ペルソナ2 罪(P2罪・P2is)のペルソナ使い・ペルソナ能力まとめ
『ペルソナ2 罪』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの2作目にあたるゲーム作品である。『ペルソナ2』は『罪』と『罰』の2枚のディスクに分かれており、本作がその1枚目。舞台は噂が現実になる街「珠閒瑠市」。夢を叶える怪人「ジョーカー」になぜか恨まれている主人公達が悪魔と戦いながら彼との因縁の原因を探る物語となっている。
主人公達は「ペルソナ」と呼ばれる力を用いて敵と戦う。「ペルソナ」とは、自分の中に眠る「もうひとりの自分」が神や悪魔の姿となって出現したものである。
『ペルソナ2 罪』の概要
『ペルソナ2 罪』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの2作目にあたる作品である。『ペルソナ2』は『罪』と『罰』と呼ばれる2枚のディスクに分かれた作品であり、『罪』は最初にプレイするディスクとなっている。対応機種は、PlayStation。日本で発売されたのは1999年6月24日。作品内に「ナチス・ドイツ」が登場する関係から海外での発売は行われなかった。ただし、2011年に発売されたPSP版 リメイク『PERSONA2 罪』は、北米、ヨーロッパにて発売が行われた。さらにゲーム版とは異なるシナリオで作られた携帯電話アプリ版の制作も行われた他、コミカライズや小説、ドラマCDの発売も行われた人気作となっている。
物語の舞台は、前作『女神異聞録ペルソナ』で起きた事件、「セベク・スキャンダル」から3年後の世界。海に面した大都市「珠閒瑠市」では、ある噂が学生達を中心に広まっていた。それは「ジョーカー様」と呼ばれる噂。自分の携帯電話から自分の携帯電話へ電話をかけると、夢を叶えてくれる怪人「ジョーカー」が現れる、という噂だった。主人公、周防達也(デフォルト名)はそんな珠閒瑠市内の高校「七姉妹学園(通称:セブンス)」に通う学生であった。そしてそのセブンスは、長年因縁関係にある高校「春日山高等学校(通称:カス校)」の生徒達が行った行ったジョーカー様の儀式によって、「セブンスの校章を身に付けていると顔が崩れてしまう」という呪いをかけられていた。
そんな状況の中、達也はカス校の番長、三科栄吉(愛称:ミッシェル)から果たし状を貰った事きっかけに、彼の下へ向かうことになる。達也を心配したリサ・シルバーマン(愛称:ギンコ)も彼の後について、ミッシェルの元へ向かう。ミッシェルはセブンスの呪いには一切関わっていない生徒だったが、「番長」という肩書きからか、喧嘩が強いと噂されている達也を目の敵にしていた。ミッシェルと対峙した達也は彼と戦う事になる。戦闘を開始したその瞬間、ミッシェルがペルソナを召喚。それに驚いた達也とギンコだったが、そこで達也とギンコのペルソナ使いとしての能力が覚醒する。ギンコはペルソナを召喚するが、気を失ってしまう。達也もかろうじて攻撃技を放った後に気絶。さらにミッシェルの方も達也のその攻撃技をくらった事で、2人と共に気を失い、その場に倒れてしまう。
目が覚めた彼らは、ギンコの提案で、今起きたことが嘘ではないと証明する為にジョーカー様の噂を試してみる事にする。「単なる噂であるジョーカー様を試し、噂通りの事が起これば、今見た不思議な夢もただの夢じゃないって事になる」というギンコの提案に乗っかり、達也達はジョーカー様の噂に則り、自分の携帯電話から自分の携帯電話へ電話をかけてみる。すると噂通りジョーカーと名乗る怪人が現れる。しかしなぜかジョーカーは達也達に深い恨みを持っており、復讐をしようと彼らに攻撃をしかけてくる。恨まれる覚えがない達也達は、混乱しながらもジョーカーと戦闘を開始するも力不足で負けてしまう。ジョーカーは達也達を殺そうとするが、そこで達也達が自分との因縁を覚えていない事を知る。ショックを受けたジョーカーは「こんな状態での復讐には意味がない」と彼らを殺すのをやめる。そして達也達に、復讐の為に悪魔を差し向ける事を告げ、「自分達のしでかした「罪」を思い出せ」と言い残して、その場を去っていく。
その頃、珠閒瑠市内ではジョーカー様以外にも、街に流れている根も葉もない噂が現実化するという異変が起きていた。ペルソナ使いに覚醒した達也達は、噂が現実化する事によって起きる様々な未知の事象とジョーカーが放つ悪魔達に立ち向かいながら、ジョーカーとの因縁を探っていくようになる。
『ペルソナ2 罪』において、悪魔はペルソナ使いに覚醒した達也達以外には見えない存在になっている。それらの一般の人間には認知できない敵と戦う為に、ペルソナ使いである達也達が用いる存在が「ペルソナ」である。
ペルソナとは
「ペルソナ」とは、心の底に潜む「もう1人の自分」が実体化したものである。「困難に立ち向かうための人格の鎧」であり、神話に登場する神や、悪魔や妖精といった伝説上の生き物、時には実在する有名な人物達の名前と姿を持って現れる。ペルソナ使い達は、このペルソナを「召喚」する形で敵と戦う。なお、「召喚」のさせ方は作品毎に異なる。『ペルソナ2 罪』では、本人達がペルソナを呼ぼうとする意識に呼応する形でペルソナが召喚される。この際、自身の感情が抑制できない、上手くコントロールできなかった者にはペルソナ能力の暴走の危険があり、ペルソナがペルソナ使いの意思から離れて、独自に行動を行うようになってしまう。
また『ペルソナ2 罪』では、各ペルソナ毎に「召喚する度に決まったSP(スキルポイント)を消費する」という仕様になっている他、そのペルソナ自身も「レベル」をあげるのではなく、「ランク(8でMAX)」をあげて強化する形式になっている。
ランク以外にも「突然変異」と呼ばれる仕組みが存在する。これは戦闘中に2人以上のペルソナのスキルを合体させる「合体スキル」を使った結果、突然ペルソナが「変異」して、新たなスキルを覚えるといった仕組みである。
さらに『ペルソナ2 罪』は『ペルソナ3』以降とは異なり、複数のペルソナが使用できる「ワイルド」という能力が、主人公だけではなくペルソナ使い全メンバーに備えられている。その為、初めてペルソナ能力を使った際に召喚するペルソナの事は「初期ペルソナ」と呼び、他のペルソナと区別されている。
元々「ペルソナ」という単語は、ラテン語で「仮面」を表す「person」である。「仮面」以外にも「個的人格」を意味する単語でもある。また心理学用語としても使用されている単語であり、その際は「社会的・表面的人格」の意味を持つ用語として扱われている。
またキリスト教においても、教えの1つである「三位一体論」において使用される用語となっている。この三位一体論とは、キリスト教内において「父(父なる神、主なる神)」、「子(神の子、子なるキリスト)」、「霊(聖霊)」の三位は「一体(唯一の神)」の存在であるとする教えの事を指す。「神が1人3人役」という意味を一言で表す為に適用されているのが、ラテン語の「ペルソナ」である。とはいっても一般的に使用される事が多いのは、ラテン語の「ペルソナ」ではなく、同じ意味を持つギリシャ語の「ヒュポスタシス」である模様。
これらの情報と『ペルソナ』シリーズの「ペルソナ」との間に明確な繋がりがあるかどうかは明かされていない。しかし『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で追加された要素「番組」内にて、観る事ができる番組「江戸川先生の放送教室」を通して、「ペルソナ」という単語の意味、心理学用語として使われている事、三位一体論の話を知る事ができる。その為、何かしらのモチーフであった可能性が高いと推測されている。
またペルソナにはそれぞれ、「アルカナ」と呼ばれる分類が存在する。これはタロットカードの分類の1つ、「大アルカナ」になぞられたものとなっている。なお、本作『ペルソナ2 罪』にはないシステムだが、『ペルソナ3』以降の『ペルソナ』シリーズでは、「コミュニティ」、「コープ」と呼ばれるシステムが、アルカナに大きく関連してくるようになる。「コミュニティ」、「コープ」は主人公が周囲の人々と交流を図る事で生まれるものであり、人々との絆を深めていく事でランクがあがるシステムである。それぞれの「コミュニティ」、「コープ」には関連するアルカナが設定されており、「コミュニティ」、「コープ」のランクを上げることで、その関連アルカナに属するペルソナに新たな技を授けられたり、新しいペルソナ作成時に得られる経験値の量が増えたりといった好影響がある。
なお、「コミュニティ」は『ペルソナ3』、『ペルソナ4』での名称であり、「コープ」は『ペルソナ5』での名称である。アルカナのようなペルソナ自体の分類とは別に、「火炎」や「疾風」といったペルソナが使う攻撃技に関する分類が存在している。
P2罪主人公/周防達也のペルソナ能力
ヴォルカヌス
『ペルソナ2 罪』の主人公、周防達也の初期ペルソナ。アルカナは「SUN(太陽)」。
モデルはローマ神話に登場する神「ウルカヌス」火と鍛冶の神とされている。英語名の「バルカン」や「ヴァルカン」の名の方が世界的には有名。「ヴォルカヌス」と呼ばれる場合もある。ギリシャ神話に登場する炎と鍛冶の神「ヘパイトス」と同一視されてしまう事が多い為、独自の伝承は残っていない。
達也自身が乗っているバイクを擬人化したようなデザインがなされているペルソナ。肩から出ている火は、バイクのエンジンを表現すると共に、「火の神」であるウルカヌスの伝承になぞらえたデザインだと推測される。
火炎属性の攻撃技に加え、バステ系、補助系、回復系スキルも覚える万能型ペルソナ。また攻撃技の中には火炎属性と剣撃属性、2つの属性が合わさった特殊な攻撃技も存在し、火力が強いペルソナともなっている。
弱点属性は水撃と氷結。核熱属性、光属性、闇属性、「混乱」、「魅惑」、「睡眠」系のバステ技に耐性を持ち、火炎属性の攻撃技を無効にする。
召喚する際に必要なSPは5。
アギ
火炎属性の攻撃技。
ヴォルカヌスが初期から持っているスキル。
敵1体に小ダメージを与える事ができる。
パトラ
補助系スキル。
ヴォルカヌスのランクが2になった時に習得する。
味方1体の状態異常「睡眠」、「幻影」を回復する事ができる。
火炎撃
剣撃属性と火炎属性が合わさった技。
ヴォルカヌスのランクが4になった時に習得する。
敵1体に小ダメージを与える事ができる。
バルザック
バステ系スキル。
ヴォルカヌスのランクが6になった時に習得する。
敵1体に24%の確率で状態異常「狂暴」を付与する事ができる。
マハラギ
火炎属性の攻撃技。
ヴォルカヌスのランクが8になった時に習得する。
敵1グループに小ダメージを与える事ができる。
ディア
回復系スキル。
ヴォルカヌスが「変異」した時に習得する。
味方1体のHP(ヒットポイント)を小回復する事ができる。
天野舞耶のペルソナ能力
マイア
ペルソナ使いの1人、天野摩耶のペルソナ。対応アルカナは「MOON(月)」。
モデルはギリシャ神話に登場する神族「タイタン」の巨神「アトラス」、その娘の1人あった「プレイアデス」。「マイア」は彼女の別称である。ギリシャ神話に登場する山「オリュンポス山」の山頂に住まうとされる「オリュンポス十二神」の1柱、青年神「ヘルメス」の母にあたる女神とされている。なお、この青年神「ヘルメス」は、『ペルソナ2 罪』のペルソナ使いの1人、黒須淳のペルソナのモデルであったりする。また次作『ペルソナ3』に登場するペルソナ使い、伊織順平のペルソナのモデルにもあたる。天野舞耶と伊織順平自身に、直接の関わりはない。
どこか高貴な姫のような姿をした女型のペルソナとなっている。ファンの間では、舞妓にも近しいと言われており、全体的に和の雰囲気を持ったデザインがなされている。
光属性、電撃属性、氷結属性、無属性の攻撃技を覚える。加え回復系スキルを多く覚える為、ヒーラー寄りのペルソナとなっている。
弱点属性はなし。光属性、闇属性、「混乱」、「魅惑」、「睡眠」系のバステ技が無効となっている。
召喚する際に必要なSPは6。
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『ペルソナシリーズ』に登場する重要な用語である「ペルソナ」や「シャドウ」は、ユング心理学に由来する言葉だ。ペルソナ4では仲間たちが自身のシャドウと向き合うことでペルソナを獲得するという流れになっており、これらの語句がストーリーと密接に関わっている。 ここではユング心理学ではどのように説明されているのかを交えて、「ペルソナ」や「シャドウ」について解説を行う。
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ペルソナシリーズのおしゃれな壁紙・画像まとめ
『ペルソナシリーズ』は『女神異聞録ペルソナ』から始まる『女神転生シリーズ』の派生作品である。『ペルソナ3』からはシステムや設定が一新され、スタイリッシュなゲームとして知られるようになった。 ここでは『ペルソナシリーズ』のおしゃれな壁紙・画像をまとめた。
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名作揃い!ペルソナシリーズの作品まとめ
『ペルソナシリーズ』は『女神転生シリーズ』の派生作品で、ナンバリングタイトルは2022年までに『5』が発売されている。派生作品も数多く発売されており、その人気の高さがうかがえる。 ここでは名作揃いの『ペルソナシリーズ』の作品についてまとめた。
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目次 - Contents
- 『ペルソナ2 罪』の概要
- ペルソナとは
- P2罪主人公/周防達也のペルソナ能力
- ヴォルカヌス
- アギ
- パトラ
- 火炎撃
- バルザック
- マハラギ
- ディア
- 天野舞耶のペルソナ能力
- マイア
- ハマ
- ディア
- ひっかき
- ブフ
- メディア
- マルチディメンション
- ディアラマ
- ギンコ/リサ・シルバーマンのペルソナ能力
- エロス
- マグナ
- 蜃気楼
- マリンカリン
- マハマグナ
- メディア
- ミッシェル/三科栄吉のペルソナ能力
- ラダマンティス
- アクア
- 一文字斬り
- ムド
- ザン
- マハアクア
- アクエス
- 黛ゆきののペルソナ能力
- ヴェスタ
- アギ
- ドルミナー
- ジオ
- マハラギ
- フレイ
- 黒須淳のペルソナ能力
- ヘルメス
- ガルーラ
- スクカジャ
- 疾風斬
- イルゾーン
- マハガルーラ
- リカーム
- ガルダイン