戦国BASARA（アニメ・ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：保志総一朗

もう一人の主人公。武田軍の副将。17歳。
信玄が「甲斐の虎」と呼ばれていることから、跡継ぎとして「若き虎」と呼ばれる。
真面目で礼儀を重んじる熱血漢で、感情の高ぶりが抑えられずとにかく暑苦しいくテンションが高い。
武器は二槍（両手に槍を一本ずつ持つ）で、ゲームで炎属性のためアニメでも攻撃時に炎が出る時がある。
信玄の事を「親方様」と呼び心の底から慕い、バサラシリーズ全体を通して幸村が「親方様～！」と叫ぶシーンが多く、信玄との殴り合いは名物。
しかし、幸村の中で信玄の存在が大きすぎるため信玄に依存して生きているところがある。
メンタルの弱さや未熟さが目立ち、特に信玄が怪我や病気で床に臥せると心が折れてしまう。
そのたびに佐助やライバルの政宗に発破をかけられて立ち直り、段々成長していく。
特に佐助を信頼しており、佐助も憎まれ口を言いながらも献身的に幸村のサポートをする。
政宗とは宿命のライバルで、お互いに出会うと戦わずにはいられず、いつも決着をつけようとしている。
恋愛ごとには疎く、セクシーな格好をした女キャラ（濃姫やかすがなど）を見ると目のやり場に困ったり破廉恥だと怒ったり、慶次の恋話には付いていけずに動揺する。
幸村の周りのキャラ（信玄や佐助、政宗など）が女性への扱いを心得ていたりモテたりするため、幸村が余計浮いてるというのもある。

本作では政宗と宿命の出会いを果たし戦う。
その後織田を倒すための同盟を結び、政宗と共に信長を倒した。

猿飛佐助（さるとび さすけ）

CV：子安武人

真田忍隊の長。
武田に仕えており、信玄を大将、幸村を旦那と呼ぶ。
しかし幸村が総大将に命じられてからは幸村を大将と呼び始める（そのため、本作ではまだ「旦那」呼び）。
忍らしい冷徹でビジネスライクな面と、冷徹になりきれない人情深さを持っており、幸村やかすがの事を特に気にかけている。
信玄と幸村の暑苦しいやり取りを呆れながら見ていて、基本的にはツッコミ・静止役であるがたまに巻き込まれる。
しかしそんな2人の事を気に入っており、佐助にとっては何にも変えがたい特別な存在の2人でもある。
掴み所のない飄々とした性格で、ふざけて自分を「俺様」と呼んだり無茶な命令には給料を上げるように言ったり、チャラい雰囲気があるが非常に思慮深く、相手の裏をかいたりすることが得意。
忍であるため、いざという時は自分が身代わりになる事なども視野に入れているが、幸村はそれを良しとせず佐助を自分や家臣と同格に扱っている。
かすがとは同郷で、危なっかしい彼女をいつも気にかけ、見かけるたびにナンパの様な事をする。
幸村と政宗がライバルのため、小十郎とライバル関係になることも多い。

本作では幸村のサポートや、小十郎の毒を消したり、かすがを気にかけたりなど、縁の下の力持ちとして活躍。

織田軍

織田信長（おだ のぶなが）

CV：若本規夫

織田の総大将で、「第六天魔王」を自称する（第六天魔王とは仏教用語で、バサラだけの名称ではなく、織田信長を指す言葉でもある）。
バサラの全シリーズに登場する悪役キャラクター。
敵対する物を完膚なきまでに叩き潰し、全ての物を無慈悲に見下し、日本を恐怖で覆った。
その野望は日本だけではなく天まで支配しようとしている。
過去に嫌な事があったとか性格がひねくれているとか、そういった同情を引く悪役ではなく、強い信念と理想を持って行動をしている。
アニメではとにかく恐ろしい非人間的な人物として描かれたが、ゲーム版では時折人間らしい所が垣間見える。
蘭丸の事を「丸」と呼び可愛がり、濃姫に対しては口では厳しいが側にいることを許し、光秀を腹心として信頼している。
他にも家康の事を竹千代と呼び可愛がり、ゲームの4では自分の下に戻ってくるように語り掛けている。
謀反など意に介さず、松永が自分を裏切ったことも許している。
お市に対しては態度は他のキャラと同様に厳しく、敵対すれば容赦なく潰そうとするが、「我が眷属」と呼び妹である事を認めている。
濃姫によれば、お市は信長を唯一理解できる人でもあるとのこと。
お市の方も信長を恐れているが理解しようとしており、お市と信長の間には他人では分からない絆がある様子。
しかしアニメ（特に一期）ではこういった設定はほぼ無く、織田陣営のやり取りもゲームと比べると少々冷ややか。
荒唐無稽のように見えるが、バサラの中では割と一般的な信長のイメージに近いキャラクターで、言動や持ち物（骸骨の杯など）も史実や伝説などのエピソードを汲んだ設定となっている。

本作では、ラスボスとして描かれ政宗と幸村と戦い討たれた。

濃姫（のうひめ）

CV：日野由利加

信長の妻。
銃使いでスリットの中から色んな銃器が出てくる。
信長の事を官名で「上総介様」や「上様」を呼び慕っている。
アニメとゲームで性格が異なり、アニメでは信長と同じく冷徹な性格のヒールキャラであった。
ゲームでは、冷徹に振舞おうとするが冷徹になりきれななかったり、子供キャラと接すると母性的な面があるキャラクター。
アニメではお市と仲が悪かったが、ゲームではお市の事を高く評価し大事にしている。
蘭丸の事を実の子供のように可愛がっていて、明智からも本名の「帰蝶」の名で呼ばれ仲が良い。
ゲームの3以降は登場せず、死亡又は生死不明扱いになっている。

本作では、信長の部下として動くが最後お市の影の手によって討たれた。

森蘭丸（もり らんまる）

CV：下和田裕貴

信長に仕える弓使いの少年。
信長と濃姫を慕い、信長に認めてもらうことが何よりの喜びとしている。
信長に盲目的で、さらに幼いためか善悪の判断ができず、無邪気に非道な事もする。
濃姫には我が子のように愛され、信長からは「丸」と呼ばれ可愛がられている。
信長と濃姫以外には残極な面を見せる。
農民の少女いつきとは折り合いが悪く、子供同士の喧嘩のようになる。
しかし同世代の女の子であるいつきの事を気にする素振りがある。
明智とは仲が悪く、彼の事を変態だと思っている。
ゲームの3以降は濃姫と同じく死亡又は生死不明になる。

本作では、残忍さは抑え目になり、明智にも協力したり、小十郎に諭され改心したり、最後はいつきと一緒にいるなど救いのある描写が多い。

明智光秀（あけち みつひで）

CV：速水奨

信長に仕える武将。
話し方は穏やかであるが、肉体や精神を痛めつける事に喜びを感じる残忍でサディストな面と、逆に自分が痛めつけられても同じく喜ぶマゾヒストな面両方を持つ、所謂変態。
作中でも何度か変態と言われている。
しかし文武両方に優れ、武将としての実力は確かな物。
また、ゲームでは真っ当な人間になろうとする願望が現れ、猟奇的な面と人間としての面がせめぎ合っている。
IG版のアニメ版では猟奇的な面だけを押し出し、アニメ三期（Judge End）では真っ当な人間になろうとする面が描かれている。
信長に対してはアニメでもゲームでも敬愛する気持ちと殺したいという気持ちなど色々な感情を持ち、信長に依存して生きているため一種のヤンデレのような状態になっている。
濃姫とは同郷出身のため仲が良い。

本作では、信長の部下として暗躍するも最後は信長を裏切り本能寺の変を起こそうとするが、信長に見透かされていて失敗。
小十郎と戦い敗れた。

浅井軍

浅井長政（あざい ながまさ）

CV：辻谷耕史

浅井家当主、総大将。
お市の夫で、信長の義理弟。
強い正義感を持ち悪を許さない、ゲームでは正義のヒーローのような雰囲気を出している。
正義と悪の判定は長政の個人的な独断と偏見で決まり、人を見る目は無い。
人の話もあまり聞いておらず、思い込みが激しく、妻の市や姉の京極マリアなどの女性に振り回される。
お市に対してはツンデレな態度を取り、ネガティブなお市をいつも叱ってしまうが、お市の事は本心から妻として愛している。
しかしどのシリーズでも長政と市の死別が描かれる、悲劇的な夫婦。

本作ではゲームでの暴走っぷりは描かれず、死してもなお市を思うカッコイイ夫しての面が強い。
政宗と戦闘中に銃撃され死亡した。

お市（おいち）