スパイダーマン2(サム・ライミ版)のネタバレ解説・考察まとめ

『スパイダーマン2』とはサム・ライミが監督した2004年のアメリカ映画。2002年公開の『スパイダーマン』の続編で、3部作の2作目である。スタン・リーとスティーヴ・ディッコのアメコミが原作。大学生になったピーター・パーカーはスパイダーマンとして日々街の人を助けていたが、スパイダーマンの生活が忙しくなり過ぎて、次第にピーター・パーカーの生活に支障をきたすようになってしまう。そしてピーターは突然スパイダーマンの力を失い、思い悩んだ末に「スパイダーマンを辞める」ことを決意する。

『スパイダーマン2』の概要

『スパイダーマン2』とは、スタン・リーとスティーヴ・ディッコのアメコミが原作で、サム・ライミが監督した2004年公開のアメリカ映画である。2002年公開『スパイダーマン』の続編。本作含めた3部作全てをサム・ライミが監督している。

遺伝子操作されたクモに咬まれ“大いなる力”を手に入れたピーター・パーカーは、大学生になってからも“親愛なる隣人”スパイダーマンとして街の人を助けていた。しかしスパイダーマンとしての生活を最優先にせざるを得ない日々が続いていた為、次第に大学・ピザ配達のアルバイト・カメラマンといった他の生活に支障をきたしてしまう。さらには、多忙のため最愛の女性メリー・ジェーン・ワトソン(MJ)にも愛想を尽かれてしまう。すべてがうまくいかない中、ピーターは突然スパイダーマンとしての力を失ってしまう。スパイダーマンとして生きるか、ピーター・パーカーとして生きるか、岐路に立たされたピーターは、強敵ドクター・オクトパスと戦いながら自分の道を模索していく。

当時最先端の技術を用いた視覚効果が評価され、第77回アカデミー賞において視覚効果賞を受賞した。日本では2004年日本興行収入ランキングで第6位にランクインし、興行収入67億円を記録した(一般社団法人日本映画製作者連盟集計)。また全世界では2004年全世界興行収入ランキングで第3位にランクインし、興行収入783,766,341ドル(約847億円)を記録した(Box Office Mojo集計)。

『スパイダーマン2』のあらすじ・ストーリー

何もかもうまくいかず悩むピーター

高校生の時、遺伝子操作されたクモにかまれ驚異的な力を手に入れたピーター・パーカーはコロンビア大学の物理学を専攻する大学生となっていた。ピザ屋のバイトとカメラマンをして生計を立てながら、スパイダーマンとして街の人々を助ける忙しい日々を送っていた。

しかしスパイダーマンを最優先するため、遅刻が重なりピザ屋のバイトをクビになってしまった。また大学でもレポートの提出が遅れ教授に叱られてしまった。彼はピーター・パーカーとしての生活がままならない状態に悩んでいた。
カメラマンの仕事でも、新聞社の社長J・ジョナ・ジェイムソンがスパイダーマンの写真をあまり好意的に掲載しないため撮りたくなかったが、お金が必要なため渋々写真を渡すしかない状態だった。
彼に「大いなる力には大いなる責任が伴う」というベンおじさんの言葉が重くのしかかっていた。

そんなある日メイおばさんの家を訪れると、幼馴染のメリー・ジェーン・ワトソンと親友のハリー・オズボーンがピーターの誕生パーティーをするために集まってくれていた。忙しさのあまり彼は自分の誕生日も忘れていた。
近況を聞くとMJは舞台女優やモデルとして活躍し、ハリーは父から継いだオズコープの社長になっていた。ハリーはオクタビアス博士が研究している核融合の特別プロジェクトに資金提供していると話した。ちょうどピーターの遅れているレポートが博士の研究についてだったので、紹介してくれるようにハリーに頼むことができた。
またハリーはMJとピーターの関係についても聞いてきたが、MJから告白されても自分がスパイダーマンであることから答えることができずにいるピーターは、忙しいから遊ぶ暇がないとはぐらかすしかなかった。
スパイダーマンの写真を撮ることに忙しいのかと、自分の父をスパイダーマンに殺されたと思っているハリーは不快に思うのだった。

パーティーが終わってピーターがかたずけをしていると、先に帰ったはずのMJが声をかけてきた。会えたことを喜ぶMJに、距離をおこうとしているピーターは戸惑うのだった。
MJは自分を嫌いなわけではないのに、良い返事をくれないピーターを理解できなかったが、明日舞台を見に行くと言ってくれたことに喜ぶのだった。

翌日ピーターはハリーの紹介でオクタビアス博士に会い、核融合装置を見学することができた。博士は研究に絶対の自信を持っており、懐疑的な意見をしたピーターに強く反発する一幕もあったが、おおむね友好的に妻のロージーと共に交流を深めることができた。

その夜、ピーターは昨日約束したMJの舞台を見に出かけたが、途中事件に遭遇し開演に間に合わなかった。途中入場を断られ外でMJを待っていると、出てきたMJが知らない男性に声を掛けられ親しげにしているのを目撃してしまった。
自分を待っていてくれたのではないことにショックを受けたピーターは、パトカーのサイレンを聞きその場を立ち去るのだった。
一方MJは男性と寄り添いながらも、ピーターが来ていないか気にして振り向くのであった。
ピーターはスパイダーマンになりパトカーと並走してビル群を飛んでいたが、突然手首からクモの糸が出なくなりビルから落下し、高い所にもめまいを感じるようになってしまった。

次の日公衆電話からMJに謝罪の電話を入れるがMJは出てくれなかった。ピーターは切れた電話に向かって、自分はスパイダーマンでMJを危険な目にあわせたくないため、距離をおくしかないつらい胸の内を打ち明けるのだった。

核融合実験

オクタビアス博士の核融合装置のデモンストレーションが行われる日、ピーターはハリーと共に研究室を訪れ多くの見学者と共に実験を見学した。
実験のために開発された「アーム」は熱にも磁気にも影響されず、人間が立ち入ることのできない環境で核融合反応制御を可能にした。このアームは高度な知能を持っており、脳や神経から直接指示ができるものだった。
オクタビアス博士がアームについている針を自分の背骨や首元に挿入すると、4本のアームが博士に操られて生き物のようにゆっくり動き始めた。
見学者からアームに操られないかと疑問が出たが、博士はうなじにある制御チップが脳の活動を制御するから大丈夫だと答えた。

貴重なトリチウムを燃料にして核融合実験が始まり、博士はアームを使ってトリチウムを核融合反応させることに成功した。
しかし成功の喜びもつかの間、実験によって強力な磁気が発生し、天井のライトや金属のものが装置に向かって吸い込まれ、反応が不安定になった。
危険だと感じたピーターは、スパイダーマンになるためにその場を離れた。

警報もなり見学者は次々避難したが、博士は実験をやめようとしなかった。博士に実験をやめるよう呼びかけていたハリーに、パソコンラックが直撃しそうになったが、スパイダーマンが助けにきてくれた。しかしハリーはスパイダーマンを憎むあまり暴言を吐くのだった。
核融合反応はどんどん大きくなり、外に面した大きなガラス窓まで破壊した。大量のガラスの破片が装置に向かって飛び、オクタビアス博士のそばにいたロージーに直撃した。何事かと振り返った博士の背中に核融合のエネルギーが届いてしまい、うなじの制御チップが破壊されてしまった。研究室の電源ケーブルをスパイダーマンが抜くと、核融合反応が止まり博士はその場に倒れこんだ。

実験は失敗に終わった。ロージーは全身にガラスの破片をうけて亡くなってしまった。
一方オクタビアス博士は意識不明の重体でアームをとる大手術が行われた。アームを切断しようとすると、それは急に動き出し執刀医を襲い始めた。カメラが付いている先端で的確に相手を探し出し、次々に手術室にいる人々を攻撃した。
静かになった手術室で目を覚ました博士はその惨状に驚いたが、パトカーのサイレンを聞きおぼつかない足取りでアームと共に病院から立ち去った。

ドクター・オクトパス

新聞社デイリー・ビューグルの社長J・ジョナ・ジェイムソンによって「ドクター・オクトパス」と名付けられたオクタビアス博士は、人目につかない川の上の廃墟にいた。
恐ろしい怪物となった自分を川底に沈めようと考えたが、制御チップが機能しなくなったためアームに心を乗っ取られ、凶暴な科学者ドクター・オクトパスになってしまった。彼は核融合装置を完成させるため銀行強盗を企てるのだった。

ピーターは金策に困っていたメイおばさんと一緒に融資を受けようと銀行を訪れていた。そこで銀行強盗を企てたドクター・オクトパスに出くわしてしまった。
スパイダーマンに変身したピーターは警官と共にドクター・オクトパスと戦うが、メイおばさんを人質に取られてしまう。ビルの上に連れて行かれたメイおばさんを救出するため、クモの糸を使ってドクター・オクトパスと戦った。
危ない場面でメイおばさんが持っていた傘でドクター・オクトパスに反撃し、スパイダーマンを助けてくれた。その時アームに投げ出されてしまったメイおばさんだったが、咄嗟に糸を伸ばし救出することができた。助けられたメイおばさんは今まで物騒だと思っていたスパイダーマンに、誤解していたとお礼を言った。
ドクター・オクトパスは警察の銃弾を受けながらも強奪金をしっかり持って逃走した。

傷つくピーター

夜になり、ピーターは慈善パーティーの会場にカメラマンとして参加していた。
そこでゲストとして招かれていた宇宙飛行士のジョン・ジェイムソンと腕を組むMJの姿を目撃する。彼はピーターが劇場に間に合わなかった時にMJといた男性だった。呆然としているピーターにMJは気付いたが、約束を破った彼を許せずに目をそらした。
ピーターはショックを受け会場の外に出た。そこにさっきまでジョンと仲睦まじくしていたMJが佇んでいた。思わず駆け寄り公演に間に合わなかったことを謝罪したが、彼女はいつも公演に来てくれないピーターをなじり、悲しげにその場を立ち去ってしまった。

ピーターはMJの態度に傷つきフラフラと会場に戻った。
そんな彼にオクタビアス博士の研究が失敗し荒れていたハリーが酒に酔って絡み、スパイダーマンと仲が良いことを散々罵倒したあげく平手打ちまでしてきた。
さらにジョンがマイクで「メリー・ジェーン・ワトソンが結婚を承諾してくれました」と話し始め、ピーターはやり切れない思いでいっぱいになってしまった。
会場を出たピーターはスパイダーマンになって無心でビルの間を飛び回った。すると突然手首から糸がでなくなり、そのまま地上に落下してしまった。何度も確かめたが糸は出ず、壁を這うこともできなくなり、視力もスパイダーマンになる前に戻ってしまっていた。

ピーター・パーカーにもどる

病院で診察を受けたピーターは、身体の異常はなく心の問題だと言われる。医師は自分がよくわからないという彼に、望んでいないことをしているのなら他にも道があるのではないかと話した。
家に戻ったピーターは他の道について考え、スパイダーマンからピーター・パーカーに戻りたいと思った。ベンおじさんの「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉を思い返すが、ただのピーター・パーカーに戻りたいという気持ちが大きくなってしまっていた。
覚悟を決めたピーターは路地裏にスパイダーマンのスーツとマスクを捨てたのだった。

スパイダーマンをやめたピーターは平凡な日常を満喫し、パトカーのサイレンも気にしなかった。そして最も悔やんでいたMJの舞台も見に行き、ピーターが来ていることに驚いた彼女と話をすることができた。MJに雰囲気が変わったと言われ嬉しくなり、真剣に自分が変わったことを伝え彼女の気持ちを取り戻そうとしたが、もう遅いと断られてしまった。

一方新聞社デイリー・ビューグルに紙袋を持った男性が訪れていた。彼が持っていた袋の中にはスパイダーマンのスーツとマスクが入っていた。これを見た社長のJ・ジョナ・ジェイムソンは、スパイダーマンが廃業したと喜んだ。それに対し編集長のジョゼフは、正義の味方で必要な存在のスパイダーマンが居なくなったことに不安を感じた。彼はひそかにピーターがスパイダーマンではないかと思っていたため、何かあったのではないかと心配するのだった。
スパイダーマン廃業のニュースはデイリー・ビューグルによって街中に知れ渡った。
ピーターは普通の生活を続けていたが、街中で暴行を受けて助けを求めている人を見て見ぬふりをする自分を歯痒く思っていた。

ピーターの新たな苦悩

ドクター・オクトパスは強奪した資金をもとに、さらに大きな核融合装置を完成させていた。あと必要なのはトリチウムだけだった。
ハリーのもとに向かい強引にトリチウムを奪おうとするが、ハリーが「生きたままスパイダーマンを連れてきたらトリチウムを渡す」という交換条件を出してきたので、それをのむことにした。スパイダーマンの居場所を聞かれたハリーは「ピーターに聞け」と言ってしまった。

ピーターは「犯罪増加率75%スパイダーマンはどこに?」という新聞の見出しを見てこの先どうしたらいいのか悩んでいた。
その時近所で火災が発生した。ピーターはスパイダーマンでない自分は何もできないと立ち去ろうとしたが、子供が残されていると聞き、どうしても救いたいと火の中へ飛び込んでいった。燃え盛る炎の中、捨て身で無事子供を救出したピーターを消防隊員がねぎらい感謝した。しかしまだ中にいた他の人は助からなかったと聞いたピーターは、やるせない気持ちになるのだった。

家に戻り自分の生き方に悩み続けるピーターのもとに、大家の娘が電話のメモを持ってきた。そこにはメイおばさんが引っ越すと書いてありピーターは驚いた。
引っ越しの荷造りをしているメイおばさんを訪ね、ベンおじさんの死に責任を感じていることを告げた。彼女は水に流すと優しく抱きしめてくれた。
引っ越しを手伝いに来ていた少年が、スパイダーマンはどこにいるのか聞いてきた。ピーターがスパイダーマンの写真を撮っていることを知っていたからだった。もうスパイダーマンはいないと告げると、少年はとても残念そうにした。メイおばさんが彼の夢はスパイダーマンなんだと教えてくれた。驚いているピーターにメイおばさんはスパイダーマンはヒーローだと話し始めた。自分を犠牲にしても常に他人のことを考え救ってくれるヒーローはみんなの手本であり、苦しくてもあきらめてはいけないと教えてくれたヒーローのスパイダーマンを少年は探していると教えてくれた。
ずっとスパイダーマンと自分との狭間で悩んでいたピーターは、メイおばさんの言葉に心が晴れる気がした。そしてスパイダーマンの力を取り戻そうと強く思うのだった。

スパイダーマンの復活

悩んだピーター(右上)はスパイダーマンとして人を救うことを再び決意する。

結婚の準備を進めていたMJは、ピーターを気にするジョンとさかさまのキスをする。彼女はそのキスがピーターに告白した時と同じだと思い出した。そしてまだピーターのことが気になっていることに気が付き、話をするため彼に会うことにした。

カフェでピーターに会ったMJは、彼を愛している心の内を打ち明けようとした。しかしスパイダーマンに戻ることを決めたピーターは、彼女を守るため「愛していない」と彼女の言葉を遮った。
その時車が突っ込んで来るのを察知したピーターは咄嗟にMJをかばった。スパイダーセンスで危険を察知することができたのだった。混乱している店内にドクター・オクトパスが乱入してきた。そしてピーターを投げ飛ばし「スパイダーマンを探し出し、15時にタワーに来いと伝えろ」と言いMJを連れ去ってしまった。
壁に突き飛ばされたピーターだったが、崩れた瓦礫を押しのけることができた。視力が良くなりスパイダーセンスも使えたことから、スパイダーマンの力が戻ったことを確信した。
ピーターはスパイダーマンに戻るため、スーツとマスクをデイリー・ビューグルに取りに向かった。

スーツとマスクを取り戻したピーターは、スパイダーマンになりMJの救出に向かった。
タワーの上で待ち受けていたドクター・オクトパスは、4本のアームを駆使し襲い掛かってきた。クモの糸を使って応戦していたが、高架を走っていた電車の上に落下してしまった。電車の上でもアームを使うドクター・オクトパスと、クモの糸を使うスパイダーマンの互角の戦いは続いた。不意打ちを喰らい高架の下へ落とされたスパイダーマンは、糸を使って電車を追い、中から放り出される乗客を救った。その様子を見たドクター・オクトパスは、今度は運転席に乗り込み速度制御ハンドルを壊し、電車を制御不能にして逃げ去った。
スパイダーマンは猛スピードで走る列車を自分の体で必死に止めた。その衝撃でスーツは破れマスクもとれてしまった。気を失って倒れそうになったスパイダーマンを乗客たちが助け電車の中に引き入れた。横たわっている彼を見てこんな若い青年が体を張って助けてくれたのかと乗客は驚いた。気が付いたスパイダーマンは正体が明かされることを心配したが、乗客は大丈夫だと言い、子供がマスクを渡し誰にも言わないと言ってくれた。
そこへ再びドクター・オクトパスが現れ、トリチウムを手に入れるため弱っていたスパイダーマンを生け捕りにし連れ去った。

二度目の核融合

スパイダーマンを連れてハリーの自宅に現れたドクター・オクトパスは、トリチウムを奪って去って行った。
ハリーは倒れているスパイダーマンの正体を暴こうとマスクを剥がし、親友のピーターであることを知り衝撃を受けた。呆然としているハリーに、起き上がったスパイダーマンはMJの行方を聞くが、トリチウムのことしかハリーには分からなかった。「父を殺したのか」と聞くハリーに、今はそれより大事なことがあるとスパイダーマンは言い去っていった。

廃墟に戻ったドクター・オクトパスは、トリチウムを使って核融合装置を作動させた。
追ってきたスパイダーマンは、手足を縛られて捕まっていたMJを救い出そうとしたが、アームの先端のカメラに気付かれ突き飛ばされてしまった。
争っている間もどんどん大きくなっていく核融合反応によって強力な磁気が発生し、金属製の鎖で縛られていたMJも装置に吸い込まれそうになっていた。ギリギリのところで糸を使いMJを救出し安全な場所に避難させた。
戦っているうちに水に濡れたドクター・オクトパスは、スパイダーマンが持っていた電気ケーブルに感電して痙攣した。そのすきにスパイダーマンは、全ての電源を抜き核融合装置を止めようとした。しかし装置は止まらず、ますます核融合反応が大きくなっていった。

どうすることもできないスパイダーマンは、ドクター・オクトパスにマスクを取って自分はピーター・パーカーだと正体を明かし、装置を止めるよう説得した。彼はアームが感電し水につかって正常に機能しなくなっていたので、ドクター・オクトパスの感情とオクタビアス博士の感情が混在しているようだった。
ピーターはドクター・オクトパスに「正義のために夢もあきらめなくてはいけない」と説得を続け、オクタビアス博士の感情を取り戻させた。
正気を取り戻したオクタビアス博士は、「自動維持装置が作動していて装置を止めることが出来ない。川に沈めるしかない」と話した。スパイダーマンが装置を川に沈めようとしたが、彼はそれを制し自ら犠牲となって川に飛び込み被害を食い止めた。

オクタビアス博士の最期を見届けたスパイダーマンが振り向くと、正体を知ったMJが驚いて立ちすくんでいた。MJの後ろの壁が崩れてきたので助けに行き、壁から彼女を守ると「私を愛しているのね」と尋ねてきた。スパイダーマンはすぐに「愛している」と答え、受け止めていた壁を放り投げた。
MJを抱きかかえながら廃墟から出ると、川に投げ込まれた装置の核融合反応に吸い込まれて廃墟は跡形もなくなった。

MJを救い出したスパイダーマンは、自分がスパイダーマンだから一緒にいられないと話した。「危険な目に合わせたくない」と言うスパイダーマンに、MJは涙をこらえて仕方がないと思うしかなかった。
駆け付けたジョンと抱き合うMJはそっとスパイダーマンを見つめ、スパイダーマンは彼女を見てから糸を出して飛び去った。

ハリーの苦悩とMJの決断

ハリーはスパイダーマンの正体が親友のピーターだったことに衝撃を受けていた。その時何処からともなく聞こえてきた声に鏡を見ると、父のノーマン・オズボーンが映っていた。ノーマンは鏡の中から「スパイダーマンに復讐しろ」と何度も叫ぶのだった。ハリーは「ピーターは親友だからできない」と拒否をし続け、たまらず鏡を割った。すると鏡の奥に見たこともない部屋があらわれた。恐るおそる中に入ると、そこにはグリーン・ゴブリンの仮面やグライダー、人体パワー増強薬などグリーン・ゴブリンになるための武器が置いてあった。ハリーは父がグリーン・ゴブリンだったと知り呆然とするのだった。

MJは結婚式の当日まで悩んでいたが、ピーターのもとへ行くことを決断し手紙だけ残して式場を後にした。ウエディングドレスのままピーターの家を訪れたMJは、「どうしてもそばに居たい愛している」と彼に伝えた。一度は断ったピーターだったが、MJの決意を受け入れ2人は一緒にいることを決めキスをした。
そこにサイレンの音が聞こえ、最愛の女性を得たピーターはスパイダーマンになって飛び出していくのだった。

街の人を救うために飛び出したスパイダーマンを見送って、MJはこれからスパイダーマンの彼女となって待ち受ける運命や危険を考えるのだった。

『スパイダーマン2』の登場人物・キャラクター

ピーター・パーカー/スパイダーマン(演:トビー・マグワイア)

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インクレディブル・ハルク(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

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2008年に公開された、マーベルコミックスに登場するヒーローの実写化作品である。『アイアンマン』をスタートとしたMCUシリーズの第2作目であり、型破りなヒーロー・ハルクの誕生の経緯を描いている。ハルクに変身するため軍から追われることになったバナー博士の苦悩が物語の軸。次作から主人公・バナー博士の俳優が変更になっているため、エドワード・ノートン演じるバナー博士を見られるのはこれが最初で最後である。

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ドクター・ストレンジ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

ドクター・ストレンジ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドクター・ストレンジ』とは、2016年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。日本での公開は翌年2017年1月27日。製作はマーベル・スタジオ、配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。マーベル・コミックの実写映画の中でも、同一の世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズとしては第14作品目。不慮の事故により医師の道を断たれ、厳しい修行の末に魔術師として再起した元天才外科医ドクター・ストレンジと、闇の魔術を操る集団との戦いを描く。

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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

”Marvel's The Avengers”の続編として、ジョス・ウェドン監督を中心に制作され2015年に公開された。原作コミックでも人気のヴィラン、ウルトロンの人類滅亡の野望を止めるべくアベンジャーズが再び立ち上がった。 20世紀FOXが製作するX-MENの方で出演していたためMCUには出ないと思われていたクイックシルバーが参入し、ファンを驚かせた。

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マイティ・ソー バトルロイヤル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

マイティ・ソー バトルロイヤル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

『マイティ・ソー バトルロイヤル』とは、2017年に公開された、マーベルコミックスのヒーローである雷神ソーを主役としたシリーズの第3作品目。人気ヴィランのロキもソーと共に故郷アスガルドのために戦うことから、トレイラーの公開時から大きな話題になっていた。ソーの姉である死の女神ヘラが復活したことでアスガルドは大きな混乱に陥った。アスガルドを守るため、ソーは無敵の怪物ハルクと自分の弟であるロキと協力して戦いに身を投じる。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(GotG2)のネタバレ解説・考察まとめ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(GotG2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』とは、マーベルコミックスのヒーローチーム・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが主役の映画の第2弾。前作で瀕死の重傷を負ったグルートがベビー・グルートとして復活し、主人公ピーターの出生の秘密が明らかになる。相変わらずヒーローとはかけ離れた言動のメンバーたちが大暴れする、コメディ色の強いシリーズである。 MCUシリーズとしては第15作目で、2017年に公開された。

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マイティ・ソー/ダーク・ワールド(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

マイティ・ソー/ダーク・ワールド(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』とはマーベルコミックのヒーロー、ソーを主役とした映画シリーズの第2弾であり、2013年に公開された。次元移動のできる橋を壊してしまったソーは、地球にいるジェーンを想いながらも次期国王としての仕事をこなしていた。そんなとき、ジェーンがインフィニティ・ストーンのひとつを吸収してしまうという事件が起きたため、恋人と世界を守るためにソーは再び地球に降り立った。

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

マーベル・コミックのヒーロー『キャプテン・アメリカ』を原作に、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編として2016年に製作された。 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の後日談で、アベンジャーズの2大巨塔キャプテン・アメリカとアイアンマンが、ヒーローを監視下に置く『ソコヴィア協定』を巡って対立する姿を描く。

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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

スティーブ・ロジャースは、ある実験の被験体となることで超人的な肉体と力を持つ『キャプテン・アメリカ』となった。彼は国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の一員として正義の為に戦う。 マーベル・コミックのヒーロー『キャプテン・アメリカ』を原作に、2011年に製作された『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の続編として制作。2011年に製作された『アベンジャーズ』の後日談でもある。

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ヴェノム(Venom)のネタバレ解説・考察まとめ

ヴェノム(Venom)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヴェノム(Venom)』とは、2018年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。日本での公開は2018年11月2日。ソニー・ピクチャーズの保有するマーベル・コミックのキャラクターを実写映画化した『ソニー・ユニバース』シリーズの第1作品目。 地球外生命体シンビオートに寄生され、ヴェノムに変身する特殊能力を手に入れたジャーナリストエディ・ブロックの闘いを描く。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(GotG)のネタバレ解説・考察まとめ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(GotG)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とは、マーベル・コミックの中でもマイナーながらもカルトな人気を誇るコミックの実写映画化作品。トレジャー・ハンターのピーターが、緑の肌の美しき暗殺者ガモーラ、遺伝子操作で生まれたアライグマに似たロケット、樹木型ヒューマノイドのグルート、それに全身イレズミ・マッチョのドラックス等と共に、銀河を舞台に凶悪な敵に立ち向かう痛快スペース・アクション。14年に公開され、全世界で7億ドルを超える大ヒットとなった。

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アベンジャーズ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

アベンジャーズ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

『アベンジャーズ』とはマーベル・スタジオ製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給で公開された2012年の映画。アメリカン・コミックヒーローのクロスオーバー作品である。 『アイアンマン』『キャプテンアメリカ』などアメリカン・コミックのヒーロー達で結成したアベンジャーズが、地球支配を目論むロキと闘う姿を描く。

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デッドプール(Deadpool)のネタバレ解説・考察まとめ

デッドプール(Deadpool)のネタバレ解説・考察まとめ

『デッドプール』とは、2016年にアメリカで公開されたヒーロー映画。監督はティム・ミラー。『X-MEN』シリーズの8作目にあたり、シリーズ通して初めてR指定された。元一流の傭兵でトラブルシューターをしているウェイド・ウィルソン。恋人のヴァネッサと幸せな日々を過ごしていたが、末期がんを患っていることが発覚。更にフランシス・フリーマンという男に騙され、がんの治療薬ではなく超人になる薬品を投与されてしまう。不死の身体を手に入れたウェイドは「デッドプール」として、フランシスに復讐を挑む。

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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

マーベル・コミックのヒーロー『キャプテン・アメリカ』を原作に、2011年に製作された劇場公開作品。 ひ弱な青年だったスティーブ・ロジャースは、ある実験の被験体となることで超人的な肉体と力を持つ『キャプテン・アメリカ』となり、世界征服を企てる組織ヒドラのレッド・スカルと戦うことになる。アベンジャーズのリーダーであるキャプテン・アメリカのデビュー作。

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アイアンマン(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

アイアンマン(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

アイアンマンとは、2008年に公開された「マーベル・コミック」の「アイアンマン」を原作としたスーパーヒーロー映画。監督はジョン・ファヴロー。 トニーはある日、プレゼンのために親友のいる空軍を訪れているところをテロリストに襲撃される。 そこでトニーは自社の兵器が罪のない人間の命を奪っているところを目撃。 トニーは悪に立ち向かうためにスーツを身にまとう。

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ハルク(Hulk)のネタバレ解説・考察まとめ

ハルク(Hulk)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハルク』とは、2003年のアメリカ映画。アメコミ『超人ハルク』を原作とした実写映画化作品。監督はアン・リー、出演はエリック・バナ、ジェニファー・コネリーら。 若き科学者ブルース・バナーは偶然の事故により大量のガンマ線を体に浴びてしまう。その事故をきっかけにブルースは怒りを抱くと緑色の怪力・ハルクに変身してしまう体となってしまった。理性が働かず、本能のままに暴れて街を破壊するハルクに政府は兵器を投入して捕獲しようとする。しかしブルースの同僚であるベティーだけは彼を救おうとしていた。

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ダ・ヴィンチ・コード(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ダ・ヴィンチ・コード(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダ・ヴィンチ・コード』とはダン・ブラウンの小説を原作に、2006年に公開されたアメリカの映画。監督はロン・ハワードで、脚本は原作者のブラウンとアキヴァ・ゴールズマンである。2006年の映画興行収入は2番目に高いが、批評家からは酷評も目立つ話題作。大学教授のロバート・ラングドンは、友人でルーブル美術館館長のソニエールが死体で見つかったことから警察に呼び出される。ロバートが追っ手を避けながらソニエールの孫娘と一緒に、ダ・ヴィンチの絵画に秘められたキリストの謎に近付いていくミステリーサスペンス映画。

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