スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲(SW5)のネタバレ解説・考察まとめ
『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』とは、1980年製作のアメリカ映画。日本公開も同じく、1980年の6月。前作の大ヒットを受けて作られたシリーズ2作目で、9部作からなるスター・ウォーズサーガの5番目の物語に当たる。凶悪な銀河帝国が反乱軍への攻勢を強める中、故郷を出て反乱軍の一員となった青年ルーク・スカイウォーカーが、自らの思いがけない運命に直面するまでを描く。
CV:辻村真人
銀河帝国が猛威を振るう前の時代、銀河系の平和維持のため活躍していたジェダイの騎士の一人であり、多くのジェダイの騎士を統率する「グランドマスター」の地位に就いていた。銀河帝国が共和国を乗っ取る際に、対抗勢力であったジェダイの騎士の抹殺が行われ、ほとんどのジェダイは殺されてしまったが、なんとか難を逃れたヨーダは辺境の惑星ダゴバに身を隠していた。かつてジェダイの騎士であった、父親譲りの強いフォースの力の持ち主である青年ルーク・スカイウォーカーをジェダイの騎士に育て上げるため、十数年振りに修行を開始する。小柄で杖を突いて歩く姿は、力の無い老人としか見えないが、手も触れずに自分の数十倍の質量のものを動かせる、驚異的なフォースの力の持ち主である。ルークの持つ強いフォースをヨーダも感じていたが、その強さはルークの父親でありかつてはジェダイの騎士だったダース・ベイダーのように、フォースの暗黒面に落ちる危険性もあると、ヨーダは密かに危惧していた。
オビ=ワン・"ベン"・ケノービ(演:アレック・ギネス)
CV:納谷悟朗
銀河帝国が猛威を振るう前の時代、銀河系の平和のために活動していた、ジェダイの騎士と呼ばれる戦士の1人。銀河帝国が設立される際に、対抗勢力であったジェダイの騎士の殲滅が開始され、オビ=ワンはマスター・ヨーダと同じく、殲滅を逃れて生き残ったわずかなジェダイの1人である。殲滅を逃れた後は、辺境にある惑星タトゥイーンに身を隠し、「ベン・ケノービ」と名乗っていた。同時に、ジェダイの騎士であった父親の血を継ぐ青年ルーク・スカイウォーカーの成長を、陰から見守っていた。反乱軍の一員であるレイア姫からのメッセージをタトゥイーンで受け取り、銀河帝国設立時以来、十数年振りに戦いの地に趣く。共にタトゥイーンを旅立ったルークや、パイロットとして雇った密輸業社ハン・ソロと一緒に、帝国軍の母艦に捕らえられ、そこでかつては自分の弟子であったダース・ベイダーと対決することになる。ベイダーにより打ち倒されてしまったオビ=ワンだが、その肉体は打ち倒された瞬間に消えうせていた。これはオビ=ワンが「フォースの霊体」という特殊な技能を身に付けていたことによるもので、この技能を習得した者は、死後も自我を保つことが出来るようになる。この特殊技能により、オビ=ワンは肉体消滅後もルークにアドバイスを送ったり、霊体となってホログラムのように姿を現すことも出来る。しかし霊体としての活動には限界があり、ルークがダース・ベイダーと戦う際には、霊体である自分は助けに行けないとオビ=ワンは語っていた。
主要人物の関係者
ランド・カルリジアン(演:ビリー・ディー・ウィリアムズ)
雲に覆われた惑星ベスピンの、その雲の中に浮かぶ空中都市で、執務官を勤めている。しかし以前はハン・ソロと同じ密輸業社で、ギャンブル好きな性格の持ち主であった。その性格が災いし、自分が所有していたミレニアム・ファルコン号を、賭けで負けてハン・ソロに奪われてしまう。このことをカルリジアンは根に持っていて、ファルコン号で空中都市へやって来たハン・ソロに「これは俺の船だ」と言っている。ファルコン号を失ったことをきっかけに、企業家に転身し、やがてベスピンの空中都市を納める執務官となった。これまでは銀河帝国の目を逃れて自由な貿易をしていただけに、レイア姫やハン・ソロを追って来たダース・ベイダーと、帝国の支配から空中都市の自治を守ることを条件に取引をし、レイア姫一行をダース・ベイダーに受け渡す。だがその後、ハン・ソロをカーボン冷凍した上で賞金稼ぎに受け渡したり、空中都市に残る予定だったレイア姫を連れていくなど、最初に交わした条件を次々に反故にするベイダーに腹を立て、自分の行動により空中都市はいずれ帝国の侵略を受けるだろう事も予測した上で、レイア姫一行を救出する決心をする。本作のラストでは、賞金稼ぎに連れ去られたハン・ソロを取り戻すべく、ソロの相棒チューバッカと共にミレニアム・ファルコンで飛び立って行く。
チューバッカ(演:ピーター・メイヒュー)
惑星キャッシークに住む、猿人の姿をした民族・ウーキー族の出身。ウーキー族はみな長い体毛に覆われ、背が高く腕力が強くて、その言語はウーキー語を理解出来ない者には唸り声としか聞こえないため、下等生物と思われることもあるが、人間と変わらない高い知能を持っている。ウーキー族では種族をまとめるリーダーの一人だったが、銀河帝国が設立される際に捕らわれ、奴隷の身となる。その後ハン・ソロにより奴隷の身分を解放され、ソロの相棒として行動を共にするようになる。
C-3PO(演:アンソニー・ダニエルズ)
CV:野沢那智
人間型のドロイドで、あらゆる祭事・儀礼に通じており、600万を超える言語を理解することが出来る。生真面目な性格で、基本的に危険なことは避けようとする傾向にあるが、相棒であるドロイドのR2-D2と行動を共にするうち、帝国軍と反乱軍との争いに巻き込まれてしまう。危険な状況に陥ると、なんとかそこから逃れようとしている主人公たちに、「助かる可能性は何百分の一しかありません」などと進言する、空気の読めない性格でもある。本作では、ミレニアム・ファルコン号で帝国軍の追撃を振り切ろうとするハン・ソロに危険過ぎると文句を言いすぎたため、「少し黙っていなさい」とばかりにレイア姫により電源を切られてしまう場面もある。
R2-D2(演:ケニー・ベイカー)
円柱型の胴体に丸い頭部を持つ、アストロメク型と呼ばれるドロイド。主に飛行艇に乗り込み、パイロットの補佐や艇の補修を担当する。R2シリーズは優秀で人気があり、その中でもR2-D2の性能は際立って優れていた。前作でも、ゴミ集積場でゴミと一緒にプレスされそうになった主人公たちを寸でのところで助けたり、本作でも帝国軍に追い詰められそうになったミレニアム・ファルコン号のハイパードライブ装置を補修し、そのおかげでレイア姫一行は帝国の追撃から逃れることが出来たなど、その活躍振りは反乱軍の陰のMVPと言っても過言ではないくらいである。
反乱軍
ウェッジ・アンティリーズ(演:デニス・ローソン)
銀河帝国に反旗を翻した反乱軍の、小型戦闘機に乗るパイロット。前作ではルーク・スカイウォーカーと共にデス・スター破壊作戦に出撃し、本作では再びルークと共に、惑星ホスの反乱軍基地へと進攻してくる帝国軍に迎撃を仕掛ける。ウェッジは本作に続くスター・ウォーズサーガ3作目「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」にも登場しており、メインキャラクタ-以外で唯一旧3部作(1作目の「新たなる希望」と2作目の本作「帝国の逆襲」、そして続く3作目「ジェダイの帰還」の3本を合わせてこう呼んでいる)全てに登場したキャラクターとなった。
帝国軍
ダース・ベイダー(演:デヴィッド・プラウズ、声:ジェームズ・アール・ジョーンズ)
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目次 - Contents
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の概要
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』のあらすじ・ストーリー
- 惑星ホスからの脱出
- フォースの修行
- 暗黒面との対峙
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ルーク・スカイウォーカー(演:マーク・ハミル)
- ハン・ソロ(演:ハリソン・フォード)
- レイア・オーガナ(演:キャリー・フィッシャー)
- ジェダイの騎士
- ヨーダ(演:フランク・オズ)
- オビ=ワン・"ベン"・ケノービ(演:アレック・ギネス)
- 主要人物の関係者
- ランド・カルリジアン(演:ビリー・ディー・ウィリアムズ)
- チューバッカ(演:ピーター・メイヒュー)
- C-3PO(演:アンソニー・ダニエルズ)
- R2-D2(演:ケニー・ベイカー)
- 反乱軍
- ウェッジ・アンティリーズ(演:デニス・ローソン)
- 帝国軍
- ダース・ベイダー(演:デヴィッド・プラウズ、声:ジェームズ・アール・ジョーンズ)
- 皇帝/ダース・シディアス(演:クライヴ・レヴィル、イアン・マクダーミド)
- ボバ・フェット(演:ジェレミー・ブロック)
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の用語
- ジェダイの騎士
- フォース
- ライトセーバー
- 銀河帝国
- 反乱軍/反乱同盟軍
- ハイパードライブ
- カーボン冷凍
- シス
- 銀河元老院
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ハン・ソロ「オレが悪党だから好きなんだろう。君の人生には、悪党が足りないんだよ」
- 雪の惑星ホスでの壮絶な戦闘シーン
- ジェダイマスター・ヨーダがフォースの力を発揮するシーン
- ヨーダ「ジェダイはフォースを知恵と防衛に使うのじゃ。攻撃に使ってはならん」
- ダース・ベイダー「フォースは共にあるな。しかしお前はまだジェダイではない」
- ダース・ベイダー衝撃の告白シーン
- レイア姫とハン・ソロが互いの愛情を確かめ合うシーン
- ヨーダ「『やってみる』ではない。『やる』か『やらぬ』かだ。試しなどいらぬ」
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ルーク・スカイウォーカーの顔の傷の原因
- フォースの力とは「逆再生」
- 小惑星の中に浮かぶ撮影スタッフの「お遊び」
- 映画に「重み」を持たせたアレック・ギネスの出演
- 冷凍中に「着替えた」ハン・ソロ
- NG連発が変えた愛のセリフ
- ダース・ベイダーは殺陣が苦手だった
- 念入りに仕組まれた「ネタばれ防止策」
- 幻に終わった「ダース・ベイダーの城塞」
- チューバッカの知られざる設定
- 『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の主題歌・挿入歌
- 挿入曲:ジョン・ウィリアムズ「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」