スパイダーマン(サム・ライミ版)のネタバレ解説・考察まとめ

『スパイダーマン』とは、スタン・リーとスティーヴ・ディッコのアメコミが原作、サム・ライミ監督の2002年公開のアメリカ映画。全3部作の1作目である。高校生のピーター・パーカーは校外学習先で遺伝子操作された“スーパースパイダー”に偶然かまれ驚異的な力を手に入れた。幼なじみのメアリー・ジェーン・ワトソン(MJ)や友人のハリー・オズボーンとともに過ごしながら、ピーターが正義のために悪と戦うスパイダーマンになるまでが描かれている。

車の中でピーターに話をするベンおじさん

スパイダーマンとして生きていくことを決めたピーターの人生において、非常に重要でかつ心の指針となったベンおじさんの言葉である。レスリングでお金を稼ごうなどという自分の私利私欲のためではなく、正義のため人のために得た力を使おうとするきっかけとなった。

本作の終盤のノーマンの葬儀後のシーンで、ピーターは自分に与えられた“大いなる力”について「僕に与えられた力は、僕を呪い続ける(This is my gift, my curse.)」と言っている。ピーターはベンおじさんに言われた“大いなる責任”を心に銘じて力を使い街の人を助けていたが、その一方で力を得たことでピーター・パーカー個人の人生を犠牲にしたり制限したりしなければならなくなった(最愛のMJに告白されても、スパイダーマンを続けている限りMJにも危険が及ぶかもしれないと思って自分も愛していると言えなかった)。
高校生から大学生になるくらいの若さで“大いなる責任”を背負ってしまった自分の運命に悩み、成長していく第一歩が本作では描かれている。

原作コミックのカット。ベンおじさんがピーターに授けたこの言葉は、原作のコミックでも過去95もの号に登場する。

「あなたの親愛なる隣人、スパイダーマン!」(Your Friendly Neighborhood, Spider-Man!)

MJに「あなた誰?」と聞かれ答えるスパイダーマン

何者なのかと聞かれた時にスパイダーマンが答える定番のセリフである。

覚えやすく親しみやすい言葉で、J・ジョナ・ジェイムソンが新聞に書いた「クモ男に脅えるNY」「クモ男の逮捕を願う市民」などの“スパイダーマンは恐ろしいやつだ”というイメージを抱かせる言葉とは対象的である。
また、MJに「あなたは誰?」と聞かれスパイダーマンが「きっと君は知ってる。あなたの親愛なる隣人、スパイダーマンさ!」と言っているシーンでは、暗に(MJの家の隣に住んでいたピーター)ということを私たちに思い起こさせるものとなっている。

わざと捕まえなかった強盗犯

わざと捕まえなかった強盗犯が目の前にいることに驚くピーター

ピーターは2分でボーン・ソーに勝ったにもかかわらず、プロモーターが新聞広告よりもかなり低い金額の賞金しかくれなかったため、その腹いせにプロモーターのところに強盗に入った犯人をわざと捕まえなかった。その後ベンおじさんが銃で撃たれて亡くなる。ピーターがベンおじさんの車で逃走していた犯人を追いかけると、実はその人は自分がわざと捕まえなかった強盗犯デニス・キャラディンだった。自分がした選択にピーターはずっと悩まされ続ける。

このピーターの苦悩は続編2作でも描かれている。

『スパイダーマン2』では、ピーターがメイおばさんに対して、ベンおじさんが撃たれて亡くなる前後のことを話すシーンがある。
メイおばさんは「あなた(ピーター)が地下鉄で行くというのにあの人(ベンおじさん)は車で送っていくと言って…私が止めていれば今でも3人でお茶を飲んでいたのに」と言って自分自身を責めていた。そんなメイおばさんに対しピーターは「僕のせいなんだ」と切り出し、図書館ではなくお金を稼ぐために別の場所に行ったことや自分がわざと捕まえなかった強盗犯のこと、その強盗犯がベンおじさんを撃ちベンおじさんの車を盗んだということまで、涙を流しながら打ち明けた。

また『スパイダーマン3』では、劇中終盤でこの強盗犯にまつわる新たな真実が描かれている。
実は強盗犯デニス・キャラディンにはフリント・マルコという仲間がいた(フリントは娘ペニーの治療費のためにどうしてもお金が必要だった)。デニスがプロモーターのところに大金を奪いに行っている間に、フリントが逃走用の車を手に入れようとベンおじさんに銃口を向け「車をよこせ」と話しかけていた。ベンおじさんが「銃を捨てて家へ帰るんだ」と車を奪うのをやめるようフリントを説得し続けていると、そこへ大金を奪ったデニスが走ってきてフリントの肩を叩いて合図をし一緒に逃げようとした。いきなり肩を叩かれたフリントは驚いてしまい、そのはずみでベンおじさんに向けていた銃が暴発してしまう。
意図せずベンおじさんを死なせてしまったことについて、フリントは「彼(ベンおじさん)は俺を救おうとしてくれていたのに撃ってしまった。ひどいことをしてしまってずっと後悔してきた。許してくれとは言わない、ただわかってほしい」とピーターに懺悔した。

スパイダーマンとMJの逆さキス

歩いているMJを見かけてついていく男たちを発見したピーターは、すぐにスパイダーマンになって助けに行った。4人の男からMJを守ったスパイダーマンはまだ顔のマスクだけかぶっていない状態だったので、MJに顔を見られてしまうと思い路地裏に入った。スパイダーマンがマスクをかぶってから上からぶら下がって降りていくと、MJは「あなたはステキよ。助けてくれたお礼がしたいわ」と言った。MJはスパイダーマンの顔のマスクから口だけ出るように下げてからキスをした暴漢から助けてくれたお礼にとMJはスパイダーマンにキスをした。

このスパイダーマンとMJの逆さキスは続編2作のストーリーにもつながっている。

『スパイダーマン2』では、舞台女優になったMJとその結婚相手ジョン・ジェイムソンの逆さキスが描かれている。
MJはピーターを愛する気持ちは残っていたが、いつもピーターにうまくはぐらかされてしまっていたため(ピーターはスパイダーマンとして生きると決めておりMJを危険に晒したくなかった)、気になり始めていたJ・ジョナ・ジェイムソンの息子で宇宙飛行士のジョン・ジェイムソンと付き合い始めてしまう。
MJに彼氏が出来たことが分かったピーターは、MJに見放されまいとMJの舞台を見に行くと自分から約束したが、スパイダーマンとしての人助けが優先になってしまい開演に間に合わず、舞台を見ることが出来なかった。この事に対しMJは「ジョンは私の舞台を5回見た。ハリーは2回、メイおばさんも見に来てくれたわ。なのに1番親しい友達のあなたが開演の20時に間に合わないなんて」と言ってピーターに怒った。結局MJはジョンと結婚を約束してしまう。
その後、MJは結婚式の準備をしている時に、ジョンにソファーに仰向けになって寝てもらい、ジョンの頭の近くにひざまづいて逆さまからキスをした。逆さまのキスはMJにとってスパイダーマンとのキスだったし、以前ピーターに愛していると告白した時のキスはスパイダーマンとの逆さキスを思い出させるものだった(『スパイダーマン』のラストにて)。このジョンとの逆さキスによって、スパイダーマンとの逆さキス・愛するピーターとのキスを思い出したMJは「やっぱり自分はピーターのことをを気にかけているんだ」と自覚したのだった。

『スパイダーマン3』では、MJが逆さキスについて「私たちのキス」とピーターに話しているシーンがある。
ニューヨーク市警ジョージ・ステーシー警部の娘であるグウェン・ステーシーは、ピーターと同じ大学に通っていた。ある日、高層ビルでモデルの仕事をしていたグウェンは、操作不能になったクレーンがビルにぶつかる事故に巻き込まれ、ビルから落下していたところをスパイダーマンに助けられる。
そして後日、警部の娘であるグウェンを助けたスパイダーマンに市民栄誉賞が送られることになった。グウェンの紹介で登場したスパイダーマンは、街の人達がまるでお祭りのように「スパイダーマン!」と叫んだり、スパイダーマンへの応援が書かれたたくさんのプラカードを見て有頂天になっていた。ヒートアップした街の人達は「キスしろ!」とスパイダーマンとグウェンをはやしたてた。グウェンは戸惑っていたが、いい気分になっていたスパイダーマンは「いいよ」と言って許してしまい、昔MJとした逆さキスをグウェンとしてしまう。この様子を見ていたMJはショックを受け、その場をすぐに立ち去った。
数日後、ピーターはプロポーズしようとMJを食事に誘ったが、席についたMJは悲しそうに「彼女(グウェン)とキスしたのはどっち?スパイダーマン?ピーター?あれは私たちのキスでしょう?どうしてしたの?」とピーターを責めた。MJが“私たちの”と表現するほど、ピーターにとってもMJにとっても大切なキスだったが、調子に乗ってしまっていたピーターはMJを傷つけていたことさえ気づいていなかった。

ハリーがスパイダーマンに復讐心を抱くきっかけ

ハリーは、スパイダーマンが亡くなったノーマンを家のベッドまで送り届けたのを偶然見かけ、スパイダーマンがノーマンを殺したと誤解してしまう。実際にはスパイダーマンが直接的にノーマンを殺したのではなく、ノーマンは自分で仕掛けたグライダーが予想もせず刺さってしまい亡くなった。

このハリーの誤解は続編2作でも続いており、ハリーの今後の運命に大きく関わっている。ハリーは『スパイダーマン2』で、スパイダーマンの正体がピーターだとわかって非常に驚いた。その後ノーマンが隠していたグリーン・ゴブリンの部屋を偶然見つける。そして『スパイダーマン3』では、ハリーはグリーン・ゴブリンの部屋にあったパワー増強薬やスーツや武器を使ってノーマンと同じようにグリーン・ゴブリンになり、父の仇をとろうとスパイダーマン(ピーター)に復讐しようとする。

グリーン・ゴブリンを演じるウィレム・デフォーの演技力

グリーン・ゴブリンを演じていたウィレム・デフォーは、オリバー・ストーン監督の『プラトーン』『7月4日に生まれて』、アンソニー・ミンゲラ監督の『イングリッシュ・ペイシェント』など、数々の有名作品に出演しているアメリカの俳優である。

サム・ライミ監督はウィレムについて「ノーマン、そしてグリーン・ゴブリンの役を演じるには3つの資質が必要だった。1つ目は、ピーターの父親的存在であるノーマンを暖かく聡明で、しかもピーターが尊敬する理由付けが出来る演技力・資質があること。2つ目は、グリーン・ゴブリンのスーツを着てグライダーに乗る事ができるような、筋肉とバランス感覚を備えた肉体的強さ。3つ目はスパイダーマンの強敵にふさわしい恐ろしさ。ウィレムはこの3つの資質を兼ね備え演技に盛り込んでくれた」と評している。

サム・ライミ監督の言葉の通りウィレム・デフォーは、ピーターとハリーを優しく見守る姿、薬によって凶暴になる姿、次第に心をグリーン・ゴブリンに奪われ弱っていく姿、様々なシーンを表情豊かに演じている。

ピーターと楽しそうに話すノーマン

パワー増強薬の副作用で凶暴になったノーマン

スパイダーマンをどう攻めたらいいのか教えてほしいとグリーン・ゴブリンにすがるノーマン

臨場感のある特殊効果

スパイダーマンが街中を飛び回るシーンや火事現場でのシーンなど、すばらしい特殊効果の技術のおかげで臨場感や緊迫感が伝わるものとなっている。第75回アカデミー視覚効果賞にノミネートされている。

ビルの上のポールにはりつくスパイダーマン

鋭い刃物が付いた物体が飛んでくるのを避けようとするスパイダーマン

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ラ・ラ・ランド(La La Land)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ラ・ラ・ランド』とは2016年公開のミュージカル映画。売れないジャズピアニストのセバスチャン(セブ)が弾くピアノに惹かれてバーに入った女優志望のミア。後日あるパーティ会場でミアはセブに再会する。2人は急速に恋に落ち、互いの夢のために励まし合いながら共に暮らすが、ミアの夢を叶えるチャンスを掴むために別れる決断をする。往年の名作ミュージカル映画をオマージュした美しい映像や楽曲、ミアとセブの表現力溢れる歌声やダンス、切ないストーリーで観るもの全てが恋に落ちる極上のエンターテイメント。

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デッドプール(Deadpool)のネタバレ解説・考察まとめ

デッドプール(Deadpool)のネタバレ解説・考察まとめ

『デッドプール』とは、2016年にアメリカで公開されたヒーロー映画。監督はティム・ミラー。『X-MEN』シリーズの8作目にあたり、シリーズ通して初めてR指定された。元一流の傭兵でトラブルシューターをしているウェイド・ウィルソン。恋人のヴァネッサと幸せな日々を過ごしていたが、末期がんを患っていることが発覚。更にフランシス・フリーマンという男に騙され、がんの治療薬ではなく超人になる薬品を投与されてしまう。不死の身体を手に入れたウェイドは「デッドプール」として、フランシスに復讐を挑む。

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