幻影異聞録♯FE(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『幻影異聞録♯FE』はWii U専用ソフトとして発売された、『ペルソナ』や『女神転生』を手掛ける株式会社アトラスと『ファイアーエムブレムシリーズ』がコラボレーションしたRPGゲームである。本作は、現代を生きる若者たちが、ある事件をきっかけに”芸能”という世界で活躍しながら、仲間と共に自己成長を重ね、悪と戦う青春群像劇だ。また、バトルシステムも華やかで、プレイヤーを魅了する演出が数多く散りばめられている。

『幻影異聞録♯FE』の概要

『幻影異聞録♯FE』とは、開発元が株式会社アトラス、販売元が株式会社任天堂によるWii U専用ソフトである。2015年12月26日にパッケージ版、Nintendo eShopにてダウンロード版(通常版)が発売された他、特別版としてオリジナルアートブックやスペシャルボーカルセレクションCD、「オリジナルコスチューム」3種セットのダウンロード番号と後日開催された『幻影異聞録♯FE PREMIUM LIVE ~エンタキングダム~』のチケット優先応募券がソフトとセットになった「Fortissimo Edition(フォルテッシモ エディション)」や、特別版とWii U本体+キャラクター歌詞カード6種と限定オリジナルステッカーがセットになった「Fortissimo Edition(フォルテッシモ エディション)セット」の豪華版が発売された。また、パッケージ版は早期購入特典として、特別版と豪華版は同梱アイテムとして、アトラスで開発されているゲーム作品との「コラボコスチューム」のダウンロード番号とTCG『ファイアーエムブレム0(サイファ)』限定プロモーションカード「織部つばさ」もセットになっている。2020年1月17日に、北欧版をベースとして、新規楽曲や新規シナリオなどを追加した、Nintendo Switch向け移植版『幻影異聞録♯FE Encore(アンコール)』がパッケージ版、Nintendo eShopにてダウンロード版(通常版)が発売された。ジャンルは、ロールプレイングゲーム。プレイヤーは青井樹となって、華やかな”芸能界”で活動しながら、突如現れた異界の者「ミラージュ」と戦うために、仲間と共に奔走する模様を描く。

本作は、アトラスと『ファイアーエムブレムシリーズ』のコラボレーション作品であるため、本作の各所にそれぞれの要素が込められている。まずは、『ファイアーエムブレムシリーズ』の要素は、異界の者・ミラージュが『ファイアーエムブレムシリーズ』の登場人物が本作に寄せたキャラクターデザインで登場している。例えば、樹のミラージュであるクロムは『ファイアーエムブレム 覚醒(以降、覚醒)』に登場しているキャラクターであり、声優も同じく杉田智和が担当している。また、本作は『覚醒』の他に『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣(以降、暗黒竜)』のキャラクターも登場している。『暗黒竜』の登場キャラクターは、作品自体がファミリーコンピュータであるため、本作で初めて声優が付いたキャラクターも存在する。それから、『ファイアーエムブレムシリーズ』の要素はバトルシステムにも含まれており、「武器の3すくみ」を採用している。『ファイアーエムブレムシリーズ』で使用される武器は「剣」「槍」「斧」「弓」の4種類であるが、各キャラクターで扱える武器は1種類である。例えば、樹は「剣のみ」、つばさは「槍のみ」である。これは敵側も同じであり、扱える武器に模したキャラクターデザインで樹たちの行く手を妨害していく。一方、アトラスの要素としてまず挙げれるのは、本作がアトラスの得意とするロールプレイングゲームであることだ。元々『ファイアーエムブレムシリーズ』はシミュレーションロールプレイングゲームで発売されている。当初は、本作もその方向で進めようと企画をしていたそうだが、二転三転し、プロデューサーの山上仁志が同じくプロデューサーの高田慎二郎に「中途半端にFE(ファイアーエムブレム)に寄せるのではなく、チームの得意な分野を全面的に出してください」というアドバイスしたことにより、アトラス側としては「この世界観ならRPG」という結論を出し、ジュブナイルRPGとして再提案している。また、その他にもアイテムを購入するショップの名前が『女神転生』に登場する悪魔・ジャックフロストの言葉を使用した「ヒーホーマート」であることと、その店員の1人がジャックフロストの仮面を被って接客をしてくることなども挙げられる。バトルシステムにおいては、「属性を使い分ける戦術」が採用している。本作は武器の他に各キャラクターごとに使用できる魔法が決まっている場合がある。魔法は「火炎」「氷結」「電撃」「衝撃」「霊性」「肉体」の6種類であり、各キャラクターによって、武器属性の他に魔法属性の弱点も存在する。本作のバトルシステムは、まさに『ファイアーエムブレムシリーズ』とアトラスの融合を象徴するシステムである。

本作は、東京・渋谷周辺を舞台に、”芸能界”という華やかな業界で活躍する若者たちが、異界の者・ミラージュと戦いながら成長していく青春群像劇である。本作は全8章で構成されており、各章は1話完結でまとめられている。平凡な男子高校生とある理由でアイドルを目指していた女子高生が事件に巻き込まれたことをきっかけに芸能界に足を踏み入れ、仲間と時に助けあい、時にぶつかり合いながら成長していく様は、プレイしていてとても気持ちがよい。また、どのキャラクターも個性が強く、どのキャラクターも思わず応援したくなるような魅力を持ち合わせている。

現代の東京。主人公の青井樹は、友人の赤城斗馬との待ち合わせのためお台場に来ていた。そこで、偶然アイドルオーディションに出場している幼馴染の織部つばさの姿を見つける。だが、オーディション会場は突如出現した怪異・ミラージュによる襲撃を受け修羅場と化す。ミラージュに連れ去られたつばさを追って、現実と異界の狭間「イドラスフィア」へ足を踏み入れる樹。その後、「ミラージュマスター」と呼ばれる力を手に入れ、異世界からの侵略者から世界を守る若者たちの物語が始まる。

『幻影異聞録♯FE』のあらすじ・ストーリー

序章 リインカーネーション

イドラスフィアに連れ去られるつばさ

現代の東京、だいたま展望台で高校生の青井樹は親友の赤城斗馬と待ち合わせしていたが、そこで幼馴染の織部つばさの姿を見かける。彼女はだいたま展望台で開催される新世代のアイドル発掘オーディション「ワン・オブ・ミレニアム」に参加していたのだ。その最終選考、ステージ上ではお笑い芸人の五十院輝(ごじゅういん てる)が司会進行をしていたが、突如彼が豹変し、会場内が怪異に巻き込まれる。会場に現れた黒い影たちに襲われたつばさが謎のゲートに引きずり込まれた様子を見た樹はつばさの後を追う。

ゲートを潜った樹は、見たこともない異様な景色と不思議な少女に出会った。少女はつばさの元に樹を誘おうとしている様子だった。樹は躊躇うことなく少女の後を追いかけた。時に黒い影に追いかけられながら逃げ込んだ先は、大きな建物の中だった。そこで樹は幸か不幸か黒い影に襲われているつばさを見つけた。つばさを助けようとした樹だったが、樹もそこで追ってきた黒い影に襲われてしまう。万事休すかと思ったその時、突然樹の胸のあたりから強烈な光の玉が出現した。その球を見た黒い影は後ずさりしたため、樹は光の玉を黒い影に押し付けた。黒い影は騎士のような風貌の異形の男に変化し、樹を他の黒い影たちから守ってくれた。異界の男に促され、樹はつばさの元へ駆け寄る。つばさからも、樹と同じく強烈な光の玉を生み出していたのだ。樹はつばさの光の玉を黒い影に押し付けた。その影は異形の女に姿を変えた。黒い影たちに囲まれた樹とつばさだったが、突然、異形の男女の力を使って“戦闘服”に変身することができ、黒い影たちを一掃する。

戦闘後、お互いの自己紹介をした。異形の男はクロム、異形の女はシーダと名乗った。彼らいわく自分の名前以外の記憶、ここにいる目的がわからないと話す。彼らの記憶も一緒に探すために仲間になった樹たちは、再び出口を探し始める。すると、再び樹たちの前に五十院が姿を現し、行く手を阻んできた。しかし、遅刻していた斗馬も助っ人として参戦することができ、五十院が取り込まれた「ゲリバ」と戦闘、無事勝利をおさめた。出口を見つけた樹たちは再び黒い影に囲まれる。先ほどの戦闘の疲労と黒い影「ミラージュ」の数が多いことで、どうしようか悩んでいたその時、一瞬で囲んでいたミラージュが一掃された。彼らを助けてくれたのは、つばさの憧れのアーティスト・Kiriaであった。結果、樹たちはKiriaのおかげでイドラスフィアから脱出することができた。そこへ「志摩崎舞子」と名乗る女性が樹たちを出迎えた。彼女は5年前に起こった”こけら落とし消失事件”を追っている集団の「リーダー」だという。“こけら落とし消失事件”とは、つばさの姉・織部彩羽が失踪した原因になった事件である。姉を見つけたいつばさは、舞子に自分も協力させて欲しいと申し出る。舞子はそれを快諾し、樹にも参加の意思を聞く。樹もつばさの力になるために、参加の意思を示す。そして、樹とつばさは斗馬の案内の元、舞子に指示された”アジト”に向かうのだった。

第1章 スタア誕生

LIVEで歌うKiria

樹たちがやってきた”アジト”、それは芸能事務所「フォルトナエンタテイメント」であった。この事務所は、表の顔はただの芸能事務所だが、裏の顔はミラージュ事件の調査隊をしている斗馬やKiriaの所属する事務所でもあった。しかも、事務所の奥の部屋には「ブルームパレス」という限られた人間しか足を踏み入れられない特別な場所があった。ここに住んでいるのは、樹が初めて異界に行った時に道を示してくれたあの少女「チキ」であった。チキは現世では「ウタロイド TIKi」という仮の姿を持つ異界の者であったが、彼女はクロムたちとは違いブルームパレスに縛られている存在であった。

チキと挨拶して現実世界に戻った樹たちは、唐突に舞子から「つばさを清純派アイドルデビューさせる」と宣言される。舞子いわく今回の事件は「ミラージュ」という異界の者が絡んでいること、事件発生が予測不能ということ、その間に戦う強さをつけるために芸能の力を磨いてほしいということだった。ミラージュは人々が持つ芸能の力「パフォーマ」に依存する。樹たちのようにミラージュの力を借りて戦う人間「ミラージュマスター」の能力を高めるためには、芸能の能力を高める必要があるというのだ。事情を理解した樹とつばさは、舞子に言われるがまま、翌日に初レッスンを受けに行くことになった。

そして、初レッスン当日。レッスン場に入ると、「バリィ・グッドマン」が樹たちを待っていた。彼はスパルタな指導で有名なトレーナーで今回樹たちの指導を任されている。今回は主にデビューの決まっているつばさの方をメインにレッスンしていたが、当のつばさはなかなか上手くできない。痺れを切らしたバリィはつばさに罵詈雑言を浴びせて怒って出ていってしまった。つばさは、自分がアイドルに向いてないと考え始めレッスン場から一人で出て行ってしまう。レッスン場でただ茫然としているだけだった樹だったが、そこにレッスンを見学しに来たKiriaに遭遇した。樹が彼女に今まであったことを話すと、Kiriaがライブチケットを2枚手渡してきた。それは近々渋谷の街中で行われる彼女の合同ライブチケットであった。「そのライブから何を得るかはあの子次第だけど…だけど、あの子なら…」と呟き去って行った。

合同ライブ当日。Kiriaのパフォーマンスはファンを熱狂させた。そんな観客を見たつばさは、改めてアイドルを目標とすることを決める。そんな時、渋谷の街が暗闇に包まれた。Kiriaが立っていたステージには謎の女が立っていた。謎の女の顔を見たKiriaとつばさは共に動揺した。謎の女の正体は”こけら落とし消失事件”で行方不明になっていたつばさの姉・織部彩羽であった。彩羽の標的になったつばさをかばったことでKiriaは負傷してしまったが、自分の代わりに彩羽を連れ戻してほしいと樹たちにお願いする。樹たちはKiriaを舞子に任せて、異世界「イドラスフィア」に消えた彩羽の後を追いかける。

イドラスフィアを探索中、「旗中ヤツフサ」に遭遇した。彼は今回の合同ライブの仕掛け人である敏腕プロデューサーなのだが、異変に巻き込まれ、イドラスフィアに迷い込んでしまったのだという。彼からいろいろ質問された樹たちは返答に困ったが、一先ず出口の場所だけを教えて旗中とその場で別れた。さらに、探索の末、とうとう彩羽を探し出すことができた。しかし、彼女にはミラージュが憑依していて、周りの声を聞こえなくさせているようだった。どうしたものかと考えた樹は、つばさに歌わせて彩羽に声を届けるように提案する。作戦は成功し、彩羽は自我を取り戻し、完全に正気に戻すことができた。すると、それを良しとしないミラージュ・インバースは姿を現し、再び彩羽を洗脳し始めた。しかし、既に自我を取り戻した彩羽は必死で抵抗し、彼女のパフォーマが姿を現した。パフォーマには邪悪なバリアが張られていて、この影響で彩羽が操られていたことを樹たちは理解する。樹とクロムは、急いで彩羽のパフォーマに纏わりついている邪悪なバリアを破壊し、彩羽とインバースの繋がりを絶った。そして、樹たちはインバースを無事撃破し、渋谷の街を元通りにすることができた。後日、今回の事件を踏まえて、Kiria改め黒乃霧亜も樹と共に行動することになり、新メンバーとして彩羽を「フォルトナエンタテイメント」の事務員として迎え入れることも決定した。そして、今後の戦闘の指揮を樹が取ることになり、樹は改めて身を引き締めるのだった。

第2章 あの子に首ったけ

つばさのデビュー曲『free』PV

見事、アイドルとしてデビューをしたつばさ。公私ともに人気は上々のようで、つばさ自身も姉の彩羽を取り戻したことでレッスンにも身が入っているようだ。そんなつばさに、今度は”女性ファッション誌のモデル”という新しい仕事の話が舞い込んできた。はじめは自信の持てなかったつばさだったが、樹の励ましもあり不安と緊張を抱えたまま撮影現場に向かった。つばさを見送った2人だったが、樹は舞子に事務所に来る前に読んだある記事のことを話した。その記事は、最近頻繁に起こっている”モデル失踪事件”の記事であった。ミラージュがらみの可能性を疑った舞子は、業界関係者に探りを入れてみること、そして、万一のために樹につばさのボディーガードを頼んだ。樹はそれを引き受け、撮影場所のダイバーTV本社ビルへ向かった。

樹がダイバーTVに着いた頃、後から合流した斗馬の情報では撮影はすでに終わっていたという。「何かトラブルがあったらしく、撮影が中止になった」ということで、モデルの子たちは何事もなく帰宅したという。樹は、舞子と事務所で話した内容を斗馬にも共有し、お互い警戒することにした。また、後から舞子から連絡があり、例の失踪事件には今回つばさの参加した撮影会のカメラマン・彫ノ澤允(ほりのざわ のぶ)が関係していることがわかった。発生件数的に偶然とは言えないという舞子に、樹はつばさが戻っているであろう事務所に向かうと伝える。

事務所に戻ると、つばさは事務所のソファで落ち込んで座っていた。事情を聞くと、撮影が上手くいかず、彫ノ澤は怒って帰ってしまったというのだ。撮影は後日やり直すらしい。
樹は、つばさにも例の失踪事件の話をし、お互い警戒していこうと話した。その時、まもりが血相をかいて走り込んできた。渋谷に異変が起きているというのだ。樹とつばさは、急いで現場へ向かった。そこには、撮影しては人々を消していく彫ノ澤の姿があった。そして、その中には舞子も含まれていた。駆けつけた樹たちは、舞子の所在を彫ノ澤に問いただすが、彼は何も言わずに、新しく出現したイドラスフィアへ入ってしまった。樹たちはその後を追いかけることにした。

このイドラスフィアでは、舞子の他にも失踪したモデルたちも囚われている可能性があった。樹たちはイドラスフィアの隅々を探索した。そして、無事失踪したモデルたちの救出は達成し、さらに最深部には舞子と彫ノ澤も確認することができた。しかし、彫ノ澤の舞子に対する執着心とつばさへの怒りで手に負えない。今の自分達ではどうすることもできないと判断した樹たちは、態勢を整えるため一時撤退を決める。

現実世界に戻った樹たちは、チキからの連絡で一度事務所に戻った。事務所には、旗中が来ていて、舞子と仕事の約束をしていたそうだ。「何かの打ち合わせ?」と聞いてきた旗中に霧亜が彫ノ澤の名前を出した。すると、旗中は「懐かしいなぁ」と呟き、2人の過去について話してくれた。舞子には過去1度だけ発行した写真集があり、それは日本中の男性を虜にしただけでなく、当時のファッション業界にも絶大な影響を与えた代物だという。その写真集を撮影したのが彫ノ澤だったそうだ。旗中の話からヒントを得た樹たちは、その写真集を探そうということになった。発見したその写真集は、彫ノ澤に対抗するヒントがおさめられており、樹たちは再び彫ノ澤を戦う準備を整えた。

再び、彫ノ澤と対峙したのはつばさだった。一時撤退する前に、彼からかなりのダメ出しを喰らっていた彼女だが、事務所で見た写真集をヒントに彼女なりのパフォーマンスを彫ノ澤にぶつけた。その結果、撤退前とは全く違いかなりの好感触をつかむことができた。すると、今度は彫ノ澤に憑りついているミラージュ・ギャンレルがつばさにいちゃもんをつけてきた。この言葉に彫ノ澤はギャンレルに反抗。彩羽の時同様、樹が彫ノ澤のパフォーマを覆っている黒いバリアを破壊した。そして、そのままギャンレルと戦闘になり、激闘の末、無事樹たちは勝利をおさめた。

後日、モデルの仕事に自信が持てたつばさと、無事に取り戻すことができた舞子、そして見知らぬハーフの少女の3人で、正気に戻った彫ノ澤が担当する撮影会が渋谷の街中で行われ、好評の中終了した。そして、この見知らぬハーフの少女こそ、ミラージュマスターであり、フォルトナに所属する若手女優の弓弦エレオノーラ(ゆみずる えれおのーら)。今後、彼女のことは樹たちの仲間として舞子に紹介されるのであった。

第3章 ネクストジェネレーション

念願の歌番組『うたたま』で歌うまもり

ある日、まもりに歌の仕事が舞い込んだ。今まで「レンチンアイドル」として活躍していた彼女にとって願ってもいないことだった。しかも、その仕事がまもりがずっと憧れていた歌番組『奮え歌謡魂(以下、うたたま)』の出演だった。まもりを心から応援しているバリィが番組スタッフに推薦したことが理由だという。しかも生放送の2時間特番ということで、体いっぱいで喜びを表しているまもりは、「もうすぐリハーサルだから」と言って早々に事務所を後にした。しかし、その後「うたたま」の生放送中にミラージュの襲撃があり、その模様がテレビに流されることとなる。しかも、樹たちがテレビを確認すると、風貌はいつもと違うが、ギターを搔き鳴らしながら人々を襲っているバリィ姿を見つける。バリィがミラージュに操られていること、同じ場所にいるまもりの身の危険を察した樹たちは、新たにエレオノーラも仲間に加え急いで「うたたま」を放送している大東テレビに向かった。

大東テレビに到着した樹たちは、早々にまもりと合流することができた。まもりから事情を聞くと、「黒いお化けみたいなのに襲われた時、バリィおじちゃんがかばってくれた」とのこと。バリィは既に大東テレビに出現したイドラスフィアに入っているらしい。樹たちはまもりを事務所に帰らせ、急いで大東テレビのイドラスフィアへ向かった。バリィは最深部で憑りつかれたようにギターを搔き鳴らしていた。彼を正気にさせる方法を考えていると、後ろからまもりがこちらに駆け寄ってきた。どうしてもバリィが心配で追いかけてきたというのだ。すると、まもりの声を聞いたバリィが反応し始めた。「私はまもりの歌が聞きたかっただけ」そういう彼の言葉を聞いた樹は、まもりにバリィに歌を届けるよう提案する。まもりは心を込めてバリィに歌を届けた。そのおかげでバリィは正気を取り戻すことができた。バリィに憑りついていたミラージュ・ドーガは再びバリィを洗脳しようとしたが、バリィはそれに反抗。樹がバリィのパフォーマに掛けられているバリアを叩き切ったことで、バリィとドーガの繋がりを絶つことができた。その後戦闘になり、見事勝利した樹たちであったが、ドーガは倒してもなお戦う意思が残っていた。その光景を見たバリィは、まもりに1つお願いをした。それは、ドーガをまもりのパートナーにしてほしいというものだった。過去、バリィは世界的に有名なミュージシャンであり、ミラージュマスターでもあった。その時にパートナーとして共に戦っていたのがドーガであった。しかし、ある戦いで彼らは敗れ、バリィはミラージュマスターとしての力を使い果たし、同時にドーガは闇に囚われてしまった。今のドーガを救えるのはミラージュマスターとしての素質のあるまもりであり、ドーガがまもりの傍にいれば安心できるとバリィは伝えた。
まもりは、バリィの願いを受け入れ、新たなミラージュマスターとして覚醒し、ドーガの新しいマスターとなった。

大東テレビに戻ってきた樹たちは、旗中に遭遇した。彼は、渋谷での事件以降、樹たちに遭遇する度、最近起こる不可解な事件についていろいろ嗅ぎまわっていた。霧亜がそれを注意するが、旗中はあまり真剣には受け取ってくれなかった。すると、旗中が去り際に、ダイバーTV内で大幅な人事異動があったということを伝えてきた。その際、社長も変わったそうなのだが、その人物は業界歴が長い彼でさえ知らない変な人物だそうだ。「この業界で働く人間である以上、テレビ局の人事は他人事じゃないから注意してね」という言葉を残して旗中は去って行った。

後日、まもりの「うたたま」出演は改めてレギュラー放送で実現した。その結果、まもりの歌が業界内でも評判になり、今後は歌の仕事も増えるとのこと。まもりは大変喜び、自身の出演した「うたたま」を見ながらさらにやる気を出すのであった。

第4章 ザ・オーディション

つばさのドラマデビュー作『ハクション刑事・魔帆』

つばさに大きな仕事が舞い込んできた。それはダイバーTVの新作ドラマ『ハクション刑事・魔帆』の主役だった。ダイバーTVの新社長の推薦らしく、つばさのような新人アイドルがいきなりそんな大役に抜擢されることはないという。つばさが演じることになった魔帆は”難事件を解決するスゴ腕女刑事。でも、彼女にはクシャミをすると「天然でお嬢様」な人格と「男勝りで生意気」な人格が入れ替わる”というのが売りのヒロインだ。また、このドラマにはエレオノーラもキャスティングされており、さらに初回ゲストとしてあの剣弥代がキャスティングされているそうだ。初のドラマ出演にすっかりビビり切っているつばさだったが、そのままリハーサルの日を迎える。

リハーサル当日。内容は散々なものだった。つばさが終始ド素人丸出しの棒読み棒立ちの演技を続けてしまったため、この番組の監督・鱈知乃九炎(たらちの くえん)が大激怒してしまったのだ。結局、その日つばさは鱈知乃から居残り指導を命じられ、弥代からは「つばさの降板は時間の問題」と言われてしまう。つばさの落ち込んでいる姿を見送った樹は、エレオノーラからの誘いで、レッスン場でエレオノーラの練習を見ることになった。樹とエレオノーラが演技の演習をしていると、つばさから連絡が入った。どうやらダイバースタジオで異変が起こっているらしい。樹とエレオノーラは急いでダイバースタジオへ戻った。

ダイバースタジオは人が倒れており、新しいイドラスフィアへのゲートも開いていた。樹たちが状況を観察すると、どうやら鱈知乃がミラージュに憑りつかれてしまったようだ。鱈知乃は、自分の満足するドラマを撮影すべくイドラスフィアのゲートをくぐった。樹たちも後を追いかけた。

イドラスフィアでは、鱈知乃から出された課題演技に合格しなくては先に進めない仕様になっていた。1つは「人質に優しく語り掛ける魔帆」。1つは「恋人と敵対関係になった末のキスシーン」。1つは「真の黒幕とのアクション」。迷いながらも果敢に次々と課題に挑んだつばさを見た鱈知乃はいたく感動したが、最後の「黒幕とのアクション」で思わぬ人物が登場する。それは、剣弥代であった。実は、樹たちと弥代は対立関係であり、ここに来るまでも1度樹たちは弥代に敗れていた。樹は鱈知乃と弥代がグルだったのかと問い詰めたところ、弥代は「確かめたいことがある」といい、別に鱈知乃の味方ではないことを伝える。そんな時、鱈知乃の様子がおかしくなった。憑りついているミラージュが彼の意志に反して、つばさのパフォーマを狙い始めたからだ。

鱈知乃はつばさを守るためにミラージュに抵抗。そして、それを見逃さなかった樹は鱈知乃のパフォーマを覆うバリアを叩き割ることに成功した。鱈知乃から引き剥がされたミラージュ・エクセライは弥代とともに襲い掛かる。激闘の末、エクセライを倒すことができた。戦闘後、その場を去ろうとした弥代に樹は「確かめたいことって何だったんだ」と問いかけた。弥代は「お前たちの力だ」と答え、そのまま去って行った。

数週間後、『ハクション刑事・魔帆』の撮影がクランクアップし、プロモーションが始まった。クランクアップを喜ぶ樹たちの元に、再び弥代が現れた。急な訪問者に驚く一同であったが、舞子だけはその理由を知っていた。それは、弥代が今後フォルトナの一員となることだった。何故弥代がフォルトナに移籍したのかと樹が質問すると、弥代は「お前たちは勝利という形で俺に示した」と答えた。今までの弥代はたった1人で戦ってきた。しかし、今後自分がより強くなるためには新たな”仲間”という可能性に賭けるということらしい。弥代は続けて「俺を信じれなければ、お前の件で俺を好きにしていい」と樹に言った。新しい仲間が増えた「フォルトナエンタテイメント」はまた少し賑やかになるのだった。

第5章 トゥルー・カラーズ

力が弱まり倒れてしまったチキ

ダイバースタジオでの事件後、樹は事務所で舞子に相談していた。実は、イドラスフィアでの戦闘後、エクセライがいた場所に赤黒い宝石が1つ落ちていて、それに気付いた樹が持ち帰っていたのだ。舞子は宝石を見るなり驚いた。その宝石は”竜石”という石の欠片らしく、これがあればチキの記憶が戻るかもしれないという。樹たちは、早速チキに確認してもらうべくブルームパレスへ向かった。竜石の欠片をチキに見せたが、チキがその宝石に触った途端、いきなり頭を抱えて苦しみだしその場に倒れてしまった。樹たちは一瞬焦ったが、チキはどうやら眠っているだけらしく寝言を呟きだした。

舞子にそのことを相談すると、舞子は冷静に「きっと欠片のせいで急に記憶が戻って頭がオーバーフローしたのよ。」と答えた。実は5年前の”こけら落とし消失事件”の時に、チキの竜石が砕かれ、舞子自身がその欠片の1つを手に入れた。その直後、彼女はチキと出会い、そのときのチキは力と記憶を完全に失っていた。そしてその時、舞子が持っていた竜石の欠片に触れたことで、チキは力と記憶の一部を取り戻したという。すると霧亜が、「欠片を集めることができれば、チキの記憶を完全なものに出来るはずだ。」と言った。その言葉に弥代が、「ならば問題は、なぜその竜石の欠片をあのミラージュが持っていたか…」と疑問を提示したが、その時は誰も答えることができなかった。

数週間後。チキは長い眠りから覚めることができた。丁度、樹が様子を見に来ているときのことだったので、そこで樹はチキが思い出したことを聞いた。それは5年前の”こけら落とし消失事件”の話だった。あの事件は「ガーネフ」という闇の司祭が一度にたくさんの人間を連れ去るために起こした事件だったそうだ。話の最中、弥代が樹たちに話しかけてきた。実は、弥代もその事件の被害者であった。そして、事件当時チキに助けられたという。弥代は「5年前、ガーネフはこけら落とし公演…『ハインリッヒの長き巡礼』で、主演だった俺の父の身体を乗っ取った」。そして、会場にいた人間を異世界へ転送し、弥代も巻き込まれてしまったという。「ガーネフはイドラスフィアで何か奇妙な儀式のようなものを行っていた」と話した。それを聞いたチキは、ガーネフが行っていた儀式は「暗黒戯曲」だと説明する。「暗黒戯曲」は世界を滅ぼすと言われる恐ろしい儀式で、それによって呼び出される「暗黒竜」によって世界は滅ぼされるという。しかし、5年前の儀式は完成しなかった。その理由を考える樹に、弥代が「父が、儀式を止めたんだ…」と話し出した。当時、ガーネフの依り代となっていた弥代の父親・剣親臣は、ガーネフに襲われそうになった弥代とチキを助けるために、自ら命を絶ったという。弥代は、「最近起こっている芸能人の失踪や、ミラージュが起こす事件は、ガーネフが裏で糸を引いている。」ガーネフが未だ「暗黒戯曲」の実現を諦めていないことを樹に伝えた。父親の仇を討ちたい弥代は、5年前に依り代を失ったガーネフは、今は別の人間を依り代にしていると推測する。それには、チキの記憶を完全に戻すことが優先だと判断した樹と弥代だったが、その時、ブルームパレスに大きな揺れを感じた。と同時に、バリィから連絡が入った。どうやらコズミックエッグがいきなり膨らんでいたという。樹たちはすぐにコズミックエッグへ向かった。

現地に到着した樹たちが見たものは、禍々しく膨張して卵のようになっているコズミックエッグだった。バリィが近くの会場にいたおかげで早く発見することができたのが幸いであった。しかし、膨大なパフォーマが流れ込んでいるコズミックエッグは、入り口に結界が張られており侵入することができなかった。樹たちは、一度チキの意見を聞くために、ブルームパレスへ向かった。事情を聞いたチキは、「竜石の欠片を使っているのかも」と回答した。竜石の欠片は残り1つ。感覚でチキが読み取った場所は、大東テレビのイドラスフィアであった。最後の竜石の欠片を求めて、樹たちが大東テレビへ急行しようとしたその時、突然舞子の呼び声に足を止めた。なんと、テレビ画面に弥代の名を騙る者が映し出されていたのだ。どうやら、大東テレビのイドラスフィアでシークレットライブを開催するという。どういうことか掴めない樹は弥代に問いかけてみるが、弥代は少し考えた後、樹に急いで大東テレビへ行くことを促したのだった。

イドラスフィアのライブ会場では、たくさんのミラージュたちが、弥代の名を騙る者・ダークヤシロに熱狂していた。そして、このダークヤシロから、竜石の欠片を感じ取ったのだ。自分を侮辱するような振る舞いをされ怒りをあらわにする弥代を始め、樹たちはダークヤシロと交戦。見事撃退し、最後の竜石の欠片を手にすることができた。一度ブルームパレスに戻り、チキの力と記憶を戻そうとするが、突然チキが頭を抱えて怯えだした。「ガーネフが…呼んでる」恐怖を露にするチキを心配する樹は、ガーネフの所在をチキから聞き出す。それは、コズミックエッグからだという。一刻を争うことを悟った樹たちは、チキの儀式は一旦諦め、急ぎコズミックエッグへ向かった。

コズミックエッグに到着した樹たちは、結界前に立っている人物を見て衝撃が走った。その人物は旗中ヤツフサだった。彼こそが今ガーネフが依り代としている人物であり、黒幕だったのだ。しかも、旗中からは「僕、操られているわけじゃないから。ガーネフと僕は君たちと同じく絆で結ばれたパートナー。」と、自ら「暗黒竜」の復活を望んでいることを話す。弥代は単身旗中に突撃しようとしたが、強力な結界によって吹っ飛ばされてしまった。なんと、旗中は弥代の父親・剣親臣(つるぎ ちかおみ)のパフォーマを持っていたのだ。「彼の野望…暗黒龍復活こそ、ボクが命懸けでプロデュースするに値する究極のエンターテイメントだからさ」と答えた旗中に対して、樹は「絶対止める!」と宣言。一方、父親の仇が目の前にいるのに何もできない弥代は、怒りの矛先を樹にぶつけた。その問いかけに、今の自分が弥代のために何ができるか考えた。すると、樹の身体が突然輝き始めた。クロムが話す。「仲間を想う強い意志が…ロードの資質を輝かせているんだ!」今までやってきたことをもう一度、弥代の想いに答えるために、樹は弥代を”導く”決意をする。樹は、弥代のパフォーマを借りて、それを天高く掲げた。すると、弥代のパフォーマは強く輝きだし、それに答えるように剣親臣のパフォーマが弥代のパフォーマに惹かれていった。その影響でガーネフの力が弱まり、結界を破壊することに成功。剣親臣のパフォーマは天高く昇っていった。力を失った旗中とガーネフは、暗黒龍復活の儀式を進めるために、樹たちを妨害するミラージュを1体召喚し、コズミックエッグのイドラスフィアへ消えていった。樹たちはミラージュを撃退したが、旗中から暗黒龍復活を阻止することはできないと聞かされていたことに何か対策はないか考えた。

ブルームパレスに戻った樹たちは、チキにコズミックエッグであったことをすべて話し、暗黒竜を倒す方法を探した。チキは「竜石の欠片で記憶が戻れば何かわかるかもしれない」という。早速、樹たちは先程やりそびれたチキの力と記憶を取り戻す儀式を行うのだった。

第6章 ファイアーエムブレム

最終決戦に向かうフォルトナメンバー

コズミックエッグの一件もあり、樹たちに見守られながら、チキの力と記憶を取り戻す儀式は行われた。そして、完全体になった彼女の口から”光の神龍”の光の力こそ、暗黒竜に対抗する唯一の力であること、その神龍を呼び出すために”光の戯曲・ファイアーエムブレム”をやる必要がある事を聞く。また、その光の戯曲を演じるにあたって、樹たちがやらないといけないことがある、とチキが言う。それは、これからチキが導くイドラスフィアで古の英雄たちの力を樹たちに受け継ぐことであった。樹たちは、ガーネフを倒すために、古の英雄たちの力を求め、イドラスフィアへ向かった。

古の英雄たちの力を受け継ぐためには、その英雄たちに力を示す必要があった。英雄たちの名は、トムス、ゴードン、リンダ、ミシェラン、オグマ、ジェイガン、パオラ、そして、英雄王のマルスである。マルス以外の英雄たちには力を示すことができ、霧亜、エレオノーラ、まもり、つばさ、斗馬、弥代がそれぞれ受け継いだ。しかし、マルスの力だけは、旗中とガーネフの妨害により、それが叶わなくなってしまった。それどころか、「暗黒戯曲」にもマルスの魂が必要であったため、暗黒竜召喚に利用されてしまったのだ。暗黒龍復活を許してしまった間に、旗中はガーネフに自らのパフォーマを託して倒れ、ガーネフはその力を使って樹たちを妨害しようとしたが、樹たちに敗れた。しかし、マルスの魂を入手できなかったことで光の戯曲が完成できなくなった樹たちは、一旦ブルームパレスに戻ることを選択した。

ブルームパレスに戻った樹たちは、心配そうな顔をしたチキに事情を話した。状況を把握したチキは、浮かない顔をしながら「1つだけ方法がある」という。それは、暗黒竜の近くで光の戯曲を演じることである。今、マルスの魂は暗黒竜の近くにある。ならば、その近くで光の戯曲を演じれば成功するかもしれない、というのだ。少しの可能性に掛けたい樹たちは、心配するチキを説得して、暗黒竜の元に向かうことを決める。樹たちは早速、コズミックエッグに出現したゲートを潜り、暗黒竜の元に向かった。このイドラスフィアの最深部には古い劇場のような場所であった。早速、樹たちは光の戯曲を行おうとする。他の配役は、ここに来るまでに英雄たちからそれぞれ力を与えられているメンバーでこなす。一方、魂を取られてしまった英雄王・マルス役をどうするかという話になったが、樹が「自分にやらせてほしい」と名乗り出る。そして、樹たちは「光の戯曲」を行う。しかし、儀式中に暗黒竜がその姿を現し、樹の心臓をめがけて攻撃してきた。樹はそのまま力なく倒れてしまった。

つばさや他のメンバーは樹に駆け寄り、声をかけ続けた。皆が悲しみに暮れていたその時、彼らが受け継いだ英雄の魂が光りながら暗黒竜を制止し始めた。そして、英雄王・マルスの魂を暗黒竜から解き放し、暗黒竜から逃れたマルスの魂は、そのまま樹の中へ入っていった。すると樹は、マルスの力を受け継ぎ、奇跡的に息を吹き返した。樹が生き返ったことで、フォルトナメンバーに笑顔が戻った。そして、樹が英雄王の魂を引き継いだことを察知したチキが、舞子とバリィを連れて樹たちの元へやってきた。それは、光の戯曲には彼らの絆も必要だからだ。こうして樹たちは改めて「光の戯曲・ファイアーエムブレム」を再演し、暗黒竜・メディウス討伐に向かった。激闘の末、コアが破壊されたことで暗黒竜は消滅した。念願の勝利に喜びを隠せないフォルトナメンバー。すると、樹の中に入っていたマルスの魂が、樹から離れ天へ昇っていった。こうして、長い戦いは終わりを迎えたのだった。

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