イゴール(ペルソナ)の徹底解説・考察まとめ

イゴールとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』に登場するキャラクターである。『ペルソナ』シリーズ全作品に登場しており、ペルソナ使いである主人公達の活動を手助けしていく役を担っている。1・2ではフィレモンと呼ばれる人物に従っている存在だったが、『ペルソナ3』以降では、不思議な青い部屋・ベルベットルームの主として登場するようになる。長い鼻が特徴のキャラクターとなっており、公式にてネタとしていじられてもいる。

1体のペルソナを生贄にし、別のペルソナの経験値に変えるシステム。生贄になるペルソナのレベルが高ければ高い程、得られる経験値が増える。生贄になるペルソナと、経験値を与えられる対象のペルソナが持つ「アルカナ」が同じだった場合は、得られる経験値にさらなるボーナスが追加される。4ダンジョン目の「フタバ・パレス」の最奥に潜入するルートを確保した後から使用が可能となる。

公開処刑

ネットワークを用いたペルソナ合体。「ギロチン」よりもランダム要素が強く、どんなペルソナが生まれるのかは決してわからない仕様となっている。その他にも、「万能ハイブースタ」や「魔導の才能」、「ソウルチェイン」といった、公開処刑を通してでしか得られないスキルもいくつか存在している。使用が可能になるのは、ゲーム内の暦にて「9月19日」からのこと。1日1回だけ利用可能。なお、召喚するペルソナを確定するまでならば、選び直しは何度でも可能。

チャレンジバトル(『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(P5R)のみ)

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(P5R)で追加された要素。ストーリー本編とは関わりのない、やりこみバトル要素である。難易度の高いバトルを行う事ができる。なお「トライアル」以外のモードで遊ぶには、ダウンロードコンテンツで購入する必要がある。

イゴールの来歴・活躍

『女神異聞録ペルソナ』・『ペルソナ2』

『女神異聞録ペルソナ』の時のイゴール。主人公達にペルソナを授けたフィレモンの従者として、ペルソナ使いの手助けをする役割を持っていた。

意識と無意識の狭間に住まう存在だという男・フィレモンによって生み出されたイゴール。イゴールはフィレモンに命じられ、彼からペルソナ能力を与えられた「ペルソナ使い」達の手助けをする事になる。この「ペルソナ」とは、「困難に立ち向かうための人格の鎧」であり、『女神異聞録ペルソナ』および『ペルソナ2』の世界線ではフィレモンが「ペルソナ使い(ペルソナを使役する者)」としての才覚を持つと認めた者にのみ与えられる力であった。ペルソナ使いに覚醒した各作品の主人公達は、同じくペルソナ使いに覚醒した仲間達と共に、その能力を使って自分が暮らす街を襲う異変や自らの過去が生み出した因縁に立ち向かっていく事になる。イゴールは、度々自分が住まうベルベットルームにやってくる彼等に、新たなペルソナを授け、彼等の活動を支援していく。
だが、そうして、街の為、過去と向き合う為、奮闘を続けていくペルソナ使い達の姿を見ていく内に、ただ主の命に従うだけの被造物であった筈のイゴールに「自己」が目覚め始めていく。ペルソナ使い、ひいては人間の「心」が生み出す可能性に興味を惹かれた彼は、自らの意思でフィレモンのもとを離れる事を決意。そうして、フィレモンの意思に関係なく、己の意思でベルベットルームを開設し、時折部屋に現れるペルソナ使い達を「客人」として出迎え、彼等の手伝いを行っていくようになる。

『ペルソナ3』・『ペルソナ4』

『ペルソナ3』の物語冒頭で、主人公の「夢」を通じて現れたイゴール。自身が作り上げた造魔(画面右の女性)を従えている。

フィレモンの従者でなくなったイゴール。以降は、ベルベットルームを自分の力のみで続けていく事になる。その為の手伝いを必要としてか、『ペルソナ3』以降の作品では自らの力を用いて製作したベルベットルームの住人(造魔)達と共に活動を行っていく。住人達は各作品毎に異なる者が登場するが、彼等の話曰く、全員が姉弟関係にあるらしい。そんな造魔姉弟の手を借りながら、イゴールは『ペルソナ3』、『ペルソナ4』の主人公の手助けを行う。『ペルソナ3』では、作品のラスボスであるニュクスの圧倒的な力を前に主人公が負けそうになったところに現れ、主人公が今まで人々と築いてきた絆を「宇宙(ユニバース)」という大きな力に変え、主人公にそれを授けるという手助けも行った。『ペルソナ4』では、物語終盤、真の黒幕に辿り着こうとしている主人公に「見晴らしの珠」というアイテムを授ける。これにより、主人公が黒幕との戦闘中に、全く攻撃を意に介さない黒幕の真の姿を見破る事に成功し、黒幕に攻撃をぶつけられるようになる。そのようにして主人公達ペルソナ使いの手助けを行いながら、彼等の奮闘する姿を見る事を楽しみにベルベットルームの主としての日々を過ごしていく。

『ペルソナ5』

『ペルソナ5』のイゴール。これまでの作品達と違い、主人公に対する態度がどこか傲慢なものになっている。

『ペルソナ3』、『ペルソナ4』とペルソナ使いの手助けをしてきたイゴール。『ペルソナ5』においても、その役割をまっとうしようとしていたものの、そこへ邪魔が入る。その邪魔というのが、統制神ヤルダバオトだった。自らを「神」だと言う彼は、元々は世間の人々の願いを叶える「聖杯」という存在だったのだが、人々の願いが「誰かに全てを任せて、自分は特に何もせず何も考えず生きていきたい」という怠惰な願いばかりになり、人間に失望してしまう。そこで彼は自らを、人間を管理する「統制神」という存在に変貌。そして人間の自我を奪い、現実世界をシャドウが蔓延る、『ペルソナ5』のサブダンジョン・メメントスのような場所にしようと目論んでいた。だがそれには、己と反対に「人間の『心』が生み出す可能性」を信頼しているイゴールが邪魔だった。
そこでヤルダバオトは、イゴールにあるゲームを持ちかける。それぞれが選んだ人間達を使って戦わせ、世間の人々の意見を見極めようと提案したのだ。2人はお互いに人間を選び、ゲームを開始しようとする。この際、イゴール側が選んだ人物こそが、『ペルソナ5』の主人公だった。だがヤルダバオトの方は、ただゲームの流れを見ているつもりは毛頭なく、イゴールを彼の手伝い役であった造魔・ラヴェンツァと共に封印してしまう。
ヤルダバオトはイゴールに成り代わり、主人公に接触。イゴールのフリをして、主人公達ペルソナ使いの手助けを行いながら、ゲームがさり気なく自分に有利になるように進めようとする。だが物語終盤、自分が選んだ人間が主人公に打ち負かされた事をきっかけにボロを出したヤルダバオトは、ついに主人公にその正体を見破られてしまう。結果、封印されていたイゴールとラヴェンツァは無事に目を覚ます。そうしてヤルダバオトを倒す事を決めた主人公とその仲間達の手助けを行う事になる。
また『ペルソナ5』は、これまでの作品とは異なり、本編終了後も主人公とイゴール達の関係は続いていく。歪んだ欲望を持つ「悪人」を「改心」していく「怪盗団(ペルソナ使いの集団)」の話であった本作は、本編後日談となる作品『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(P5S)が存在し、本編後も怪盗団として活動している主人公達の姿を目にする事ができる。イゴールは不在という設定になっているが、ベルベットルームも登場しており、イゴールの代わりにラヴェンツァが主人公達の手助けをしてくれる。

イゴールの関連人物・キャラクター

各作品の主人公達

P1主人公/ピアスの少年

本作『女神異聞録ペルソナ』(P1)の主人公。『女神異聞録ペルソナ』内でのデフォルトネームは存在していないが、後に発売された次作『ペルソナ2 罰』にて「ピアスの少年」という通称が与えられた。以降は「ピアスの少年」としてファンからは呼ばれるようになる。
ごく普通のなんの特徴もない男子高校生。個性豊かなメンバーが揃う『女神異聞録ペルソナ』の中でも、1番に特徴のないキャラクターとなっている。しかしメンバー達からはグループのリーダーとして慕われてでもいるのか、何か大切な選択をしなければならない時は、必ず意見を求められる立場にある。イゴールとは物語の舞台「御影町(みかげちょう)」に悪魔が出現するという異変が起こった際に、ペルソナ使いとして事件解決をする為に手がかりを求めて町中を奔走していたところ、たまたま見つけたベルベットルームにて出会う。以降、イゴールの手助けを借りながらペルソナ使いとして活動していく事になる。

P2主人公/周防達哉(すおう たつや)

2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、1枚目のディスク『ペルソナ2 罪』の主役を務める少年。2枚目のディスク『ペルソナ2 罰』でもキーキャラクターとして登場する。『ペルソナ』シリーズにおける主人公にしては珍しく、ゲーム内でのデフォルト名が存在しているキャラクター(なお、名前を自由に変更可となっている)。
『ペルソナ2』の舞台「珠閒瑠市(すまるし)」にある「七姉妹学園」の3年生。文武両道な上にルックスも良い為、女子生徒からの人気は高い。クールな性格で、過去に尊敬していた父が冤罪を着せられた事で失望した事をきっかけに、家族やとの馴れ合いを嫌い1人で居る事を好んでいる。だが本当は非常に仲間想いな心優しい少年であったりする。
何故か巷で噂の願いを叶えてくれる怪人「ジョーカー」様に恨まれており、その原因を探る為にジョーカーから「復讐」として仕向けられる悪魔やペルソナ使い達と戦っていく事になる。その最中に、珠閒瑠市にあったベルベットルームにたまたま足を踏み入れた事をきっかけに、イゴールと出会う。以降、ペルソナ使いとしてイゴールの手助けを借りながら、ジョーカーの復讐に立ち向かっていくようになる。

P2罰主人公/天野舞耶(あまの まや)

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高巻杏(たかまき あん)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。P5主人公が通う「私立秀尽学園高校」に通う高校2年生。アメリカ系クォーター。学業の傍ら、読者モデルもしている。「悪人」な大人によって親友が傷つけられた事をきっかけに、ペルソナ使いに覚醒。その後、同時期にペルソナ使いとなったP5主人公達と共に「心の怪盗団」を結成し、ペルソナ使いの力を使い、悪人の「改心」を行っていくようになる。怪盗団内でのコードネームは「パンサー」。

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聖杯/ヤルダバオト(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ

聖杯/ヤルダバオト(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ

聖杯/ヤルダバオトとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目に登場するキャラクターである。本作の一連の事件の黒幕・元凶として、ボスキャラクターを務めている。元は大衆の願いを叶える為に存在していた「聖杯」であったが、大衆が「誰かに全てを任せて、自分は特に何もせず何も考えず生きていきたい」という怠惰な願いを抱くようになった事で歪んでしまい、統制の神・ヤルダバオトになってしまった。人間を管理する存在となり、現実世界をサブダンジョン・メメントスのような世界にする事を目論む。

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ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ

ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜(Pts)のネタバレ解説・考察まとめ

『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』とはPS2用ゲームソフト『ペルソナ3』を原案として制作されたテレビアニメ。2008年1月から6月まで放送。『ペルソナ3』から10年後のパラレルワールドを描く。不可解な事件が多発する綾凪市に、主人公が10年振りに帰ってきたところから始まる。久しぶりの再会だったが冷たくあしらう兄、諒に困惑しながらも弟の洵と3人だけの家族の絆を慈しむ慎。しかし、綾凪市で起きている事件がそんな兄弟の絆を揺すぶる。不思議な力、ペルソナに目覚めた慎はその事件の真っ只中へ巻き込まれていく。

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マリー(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マリー(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ

マリーとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目のリメイク作品『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(P4G)に登場するキャラクターである。ペルソナ使いである主人公の活動の手助けをする、不思議な青い部屋・ベルベットルームの住人見習いの少女。しかし実際のところは、たまたまベルベットルームに辿り着いただけの少女であり、正体は不明。部屋に辿り着く以前の記憶は全て失っている。自分が何者であるかを思い出す為、P4主人公やその仲間達と交流を図っていくようになる。

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伊織順平(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

伊織順平(ペルソナ3)の徹底解説・考察まとめ

伊織順平(いおり じゅんぺい)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場するキャラクターである。私立月光館学園高等部の2年生。同校に通うP3主人公とはクラスメイトの関係にあたる。シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部(S.E.E.S.)」の1人。ノリの軽いお調子者で、特別課外活動部(S.E.E.S.)のムードメーカーを務める。

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