夜桜さんちの大作戦(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『夜桜さんちの大作戦』とは、権平ひつじによるバトルアクション漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。2019年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した。主人公の高校生・朝野太陽は、事故で家族を失ったトラウマから幼馴染の夜桜六美以外の他人と関わることを避けていた。あるとき、六美から夜桜家がスパイ一家であり、自身が当主であるという事実を知らされた太陽は、六美と結婚して夜桜家の一員に加わることになる。個性豊かなキャラクター達が巻き起こすドタバタ劇や、主人公の成長が魅力の作品。

『夜桜さんちの大作戦』の概要

『夜桜さんちの大作戦』とは、権平ひつじによるバトルアクション漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。集英社の『週刊少年ジャンプ』2019年39号より連載を開始した。キャッチコピーは「諜報家族コメディ」。
テレビアニメはSILVER LINK.制作により、2024年4月より連続2クールで放送している。

主人公の高校生・朝野太陽(あさの たいよう)は、幼いころに事故で家族を失ったトラウマから幼馴染の夜桜六美以外の他人と関わることを避けていた。あるとき、六美から夜桜家がスパイ一家であり、自身が当主であるという事実を知らされた太陽は、六美と結婚して夜桜家の一員に加わることになる。個性豊かなキャラクター達が巻き起こすドタバタ劇や、主人公の成長が魅力の作品。

『夜桜さんちの大作戦』のあらすじ・ストーリー

朝野太陽の婿入り

事故で両親と弟を失った高校生の朝野太陽(あさの たいよう)は、その時のトラウマから大切な人を失うことを極度に恐れ、人と関わることができなくなっていた。唯一、幼馴染でクラスメイトである夜桜六美(よざくら むつみ)だけは例外で、ずっと自分のことを励まし続けてくれていた彼女とは普通に接することができた。

あるとき太陽は、六美が実はスパイ一家の名門である夜桜家の当主であるという事実を知る。さらに、六美を異常なまでに溺愛するシスコンの兄・夜桜凶一郎(よざくら きょういちろう)が2人の通う高校の教頭として赴任し、彼から命を狙われることになってしまった。
凶一郎は凄腕のスパイであり、このままでは太陽の命はない。事態を重く見た夜桜家の他の兄弟たちは、太陽を夜桜家に招き、六美と結婚させることを考える。夜桜家には、凶一郎を筆頭として、長女の夜桜二刃(よざくら ふたば)、次男の夜桜辛三(よざくら しんぞう)、次女の夜桜四怨(よざくら しおん)、三男の夜桜嫌五(よざくら けんご)、三女の六美、そして末男の夜桜七悪(よざくら ななお)の兄弟がいる。個性豊かな兄弟たちは、六美を除いた全員が自身の特技や特性を生かして、スパイとしての任務をこなしていたのだ。
そんな夜桜家は、「家庭内殺人禁止」を絶対のルールとしている。そのため、太陽が婿入りして六美の夫となれば、凶一郎でも太陽を殺害することはできなくなる。
しかし凶一郎の前に立ちふさがろうとした兄弟たちは敗北し、次々に倒れていく。邪魔者を排除した凶一郎は六美を捕らえ、六美を守るために外出も学校も恋愛も禁止しようとする。
自分のことを励まし、守り続けてくれた六美を、これからは自分が守る。そう決意した太陽は、凶一郎の攻撃によって血まみれになりながらも、六美と結婚の誓いとなる「桜の指輪」を交換する。
これにより二人の結婚は成立し、太陽は夜桜家に婿入りすることになったのだった。

当主を守る夜桜家の兄弟たち

一般的なスパイ同士の戦闘の場合、武術の応用と高度な科学技術によるスパイ道具を武器として戦うことになる。しかしスパイとして名を轟かせている夜桜一族ともなれば、その能力も超人の域に達する。
長男の凶一郎は、「鋼蜘蛛」と呼ばれる鋭利なワイヤーを自在に操る。二刃は夜桜式柔術である「しだれ組手」の達人であり、高い戦闘能力を有する。辛三は臆病な性格をしているが、銃火器をはじめとした武器のスペシャリストであり、四怨はゲーム感覚で戦闘を行う天才ハッカー。嫌五は仕事に対するやる気はないが変装の天才で、末っ子の七悪は兄弟一番の巨体で超怪力、さらに医学薬学に精通している。
このような超人的な才能を持つ家族たちが、たった一人の常人である「当主」を守るのが夜桜家なのである。

過酷なスパイ訓練

夜桜家はスパイの名門一家だ。これまでにも優秀な人材を多数輩出してきたが、どの代でも必ず一人は生まれる「常人」が当主となるという伝統があった。
当主の子供であれば必ず優秀な人材が生まれるため、常人が当主になることで確実に夜桜家の血筋を受け継がせていくことができるのである。そのため、第10代当主である六美を守ることは、夜桜家の兄弟によっては絶対の使命だった。
このような夜桜家に婿入りした一般人の太陽も、六美を守るため、他の兄弟達によるスパイとしての訓練を受けることになった。まずは基礎体力をつけるために50~100キログラムの衣服を着用した。そして射撃訓練、ピッキング、パスコードの解析訓練、音感知式落とし穴を避ける静音訓練、赤外線センサーを回避する特殊移動訓練、耐性をつけるための毒摂取などといった、ありとあらゆる訓練を受けた。太陽は六美を守るため、必死になって訓練をこなしていく。
太陽が過酷なスパイ訓練に耐えることができたのは、これまでずっと自分のことを励ましてくれた六美のことを、これからは自分が守るという強い気持ちがあったからである。訓練によって太陽は人として成長し、過去のトラウマによる他者と関わることができないという弱みを克服した。
そして、スパイとしての能力も開花させていくのだった。

『夜桜さんちの大作戦』の登場人物・キャラクター

主要人物

朝野太陽(あさの たいよう)

CV:川島零士

本作の主人公。9月15日生まれの16歳。赤みがかった髪の毛にはアホ毛があり、左目には14歳の時の交通事故の際に付いた傷跡が残っている。事故のトラウマによって幼馴染である六美以外の人間と話すことができなくなっていた。しかし六美の兄である凶一郎に命を狙われ、六美と事実婚することになり、スパイ一家である夜桜家の一員となる。その後はスパイとしての才能を徐々に開花させていく。

夜桜六美(よざくら むつみ)

CV:本渡楓

本作のヒロインであり、夜桜家の第六子で三女。6月6日生まれの16歳。夜桜家の10代目当主でもある。主人公の太陽とは幼馴染の関係性であり、同級生。青みがかったロングの神をしているが、幼少期の事故のストレスによって左側だけ色が白く抜けている。
夜桜家の秘密を知った太陽を守るため、二刃の提案で太陽と事実婚する。その後は学校でもおしどり夫婦と呼ばれており、作中でも太陽と結婚し、のちに2児の母となる。

夜桜家

夜桜凶一郎(よざくら きょういちろう)

CV:小西克幸

夜桜家の長男。1月1日生まれの21歳。夜桜家の中でも戦闘能力、知力共に最も優秀な人物だが、六美に対しては常軌を逸したシスコン。当初、太陽は六美の幼馴染ということもあり見逃していたが、六美を長年近くで狙っている人間がいるという情報を得たことで、太陽を抹殺しようとする。
太陽と六美が通う高校では、当初は教頭先生の「昼川 凶一郎(ひるかわ きょういちろう)」という名で通していた。

夜桜二刃(よざくら ふたば)

CV:鬼頭明里

夜桜家の第二子で長女。2月2日生まれの20歳だが、身長134cmと非常に小柄で幼い容姿をしている。銀髪縦ロールのツインテールに純白のゴスロリファッションを身に着けているが、きちんとした良心と優しさを持った人物。夜桜式柔術である「しだれ組手」の使い手であり、格闘戦を得意としている。

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