子供、動物、ゾンビまで？『ジョジョの奇妙な冒険』異質のスタンド使いまとめ（第六部まで）

【スタンド名】デス・サーティーン
【能力】対象を「夢」に引きずり込み、何でもありの世界で翻弄する能力です。この夢の内容は起きれば忘れてしまいますが、夢で負った傷は現実に持ち越されます。対象がスタンド使いでも、デス・サーティーンの夢世界の中では能力が使えません。本人曰く「スタンドは精神のエネルギーで、夢は無防備な精神の世界」とのこと。
【登場】第三部

生まれて11ヶ月しか経っていないマニッシュ・ボーイですが「天才」だそうで、「お前ら（承太郎一行）より物は知ってる」そうです。サソリの危険性まで熟知しており、同時に安全ピン一本で仕留める驚異の赤子。言動も心中も、相手を舐め腐ったものでした。夢世界に入る直前スタンドを出していた花京院によって敗北。現実世界でも花京院から「自分の汚物入りのベビーフードを食べさせられる」という、天才的知能が仇となる報復措置をとられてしまいます。現実世界では、花京院以外からは「ただの赤ん坊」という認識でした。

ボインゴ（子供）

【スタンド名】トト神
【能力】一般人でも見える、触れる本に、漫画という形で「予言」を行います。この予言は100％当たりますが、解釈に気を付け予言通りに行動しないと、本体やその関係者であっても「痛い目」を見る、中立型のスタンドです。
【登場】第三部

兄のオインゴとコンビを組み、漫画の予言内容に従って行動するオドオドした少年。「ウコケコケ…」という変わった笑い方をします。予言の内容に従ってバスの時間をずらす、「本能的にむかつく顔の男」をしばき倒すなどし、予言の力で承太郎たちを倒そうと試みます。「承太郎の頭が、オレンジで作った爆弾で真っ二つに割れる」という予言が出るものの、真っ二つ状態になったのはやむを得ない事情で承太郎に変身した兄の方でした。「僕一人でもやってみせるよ！」と一旦は成長を見せたものの、殴った男の報復で救急搬送されるほどの負傷、入院することに。ジョースター一行に存在を知られることもなくやられた（というか自滅）珍しい敵キャラです。

退院後、拳銃のスタンドを操るホル・ホースに拉致されて単身「兄の敵討ち」を決意。それでも兄がいないとオドオドした性格が前面に出てしまい、箱の下に隠れて指示を出していました。「十二時きっかりに銃弾をパイプに打ち込めば承太郎を倒せる」との予言で、時間がない中どうにか遂行しますが失敗。ホル・ホースの時計が進んでいたというオチで、「予言に従わなかった」ホル・ホースに銃弾が当たり入院。ボインゴは事の顛末を見て「馬鹿馬鹿しくなった」と復讐を止め、人の為に能力を使おうと決めます。しかし、蹴り上げた箱がイギーに当たって噛みつかれ「前以上に暗い性格になった」と語られて出番は終了。トト神曰く「そんな簡単に成長出来たら、誰も苦労しない」。

虫食いと虫食いでない方（ネズミ）

【スタンド名】ラット
【能力】触れるとドロドロになる針を飛ばす砲弾を備えた、機械的な外見。これでネズミ仲間や老婦人を煮凝りのようにして食料としていました。
【登場】第四部

第四部初期の小悪党キャラ、音石明が矢で射抜いたネズミがスタンド使いとなったもの。承太郎曰くネズミは二匹おり、片方は耳が虫食い状に欠けていることから「虫食い」の名がつけられました。仲間のネズミでさえ煮凝り状にして食べるなど自己中心的な所がある模様。小さくとも数キロ離れたところにいる人間（承太郎、仗助）にはとっくに気づいており、「人間なんかに捕まるか」と余裕の態度でしたが、「虫食いでない方」は仗助が指で弾いた銃弾で仕留められます。

しかし虫食いの方はバックトラックという自分の足跡を踏んで誤魔化す方法を使用するなど、侮れない知性を見せました。仗助は、四発しかないライフルの銃弾で仕留めなくてはならないプレッシャーに襲われます。事実ライフル弾は虫食いの付近の石に着弾。隠れていた虫食いは仗助を確実に倒すため向きと体勢を変えますが、逆に彼から見えやすい「大きい的」状態に。「攻撃を受けたら、その方向を向く」と踏んで、敢えて一発目を外した仗助の作戦にはまり、スタンドごと射抜かれて撃破されました。

静・ジョースター（赤ん坊）

【スタンド名】アクトン・ベイビー
【能力】透明化。本体自身の防衛本能、ストレスにより、本体や周りのものまで無差別に透明にしてしまいます。精神状態によっては化粧をさせても服を着せても完全な透明にしてしますが、逆に言えば本体を中心に透明になるため、劇中では池に落ちた本体を探すため池に血で色をつけました。
【登場】第四部

仗助の父親、ジョセフが見つけた透明の赤ん坊。詳細は不明ですが、何故か裸、透明の状態で屋外にいました。ジョセフが昨今のベビー用品事情を知らずに買いあさった（13万円分）「必要なもの」、そして先述の機転でとりあえず「見失う心配」はなくなり、ジョセフと仗助が少し歩み寄るきっかけにもなりました。

結局母親は見つからなかったようで、ジョセフの養子となりました。「静という字も読もうと思えば『じょう』と読めるし、何代目彼の主人公として成長した姿が拝めるかも」との期待もありましたが、第六部で「宇宙が一巡りして別の世界が誕生」という事態に陥りました。ファンデーションを塗っている時「美人」「かわいい」と評されていたし、スタンドがどう成長するかも含め、気になるキャラではありますね。しかし彼女の成長後の姿は、二次創作等でしか拝めなさそうです。