ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ
『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』とはPS2用ゲームソフト『ペルソナ3』を原案として制作されたテレビアニメ。2008年1月から6月まで放送。『ペルソナ3』から10年後のパラレルワールドを描く。不可解な事件が多発する綾凪市に、主人公が10年振りに帰ってきたところから始まる。久しぶりの再会だったが冷たくあしらう兄、諒に困惑しながらも弟の洵と3人だけの家族の絆を慈しむ慎。しかし、綾凪市で起きている事件がそんな兄弟の絆を揺すぶる。不思議な力、ペルソナに目覚めた慎はその事件の真っ只中へ巻き込まれていく。
『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の概要
『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』とは、PS2用ゲームソフト『ペルソナ3』(ATLUS)を原案として制作されたテレビアニメ。2008年1月から6月まで放送。全26話。本作は、『ペルソナ3』の世界から10年後にあたるパラレルワールドでの出来事を描いている。『ペルソナ3』の登場人物も僅かながら出演している。ストーリーは全体的に陰鬱やシリアスが目立つ。その陰鬱やシリアスを、声優の声だけではなく、音楽や背景も合わせて表現している。特に、背景の作り込みはリアリティがあり、一面灰色な冬の海や雪の細やかさなどから垣間見ることができる。
10年前にも流行っていた無気力症の人々がまた現れはじめ、そして、何人もの学生が皮膚の表裏が反転した無惨な死体となって発見された。綾凪警察署長である神郷諒(かんざとりょう)は、自身に発現した「ペルソナ」と呼ばれる能力を使い捜査を開始した。しかし、一切の情報を公開しない諒に、部下からは不満の声が上がっていた。そんな折、10年前に東京の親戚の家に預けられていた慎と洵の兄弟が、諒のいる綾凪市の実家に戻ってくる。久しぶりに兄に会うことを楽しみにしていた慎たちだったが、諒はそんな2人を冷たくあしらうのだった。さらに、諒は2人に「早くここからでていけ」と言う。しかし、慎は諒の思いとは裏腹にこの地に残り、諒との距離を必死に縮めようとするのだった。しかし、そんな思いの影で起きている不可解な事件。そして、捜査を進める諒はもちろん、慎や洵もこの事件に巻き込まれていくのだった。
『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』のあらすじ・ストーリー
リバース事件(第1話)
綾凪市(あやなぎし)では、人間の皮膚が表裏反転したような死体が見つかる事件「リバース事件」が起きていた。しかしある事情から表沙汰にする事ができない事件ともなっていた。その理由は、リバース事件の被害者・加害者が「ペルソナ」を持っている事が発覚していたからである。ペルソナは心の奥に潜むもう1人の自分であり、所持者が自身の精神により制御する力の名だ。リバース事件は、ペルソナ能力者「A潜在(Aせんざい)」からペルソナを無理やり剥離させた事で起きていたものだったのだ。綾凪警察署長の神郷諒(かんざと りょう)は、ペルソナ能力者として秘密裏に事件の調査を行う。そして独自に集めたリストを使い、2人のペルソナ能力者達を保護しようとする。だが結局1人は失敗に終わる。もう1人の能力者・田坂悠美(たさかゆみ)のところへ向かうと、そこには事件の犯人と思しき男・紀本(きもと)がいた。諒はペルソナ・カインを使い、彼に攻撃する。紀本はその場から逃亡し、諒は彼を捕まえる事に失敗する。
そうして諒がリバース事件を追う中、諒の弟の慎(しん)と洵(じゅん)が10年ぶりに綾凪市に帰ってくる。彼らが家に向かっていると、最中に声をかけてきた占い師の占いを受ける事になる。鼻の長い年老いた占い師は、慎に「あなたはもう目覚めている」と告げてくる。すると瞬間慎の記憶は飛び、いつの間にか家の前で寝ている状態だった。諒に起こされた慎は、占い師との邂逅が現実であったか確かめに向かう。するとその最中に、慎は紀本に遭遇する。慎が声をかけると、苦しそうに呻く紀本の身体から突然ペルソナ・ウトナピシュティムが現れる。ウトナピシュティムも紀本同様に苦しんでおり、かと思うと突然暴走し、慎へと攻撃を放つ。瞬間、今度は慎からペルソナ・アベルが出現する。アベルは、手にしていた巨大な剣でウトナピシュティムを攻撃。アベルの剣を受けたウトナピシュティムは、そのまま消滅する。
慎のペルソナ(第2話 - 第5話)
慎がペルソナ能力に覚醒した翌日、彼は転校先の凪の杜学園(なぎのもりがくえん)に登校する。そこで茅野めぐみ(かやのめぐみ)と榊葉拓朗(さかきばたくろう)という2人の生徒と知り合った彼は、2人から校内で「影抜き」という遊びが流行っている事を教えられる。慎は拓朗に頼まれて影抜きをする事になる。すると拓朗からペルソナ・スパルタクスが現れる。驚いた拓朗は今見た光景をもう一度見る為、再び慎に影抜きをするように頼む。だが慎はそれを断り、彼と別れる。1人になった拓朗は、そこで女子生徒・守本叶鳴(もりもとかなる)から「影抜きをしてほしい」と頼まれる。承諾する拓朗。するとそこへ、めぐみが現れる。めぐみは、拓朗と叶鳴の関係を疑い始める。だがめぐみが影抜きを嫌悪していた事を知っていた拓朗は、本当の事を告げられず「ご飯を食べに行く」と嘘をつく。結果、話の流れから慎も呼んで4人でご飯を食べる事になってしまう。
そうしてやってきたカラオケ。拓朗は女子達がトイレに行き慎と2人きりになったタイミングを狙って、ペルソナの話を始める。そこで慎は拓朗が、夢を通して例の占い師からペルソナについて教えられていた事を知る。すると突然、爆発音が室内に響く。驚いた慎達は女子達を心配して外へ出る。すると違う部屋に居る彼女達を発見する。そこには他にも人が数人おり、全員が無気力症になっていた。
事件の取り調べを受けに、警察署へ向かう事になった慎達。だがその帰り道、諒が現れて事件に関わった慎を叱る。そうして慎達を担当した刑事・伊藤に「今後は自分のところへ話を通すように」と告げる。
後日、慎は伊藤と出くわす。伊藤は慎に「諒が何か大変な事を隠している」と告げる。そして、それを探るように慎に言う。諒に関しては慎も思うところがあった為、その頼みを承諾する。その帰り道、慎は男女2人組のペルソナ使いに襲われる。なんとか相手を倒して逃げ帰るも、諒の秘密や自分が関わった例の事件に繋がりがあると考え、諒のパソコンの中を見てみる。そこには諒が独自で集めたペルソナ使いのリストのデータがあった。
その頃諒の方もペルソナ使いと出会っていた。彼が対峙していたのは紀本と紫倉統馬(しくらとうま)という名のペルソナ使いだった。自らを稀人(まれびと)と名乗った2人は、自分達の指導者に諒を引き合わせたいと言う。しかし諒は「与する事が前提なら断る」と、ペルソナを出して2人との戦闘を開始する。結果、紫倉が己のペルソナを諒に破壊され、反動で死んでしまう。
一方慎の方は、後日登校した学校で拓朗が他の友人達とペルソナ使いのリストに載っていた、「岡崎(おかざき)」という生徒について話してるのを聞く。慎は拓朗を呼び出し、「もう死んでいるかもしれない」と告げる。その言葉に怒った拓朗が慎に詰め寄ろうとした時、めぐみがその場を通りかかる。2人を止めようとするめぐみ。するとそこに、以前慎を襲ったペルソナ使いの男性・瀬能壮太郎(せのうそうたろう)が現れる。瀬能は彼らに岡崎が既に死亡している事を告げる。A潜在であった彼はリバース事件の被害者として亡くなっており、警察によって行方不明者にされていたのだ。そして彼からペルソナを剥がした人物こそ、瀬能だった。拓朗は怒りから、スパルタクスを召喚する。だが怒りに我を忘れる拓朗の制御下になく、力が暴走してしまう。瀬能は自身のペルソナ・グウキョウを使って攻撃を仕掛けようとするが、瞬間身体に異変を感じる。これ以上の戦闘は困難だと判断した瀬能は、その場から退散する。
白い羽根の少女(第6話 - 第10話)
瀬能との邂逅からしばらくしたある日、慎達のクラスに転校生・橘花沙季(たちばなさき)がやってくる。彼女は叶鳴の古い知り合いだった。慎もどこかで会った気がするが、思い出す事はできなかった。だが沙季の転入以降、学校で不可思議な現象が起こり始める。心霊現象のような現象の連続に、めぐみがペルソナに原因があるのではないかと疑い始める。慎達は原因を探る為、夜中の学園へ忍び込む。そこには慎についてきた洵の姿もあった。すると探索中に、めぐみと拓朗がペルソナを見つける。慎と叶鳴も、教室に倒れている沙季を発見する。さらにそこで洵がいない事が判明。慎は自分が持っていたお守りを叶鳴に持たせ、1人で洵を探しに行く。一方で洵は校庭の木のもとで、めぐみ達が見つけたペルソナと邂逅していた。そして自身のペルソナ・セトを出現させると、相手を浄化する。その後、慎達と合流する。そうしてこの日以降、学園で不思議な現象が起こる事は無くなった。
後日、沙季はとある建物の屋上で瀬能と会う。実は彼女はかつて、瀬能と共に慎を襲ったペルソナ使いだったのだ。「学生生活を続けるのか」と問う瀬能に、沙季は「興味深いものが見つかったから」と学生生活を続ける事を告げる。
それからしばらくしたある日、慎はめぐみ達と寮監の戌井暢(いぬいのぼる)、それからめぐみの先輩だった田坂と共に旅行に行く事になる。楽しい旅行の傍ら、慎とめぐみは拓朗が夜にペルソナの力を使う練習をしている事に気づく。するとめぐみが訓練をやめるように拓朗に言い始める。ペルソナの力がどんなものか知っているような口ぶりだった。すると暢が現れ、田坂が居なくなっている事を告げられる。田坂を探し始める慎達。すると、灯台の上にいる彼女を見つける。空へ手を伸ばしている田坂。その先には赤い髪の少女がいた。少女は慎に気づくと、突然彼の方に急接近してくる。驚いた慎がペルソナを出すと、白い羽根を残して少女は消えた。その時、少女がいた地点を追って田坂が灯台から落ちる事件が発生する。それにめぐみが悲鳴をあげたその時、彼女の中からペルソナ・ディアナが現れて田坂を助ける。
一方その頃、諒の方は幼馴染で監察医の二階堂映子(にかいどうえいこ)といた。2人は、過去の綾凪市で起きた失踪事件を調べており、その事件の共通点として、正体不明の白い羽根が目撃されていることに気づく。
姿を現す黒幕 九条稀也(第11話 - 第15話)
旅行からしばらくが経った、ある日の放課後。慎はめぐみ・拓朗と共にモーリーと呼ばれる人物を中心に行われているという影抜きの現場を押さえに向かう。彼らが現場である音楽室に入ると、そこでは話通り集団で影抜きが行われていた。さらにモーリーなる人物が、叶鳴であった事が発覚する。実は叶鳴は常習的に影抜きを行っており、それにより定期的に影抜きを行わなければ発作が起こる中毒状態になっていた。それを知った慎達は彼女を心配し、影抜きを行わせない事にする。叶鳴もそれを了承するが、しかしもう叶鳴本人ですらも止められないほどに中毒症状は進行していた。そこで慎達は叶鳴の行動を見張る事にする。だがその最中に発作が起きてしまい、叶鳴が倒れる事件が発生してしまう。するとそこへ戌井が現れる。事情を把握した戌井は慎達に、影抜きの上手さが、ペルソナ使いの力に比例している事を教える。そして影抜きを広めたのが、叶鳴とは別の「モーリー」と呼ばれる人物であることを教える。実は彼は子供の時にペルソナ使いに囲まれて育っており、それ故にペルソナに関する知識があった。
後日、発作に耐えきれなくなった叶鳴が、かつて影抜きをしていた仲間達と集まる事件が発生する。それを知った慎は、怒りから「絶交だ」と叶鳴に告げた。叶鳴はその言葉にショックを受ける。
夜、改めて叶鳴の事を考えた慎は、もう一度しっかり彼女と話す為に叶鳴の家へ向かう。だが途中で沙季と出くわし、彼女から叶鳴がいなくなった事を教えられる。叶鳴が行きそうな場所に心当たりがあるという沙季と共に、その場所へ向かう慎。叶鳴はいたが、「来ないで」と拒絶される。発作からか苦しそうにする叶鳴を見てられず、慎は抱きしめる。その途端、叶鳴から光が溢れだす。瞬間、彼女のペルソナ・アシュトレトが出現。同時に彼女の発作も消え去るのだった。
それからしばらくしたある日、慎は洵の検査をしに病院に来ていた。実は洵は10年前に事故に遭い、手術を行っていた。今回の検査は、その術後の定期検査だった。無事に何事もなく終わった検査。すると医師が、10年前に洵の手術を担当した人物のことを話し始める。小松原啓祐(こまつばらけいすけ)という名のその医師は、天才的な腕を持つ脳外科医であり、精神科医だった。洵を執刀時に施した術式は超高度なものであったが、小松原はこの術式を公開することを禁じていた。そして、その小松原は事故に遭って死亡していた。
一方諒は、ある人物と出会っていた。謎の薬を受け取り、相手と別れる諒。するとその帰り道の途中で、諒は亡くなった筈の小松原と遭遇する。小松原は諒に、今は「九条稀也(くじょうまれや)」と名乗っている事を告げる。そして「長年続け来た研究が結実しようとしている」「3人の兄弟が稀有なペルソナの才能を開花した事を喜ばしく思う」「明日雪原でまた会おう」と意味深な事を言い残し、その場から消える。
翌日、諒は九条の言葉通り雪原に向かい、彼と対峙する。九条は「人を支配しようとしている者たちがいる」事を諒に告げ、自分がその者達の力を利用して心の力を取り戻す為に動いている事を教える。だが諒はその言葉を「詭弁」だと切り捨て、「あの子の為に辞めることができないだけだ」と訳知り顔で言葉を返す。2人の意見が衝突した事で、2人は戦闘を開始する。一時は窮地に立たされるも、諒は九条のペルソナ・ゴウザンゼを倒す事に成功する。力を使い果たし、倒れる諒。するとそこへ、彼を心配した映子がやってくる。だが彼女を諒は、疲労で制御ができなかったカインで殺してしまう。
ショックを受けた諒は、以降慎達の前から姿をくらます。それにより慎と洵は、実家から寮へと住まいを移す事になる。そんなある日、慎は諒の同期である真田明彦(さなだあきひこ)と出会う。真田は諒と共にリバース事件の謎を追っていた。そして今は、諒の失踪によって外部に漏れ出したリバース事件の詳細を隠蔽すべく、本庁の指令で動いていた。慎は彼からリバース事件の話を聞く。そして警察に、ペルソナ使いで構成された組織がある事を知る。だがペルソナの出現には、実は年齢制限が存在していた。大人ではペルソナは召喚できない。そこで警察は、優秀なペルソナ使いの子どもを見つける為に影抜きを利用する事にする。そしてそれと同じ事をしている組織が稀人だった。また稀人のペルソナ使いは皆、ある薬を服用していた。それはペルソナの年齢制限を半ば無視する事ができる薬であり、諒が服用している薬でもあった。
稀人との死のやりとり(第16話 - 第20話)
真田は、慎とその友人達に対ペルソナ部隊を結成するように要請する。真田は稀人が動き出している事で、もう悠長にしてはいられない事を告げる。実は真田達特殊部隊は、未認可のペルソナ制御剤の継続開発をしていた柊製薬(ひいらぎせいやく)の社長と部下・ナガイとも繋がっており、開発を公表しない代わりに稀人を誘い出すよう要請していた。だがナガイが独断で稀人との取引を進めており、それが今日にも行われる予定との事だった。
その晩、慎は拓朗、それから刑事の伊藤と共に取引の現場へと向かった。行く手に立ちはだかる稀人達をペルソナで応戦しようとするが、拓朗のスパルタクスがどこかへ行ってしまう。それを追う拓朗。するとその時、相手が突如倒れる。慎達はひとまずその場を後にして、取引場所へ向かう。だが現場に到着した時には取引は終わっており、制御剤を積んだ車は走り出していた。慎達は瀬能達稀人と戦闘を開始するが、数の差で押されてしまう。だがそこへスパルタクスを連れた拓朗、そして洵とめぐみも現れてくれた事で形勢は拮抗する。次第に戦況が不利になり始めた事を察した瀬能の指示のもと撤退する。
それから数日後、洵が実家を訪れるとそこに赤い髪の少女がいた。アヤネと名乗った彼女は、洵に彼の両親が書いた絵本「くじらのはね」を渡す。
一方その頃慎は、寮でめぐみや叶鳴と「くじらのはね」について話をしていた。「読んだことがない」と言う叶鳴。そのタイミングで洵が帰宅してくる。慎は洵に、くじらのはねを叶鳴に貸してくれないかと頼む。だが洵は、「持っていない」とそっけない態度を取る。それに慎は困惑する。
それからさらに数日後、慎は雨の中傘もささずに家の裏へ行く洵を見かける。傘を持っていこうと慎がそちらへ向かうと、アヤネといる彼を見つける。翌朝、慎はアヤネが旅行先で遭遇した少女であると気づく。不安を覚えた慎は洵のもとへ向かうが、彼はアヤネのもとへ向かっていた。洵を見つけた慎は洵が離れたタイミングを見て、アヤネに洵に何をしたのかと問い詰める。するとアヤネは、慎に夢を見せる。気がつくと慎は、実家で洵と「くじらのはね」を読んでいた。慎達が外へ出ると、そこにアヤネがいた。アヤネは、慎達に「人が生み出した痛みにより、くじらが悲鳴を上げている」と告げる。そして「(諒は)くじらの近くにいる」と言い残し、白い羽根を残して消えていった。
悲しみの象徴 テテュス(第21話 - 第23話)
リバース事件の事を知った慎は、真田や伊藤達刑事と共に実家でペルソナ関連の資料を探し始める。しかし何も見つける事はできなかった。真田は慎にある写真を見せる。そこには、柊社長と九条、それから慎の両親が写っていた。慎は両親が、彼らと共にペルソナの研究をしていた事を知る。
一方洵の方では、稀人の仲間を引き連れた沙季が現れていた。実は稀人がある組織と取引して貰った制御剤が偽物で、制御剤と似た能力を持つペルソナを所持していた洵が彼らには必要だったのだ。真田から既に事件の事を聞いていた洵は、自らが囮になる事で稀人達の本拠地を暴こうと考え、自らの意思で彼女達についていく。その事を真田経由で知った慎は、真田に怒りを覚えつつも柊社長の下を訪れる。そこで慎は柊社長から、自身の両親が「無意識下から人を支配できる存在を作り出す研究」をしていた事を告げられる。結果、その過程で複合ペルソナを宿された子供を生み出してしまった事、その適正があった九条の娘が実権に利用されてしまった事が判明する。
その頃瀬能達の方は、洵のペルソナを出現させようとしていた。だが出現させる事はできず、制御剤の効果も切れそうになってしまう。するとそのタイミングで瀬能は、沙季をある部屋へ連れていく。そこには、九条の娘・アヤネを模した素体・テテュス達がいた。瀬能は沙季に、自分達は九条が生み出したテテュスに、自分達のペルソナを乗せ替える為の存在でしかなかった、という真実を告げる。その時、テテュスの目が覚めて瀬能を襲う。瀬能は応戦しようとするが、ペルソナを取り込まれてしまい死んでしまう。
一方その頃、捕らえられた洵を助けようと叶鳴が動いていた。叶鳴は洵と同じく稀人に捕らえられていたが、なんとか閉じ込められていた部屋から脱出し、見つけた洵を助けようとしていたのだ。すると、そこへ九条が現れる。実は諒と戦った九条は本体の一部でしかなく、現れた九条は無傷だった。洵からペルソナを取り出そうとする九条。洵を守ろうとした叶鳴は、九条の力で吹き飛ばされる。その結果、負傷し捲れた皮膚の下から機械が現れ、叶鳴は自分が人間でない事を知る。実は彼女は、九条がペルソナ使いを見つける為に放った機械人形だったのだ。九条が洵に意識を戻した時、そこに沙季が現れる。そして洵の中にペルソナは居なかったと告げる。その時、突如爆発が起こる。
一方慎の方は洵を助ける為、真田や友人らと共に稀人の本部に来ていた。慎はそこで、テテュスにペルソナを吸収された沙季を目撃する。沙季が稀人であった事に、初めて気づく慎達。慎を先に行かせ、拓朗やめぐみ達はテテュスとの戦闘を始める。だが、複数のペルソナを操るテテュスに苦戦を強いられてしまう。仲間達に後を託した慎は、洵を抱えていた九条と対峙する。九条は洵の意識とペルソナを、慎がどこかへ移したと考えて慎をペルソナ・アベルごと取り込もうとする。慎は対抗しようとするも、九条のゴウザンゼに捕まってしまう。だがその時叶鳴が現れ、アスタルテを出現させてゴウザンゼを攻撃して慎を助ける。それにより解放されたアベルが、ゴウザンゼを斬り伏せ倒す。だがゴウザンゼの破片を、テテュスが吸収してしまう。直後、テティスから衝撃波が放たれ、慎達は気を失ってしまう。
次に慎が目を覚ますと、そこは病院の個室だった。個室には叶鳴がおり、慎は彼女から拓朗達が既に目覚めている事や拓朗がめぐみを庇って怪我を負った事など、事件のその後を教えられる。
大した怪我ではなかった慎は、すぐに退院。未だ入院している拓朗の着替えを持って、再び慎が病室を訪れるとそこにはめぐみもいた。慎は2人から、叶鳴を探すように頼まれる。慎は叶鳴を探しに街へとくり出す。すると、公園にいた叶鳴を見つける。2人で寄り添って振り始めた雪を眺めていると、ふいに叶鳴が慎の肩に寄りかかってくる。そのタイミングでかかってきた電話。それに出た慎は、そこで叶鳴の正体を知り、彼女がたった今もう二度と動かなくなってしまった事実を知る。
立ちはだかる諒 ペルソナの消失(第24話 - 第26話)
警察の上層部は、テテュスを薬品で眠らせて移送しようとしていた。だがその最中に、突如テテュスが目覚めてしまう。そして自身のペルソナ・ディーヴィを出現させ、人々を無気力症にしながら富山湾を目指し始める。連絡を受けた真田は、テテュスの後を追う。しかしその行く手になぜか、諒が立ちはだかる。かつて真田と共に複合ペルソナを消滅する方法を模索していた諒。だが今の諒は映子の死から、ペルソナそのものの消滅を目指していた。両親の死の原因もペルソナにあると思い、もう誰もペルソナに翻弄されることがないように、全てのペルソナを消滅させることを選択したのだ。反対する真田だったが、諒は真田の前から忽然と消えるのだった。
一方慎は、海岸に来ていた。しかし慎の意識は夢の中にあり、そこでアヤネと遭遇していた。アヤネは諒に「自分はただクジラのそばで眠りたいだけ」「現実世界とクジラのいる世界の境界を繋ぐ為に洵を必要としている」と話す。そこで慎は彼女の視線の先に、諒がいる事に気づく。諒もまた、ペルソナを消滅する為に洵の力を必要としていた。諒は「慎は残れ」と告げる。するといつの間にか慎の傍に洵がおり、「諒にいちゃんと行く」と言い出す。慎は諒の行動が自分達兄弟の事を考えた末のものでもあると察し、しかし納得はできないまま現実世界へ帰還する。
その頃、めぐみと拓朗はテテュスと対峙する。だが苦戦を強いられ、ついに彼女のディーヴィの触手に囚われてしまう。するとそこへ慎が現れ、2人を助ける。そしてテテュスのところへ向かおうとしたところ、諒がその行く手を阻む。諒はテテュスが繋いだ別世界「クジラの世界」に洵と共に行くつもりでいた。その為、テテュスと戦おうとする慎は彼にとって邪魔者だった。さらにそこへ洵が現れ、諒と共に「クジラの世界」へ行こうとする。慎は2人を止めようとするが、アベルがディーヴィの触手に囚われてしまう。だがその時、諒のペルソナ・カインが慎を助ける。慎の兄弟への想いに感化されたのか、慎のサポートを始めるカイン。それにより慎はディーヴィを倒して、洵がクジラの世界へ行くことを阻止する。テテュスの方は、崩壊していくクジラの世界の中に消えていく。ペルソナの力を使い果たしていた諒は、慎の腕の中で亡くなってしまう。
それからしばらくが経ち、春になったある日。慎は県外の大学へ進学する。洵もアルバイトを始めていた。諒を失い2人きりになった彼らは、互いに力を合わせて生きていくのだった。
『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の登場人物・キャラクター
メインキャラクター
神郷慎(かんざとしん)
CV:岡本信彦(幼少期:小林早苗)
保有ペルソナ:アベル
本作の主人公。神郷三兄弟の次男。物語の冒頭、凪の杜学園高等部に編入する。正直者で、感情が顔に出るタイプで、弟の洵によく揶揄われている。久しぶりに再会した兄である諒が、子供の頃とは違う冷たく突き放すような態度に困惑するが、それでも兄として尊敬している。保有ペルソナは、体色がエメラルドグリーンで大剣を持つ。この大剣は、保有者を傷つけることなく他者のペルソナを切り離すことができる。尚、この剣は慎のペルソナのものではなく、元は両親のペルソナが持っていた楔。特Aレベルの高い戦闘能力も持つ。
神郷諒(かんざとりょう)
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伊織順平(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
伊織順平(いおり じゅんぺい)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。私立月光館学園高等部の2年生。同校に通うP3主人公とはクラスメイトの関係にあたる。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の1人。ノリの軽いお調子者で、特別課外活動部(S.E.E.S.)のムードメーカーを務める。
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荒垣真次郎(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
荒垣真次郎(あらがき しんじろう)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う「私立月光館学園高等部」の3年生だが、現在は休学中。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の創設メンバー。しかしシャドウ討伐中に起こしてしまった事故が原因で、特別課外活動部(S.E.E.S.)から離れてしまう。
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岳羽ゆかり(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
岳羽ゆかり(たけば ゆかり)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園高等部の2年生。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の1人。幼い頃に父が職場の爆発事故に巻き込まれ亡くなっている。しかしゆかり自身は父の死に疑問を抱いており、「特別課外活動部(S.E.E.S.)」に加わったのも「父の真相を探る為」という理由がある。
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真田明彦(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
真田明彦(さなだ あきひこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園高等部の3年生。影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の創設メンバーでもある。月光館学園中等部の際に、ペルソナ使いへの適性がある事が発覚して以来、ペルソナ使いとしての能力を使いながら、シャドウの討伐、ダンジョン「タルタロス」の探索を行っている。
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テオドア(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
テオドアとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目のリメイク作品『ペルソナ3 ポータブル』(P3P)に登場するキャラクターである。女性主人公でのプレイを選択した時のみに現れる。ペルソナ使いである主人公の活動の手助けをする、不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人。ベルベットルームの主・イゴールに仕えている。本編開始からしばらくした後に主人公に個人的な依頼を行うようになり、彼女との交流を図っていく。また本作の隠しボスキャラクターでもある。
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桐条美鶴(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
桐条美鶴(きりじょう みつる)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園の生徒会長。フェンシング部の部長も務める。世界有数の多国籍企業「桐条グループ」の社長令嬢でもある。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S)」の創設メンバー。ペルソナ使いとしての能力を使いながら、シャドウの討伐、ダンジョン「タルタロス」の探索を行っている。
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コロマル(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
コロマルとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」のメンバーであり、世にも稀な犬のペルソナ使い。P3主人公達が住む東京都巌戸台港区にある「長鳴神社」の神主の愛犬だった。だがある日、異形の怪物「シャドウ」に神社を襲撃され、神社を守る為にペルソナ能力を覚醒する事となった。
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アイギス(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
アイギスとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。多国籍企業「桐条グループ」が作りあげた人型の対シャドウ特別制圧兵装。元は全6体いる内の1体だったが、異形の怪物「シャドウ」の上位存在「デス」との戦闘により彼女以外の機体は全て機能を停止してしまった。ある理由からP3主人公を最優先保護対象と認識している。P3主人公達ペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」のメンバーとして、影時間消滅の為にシャドウ討伐の日々を送っている。
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天田乾(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
天田乾(あまだ けん)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園初等部の5年生。母子家庭で暮らしていたが、2年前に突然交通事故で母を亡くす。以来、遠縁の親戚からの援助で暮らしていたが、ペルソナ使いとしての適性がある事が発覚してからは同じペルソナ使いであるP3主人公達特別課外活動部(S.E.E.S.)が住む学生寮「巌戸台分寮」へ移り住む。ある「復讐」を果たす為、特別課外活動部(S.E.E.S.)に加わる。
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山岸風花(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ
山岸風花(やまぎし ふうか)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。P3主人公が通う私立月光館学園高等部の2年生。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の1人。サポート特化型のペルソナを使役するペルソナ使いとして、特別課外活動部(S.E.E.S.)のダンジョン探索、戦闘時のサポート役を務めている。気は弱いが芯の通ったしっかり者な女子高生。
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ペルソナ5 タクティカ(P5T)のネタバレ解説・考察まとめ
『ペルソナ5 タクティカ』は、セガが2023年11月17日に発売したシミュレーションRPG。同社が発売した『ペルソナ5』の正当な続編。ルブランにいた主人公達心の怪盗団は突然異世界へと転移、マリエと名乗る謎の女によって仲間達が洗脳されてしまう。窮地に陥る主人公だが、エルという名の少女に助けられ、仲間を救出しながら異世界からの脱出を図る。『ペルソナ』シリーズ初のシミュレーションRPGで、キャラクター強化、ペルソナ合成、ゲージを溜めてユニークスキルを発動などで爽快なアクションが楽しめる。
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PERSONA5 the Animation(ペルソナ5・P5A)のネタバレ解説・考察まとめ
『PERSONA5 the Animation』とは、アトラス製作のゲーム『ペルソナ5』を原作とするアニメーション作品。全26話+特番2話で、原作に忠実にストーリーが展開される。 転校生の雨宮蓮は学校へと向かったが、着いた場所は異形な城「パレス」だった。そこで“ペルソナ”使いとして覚醒した蓮は、新たに出会った仲間達とともに「心の怪盗団」を結成し、悪しき欲望に塗れた大人達の“歪んだ欲望”を盗んで改心させていく。 原作通りのスタイリッシュさが健在で、高評価を得ている作品。
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Persona4 the ANIMATION(P4A)のネタバレ解説・考察まとめ
『Persona4 the ANIMATION』とは、アトラスより発売されたRPG『ペルソナ4』をアニメ化した作品である。原作のゲームの演出を忠実に再現しており、追体験ができるような作風となっている。主人公の鳴上悠が引っ越した田舎の稲羽市で、死体がテレビのアンテナに吊るされるという怪事件が発生する。そんな中、悠は転校先で噂になっていた「マヨナカテレビ」から、テレビの中の異世界の存在を知る。事件とマヨナカテレビには関連があると睨んだ悠は、仲間と共に真相を追う。
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ペルソナ5(P5)のペルソナ使い・ペルソナ能力まとめ
『ペルソナ5』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの5作目にあたるゲーム作品である。「悪人の『改心』を行う怪盗団」の活躍を描く物語となっており、従来の『ペルソナ』シリーズがもつ「ジュブナイル」の要素に「ピカレスクロマン」の要素を足した作品となっている。 怪盗団のメンバーはそれぞれ「ペルソナ」と呼ばれる力を用いて「悪人」やダンジョン内をうろつく敵と戦う。この「ペルソナ」とは、自分の中に眠る「もうひとりの自分」が神や悪魔の姿となって出現したものである。
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ペルソナ4(P4)のペルソナ使い・ペルソナ能力まとめ
『ペルソナ4』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの4作目にあたるゲーム作品である。田舎町「八十稲羽市」を舞台に、そこで起こる怪奇連続殺人事件の真実を探る、ジュブナイル伝奇RPGとなっている。事件の真実を探る主人公達「特別捜査隊(通称:特捜隊)」のメンバーは、事件を追う中で「ペルソナ」と呼ばれる力を手に入れ、「テレビの中」に存在する異世界で敵と戦う事になる。この「ペルソナ」とは、自分の中に眠る「もうひとりの自分」が神や悪魔の姿となって出現したものである。
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女神異聞録ペルソナ(P1)のペルソナ使い・ペルソナ能力まとめ
『女神異聞録ペルソナ』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの1作目にあたるゲーム作品である。巷で噂の儀式「ペルソナ様」を行った事で、ペルソナ能力を手に入れた主人公とその仲間達が、自分達の住む街「御影町」を舞台に起こる異変に立ち向かっていく物語となっている。 主人公と仲間達ペルソナ使いは、それぞれ「ペルソナ」と呼ばれる力を用いてシャドウと戦う。この「ペルソナ」とは、自分の中に眠る「もうひとりの自分」が神や悪魔の姿となって出現したものである。
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ペルソナ2 罰(P2罰・P2X)のペルソナ使い・ペルソナ能力まとめ
『ペルソナ2 罰』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの2作目にあたるゲーム作品である。『ペルソナ2』は『罪』と『罰』と呼ばれる2枚のディスクに分かれており、本作は前作『罪』の続きとなっている。『罪』とは違う世界線で、再びペルソナ使いに覚醒した天野舞耶が仲間達と街で起こる異変に立ち向かう物語が展開される。 舞耶達は「ペルソナ」と呼ばれる力を用いて敵と戦う。「ペルソナ」とは、自分の中に眠る「もうひとりの自分」が神や悪魔の姿となって出現したものである。
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ペルソナ2 罪(P2罪・P2is)のペルソナ使い・ペルソナ能力まとめ
『ペルソナ2 罪』とは、株式会社アトラスの大人気ジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズの2作目にあたるゲーム作品である。『ペルソナ2』は『罪』と『罰』の2枚のディスクに分かれており、本作がその1枚目。舞台は噂が現実になる街「珠閒瑠市」。夢を叶える怪人「ジョーカー」になぜか恨まれている主人公達が悪魔と戦いながら彼との因縁の原因を探る物語となっている。 主人公達は「ペルソナ」と呼ばれる力を用いて敵と戦う。「ペルソナ」とは、自分の中に眠る「もうひとりの自分」が神や悪魔の姿となって出現したものである。
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【ペルソナ3・P3】アイギスに秘められた記憶と事件の真実・結末のネタバレ解説・考察まとめ
ATLUSの人気RPGシリーズ「ペルソナ」の三作目にて、主人公らと行動を共にする美女・アイギス。機械の体でありながら、主人公を守るという使命のみを頼りに戦い続ける。人と触れ合うことによって心を、そして秘められた「記憶」を取り戻した彼女が、戦いの中で下した決断とたどり着いた真実について解説する。
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ペルソナシリーズ歴代主人公の不幸な要素まとめ
『ペルソナシリーズ』では、主人公や仲間が困難に立ち向かい、成長していく様子が描かれる。主人公はストーリーの導入として序盤から不幸な目に遭っている場合が多い。中でも『ペルソナ2』の周防達哉は最後まで報われないことで有名である。 ここでは『ペルソナシリーズ』歴代主人公の不幸な要素をまとめた。
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ペルソナシリーズの歴代売り上げランキング!No.1はどの作品?
『ペルソナシリーズ』は現代日本を舞台に、「ペルソナ能力」に目覚めた主人公たちが街や学校で起こる異変を解決していくRPGである。シリーズの全世界累計売上本数は2021年の時点で1500万本を突破している。 ここではどの作品が一番売れているのか、売り上げをランキング形式でまとめた。
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ペルソナシリーズのシャドウとは?由来・元ネタとなったユング心理学を交えて解説!
『ペルソナシリーズ』に登場する重要な用語である「ペルソナ」や「シャドウ」は、ユング心理学に由来する言葉だ。ペルソナ4では仲間たちが自身のシャドウと向き合うことでペルソナを獲得するという流れになっており、これらの語句がストーリーと密接に関わっている。 ここではユング心理学ではどのように説明されているのかを交えて、「ペルソナ」や「シャドウ」について解説を行う。
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ペルソナシリーズのおしゃれな壁紙・画像まとめ
『ペルソナシリーズ』は『女神異聞録ペルソナ』から始まる『女神転生シリーズ』の派生作品である。『ペルソナ3』からはシステムや設定が一新され、スタイリッシュなゲームとして知られるようになった。 ここでは『ペルソナシリーズ』のおしゃれな壁紙・画像をまとめた。
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ペルソナ3のOP・ED・BGMまとめ【P3主題歌・挿入歌】
『ペルソナ3』に使用されている楽曲は名曲揃いだ。特にオープニングテーマである「Burn my Dread」やエンディングテーマの「キミの記憶」、戦闘曲の「Mass Destruction」は『ペルソナシリーズ』全体で見ても人気の高い楽曲である。 ここではペルソナ3のOP・ED・BGMをまとめた。
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目次 - Contents
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の概要
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』のあらすじ・ストーリー
- リバース事件(第1話)
- 慎のペルソナ(第2話 - 第5話)
- 白い羽根の少女(第6話 - 第10話)
- 姿を現す黒幕 九条稀也(第11話 - 第15話)
- 稀人との死のやりとり(第16話 - 第20話)
- 悲しみの象徴 テテュス(第21話 - 第23話)
- 立ちはだかる諒 ペルソナの消失(第24話 - 第26話)
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 神郷慎(かんざとしん)
- 神郷諒(かんざとりょう)
- 神郷洵(かんざとじゅん)
- 神郷結祈(かんざとゆき)
- 茅野めぐみ(かやのめぐみ)
- 榊葉拓朗(さかきばたくろう)
- モーリー/守本叶鳴(もりもとかなる)
- サブキャラクター
- 戌井暢(いぬいのぼる)
- 山咲まゆり(やまさきまゆり)
- 田坂悠美(たさかゆみ)
- 岡崎孝司(おかざきたかし)
- 渡辺(わたなべ)
- 二階堂映子(にかいどうえいこ)
- 伊藤久二雄(いとうくにお)
- 楢崎智弘(ならさきともひろ)
- 久保(くぼ)
- 片山(かたやま)
- 真田明彦(さなかあきひこ)
- 小松原啓祐(こまつばらけいすけ)
- アヤネ/小松原彩音(こまつばらあやね)
- テテュス
- 紫倉統馬(しくらとうま)
- 紀本祐史(きもとゆうじ)
- 瀬能壮太郎(せのうそうたろう)
- 橘花沙季(たちばなさき)
- 玖珠若桜(くすわかさ)
- 玖珠椎葉(くすしいば)
- 有働泰市(うどうたいち)
- 九条稀也(くじょうまれや)
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の用語
- ペルソナ
- A潜在(Aせんざい)
- 特A潜在(とくAせんざい)
- 影抜き(かげぬき)
- リバース事件(リバースじけん)
- 稀人(まれびと)
- 複合ペルソナ(ふくごうペルソナ)
- 綾凪市(あやなぎし)
- 無気力症(むきりょくしょう)
- くじらのはね
- 特殊部隊計画(とくしゅぶたいけいかく)
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アヤネとの逢瀬で変わる洵(第18話)
- 無力な自分を隠し何者にも心を閉ざすべく仮面を被る諒(第24話)
- 拓朗「無茶しやがって、お前どこまで漢なんだよ!」(第26話)
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 総評がいまひとつ
- 書き換えられていた絵本「くじらのはね」
- 『ペルソナ3』との繋がり
- 『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング) :喜多修平『Breakin’ through』(第1話 - 第13話)
- OP(オープニング) :FLOW『WORLD OF THE VOICE』(第14話 - 第26話)
- ED(エンディング) :北出菜奈『SUICIDES LOVE STORY』(第1話 - 第13話)
- ED(エンディング) :川村ゆみ『Found Me』(第14話 - 第26話)