃ無駄口叩くな」と釘をさす。されどチャーリーはめげず、カメラに向かって熱意をこめ、地獄の改善策を訴える。チャーリーは地獄で生まれ育ち、天使による理不尽な虐殺に心を痛め、地獄の人口過剰への人道的な対策を考えていた。それは悪魔の更生を目的としたハッピー・ホテルの創業だった。ホテルで快適な待遇を受けて品行を正せば、客は皆心から満足して天国へ行けると彼女は信じていた。
チャーリーは一生懸命ホテルの経営理念を宣伝するが、彼女の情熱はスタッフや視聴者に冷ややかに迎えられる。元罪人でゲスぞろいの悪魔らにとって、チャーリーの人道的な提案とやらは世間知らずの小娘のごっこ遊び、とんだお笑い種だった。投げ付けられる生卵や絵の具にへこたれず、原稿を読み上げるチャーリー。遂にはあれだけバギーが止めたにもかかわらず、我慢できずに唄い出す。
即興の歌にのせてハッピー・ホテルの素晴らしさをアピールするチャーリーをよそに、バギーはカメラの影で顔を覆い、スタッフ一同はあっけにとられる。
テーブルに乗ってポーズをきめるチャーリーに浴びせられたのは、「ワオ、コイツはクソだな!」という罵詈雑言。
ケイティは「地獄を端から端まで捜し回っても悪魔の更生を願うクズはアナタたち2人だけでしょうね」とチャーリーとその理解者のバギーを揶揄するが、チャーリーは「もう1人いるわ、誰もが知ってる彼の名は地獄のポルノ男優エンジェル・ダスト!」と誇らしげに宣言する。ところが次の瞬間、エンジェル・ダストが抗争に参戦したというニュースが飛び込んでくる。大恥をかくチャーリー。さらにケイティに馬鹿にされ、チャーリーがキレて言い返せばケイティが掴みかかり、凄まじいキャットファイトの模様が生中継される。
サー・ペンシスの飛行船に殴りこんだエンジェル・ダストは、宿が欲しくていい子ちゃんのふりをしていただけだと開き直る。ドラッグと暴力に塗れた日々こそエンジェル・ダストの本領だった。エンジェル・ダストとチェリー・ボムは成り行きで共闘し、サー・ペンシスは「品性のかけらもない売女どもが!」と激怒する。「何も変わってなくてよかった、やっぱアンタとパーティーするのが最高だよ!」とはしゃぐチェリー・ボムに「俺もだよ!」とノリノリで同意するエンジェル・ダスト。チェリー・ボムは爆弾を構え、エンジェル・ダストは機関銃を掃射し、サー・ペンシスの飛行船をめちゃくちゃにする。
スタジオ帰りの車に回収されたエンジェル・ダストに、バギーは怒り心頭だ。「アンタの暴走のせいで全部ぶち壊しだ」とプリプリするバギーに対し、エンジェル・ダストはまるで反省の色がない。「地獄じゃいいことの100倍悪いことがある、言うほど最悪でもないだろ」とエンジェル・ダストは言い、「健全になろうとしてるなんてバレたら俺の信用はどうなる?完全にキャラ崩壊じゃないか!」と自己弁護する。チャーリーは膝を抱えて落ち込み、エンジェル・ダストは酒を探して車を漁る。「俺の身体は完璧だ、誰もが求めてくる。証拠にキモいファンレターだってある」と手紙を見せびらかすエンジェル・ダストに、「そんなのかっこ悪いよ」とチャーリーは呟く。
今にもエンジェル・ダストを殴りたそうなバギーを「きっとまだ大丈夫よ」と宥めるチャーリー。チャーリーの前向きな言葉にバギーは漸く笑顔を見せる。
車がホテルの前に到着する。ホールには風船や花輪、「ウェルカム」の横断幕が華々しく飾り付けられていたが、チャーリーとバギー、エンジェル・ダスト以外の人けは皆無だ。静まり返ったホテルを見回し意気消沈するチャーリー。バギーはソファーに倒れ込み、エンジェル・ダストは腹ごしらえを提案するが、2人はまるで乗ってこない。さすがに後ろめたくなったエンジェル・ダストはチャーリーを励まそうとするが、上手い言葉が出てこず引き返す。チャーリーは木箱に腰かけ、誰かチェックインしないか未練たらしく玄関を見詰める。
その後ホテルの外に出て、携帯で母親に電話をかける。チャーリーはインタビューが失敗に終わった事を報告し、「これからどうすればいいかわからない、私何してるんだろ」と弱音を零す。彼女の父親はホテルの経営に反対しているらしく、「パパの言う通りになった」とチャーリーはしょげ返る。最後に「愛してる」と伝えて電話を切ると、チャーリーのもとへ何者かが近付いてくる。
彼こそ地獄で一際強大な悪魔として恐れられる、通称:ラジオデーモンのアラスターだった。
通り名のラジオデーモンとは、地獄に落ちた初日に悪魔を虐殺し、その模様をラジオ中継した悪行に由来する。元人間の悪魔としては破格の強さを持ち、地獄の古代の支配者たちをも恐れさせる存在だ。
アラスターはおそるおそる応対に出たチャーリーに食い下がり、「番組を見た、素晴らしかった!あんなに心躍ったのは世界恐慌以来だ!」と大絶賛する。「チャーリーから離れろ、この子には指一本触れさせない!」と気色ばむバギー。
「手助けにきたのだ」と申し出たアラスターに、「もしかして協力したいってこと?」と念を押すチャーリー。アラスターは肯定し、その動機を「退屈で仕方ないからだ!私はこの何十年も刺激に飢えていてね、新たなエンターテイメントを創造したいんだ!」と語る。悪魔の更生など全く興味はない、贖罪なんてナンセンスだと嘯くが、自分の楽しみの為に投資するのは吝かではない、世界中のクズともがこのホテルに宿泊する様が見たいと熱弁する。
バギーはアラスターを信じるなとチャーリーを止めるが、「大事なのはチャンスを与えることなの、私のすることは全部裏目に出てる、でも私は全部受け入れたい」とチャーリーは言い、アラスターの提案を受け入れる。ただしどちらか一方が優位になる主従の契約は結ばず客を騙して連れてくるのもなし、ブードゥー教の魔術で呪いをかけ、客を無理矢理従わせるのもなしとアラスターに条件を付ける。
チャーリーが出した条件をアラスターは「及第点」と評して受け入れ、ホテルの従業員がまだいないと見るや知人の悪魔を召喚する。
彼に呼び出されたのは単眼の幼女・ニフティー、猫の姿の無頼漢・ハスクだった。ニフティーは物珍しげに跳びはね、ホテルのフロント係を命じられたハスクは最初渋るが、バーで好きな時に酒が飲めると知ってあっさり陥落する。ハスクは重度のアル中だった。
従業員が増えて感激するチャーリー。「お気に召したかな?」とアラスターが聞けば「最高!」とバンザイし、親友の喜びぶりにバギーも渋々「まあね」と認める。アラスターはチャーリーの手をとってミュージカルを演じホテルの前途を祝うが、突如としてホテルの壁が光線銃でぶち破られ、上空にサー・ペンシスの飛行船が現れる。アラスターはサー・ペンシスの仇敵であり、彼に付け狙われていた。サー・ペンシスは飛行船を操縦し、ホテルに特大の大砲をぶち込もうとするが、アラスターが指を弾くと漆黒の触手が召喚され、瞬く間に飛行船に絡み付く。飛行船はあっけなく転覆し、サー・ペンシスは触手に締め上げられ断末魔をあげる。アラスターが虚空を握り潰すと同時に飛行船が赤い光を放って爆散する。
「腹が空いた、ジャンバラヤが食べたい人はいるかな?母から最高のレシピを教わったんだ、殺してしまったがね!」
サー・ペンシスを片付けたアラスターはチャーリーたちを従え、意気揚々とハッピー・ホテルへ戻っていくのだった。
『ハズビン・ホテル』の登場人物・キャラクター
主要人物
チャーリー
CV:Jill Harris、歌:Elsie Lovelock
地獄の魔王ルシファーと女王リリスの間に生まれた地獄のプリンセス。地獄で生まれ育ち、地獄とそこに暮らす全ての悪魔をこよなく愛する。
天真爛漫で快活、ポジティブなお嬢様。ふわふわの金髪とピエロのようなメイクが特徴で、ホテルマンを彷彿とさせる赤いタキシードに身を包む。ミュージカルやハッピーエンドの物語が大好きで、歌は最高の自己表現と主張してやまない。どんな外道な悪魔でも更生可能と信じ、悪魔が過密状態にある地獄の人口対策の一環として悪魔の更生を目的とするハッピー・ホテルを創業した。
悪魔としてのポテンシャルは非常に高く、力の行使時は目が赤く発光して吊り上がり髪が広がる。現在登場しているキャラクターの中では唯一の地獄生まれ。天使や悪魔を見たことはあるが人間を見た経験はない。タップダンスが得意で歌や踊りの習得は異常に早い。ピアノの演奏に秀でる。バイセクシャルで元彼がいる。
好きなミュージカルは『サムシング・ロッテン!』『キューティ・ブロンド』『キャッツ』『ファニー・ガール』『シカゴ』。
好きな小説は『パーシー・ジャクソン』『ハリー・ポッター』『ハンガー・ゲームズ』など10代向けの冒険活劇でヤングアダルト小説全般を好んで読む。
アラスターの申し出を怪しみながらも「全ての悪魔に平等にチャンスを与えるべき」という信念にのっとって彼を受け入れた。
バギーは何でも話せる親友。なお本名はシャルロッテだが、本人はこの名前を嫌いチャーリーの愛称で周囲に呼ばせている。
アラスター
CV:Edward Bosco、歌:Seth Atkinson
享年1933年。
赤毛に赤目、赤地に白い細縞のスーツを纏った長身痩躯の紳士。ギザギザの黄色い歯が特徴。独特の口臭があって誰も彼とキスしたらがない。頭部からは牡鹿の角に似た枝角が生えており、力の行使時は巨大化する。
常ににこやかな笑顔を崩さず掴み所ない物腰とマシンガントークで相手を翻弄する。ビンテージスタイルのマイクを付けた杖を携帯し、このマイクを通すと声にノイズが混じる。
出身はアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオリンズ。生前は著名なラジオ司会者にして、アメリカ南部で悪名高い大量殺人鬼だった。なお殺人の仕方に美学や奇妙なこだわりをもっていたらしい。ちなみに生前は眼鏡をかけた茶髪の男性で、サスペンダーにシャツ、黒いスラックスを着用していた。
20世紀初頭に活動し世界恐慌にも立ち会っている。
死因も含め生前の情報は未だ不明。公式で明らかとなった情報によると、数十年前の出現と同時に何世紀もの間地獄を支配下に置いていた古代の悪魔を虐殺し、その模様をラジオ中継した事でラジオ・デーモンの異名を得た。捨て子を拾うと数を数えられるようになるまでは育てるが、彼らが遊びで怪我しても責任は持たないようだ。
チャーリーに対しては「彼女の笑顔と前向きな態度が好きだ」「魅力的な悪魔の美女」「ユニークだ」と語り総じて好意的。悪魔を更生させるという前代未聞の目的を持ってホテルを創業したチャーリーを、最高の退屈しのぎと見なして援助を申し出る。
鹿をモチーフにした悪魔であるため鹿の悪魔とも呼ばれている。流行る前に死んだのでタップダンスが苦手。好物は母からレシピを教わったジャンバラヤだが、本人いわくその母親も殺しているらしい。
バギー
CV:Monica Franco
享年2014年。
浅黒い肌とロングヘアの白髪、片目隠れが特徴的な美女。モチーフは蛾。名前の由来は女性器のヴァギナ(膣)から。
生粋のレズビアンでありチャーリーとは公式カップルとして扱われている、彼女の良き理解者にして最大の親友。
仕切り屋で怒りっぽく、やや短気な面も見受けられる。特にチャーリーが絡むと檄しやすく、アラスターが彼女に危害を加えるのではないかと牽制している。テレビ番組出演の際はチャーリーのマネージャーも務める。
エンジェル・ダスト
CV:Michael Kovach
享年1947年。
イタリア系犯罪者一家の生まれ。ドラッグの過剰摂取で死亡し、そのドラッグ「エンジェルダスト」がそのまま地獄での通り名になった。ハッピー・ホテルの最初の客。モチーフはハエトリグモ。
小遣い稼ぎに売春をしているポルノスター。ゲイだが金の為に女とも寝る。イラストでは胸があるように見えるが、これは蜘蛛の胸毛をコルセットで絞り上げている為そう見えるもの。
皮肉屋で歪んだユーモアセンスの持ち主。ドギツい下ネタをよく飛ばす。マゾヒストで暴力に性的興奮を覚える傾向がある。ただ飯ただ宿めあてでハッピー・ホテルに転がり込んだがサー・ペンシスとの抗争に飛び入りしホテルの評判をぶち壊しにする。酒と薬と暴力行為が大好きな享楽主義者。
他の家族も地獄にいるが自分を虐待していた父親とは不仲。二卵性の双子の妹が存在するが、彼女は地獄にいないそうだ。
ニフティー
CV:Michelle Marie
アラスターによってハッピー・ホテルに召喚された悪魔。外ハネしたピンクのボブカットとサイクロプスに似た単眼が特徴の小柄な幼女。
非常に快活で能天気な性格で落ち着きがない。部屋の汚れに敏感で、家事万能なハウスメイド。すばしっこくて常にちょこまか動き回っている。エンジェル・ダストと仲良しだが彼を女性と勘違いしている。
名前の由来は「気が利く、手際が良い」という意味の英語のNiftyから。英語と日本語が話せるバイリンガル。バギーと同じ年齢で死んだらしい。
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目次 - Contents
- 『ハズビン・ホテル』の概要
- 『ハズビン・ホテル』のあらすじ・ストーリー
- 『ハズビン・ホテル』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- チャーリー
- アラスター
- バギー
- エンジェル・ダスト
- ニフティー
- ハスク
- サブキャラクター
- チェリー・ボム
- サー・ペンシス
- ケイティ・キルジョイ
- 『ハズビン・ホテル』の用語
- ハッピー・ホテル
- エンジェルダスト
- ラジオデーモン
- 悪魔
- 天使
- 贖罪の日
- 地獄のプレミアニュースステーション
- 『ハズビン・ホテル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「アンタ天才か?次また独創的な表現を閃いたら教えてくれよ、馬糞の詰まったズタ袋さん」
- 「そんなのかっこ悪いよ」
- 「性差別?それとも人種差別のつもり?」
- 「結局のところ世界はたんなる劇場だ。私好みのエンターテイメントを上映するためのね」
- 「そんなものはナンセンスだ、贖罪なんて人間にはないのだ。あの手の罪人たちは誰一人救われやしない、罪を償う機会は生者であった頃のみにこそ与えられる。私は世界中のクズどもが宿泊するのが見たい、地獄の業火に焼かれるためだけに何度も何度も転落する様を!」
- 『ハズビン・ホテル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本作の前タイトルは『私達に似た人々』(People Like Us)だった
- 『ハズビン・ホテル』のHazbinは「かっては素晴らしかったが今や全盛期を過ぎた」という意味
- 本作のスピンオフ外伝『ヘルヴァ・ボス』は同一世界観の別キャラクターの話
- 『中毒』(Addict)というエンジェル・ダストの声優本人が唄ったイメージソングが存在する
- 『ハズビン・ホテル』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:Judy Garland『虹を追って』(原題:I'm Always Chasing Rainbows)
- 挿入歌:Elsie Lovelock『悪魔は皆心に虹がある』(原題:INSIDE OF EVERY DEMON IS A RAINBOW)
- 挿入歌:Seth Atkinson『Alastor's Reprise』