関谷輪一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

関谷輪一郎(せきや わいちろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。24人の刺青囚人のうちの1人である。際立った戦闘力は無いが狡猾さと独自の信仰心を持ち、他人の命を「試練」と称し運任せで毒殺する異様な殺人を繰り返し投獄される。脱獄後は北海道の阿寒湖のほとりで刺青人皮を巡り土方一派を狙う。一時は土方と牛山を持ち前の狡猾さで戦うことなく倒して生き埋めにした。しかし仲間の門倉とキラウシの活躍で復活した土方に逆襲され力尽きる。

牛山に逃げられる

少量のフグ毒とチョウセンアサガオの毒で動けず、生き埋めにされていた牛山。関谷の予想ではチョウセンアサガオの毒による意識不明の状態で生き埋めにされ、牛山は動けない筈だった。その予想を遥かに超えて牛山は意識混濁状態で覚醒した。更に関谷がいない間に自力で棺をこじ開け、埋められていた地中から這い出した。牛山は、意識が混濁状態で意味不明な言葉を発しながら白目を剥いて徘徊する、ゾンビのような状態で関谷の拠点を抜け出していった。数時間後、牛山が這い出した穴を発見し、想定外の事態に驚く関谷だったが、チョウセンアサガオの毒の効能で牛山は意識混濁状態であり、関谷の根城である蚕種製造所の場所を記憶していないと判断し、放置する事にした。

門倉に脅迫文を送付し取引を持ち掛ける

脅迫文を敵である門倉に送り付ける

宿に戻り休んでいた関谷に脅迫文を送り付ける。内容は「手持ちの刺青人皮と土方を埋めた場所の交換」だった。

阿寒湖の中心で門倉と駆け引きをするも失敗に終わる

脅迫文を送り付けた関谷は、門倉を全面凍結した阿寒湖中心に呼び出した。冬の阿寒湖はスケートが出来る程の分厚い氷に覆われ、更に見晴らしが良く、スナイパーによる狙撃を避ける狙いがあって関谷は冬の阿寒湖中心を指定したのだった。関谷は丈の長いコートで身を包み、阿寒湖中央で待ち構えていた。やって来た関谷に対し、武器が無いかチェックするため服を全部脱ぐように指示。門倉は指示に従い服を全部脱ぐ。服を脱いだ門倉に話しかけ、その目線の動きから仲間が待機している方向を察知する。また尻に刃物を隠している事を見抜き、交渉を失敗に終わらせて逃げる事を判断する。その際、門倉に「神様って本当にいるのかね?」と疑問を投げかける。冷徹な殺人鬼の関谷が一瞬だけ見せた心の葛藤から来る言葉だった。その直後、コートを脱ぎ捨てて予め履いていたゲロリを露わにして氷上を滑走して逃走する。

実はこの交渉の失敗は予め門倉とキラウシが計画していた事だった。交渉を行う関谷とは別に、キラウシが阿寒湖の向こう岸で待機していた。門倉はその方角と真逆の方向にわざと見た。これは狡猾な関谷が、自分の目の動きからキラウシが待機している方向とは真逆の方向に逃げる事を予想しての行動だった。案の定関谷はキラウシのいる方向に逃げて行った。

逃走中に意識の回復した牛山に遭遇

門倉とキラウシの狙い通り、待ち伏せしている方向に逃げていく関谷だったがここで思わぬ事態が起こる。関谷の元から脱出していた牛山が氷の下から突如出現したのだ。あまりの出来事に流石の冷徹な関谷も驚いていた。慌てて方角を変えて逃げてしまう関谷。門倉とキラウシの待ち伏せ作戦は失敗に終わってしまう。だが、牛山を助け出した門倉達は牛山の背広から蚕の繭を発見する。土方が消えた場所にも蚕の繭が転がっていた共通点に気付く門倉だったが、「謎は深まった」と締めくくってしまう。そんな門倉の代わりにキラウシが考察をして、蚕業関係の建物に関谷が潜んでいる事を推理した。蚕業の建物は阿寒湖を挟んで対曲線上に二つ。そこで門倉1人、キラウシと牛山の2人で手分けして捜索する事になる。

追ってきた門倉と命を懸けた毒のロシアンルーレットで勝負

蚕を使った毒のロシアンルーレット

門倉が当たりを引き養蚕製造所で関谷を発見する。刃物を片手に恫喝する門倉だったが、関谷は顔色一つ変えずに奥へ通す。関谷はいずれ場所が特定される事を予見して行動していた。部屋の奥座敷には雌雄鑑別機という繭の重さで雌雄を判断する円形の機械が用意されていた。門倉をその機械の前に座らせるとその対面に関谷は座った。簡単な機械の説明と施設の説明をした後、「試練」と称した「毒のロシアンルーレット」を門倉と共に行う事を提案。土方の命を一刻も早く助けたい門倉は焦って短刀を関谷の太腿に突き立て、土方の居場所を教えるよう脅迫する。それでも関谷は取り乱す事なく淡々と「試練」を受けるように促す。更に関谷は本当は金塊も刺青もどうでも良くて金塊を求める、「何か強い意志を持つ人間」の運命に興味がある事を独白。土方の身柄を押さえられている以上、逆らえず門倉は「試練」を受ける事になる。勝負の条件は雌雄鑑別機に乗せられた繭に毒と無毒の丸薬が対角線状に仕掛けられていて、門倉がどれか一つを選び、関谷はその反対の丸薬を飲むというもの。どちらかが死に、どちらかが生き残るデスマッチである。子供の頃から運が悪く、今回も当たりを引く事を確信していた門倉は自分が死んでも土方は助けるように条件を付けた。関谷はこれを飲む。こうして門倉が毒を飲めば関谷が土方を助け出し、関谷が毒を飲めば死ぬ間際に土方の場所を教える条件のデスマッチが始まった。

丸薬を選択し、互いに飲む関谷と門倉。毒が効いてくるまでの時間に関谷は身の上話を始める。かつての関谷は神を信仰し娘を愛する好青年だった。しかしある日落雷で娘を亡くしてから神の存在に疑問を抱くようになり、その疑問を確かめる為に人を殺すようになった過去が明かされる。

話をしている間に毒が効き始めてくる。門倉は脂汗を流し苦しみ始める。10分程で毒が効いて効いてきた事からテトロドトキシン(フグ毒)を飲んだ事を関谷は門倉に伝える。約束通り土方を助ける事を告げて関谷は部屋を出て行った。

奇跡の復活を遂げた土方に逆襲され死亡

土方が埋まっている棺を掘り返し、再び土方を人質に牛山やキラウシに「試練」を与える事を画策していた。棺を開けると動けない筈の土方に逆襲される。首を絞められ、近くに置いてあった刃物で土方に左耳と系動脈を切られ致命傷を負ってしまう。たまらず逃げ出すも建物から出た所で力付き、天を仰ぐ。後を追ってきた土方を見てどうして復活したのかを察した。土方はテトロドトキシン(フグ毒)を飲んで倒れた直後、トリカブト毒を丸薬の中から偶然選び出し飲み込んだのだった。テトロドトキシンとトリカブト毒は正反対の性質の毒を持ち、一緒に服用すると中和して無毒化する作用を持っていた。土方は飲み込んだ致死量のテトロドトキシンよりも僅かに少ない量のトリカブト毒を飲み込むことで、死なずに意識不明の状態になる事が出来たのだった。若い頃、薬屋をやっていた土方だからこそ出来た咄嗟の判断であった。それでも、他に様々な毒物があったのにも関わらず、トリカブト毒だけを偶然で選び取って意識を失う数秒で、躊躇わずに毒物を飲んで生還した土方に関谷は感動し、神の奇跡を見出していた。そして殺人鬼となった自分が死に、強い意志を持つ土方が生き残った結果に歓喜し笑いながら息を引き取っていった。こうして関谷輪一郎は物語から退場した。

関谷輪一郎の関連人物・キャラクター

牛山 辰馬(うしやま たつま)

24人の刺青囚人のうちの1人。巨漢で柔道の達人である。部類の女好きで女をしばらく抱いていないと暴走して見境なく男だろうと抱こうとする悪癖がある。阿寒湖編ではその女好きを利用される。関谷に買収された女郎に毒を盛られて動けなくなった所を捕らえられて、棺に入れられて生き埋めにされる。少量のフグ毒とチョウセンアサガオの毒で意識不明で動けない筈だったが、意識が混濁した状態で覚醒する。そのまま自力で地中から抜け出し徘徊しながら逃げ出す事に成功した。意識混濁状態で意味不明な言葉を話しながら白目で阿寒湖周辺を徘徊していた所、チヨタロウというお金持ちでいじめられっ子の子供と出会う。牛山を持っていた干した桃を与える事で手懐けた。牛山の不明瞭な言葉から「怪人オベンチョ」と名付けられ猫のように可愛がられる事になる。その後はチヨタロウにスケートを教えてもらったり、肩車をして遊んだりと変な展開になっていた。

チヨタロウと牛山が遊んでいた所、いじめられっ子達が数人やって来て牛山にマリモを投げ付けた。無意識の条件反射か子供を平手で殴って吹き飛ばしてしまう。それだけでは治らず、いじめっ子の足を掴んで投げ飛ばしたり、頭を掴んでメリメリと締め付け、殺しかねない勢いでいじめっ子達を痛めつけ始めた。慌てて干した桃を投げて気を逸らさせていじめっ子を逃したチヨタロウだったが「怪人オベンチョ」の危険性に気付き、抹消してしまう事を決断する。ゲロリを履いた牛山を阿寒湖へと誘導し、温泉が沸いて湖の氷に空いた穴「湯壺」に向かって干し桃を投げた。フィギュアスケート選手よろしく、見事なターンを決めて桃を口でキャッチした牛山はそのまま湖に沈んだ。

凍った湖の下を流される牛山だったが、偶然にも他の氷の穴から顔を出す。その時点で牛山の意識は完全に覚醒した。そして目の前には自分を陥れた関谷の姿があった。実は丁度氷の上で門倉との駆け引きが失敗して逃げていた関谷がゲロリで逃げている最中だった。関谷に襲い掛かろうと氷をメリメリと割って這い出そうとする牛山だったが、氷上を滑走する関谷はあっという間に方角を変えて逃げてしまった。

関谷が逃げていた方角には、門倉の仲間のキラウシ待ち伏せをしていた。それが牛山が現れた事で方角を変えてしまい失敗してしまった。門倉に文句を言われながら凍った湖の中から助け出される牛山だったが、そのポケットから蚕の繭が出てくる。これがきっかけで関谷の居場所が養蚕農家だという事が判明し、キラウシと共に、阿寒湖周辺に二つある内の一つの養蚕農家へと向かう。結果的にもう一つの門倉が行った養蚕農家に関谷が居たので、阿寒湖編での活躍はここまでになる。

土方 歳三(ひじかた としぞう)

元新撰組鬼の副長であり24人の刺青囚人の1人。武芸の達人であり「蝦夷共和国」設立の為金塊を狙っている。仲間の永倉新八、牛山辰馬、門倉、キラウシらと共に土方一派として行動する。阿寒湖編のキーマンでもある。

関谷に拉致された牛山を捜して阿寒湖で関谷と対峙。その際牛山を人質にされ、更に義侠心を煽られた土方は関谷の「試練」を受けて、毒のロシアンルーレットに挑む。結果はテトロドトキシン(フグ毒)を引いて倒れた。しかし、その際咄嗟に丸薬をもう一つ毒丸薬の山の中から選んで飲み込む。飲み込んだのはトリカブト毒で土方の飲んだテトロドトキシンとは真逆の作用をする毒だった。二つを同時に飲むと互いの作用を打ち消しあって無毒化する事を土方は知っていた。若い頃に薬屋で生計を立てていた経験がここで生きたのだった。ただ、テトロドトキシンよりも僅かに少量のトリカブト毒を飲んだので致死量を抑える事には成功したものの、完全に無毒化はせず意識不明の状態に陥る。そのまま関谷によって拉致され、棺に入れられて生き埋めにされる。

紆余曲折を経て関谷が再び土方の棺を掘り返した所で飛び出して襲い掛かる。土方は既に僅かに上回っていた、テトロドトキシンの毒の効能が切れて覚醒していたのだ。近くに置いてあった刃物で関谷の左耳と頸動脈を切りつけ致命傷を負わせた。致命傷を負った関谷は土方の強運と奇跡に歓喜し、笑いながら死んでいった。神を信仰する関谷には「犯罪者である自分と神に選ばれた人間の運を試す事で神の存在を証明したい」という独特な信仰心があった。そして神に選ばれた人間とは「何か強い意志を持つ人間」であり、かつ強運の持ち主であることが必要条件だった。土方はその条件を満たし、見事な強運で生還し、犯罪者である自分に致命傷を与えた。関谷からすると「神の意志によって生かされた土方」が「犯罪者である関谷自身」に裁きを与えたという事になり、神の存在を証明出来たのだ。ただ、その証明は誰よりも神を信仰していた関谷に神が裁きを与えるという形になる皮肉なものだった。自分なりの理屈で神が存在する事を証明出来た関谷は、その信仰心と神への皮肉から笑いながら死んでいったのだ。こうして土方は生き残り、関谷輪一郎の刺青人皮を手に入れたのだった。

門倉 利運(かどくら としゆき)

阿寒湖編の主人公。元は網走監獄の看守長を務めていた。その正体は旧幕府のスパイで土方の仲間であった。阿寒湖編では行方不明の土方を追って阿寒湖周辺を駆け回る。看守という立場であった為、刺青囚人の事をよく知っていた。昔から凶運の持ち主で良くも悪くも当たりを引くという独特な運勢を持つ。よく仕事を失敗したり抜けている所があるので周りからは「腑抜けたたぬき」と散々な評価をされている(看守長時代はわざと無能を演じていた面もあるが、素で抜けている所がある)。

関谷輪一郎を監獄時代から知っている為、その手口と狡猾さをよく知っていた。また、外役の時にトリカブトを持ち込んで殺人を行った関谷のボディーチェックを担当し、尻の穴まで覗いていた。この事から部下的ポジションのキラウシから「尻の穴のぞき野郎」と言われていた(キラウシとは仲が良い様子)。

土方を捜して手掛かりを見つけるが、その度に「謎は深まった!」で終わらせてしまう。その度にキラウシが代わりに考察するという流れで土方捜索が進んでいく。途中、阿寒湖で聞き込みをしていた所、キラウシが釣り人に扮した関谷からワカサギを数匹貰う。実はこのワカサギには一匹だけ毒が仕込まれており関谷の「試練」により命を狙われていた。だが、門倉は凶運を発揮し氷に滑って派手に転倒。放り出されたワカサギが綺麗に三又に別れて列を成して氷の穴に落ちてしまうという奇跡を起こした。「試練」は失敗に終わり門倉は命を狙われていた事にすら気付かず宿に帰った。

阿寒湖編終盤、関谷と「試練」を行いトリカブト毒を飲んでしまう。関谷に数時間苦しんで死ぬ事を告げられた門倉は、一思いに死のうと追加で毒を飲む。偶然、それはトリカブトとは真逆の作用を持つフグ毒(テトロドトキシン)だった。相反する二つの毒を飲むことで、毒が中和された門倉は「何事も無かったみたい」とケロリと復活した。

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いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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いご草(いごぐさ)ちゃんとは漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物である。第七師団で鶴見篤四郎の腹心である月島基の幼馴染で元恋人である。将来を誓い合う仲だったが、両親に騙され、三菱財閥幹部の息子と結婚。東京へ移住し、幸せな家庭生活を送る。だが真実を知らない月島は、実の父親が「彼女を殺した」と誤解し、父親を殺害して死刑囚となってしまう。いご草ちゃんは月島にとってかけがえのない存在だった。それに目を付けた鶴見は彼女の存在を利用し、月島を忠実な部下に育て上げ、共に金塊争奪戦に身を投じていく。

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牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

牛山辰馬(うしやま たつうま)とは、『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、アイヌの隠し金塊の在処を示す刺青を施された囚人の1人にして柔道の達人である。大柄で屈強な肉体に石頭、独特な耳の形状が特徴的な人物である。金塊を狙う土方歳三に協力し活動する。「不敗の牛山」の異名を持ち、様々な強敵をその卓越した柔術と怪力で組み伏せる。白兵戦では作中最強の男である。普段は紳士的だが極度の女好きでもあり、一定期間女を抱かないと男だろうと老人だろうと見境なく襲い掛かる一面を持つ。物語序盤から終盤にかけて活躍した。

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土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ひじかたとしぞう)とは、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、刺青の囚人の頭目にして「新撰組鬼の副長」と恐れられた男。函館戦争で死亡したと思われていたが、極秘で監獄に収監されていた。蝦夷共和国樹立を叶えるため、アイヌの隠し金塊を狙う。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団を最大の障害と見なし、主人公・杉元佐一や彼の仲間たちとも一時共闘する。普段は穏やかな老人だが、戦闘時には鬼のような気迫を見せて敵と戦う。利害が一致すればどんな人物とも手を組むが、敵と見なす者には一切容赦しない。

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ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。

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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。

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