ポケットモンスターの伝説のポケモンまとめ

『ポケットモンスター』とは株式会社ポケモン(発売当初は任天堂)から発売されているゲームソフトシリーズの名称である。略称は『ポケモン』。自身がトレーナーになり、「ポケモン」と呼ばれる生物をパートナーとして旅をする。
伝説のポケモンは公式の説明文によると「各地方で滅多に見ることの出来ない貴重なポケモン」のことであり、基本的にゲーム中に1匹しか出現しないポケモンたちの総称である。各世代で複数の伝説のポケモンが登場している。

『ポケットモンスター』の概要

『ポケットモンスター』とは株式会社ポケモン(設立以前は任天堂)より1996年2月から発売されているロールプレイングゲームのシリーズである。略称は『ポケモン』。1996年に後に第一世代と呼ばれることになる『ポケットモンスター 赤・緑』が発売され、その後ゲーム本編は2019年に第八世代となる『ポケットモンスター ソード・シールド』が発売。派生作品や関連作品の他、アニメやカードゲーム、グッズなど様々なメディア展開が行われて国内外で高い人気を獲得している。

ゲーム本編では自身がポケモントレーナーとなってその地方を旅する。旅の中で様々な種類の野生のポケモンを獲得したり、他のトレーナーとポケモン勝負をしたりして、最終的にポケモンリーグという施設でチャンピオンになることが目的となる。またその過程でポケモンを悪用する悪の組織の野望を阻止することになるのがシリーズ恒例である。
シナリオクリア後もポケモン図鑑の完成や、育成したポケモンを使っての対戦、友達とのポケモンの交換など、様々な楽しみ方ができる。

伝説のポケモンとは

伝説のポケモンとは、ゲーム内の神話などに登場し特別な扱いをされているポケモンたちの総称。公式としては「各地方で滅多に見ることの出来ない貴重なポケモン」とされている。生態系の上でも一部を除いて世界に1匹しかいない唯一の存在である。多くのポケモンがタマゴを孵化させて数を増やすことができる中、伝説のポケモンは基本的にタマゴもできない。
総じてポケモンの能力を示すステータスが高く設定されており、覚えることができる技も強力なため、大会などでは出場禁止にされているポケモンもいる。

伝説のポケモンたちは遺跡や地下洞窟の奥など神秘的なロケーションに存在している。プレイヤーがそこまでたどり着き、捕獲するまで存在し続ける。
『金・銀』以降ではそれぞれのゲームの舞台である地方を駆け回り、ランダムエンカウントで遭遇するという方法も導入されている。
どちらの遭遇方法でも倒してしまうと二度と捕まえられなかったが、『プラチナ』バージョン以降は倒した後に一度チャンピオンリーグの殿堂入りをする(スタッフロールを見る)と再び復活するようになった。そのため、誤って倒してしまっても捕獲することはできる。

伝説のポケモンの分類

伝説のポケモンには、伝説のポケモンと幻のポケモンの2種類の分類が存在している。ゲーム中で入手が可能なものを伝説のポケモンと呼び、公式での配信などでしか手に入らないものを幻のポケモンと呼んでいる。
これらはゲーム内での出現方法、大会やオンライン対戦の出場の可否、ステータスの合計値の差などで微妙に立場が異なるため、プレイヤーたちは伝説のポケモンをさらにグループ分けして「準伝説」「禁止伝説」と分け、幻のポケモンを合わせた3分類で区別している。これらの分類はプレイヤーたちがつけた便宜的なものであり、公式はすべて「伝説のポケモン」と「幻のポケモン」で区別している。

準伝説・準伝

オンライン対戦やゲーム内で遊べるバトル施設での出場に制限がかかっていない伝説のポケモンたちのことを準伝説、準伝と呼ぶ。
作品によっては、主軸となる伝説のポケモンの配下であったりと関連性を持っている。

準伝説の呼び名の意味はその通り「伝説のポケモンに準じる」というもの。
というのも、準伝説に分類される伝説のポケモンはステータスが目立って高くなく、伝説のポケモンでないポケモンたち(一般のポケモン)の上位陣とステータスの合計値はほぼ変わらない。準伝説に分類されるポケモンたちのステータスの基準の値を示す「種族値」の合計値は基本的に570~600。対する一般のポケモンたちは(種族によるが)400台が平均で、合計値600が最高。つまり、「一般のポケモンより少し強いくらいの、ゲーム中1匹しか捕まえられないポケモン」というのが準伝説のポケモンたちの実態である。

『赤・緑』バージョンから『ブラック・ホワイト』バージョンまで、それぞれ作品ごとに3匹のトリオの準伝説のポケモンが存在した。
これらは「三鳥」や「三犬」というように、「三~」という呼び方でプレイヤーから呼ばれている。

『X・Y』バージョンでは準伝説に位置づけられるポケモンは登場しなかった。
その代わり、後続作品である『サン・ムーン』バージョンでは数多くの準伝説のポケモンたちが登場した。

禁止伝説・禁伝

オンライン対戦やゲーム内で遊べるバトル施設での出場に制限がかかっている伝説のポケモンたちのことを禁止伝説、禁伝と呼ぶ。
由来は、(オンライン対戦やゲーム内で遊べるバトル施設での)出場が「禁止」されている「伝説」のポケモンの略。準伝説と比べると性能が高く、種族値の合計は進化前などの例外を除いて600を上回る。

『金・銀』バージョン以降はゲームのパッケージを飾っており、『ルビー・サファイア』バージョン以降は必ずシナリオにも絡んでくる。
『ルビー・サファイア』バージョン以降は新作のパッケージを飾る対となる二匹に加え、それを支配・制圧する立場にある一匹の計三匹が登場する。最後の一匹は新作のマイナーチェンジ版のパッケージを飾るのが定番である。マイナーチェンジ版が発売しなかった『X・Y』バージョン以降はパッケージを飾ることこそしなかったものの、「対の存在とその上位の1匹」という関係の伝説のポケモンは変わらず登場している。

幻のポケモン

オンライン対戦やゲーム内で遊べるバトル施設での出場に制限がかかっており、なおかつゲーム内での入手が不可能な伝説のポケモンのことを幻のポケモンと呼んでいる。
入手方法は公式での配信のみ。通常入手が不可能であるため、ポケモン図鑑の完成(すべてのポケモンを捕獲する)の条件には含まれていない。

幻のポケモン以外の伝説のポケモンたちはゲーム内のどこかで必ず登場する(登場しなくても図鑑には「見つけたポケモン」として登録される)のに対して、幻のポケモンはゲーム内でその存在を僅かに仄めかす程度の登場しかしない。

幻のポケモンの発端は『赤・緑』バージョンでのミュウである。ミュウ自体はプログラマーの悪戯でデータ上にのみ存在していたポケモンであった。だが、バグを利用した裏技により手に入れることができた。ミュウの存在がプレイヤーたちに広まり、公式が「通常では出会えない特別なポケモン」として「幻のポケモン」という位置づけを作った。

アニメ映画ではそれぞれ主役として登場し、映画館の配信などでこれらの幻のポケモンを手に入れることができる。

『赤・緑』『青』『ピカチュウ』バージョンでの伝説のポケモン

準伝説・準伝のポケモン

サンダー

全国図鑑:No.145
分類:でんげきポケモン
タイプ:でんき/ひこう
高さ:1.6m
重さ:52.6kg
特性:プレッシャー/せいでんき(隠れ特性)
HP:90
こうげき:90
ぼうぎょ:85
とくこう:125
とくぼう:90
すばやさ:100

プレイヤーからは「三鳥」と呼ばれる伝説のポケモン。準伝説に分類される。
雷を思わせる鮮やかな黄色をした大きな鋭い羽を持っている。モデルは北米で雷雨を起こすと呼ばれた巨大な雷の精霊「サンダーバード」。
そのモデルどおり、羽ばたくたびに周囲に雷が落ちると言われている。

種族値の合計は580。特殊技で相手に与えるダメージに関わる「とくこう」が最も高い。
体の表面にも電気が流れており、サンダーの特性は「せいでんき」である。「せいでんき」はパンチやキックなど、直接体に触れるような攻撃を受けた際に一定確率で「まひ」状態にさせるというもの。特性は(実際の戦闘で役に立つかどうかはさておき)そのポケモンの生態や性質をあらわすものがあてがわれているが、一部のプレイヤーは「どう見ても静電気で済む電量ではないのでは?」とやや首を傾げている。
ギャグ作風の二次創作では「サンダーにコンセントを近付けて電子機器を使う」というようなシーンも見られる。

有人となった発電所の入り口傍に立つサンダー

サンダーは『金・銀』のリメイク作である『ハートゴールド・ソウルシルバー』での出現場所がファンの中で有名なネタになっている。
というのも、初出の『赤・緑』では無人となった発電所の奥に住んでいる設定だったのだが、『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではその無人の発電所が改築され作業員が賑わう活気ある発電所になってしまった。住処を追われるかたちとなったサンダーはなんと発電所の入り口の扉の横(10番道路)に突っ立っているという衝撃的な配置にさせられてしまった。
伝説ポケモンの威厳がまったくない配置となったサンダーは「発電所に番犬代わりに飼われている」、「リニューアルに伴い作業員に発電所から追い出された」、「発電所の職員に就職した」とプレイヤーからネタにされることとなった。

ファイヤー

全国図鑑:No.146
分類:かえんポケモン
タイプ:ほのお/ひこう
高さ:2.0m
重さ:60.0kg
特性:プレッシャー/ほのおのからだ(隠れ特性)
HP:90
こうげき:100
ぼうぎょ:90
とくこう:125
とくぼう:85
すばやさ:90

プレイヤーからは「三鳥」と呼ばれる伝説のポケモン。準伝説に分類される。
オレンジ色~黄色で大型の体躯をしており、翼、たてがみ、尻尾が炎を模している。 「瀕死になると火口に身を投げて全身を燃やして回復する」という説明文にあるように、モデルは不死鳥。

種族値の合計は580。「とくこう」が最も高く、次いで物理技で相手に与えるダメージに関わる「こうげき」が高い。
自力で「もえつきる」「ぼうふう」といった高威力の技を覚え、技マシンというポケモンに技を習得させることができるアイテムを使用せずとも十分に戦えるスペックを持つ。

プレイヤーの間では「ファイヤーといえば」という代名詞の技がある。それは「にらみつける」という相手の防御力を下げる効果の技。
初代である『赤・緑』では三鳥トリオとして同列に扱われるサンダーやフリーザーはそれぞれレベル51で「かみなり」や「ふぶき」といった自分のタイプの高威力技を覚えるのだが、ファイヤーだけはなぜか「にらみつける」という補助技を覚える。内部のプログラムコードの間違いで、「ゴッドバード」という高威力技を覚えるはずが、誤って「にらみつける」が覚えられるようになってしまったという話もあるが、真偽は不明。なおレベル60では他の2匹が変化技を覚える中でファイヤーは「ゴッドバード」を覚える。
このことはプレイヤーから大いにネタにされ、ファイヤーのことを「にらみつける」と呼ぶプレイヤーもいるほど。
なお、この現象は『赤・緑』だけであるため、『金・銀』以降は「にらみつける」を覚えなくなっている。しかし『ピカチュウ』版のリメイクである『ピカブイ』ではレベル16で再び「にらみつける」を覚えるようになった。

フリーザー

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