人修羅/真・女神転生III主人公の徹底解説・考察まとめ

人修羅(ひとしゅら)とは、ゲーム『真・女神転生III』の主人公が悪魔化した姿である。無口・無自発型の主人公で、プレイヤーの選択により運命が決定される。武器や防具は装備できないが、マガタマの着脱で耐性変化やスキル習得を行い、機械を使わず悪魔と交渉・召喚する能力を持つ。
創世の鍵を握る存在として各勢力の理念「コトワリ」の争いに巻き込まれ、新たな世界の創世、元の世界への復興、あるいは完全な悪魔として混沌を残す道を選ぶなど、その決断は世界の命運を大きく左右する。

人修羅(真・女神転生III主人公)の概要

人修羅(ひとしゅら)とは、アトラスから発売されたロールプレイングゲーム『真・女神転生III-NOCTURNE』、その完全版である『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』、およびリマスター版である『真・女神転生III-NOCTURNE HD REMASTER』の主人公が悪魔化した状態の呼称である。作中における特定の個人名ではなく、「悪魔の体に人の魂を宿した存在」という半人半魔の状況を指す一種の種族名のような呼称であり、プレイヤー自身で自由な名前を付けることができる。作中では「人でも悪魔でもない、呪われし者」などとも呼ばれる。英語圏における公式表記は「Demi-fiend」。

都内の高校に通う普通の少年だったが、新宿衛生病院で東京受胎に遭遇。かろうじて生き延びるも、「金髪の子ども」の気まぐれにより、ミロク経典に記されている魔人「人修羅」となる。
創世に必要なコトワリを持たない半人半魔の身でありながら、東京受胎により文字通りアクマの世界と化した東京に変革をもたらす存在である。

ガイア教に伝わるミロク経典に記された魔人でもあり、混沌と化したボルテクス界のトウキョウに変革をもたらす「創世の要」として位置づけられている。作中における彼の選択や行動は、あらゆる局面を否応なく大きく動かす力を秘めており、他の生存者たちが掲げる理念(コトワリ)を支援して新たな世界を創ることも、混沌のみを残すことも、元の世界に作り直すことも可能である。さらに『マニアクス』で追加された特定のルートでは、完全に人間の心を捨て去り、大いなる意思に反逆する完全な悪魔として覚醒を果たす道も用意されている。

人修羅(真・女神転生III主人公)のプロフィール・人物像

CV:千葉進歩(ドラマCD)/榎木淳弥(HDリマスター・V・VV)

元々は東京都内の高校に通う15歳の平凡な男子高校生であったが、世界が崩壊し再構築の段階へと移行する「東京受胎」と呼ばれる現象に巻き込まれる。その際、謎の金髪の少年と喪服の老婆によって「禍魂(マガタマ)」と呼ばれる悪魔の力が結晶化した生物状の物体を体内に埋め込まれた(飲み込まされた)ことで、半人半魔の存在へと変貌を遂げた。

悪魔化した際の外見、上半身は裸であり、体中にはタトゥーのような黒い幾何学的なラインが描かれている。このラインは緑色に発光しているがあ、致命的なダメージを受けるなどの肉体状態の変化によって赤色へと変遷する。また、うなじの下あたりからは三角錐の形状をした突起(角)が一本生えている。この上半身裸のデザインについて、キャラクターデザイナーの金子一馬は「セクシーさを追求した」と語っている。なお、テーブルトークRPG(TRPG)などの派生作品では、種族としての女性の人修羅も描かれているが、こちらは上半身裸の仕様にはなっていない。

性質としては、典型的な無口・無自発型のプレイヤー投影型主人公である。自発的なセリフはほとんど存在せず、プレイヤーが選択する選択肢によってその人間性や運命が決定されていく。しかし、世界を動かす超越的な力を持ちながらも、劇中では生存している他のキャラクターたちの個人的なお使いや頼まれごとに奔走させられるコミカルな側面も内包している。

システム面においては、従来のシリーズの主人公たちのように武器や防具などの装備品を装着することが一切できないという制限がある。その代わり、マガタマを自身の体内に取り込んだり吐き出したりすることによって、様々な能力耐性の付与やステータスの増減を行い、固有のスキルを習得していく。
補助電子機器(ハンドヘルドPCやCOMP等)を一切用いることなく、自身の生身の身体のみで直接悪魔と対話・交渉を行うことが可能であり、仲魔を交渉のサポートに回すこともできる。また、シリーズの主人公としては非常に珍しく、悪魔召喚能力と魔法行使能力を双方ともに兼ね備えている点が極めて特異である。召喚時のシステムにおいても、従来の「マグネタイト」の消費ではなく、生命のエネルギーである「マガツヒ」を代償とすることから、その肉体が生理的にも悪魔に近い状態にあることが描写されている。

人修羅は他作品との関わりも深く、『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』においては、カプコンの『デビルメイクライ』シリーズの主人公であるダンテとのメーカーの垣根を越えた共演を果たしている。
なお、メディアミックスにおけるデフォルト名は設定されていないが、小説版では「間薙シン」、ドラマCD版では「嘉嶋尚紀」という独自のキャラクター名がそれぞれ付与されている。
キャラクターボイスは、オリジナル版のゲーム内では設定されていなかったが、ドラマCD版において千葉進歩が担当し、リマスター版および『真・女神転生V』『真・女神転生V Vengeance』以降の客演時には榎木淳弥が起用されている。

人修羅(真・女神転生III主人公)の能力

悪魔としての肉体と耐性

前作までの主人公たちは「人間」として描かれていたのに対し、本作の主人公は「悪魔」へと変貌している。そのため、一般的な武器や防具といった装備品を一切装着することができない仕様になっている。さらに、通常であれば人間に対して効果を持たない即死魔法「ハマ」系の攻撃をまともに受けてしまうなど、その肉体的性質が完全に悪魔として扱われている。

マガタマによる能力・スキルの獲得

装備品の代わりとして、悪魔の力が結晶化した「マガタマ」と呼ばれる物質を体内に取り込み、付け替えるシステムが採用されている。これにより、主人公自身の属性耐性を変化させたり、ステータスのパラメータを上昇させたりすることで、プレイヤー好みの戦闘スタイルにカスタマイズしていくことが可能となる。また、装着しているマガタマが必要とするレベルに主人公が達することで、新たなスキルを習得する仕組みになっており、次にスキルを獲得できる状態にあるマガタマは一覧画面で明滅(活性化)して一目で判別できるよう工夫されている。

悪魔との交渉

一般的なデビルサマナーのようにハンドヘルドコンピュータなどの外部機器を介することなく、自身の生身の肉体と精神だけで直接悪魔と会話を交わし、仲魔へと引き入れる能力を有している。通常は会話が成立しない「外道」などの野生的な悪魔であっても、「ジャイヴトーク」という身振り手振りを用いた専用スキルを習得していれば意思疎通を図ることができる。ただし、「邪神」などこのスキルを用いても一切交渉が通用しない超越的な種族も一部存在している。

人修羅(真・女神転生III主人公)の専用スキル・必殺技

人修羅(『真・女神転生III-NOCTURNE』の主人公)が使用できる専用スキルの一覧である。これらは主人公のみが習得・使用可能であり、他の汎用スキルとは異なる固有の戦闘モーションが用意されている。

マグマ・アクシス

火炎属性。両の腕から熾烈な爆炎を放射して標的を焼き尽くす技。発動には自身のHPを消費するものの、その攻撃性質は物理ではなく魔法に極めて近いという珍しい特徴を持つ。

死亡遊戯

物理属性。眩い光の剣を形成し、敵の全体を一瞬のうちに居合い切りにする。クリティカルの発生確率が非常に高く設定されている点が優秀である。

螺旋の蛇

物理属性。自身の肉体に強大な力を凝縮し、激しい雷光を伴った一撃を叩き込む。敵単体を対象とした物理攻撃であり、主人公が扱える専用技の中でも最高峰の破壊力を有する。後発の『ペルソナ』シリーズにおいては大天使サタンの固有スキルとして採用された。

地母の晩餐

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