アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)」は2018年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・スタジオ製作。2008年の『アイアンマン』から続くマーベル・シネマティック・ユニバース作品の第19作目にして集大成となる「アベンジャーズ」シリーズの第3作。
シリーズ最大のスーパーヴィランのサノスとの闘いが描かれる。舞台は全宇宙のあらゆる場所で、シリーズで最もスケールの大きい闘いが展開。
現在、世界で史上最も成功したスーパーヒーロー映画。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』の概要
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』とは、2018年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・スタジオ製作。
2008年の『アイアンマン』から続くマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の第19作目にして、スーパーヒーローの集大成となる「アベンジャーズ」シリーズの第3作。2018年4月27日に全世界で同日公開され、同年はシリーズ第1作公開からちょうど10周年であり、それを記念した大作ブロックバスター映画である。
当初は前後編として『インフィニティ・ウォー Part I』『インフィニティ・ウォー Part II』の2部作構成の予定だったが、それぞれの映画が続編ではなく独立性の高い全く別の映画になるため、タイトルを変更し次作は2019年5月3日に全米公開予定。次作のタイトルは未定のため『アベンジャーズ4』と仮題がつけられている。
登場キャラクターはアベンジャーズ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、魔術師、ワカンダと多岐にわたり、ヒーローのみで約30人登場するオールスター作品。上映時間はMCU最長の149分。
1991年12月よりマーベル・コミックスから出版されたジム・スターリン原作のコミック『インフィニティ・ガントレット』および2013年のジョナサン・ヒックマン原作の『Infinity』からインスピレーションを得たとされている。
監督は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』からMCUの中心スタッフとして活躍しているアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソの兄弟。過去のアベンジャーズ作品『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の監督したジョス・ウェドンから引き継がれた。
製作総指揮に『アイアンマン』『アイアンマン2』の監督ジョン・ファヴロー、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』の監督ジェームズ・ガンが参加。ガンの他作品への参加は本作が初である。
製作は全MCU作品を手掛けるマーベル・スタジオ社長にして全米興行収入の歴代累計1位のプロデューサーであるケヴィン・ファイギ。
2017年11月30日に予告編がYouTubeに公開されると、公開後24時間以内の再生回数が2億3000万回に到達し、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の記録(1億9700万回)を超えて歴代最高記録を更新。
制作費は3億1600万ドルとされていて、2018年現在『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』についで歴代3位の高額制作費である。
初週末3日間のオープニング興収が全米で2億5770万ドル、全世界で6億4050万ドルを記録し、いずれも歴代最高記録。
全世界興行収入は、公開4週目の5月22日で18億1300万ドル(約1994億3000万円)を記録し、MCU作品およびアメコミ原作のスーパーヒーロー映画で歴代1位となった。
アメリカの映画批評サイトRotten Tomatoesでは328件のレビューで84%と高い評価を得ている。
ストーリーは、シリーズ最大の敵であるスーパーヴィランのサノスとのインフィニティ・ストーンをめぐる闘いが描かれる。過去作品では陰で暗躍していたサノスが初めて表舞台に姿を現し、本格的に参戦する。監督は本作を「サノスの物語」と語っており、全編にわたってサノスに焦点が当てられ、単なる悪役ではなく葛藤や過去を背負う主人公として描写されている。
対するヒーローサイドはアベンジャーズ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、魔術師、ワカンダのそれぞれがシリーズで初めて協力して闘う。また、タイトルに反してアベンジャーズは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で内部分裂によりバラバラになっているため、アベンジャーズのメンバー全員が揃う展開は劇中一度もない。
シリーズで最もスケールの大きい闘いが描かれ、舞台は地球だけでなく宇宙のあらゆる場所に渡っている。
ストーリーは過去作品を観賞済みが前提となっていて、ケヴィン・ファイギは「本作の前に『マイティ・ソー/バトルロイヤル』『ブラックパンサー』は必ず見てくれ」とコメントしている。
日本版キャッチコピーは「最強の、終わりへ」。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』の用語
インフィニティ・ストーン
宇宙がビッグ・バンにより誕生した際に6つの特異点が存在した。その残骸が凝縮され生まれた特殊な石。
それぞれが
「力(パワー)」
「空間(スペース)」
「現実(リアリティ)」
「魂(ソウル)」
「時間(タイム)」
「精神(マインド)」
を司る。
それぞれの石ひとつでも惑星一つを滅ぼせるほど強力だが、あまりに強力で普通の者には使いこなせない。6つすべてが揃ったときはただ指を鳴らすだけでどんな願いも叶えられる。
パワー・ストーン
別名 - オーブ
所在地 - 惑星モラグの遺跡 → ザンダー星、ノバ軍の宝物庫
所有者 - ピーター・クイル → ロナン → ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー → ノバ軍
能力 - 力の増幅
普通の人間が持つとパワーに耐え切れず肉体が崩壊するため、ケースに密封された状態での使用が必須。
ロナンがザンダー星の破壊に使用しかけたが、GoTGの活躍により阻止。その後はノバ警察軍により厳重に保管されていたが、本作開始前にサノスがザンダー星を滅ぼし、奪取。
スペース・ストーン
別名 - テッセラクト(四次元キューブ)
所在地 - 地球 → アスガルド
所有者 - オーディン → トンスベルグの聖堂 → ヨハン・シュミット(レッドスカル) → ハワード・スターク → S.H.I.E.L.D. → ロキ → アスガルド → ロキ
能力 - 次元転移
別次元への通路(ワームホール)を開く能力があり、宇宙のあらゆる場所への移動が可能。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でレッド・スカルが兵器として使おうとしたが制御できず次元の彼方へ飛ばされ生死不明となる。
その後 海に沈むが、ハワード・スタークに回収され、S.H.I.E.L.Dで研究されていた。
『アベンジャーズ』ではロキがサノスの軍隊であるチタウリを呼ぶゲートの解放に使用。ロキを倒した後は、ソーがアスカルドに持ち帰り、保管していた。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』でアスガルドが滅ぶどさくさの中でロキが密かに回収していた。
リアリティ・ストーン
別名 - エーテル
所在地 - ダークエルフの神殿 → 惑星ノーウェア
所有者 - ボー(オーディンの父) → ジェーン・フォスター → マレキス → コレクター
能力 - 現実を一時的に改変する。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に登場。
流体状の不定形物質。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のヴィランであるマレキスが率いるダークエルフの神殿で眠っていたが、次元の狭間を通ったジェーン・フォスター(ソーの当時の恋人)の肉体に寄生し、ダークエルフとアスガルドの間で争奪戦が展開。
ソーの活躍でアスガルドの手に渡ったが、アスガルドにはスペース・ストーンがあるため同じ場所に保管しておくべきではないと考えられ、その後は惑星ノーウェアのコレクターに預けられた。
ソウル・ストーン
別名 - なし
所在地 - 惑星ヴォーミア
所有者 - 不明
能力 - 不明
魂を司るストーン。本作で初登場するストーンであり、最も謎が多い。
ストーンキーパー(石の守護者)であるレッドスカル曰く、インフィニティ・ストーンの中でも特別であり、手に入れるには自分が愛する人を犠牲にしなければならない。
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目次 - Contents
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』の概要
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』の用語
- インフィニティ・ストーン
- パワー・ストーン
- スペース・ストーン
- リアリティ・ストーン
- ソウル・ストーン
- タイム・ストーン
- マインド・ストーン
- アベンジャーズ
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- 魔術師
- S.H.I.E.L.D.
- ソコヴィア協定
- ヴィブラニウム
- ワカンダ王国
- アスガルド
- ヒドラ
- スターク・インダストリーズ
- 超人血清
- ブラック・オーダー
- 装備・武器
- インフィニティ・ガントレット
- アイアンマン Mk.50 ブリーディングエッジアーマー
- ムジョルニア
- 虹の橋の剣
- ストームブレイカー
- ハルクバスター2.0
- ウォーマシン Mk.4
- アイアン・スパイダー・スーツ
- 星条旗盾
- ワカンダの盾
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』のあらすじ・ストーリー
- 宇宙/オープニング、スペース・ストーン
- 地球/ハルクの帰還、トニーとストレンジの対面
- 地球/ニューヨーク、Qシップ襲来
- 宇宙/ソー、GoTGと対面
- 地球/スコットランドでの闘い
- 地球/アベンジャーズ本部にて
- 宇宙/Qシップ船内での闘い
- 宇宙/惑星ノーウェア、リアリティ・ストーン
- 宇宙/惑星ニダベリア、ストームブレイカーの作成
- 宇宙/サンクチュアリII船内にて
- 宇宙/惑星タイタン、トニー一行とGoTGの対面
- 宇宙/惑星ヴォーミア、ソウル・ストーン
- 宇宙/惑星タイタン、サノスとの決戦
- 地球/ワカンダ、ブラック・オーダーとの決戦
- 地球/ワカンダ、ソーの帰還
- 地球/ワカンダ、サノスとすべてのインフィニティ・ストーン
- 塵となり消える人々
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』の登場人物・キャラクター
- 初代アベンジャーズ
- トニー・スターク / アイアンマン
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
- ソー・オーディンソン
- ブルース・バナー / ハルク
- ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
- 新アベンジャーズ
- ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ
- ヴィジョン
- ジェームズ・"ローディ"・ローズ / ウォーマシン
- サム・ウィルソン / ファルコン
- バッキー・バーンズ / ウィンター・ソルジャー / ホワイトウルフ
- ピーター・パーカー / スパイダーマン / アイアン・スパイダー
- 魔術師
- スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
- ウォン
- ワカンダ関連
- ティ・チャラ / ブラックパンサー
- シュリ
- オコエ
- エムバク
- アヨ
- アスガルド関連
- ロキ
- ヘイムダル
- エイトリ
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- ピーター・クイル / スター・ロード
- ドラックス・ザ・デストロイヤー
- マンティス
- グルート
- ロケット・ラクーン
- ガモーラ
- ネビュラ
- ヴィラン
- サノス
- ブラック・オーダー
- エボニー・マウ
- プロキシマ・ミッドナイト
- コーヴァス・グレイブ
- カル・オブシディアン
- アウトライダーズ
- ジェネラル・アウトライダー
- S.H.I.E.L.D.関連
- ニック・フューリー
- マリア・ヒル
- その他
- ペッパー・ポッツ
- タニリーア・ティヴァン / コレクター
- サディアス・“サンダーボルト”・ロス
- F.R.I.D.A.Y. (フライデー)
- ネッド
- ヨハン・シュミット / レッドスカル
- スクールバスの運転手
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- スティーブ・ロジャースの登場
- ソウル・ストーンの犠牲
- ティ・チャラ「ワカンダ・フォーエバー!」
- 「命に大小はない」
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