子供、動物、ゾンビまで?『ジョジョの奇妙な冒険』異質のスタンド使いまとめ(第六部まで)

『ジョジョ』のスタンドバトルは知略戦、意外な能力などで見ていて白熱します。基本的にスタンド使いといったら10代半ば以降の人物、人間が多いのですが、中には「こいつがそうだったのか!」となるような「スタンド使い(本体)」も。動物だったり子供だったりと、そんな異色のスタンド使いをまとめました。能力を操れていなかったり、修行の果てに能力が目覚めた人までいて、奥の深いスタンド道です。

大柳賢(小学生)

【スタンド名】ボーイ・Ⅱ・マン
【能力】三回勝負のジャンケンを挑み、本体が相手に勝つたびに、本体の頬に空いた穴から他者のスタンド能力を吸い取る能力。
【登場】第四部

くどいほど語られているでしょうが、これは「ジャンケン」です。

またの名を「ジャンケン小僧」。ごく普通の小学生男子ですが、矢に選ばれて射抜かれたようです。やたら岸辺露伴に「ジャンケンをしよう」とつっかかってきました。それが目覚めかけているスタンド能力の一端であるとの自覚がなかったようで、露伴の能力ヘブンズ・ドア(相手を本にして心や過去を読む)にも記載されていませんでした。「若いのに漫画で多くの人を感動させている、世間で高い評価を得ている奴に勝つ」という、子供らしいといえばらしい理由で露伴にジャンケン対決を挑みます。

勢いで空を飛ぶなどの演出なのか「マジ」なのか分からない超常ジャンケン対決の中「自分の運は上がっている」と豪語し、挑発。ヘブンズ・ドアも3分の2ほど吸収します。しかし、露伴による「他人に勝つよりも難しいのは自分を乗り越えること。自分はそれをやってのける」という言葉、透明な赤ん坊を利用しての「勝利」で自信がぐらつき、ヘブンズ・ドアが戻った露伴から命令を書かれそうになりますが、「僕の精神がアンタの文章に左右される位なら死んだほうがまし」とトラックにはねられて死ぬ道を選びます。しかし、その「劇画のような根性」が却って気に入られて助けられ露伴が自分で言った通り「自力で運を味方につけた」ことを実感。負けを悟り認めました。

吉良吉廣(幽霊)

【スタンド名】アトム・ハート・ファーザー
【能力】幽霊になった吉良吉廣自身の写り込んだ写真内部を支配できます。写真の中で吉廣が包丁を持てば、現実空間にも包丁が出現するなど現実世界にも作用。一緒に写真に写っている人物を殺せばその人物も死ぬようです。
【登場】第四部

第四部最大の敵、吉良吉影の父。息子の殺人癖を知りながら守ろうとする歪んだ、しかし強い父性愛の持ち主。当初は吉良邸に調査に来た仗助や承太郎たちを自分で消そうとしますが、「自分一人だけが写っている程度のスペース」に閉じ込められました。自身らの能力を引き出した矢だけは奪い返して逃走。息子を守るために矢の選ぶ者を射抜き、片っ端からスタンド使いにしてきました。

支倉未起隆/ヌ・ミキタカゾ・ンシ(宇宙人?)

【スタンド名】アース・ウィンド・アンド・ファイヤー(第六部にも同じ名前のスタンドがあるとの指摘があり、六部の方は変更になりました)
【能力】何にでも変身できます。ただし「爆弾に変身して相手を吹き飛ばす」など、未起隆の能力以上のことはできません。また「地球人の顔は皆同じに見える」として変装も不可能。
【登場】第四部

靴に変身中。

ミステリーサークルの中で寝ている、ティッシュを食べるなどやたら異常。本人が言うには「地球の上空で宇宙船が待機している」「地球には移住のため(現段階では地球や地球人の調査)やってきた」とのことで、「母親」のことも「洗脳して親子だと思い込ませている」そうです。ただ本当に宇宙人なのか、そもそもスタンド使いなのかよく分かっていません。彼も矢に「選ばれた」わけですが、何故か弾かれました。スタンドのビジョンが見えていないような描写もありますし、何者なんでしょうね、本当に。

Qちゃんことお化けのQ太郎。

消防車等のサイレンがアレルギー(蕁麻疹が出るほど嫌なようです)とのことですが、これに関しては「最初靴に化けたことから『オバケのQ太郎』がモデルで、サイレン嫌いもQ太郎の犬嫌いが元ではないか」との説を見たことがあります。Q太郎は靴にしか化けられませんし、消防車のサイレンは犬の遠吠えに似ているため、つられて犬が吠えるという話が存在。飽くまで一説ですが、何だか信ぴょう性がありませんか?

猫草/ストレイ・キャット(猫と植物?)

キモカワイイという奴でしょうか。

【スタンド名】ストレイ・キャット
【能力】空気を操る。空気の塊を弾丸のように飛ばす攻撃手段の他、見えないバリアを張るなど防御にも優れます。キラー・クイーンの「何でも爆弾にする能力」さえ、爆弾周辺の空気を失くすことで無効化させました。これらすべて、本能でやってのけています。
【登場】第四部

途中でデザイン変更。

最初は普通の猫(ブリティッシュ・ブルー種)だったんですが、川尻家(吉影がこの家の主人、浩作になり替わった)の地下室で「死んで」、死体の埋められた地面から生えてきた植物。しかし目や口、習性など所々に猫の名残があります。「自分を殺した」として川尻しのぶに強い敵意を抱き、「異常な死に方をした者が出れば、調べられる」との保身から彼女を守ろうとする吉影をも敵と認識。しかしそこは腐っても猫と言いますか、ゴルフボールを転がされるや、今までの殺意も忘れてそっちにじゃれてました。

その後ストレイ・キャットの名を与えられて川尻家の屋根裏でこっそり飼われることに。真っ暗な状態だと眠っていますが、曇りや雨の日程度の明るさだと活動を開始。餌としてキャットフードを食べます。川尻家の息子、早人が「父」の正体に気付いて吉影を「殺す」のに利用されそうになりますが、バトルには参加せず。仗助の友人、億泰の父(第三部で登場した「肉の芽」が暴走し、怪物のようになっていた)と仲良くなった模様。

ココ・ジャンボ(亀)

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