『真・女神転生IV FINAL』とは、2016年にアトラスから発売された3DS用RPG。前作『真・女神転生IV』の世界観を踏襲しつつ、前作終盤の状況から始まる完全新作のマルチストーリーである。
物語の舞台は、天使や悪魔に支配され廃墟と化した203X年の東京。人外ハンター見習いの少年ナナシは、戦闘で命を落とすも魔神ダグザと契約を交わして現世に蘇り、過酷な宿命へ身を投じる。前作の要望を反映したバランス調整、新システムや新規悪魔の追加が行われており、シリーズの集大成にふさわしい仕上がりとなっている。
『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)の概要
『真・女神転生IV FINAL』(しん・めがみてんせいフォー ファイナル)とは、アトラスより2016年2月10日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフト。2013年に発売された『真・女神転生IV』の世界観を踏襲しつつ、前作の物語終盤の状況から今作の物語が始まっていく、全編新規のマルチストーリーおよびマルチエンディングで贈る完全新作のロールプレイングゲームである。「FINAL」というタイトルは同作の集大成を意味しており、前作のユーザーから寄せられた要望を反映したバランス調整や新システムの導入、土居政之による新規悪魔のデザインおよび既存悪魔のリファインが行われている。前作のデータを引き継いでプレイすることで特典が得られる要素もあり、2018年には前作と本作を一つにまとめた『真・女神転生IV&真・女神転生IV FINAL ダブルヒーローパック』も発売された。
物語の舞台は203X年の東京。25年前に発生した「神の御業戦争」と呼ばれる世界抹消攻撃から生き延びるため、守護神マサカド公が自らの肉体を岩盤ドーム化して上空を覆ったものの、外部との接触が断たれた東京は悪魔が跋扈する危険な廃墟と化し、人々は食物連鎖の頂点に君臨する天使や悪魔に支配されていた。そこへ東のミカド国から降り立った戦士フリンが東京の有力勢力を弱体化させたことで、フリンは人々の「希望の星」として仰がれるようになるが、同時に悪魔王ルシファーと大天使メルカバーによる最終戦争の火蓋が切られようとしていた。人外ハンターの見習いである少年ナナシは、食料調達の最中に堕天使アドラメレクの襲撃を受けて命を落とも、黄泉の国で出会った魔神ダグザと「神殺し」の契約を結ぶことで現世へと蘇り、過酷な宿命の戦いへと身を投じることになる。
『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)のあらすじ・ストーリー
一神教と多神教の開戦
25年前の「神の御業戦争」による崩壊、そしてマサカドの肉体による大石蓋(岩盤ドーム)での閉鎖を経て、東京は悪魔が跋扈する不毛の地と化していた。現在、東のミカド国のサムライであるフリンの活躍により、東京を支配していた八部連合阿修羅会やガイア教団の勢力図は激変し、人々はフリンを「希望の星」と仰いでいた。しかし、それも束の間、悪魔王ルシファーと大天使メルカバーによるハルマゲドンの火蓋が切られようとしていた。
人外ハンターの見習いである少年ナナシは、幼馴染のアサヒや先輩ハンターたちと共に錦糸町での任務中に堕天使アドラメレクの襲撃を受け、一瞬にして命を落とす。黄泉の国を彷徨う中、ナナシは北欧の魔神ダグザと出会い、「神殺し」の操り人形として生き返る契約を結び、現世へと蘇生した。
時を同じくして、世界各地の神々が「多神連合」を結成し、一神教の「唯一神(YHVH)」とその代弁者である天使・悪魔の双方へ向けて宣戦布告を行う。多神連合の首魁である魔神クリシュナは、東京の人々を救済する手段として巨大な宇宙の卵「シェーシャ」を街に放ち、さらにフリンを「神殺し」の器として拉致してしまう。
絆と断絶
希望を失った東京の民を奮起させるため、ナナシたちは多神連合に連れ去られたフリンの救出作戦を展開する。道中、東のミカド国のサムライであるガストン、阿修羅会のハレルヤ、ガイア教団の暗殺者トキ、そしてナバールの霊体といった様々な思惑を持つ仲間たちが集い、行動を共にするようになる。
多神連合の妨害を退け、築地本願寺の最奥でフリンの救出に成功したかに見えた一行だったが、直後にシェーシャの襲撃を受け、アサヒが命を落とす凄惨な悲劇に見舞われる。さらに、救出したはずのフリンは、多神連合が送り込んだ偽物のシェーシャ(擬態)であることが判明。本物のフリンは依然として敵の手中にあり、多神連合はすべての魂を強制的に救済・合一するための「宇宙卵」の羽化を着々と進めていた。
宇宙卵が鎮座する市ヶ谷駐屯地へと乗り込んだナナシたちは、人類の家畜化を目論む大天使メルカバー、そして力による生存競争を掲げる悪魔王ルシファーを次々と撃破し、一神教の二大勢力を完全に排除する。しかしその直後、クリシュナの手によってフリンは魔神ヴィシュヌと強制合一させられ、異形の神「ヴィシュヌフリン」としてナナシたちの前に立ちはだかる。激闘の末にヴィシュヌフリンを打ち破り、フリンの救出を果たした緊迫の瞬間、ダグザはナナシに対し、羽化した宇宙卵を用いて自らが「新しき宇宙の創造主」となるか、あるいは仲間たちと共に「現在の世界を修復」するかの選択を迫る。
ルート分岐
絆(協調)ルート
ナナシはダグザの唆しを拒絶し、人間たちの可能性と仲間との絆を信じる道を選ぶ。これに反対したダグザを討ち果たすと、地母神ダヌーの力によってダグザは「人の心を解する神」として新生し、ナナシの真の相棒となる。ナナシたちは蘇生したアサヒやフリンと共に宇宙卵を破壊し、多神連合の野望を完全に打ち砕く。その後、東京の守護神マサカドが完全に復活し、東京を覆っていた大石蓋は取り払われ、東京と東のミカド国は25年ぶりに青空の下で統合される。
創生(殺戮)ルート
ナナシは人間関係のすべてを欺瞞と断じ、ダグザの掲げる「唯一絶対の個」としての新世界創生に同調する。自らの意志で「神殺し」となったナナシは、引き止めるアサヒやフリン、これまで共に戦った仲間たちをその手で次々と虐殺。宇宙卵を孵化させ、自らが新たな宇宙の理となる契約を果たす。このルートでは、フリンの魂はナナシに従属する都合の良い「身内の神殺し」として強制的に転生させられる。
女神の啓示・真の神殺し
宇宙の卵を巡る戦いが決着したのも束の間、いずれのルートにおいても、車椅子の男スティーヴンと東京の女神がナナシとフリンの前に現れる。彼らは、ルシファーやメルカバー、クリシュナらすべての神々を掌の上で躍らせ、この世界に狂った秩序と残酷なパラドックスを強いてきた元凶。つまりすべての生みの親にして絶対的な観測者である「唯一神(YHVH)」の欺瞞を暴く。
人間という不完全な存在の「認知(観測)」によって縛られている神は、人間自身の強い否定によってのみ、その絶対性を失い失脚する。真の自由を勝ち取るため、ナナシとフリン、そして一行は「YHVHの宇宙」へと進撃を開始する。人類の数万年にわたる信仰の対象であった神の御前に辿り着いた神殺したちは、YHVHが説く欺瞞の法を激しく糾弾し、その絶対的な神格を「ただの悪魔」へと引きずり下ろす。
人間の可能性を徹底的に否定し、神罰を叫ぶYHVHの首を討ち果たしたナナシたち。ここに、永きにわたる神と悪魔の戦争、そして人類が縛られ続けてきた大いなる運命の輪は完全に終焉を迎え、世界は「人間の手による、人間のための新たな時代」へと歩み出すこととなる。
『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)のゲームシステム
基本的には前作を踏襲しているが、不満点の改善や数多くの新規要素が導入され、より洗練されたゲームデザインへと進化を遂げた。変更のなかったシステムについては前作『真・女神転生IV』に準ずる。
仲魔のスキル適性
今作からの新規要素。各悪魔にスキルの得意・不得意を表す「スキル適性」が設定された。適性がプラスのスキルは威力が上昇し消費MPが軽減される一方、マイナスのスキルは威力が低下し消費MPが増加する。
例えば妖精ジャックフロストの場合、氷結適性が+4、火炎適性が-5となっており、火炎系スキルを運用するメリットが薄くなっている。前作ではあらゆるスキルを自由に継承できたため悪魔の性能が均一化しがちだったが、この適性の導入によって各悪魔の個性がより鮮明になった。
ヒスイの守刀
今作からの新規要素。物語の序盤に妖精オベロンからナバールへ託される、死者にしか扱えない特殊な刀。
霊場で刀に霊力を注ぎ込むことで、ダンジョン内の「霊晶の壁」を破壊したり、格下の敵を排除したりできるようになる。ただし、主人公が移動するたびに霊力は減少していき、完全に枯渇すると効果を失う。そのため、霊力を補給した後は効率よく壁の場所まで移動する必要があり、あらかじめ構造を把握していないと往復を強いられるため、ダンジョン攻略の手間を増やす要因にもなっている。
また、特定のダンジョンにはこの刀で破壊できる霊的オブジェクトが配置されており、破壊することで宝石などの希少なアイテムが手に入る。なお、選択したルートによってはナバールに手を下す展開を迎えるが、その場合は主人公自身がこの守刀を扱えるようになる。
トラップホール(捕縛)
今作からの新規要素。ダンジョン内の特定ポイントを踏むと発生する罠の一種。目に見えない力によって主人公がその場に捕縛されてしまう。
脱出するには武器を何度も振り回す必要があり、制限時間内に抜け出せない場合は別のエリアへと強制的にワープさせられる。捕縛されている間は敵シンボルから襲撃されることはない。この罠は「エストマ」などのスキルでも回避できず、テンポの親和性を削ぐストレス要素として機能している。
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目次 - Contents
- 『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)の概要
- 『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)のあらすじ・ストーリー
- 一神教と多神教の開戦
- 絆と断絶
- ルート分岐
- 絆(協調)ルート
- 創生(殺戮)ルート
- 女神の啓示・真の神殺し
- 『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)のゲームシステム
- 仲魔のスキル適性
- ヒスイの守刀
- トラップホール(捕縛)
- パートナー
- チャレンジクエスト
- 悪魔合体
- メニュー画面の機能強化
- 遺物
- 行方不明者の死亡報告
- DDS(デジタル・デビル・サービス)
- ニヤリ
- エストマ
- 状態異常
- 会話アプリ
- ルート分岐
- ワームウッド
- 魔人
- DLC(ダウンロードコンテンツ)
- 『真・女神転生IV FINAL』(メガテン4 ファイナル)の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- ナナシ
- ダグザ
- アサヒ
- ナバール
- ノゾミ
- ダヌー
- ハレルヤ
- ガストン
- トキ
- イザボー
- フリン
- 前世の少年
- ヨナタン
- ワルター
- サブキャラクター
- フジワラ
- ツギハギ
- マスター
- ニッカリ
- マナブ
- アベ/シェムハザ
- ミイとケイ
- スティーヴン
- マツダ博士
- 謎の少女/東京の女神
- ホープ
- ウーゴ
- アキラ
- ギャビー
- その他
- マルヲ
- ヒロシ
- ノア
- タマガミ
- 憂国の徒
- ケン
- ベティ
- ザ・ヒーロー
- アレフ
- 人修羅
- 天使・悪魔・神々
- メルカバー
- ルシファー
- クリシュナ/ヴィシュヌフリン
- ミロク/ミトラ
- オーディン
- メデューサ
- スクナヒコナ
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