芳澤かすみ(ペルソナ5)の徹底解説・考察まとめ
芳澤かすみ(よしざわ かすみ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目、そのリメイク版の『ペルソナ5 ザ・ロワイル』(P5R)にて追加されたキャラクターである。物語序盤、P5主人公と共に都内の高校「秀尽学園(しゅうじんがくえん)」に転入してくる。美しい容姿と新体操選手としての優秀な成績がある事から、人々に将来を期待されている。物語後半、ペルソナ使いに覚醒してからは心の怪盗団の協力者となる。「3学期中」に起こる騒動の際は、心の怪盗団と共に黒幕の目論見を止めに向かう。
芳澤かすみの概要
芳澤かすみ(よしざわ かすみ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の5作目、そのリメイク版である『ペルソナ5 ザ・ロワイヤル』(P5R)にて追加されたキャラクターである。同作において追加された要素「3学期」中に起こる事件の黒幕に深く関わる人物となっている。
『P5R』の物語序盤、本作の主役であるP5主人公が、彼の通う事になる高校「秀尽学園(しゅうじんがくえん)」へ転入してからしばらくした後に、彼女も学園へ転入してくる。容姿端麗な見た目と、新体操選手として優秀な成績をいくつも収めている実績から、学園側からは将来を期待されている様子。なお、P5主人公とは学年が異なっており、P5主人公の方が2年生、かすみの方が1年生となっている。その為、作中では先輩後輩として接する事が多い。また、物語の途中で、P5主人公とその仲間達「心の怪盗団」が持つ「ペルソナ」能力にかすみも覚醒する事となる。この「ペルソナ」とは、『ペルソナ』シリーズに共通して出てくる能力・存在の名前である。心の底に潜む「もう1人の自分」が実体化したものであり、「困難に立ち向かうための人格の鎧」として主人公達と共に、ダンジョン内をうろつく敵やその奥で待ち受けるボスキャラクター達と戦ってくれる存在となっている。『ペルソナ5』および『P5R』においては、現実世界の人々の「認知」から生まれた精神世界「認知世界」を通して、「悪人」の改心を行っていくP5主人公達の活動に重要な能力として使用されている。しかしかすみの場合は、能力に覚醒後も新体操に集中したいとう理由で、「心の怪盗団」としての仲間入りはせず、あくまでも協力者という立ち位置でP5主人公達と接していく。彼女が本格的にP5主人公達と共に戦う姿を見れるのは、3学期中に起こった事件の際となっている。
またこの3学期中の騒動を通して、かすみが本当は「芳澤すみれ」という名の少女である事も発覚する。この芳澤すみれとは、芳澤かすみの双子の妹である。つまり、彼女は物語の途中まで、自らの姉である芳澤かすみのフリをしていたという事だ。しかしそれは演技というものではなく、彼女の「認知」が3学期事件の黒幕・丸喜拓人(まるき たくと)/アザトースによって歪められた結果のものであった為、自分の正体を思い出すまでは、すみれは本当に自分の事を「芳澤かすみ」だと思いこんでいたのである。本物のかすみは、車に轢かれそうになったすみれを身を挺して守って亡くなっている。姉が自分のせいで亡くなったと思い込んだすみれは、その罪悪感から生きる事の意味を失う。さらに「自分じゃなく彼女が生きていればよかったのに」という願いを強く持つようになり、それを彼女のカウンセリングを行っていた丸喜拓人に知られる。丸喜拓人は苦しむ彼女を助ける為、彼が所持するペルソナ・アザトースの能力を使い、彼女に自分が「姉である」という曲解した認知を植え付ける。これにより、すみれは自分の事を「かすみ」だと思い込むようになる。以降、芳澤かすみとして生きていくようになってしまう。
芳澤かすみのプロフィール・人物像
誕生日:3月25日
正座:おひつじ座
学年:高校1年生
身長:非公開
体重:非公開
血液型:非公開
家族構成:父、妹(本当は姉(故人))
アルカナ・コミュ:信念
CV:雨宮天
P5主人公と同じ時期に都内にある高校「秀尽学園」に転入してきた、女子生徒。後にペルソナ使いとしての力に目覚め、自身と同じくペルソナ使いであり、その力を使って「悪人」の改心を行っているP5主人公達「心の怪盗団」の協力者となる。物語後半では彼らと共に戦うようにもなる。その際に、「心の怪盗団」内で使用された芳澤かすみのコードネームは「ヴァイオレット(VIOLET)」である。
容姿端麗な美少女という設定通り、可憐な顔立ちの少女となっている。中学時代に新体操選手として優秀な成績を収めていたという事で、生徒達の成績面を強く気にしている秀尽学園の学園長や、その他教師から将来を渇望さている模様。前向きで明るく、物怖じのしない性格をしており、傷害事件の濡れ衣を着せられた事で周囲から敬遠されていたP5主人公に対しても、怖がる様などは見せずに普通の態度で接している。
また新体操というスポーツ選手故か、細い見た目からは考えられない程に食欲が旺盛な少女でもある。それを示すように作中では、学校昼休み時に男子高校生であるP5主人公の弁当の倍以上の大きさの弁当を食べるかすみの姿が描かれている他、P5主人公と一緒にレストランに出かけた際も彼以上の量をたいらげ、それでもまだお腹が空いているという、彼女の描写が行われている。
しかし、上記の性格はあくまでも「芳澤かすみ」のものであり、芳澤すみれとしての彼女の方は内気で大人しい雰囲気のキャラクターとなっている。姉の事故の事もあり、それ故暗い性格になってしまっている様子。またかすみの方は料理ができないが、すみれの方は料理ができるといった違いがある事も作中で語られている。新体操も姉の方が秀でた成績を出していたとのことである。
芳澤かすみの能力
芳澤かすみ(芳澤すみれ)
ペルソナ能力覚醒後は「心の怪盗団」の協力者という立ち位置になる芳澤かすみだが、『ペルソナ5 ザ・ロワイヤル』(P5R)にて追加された「3学期」中、P5主人公との仲違いがきっかけで、彼女と戦闘を行う瞬間がある。自らが「芳澤かすみ」ではなく、「芳澤すみれ」であった事を思い出した彼女は、これからすみれとして生きていかねばならないという現実に耐えられず、自分の認知を曲げた人物であり、「3学期」に起こる事件の黒幕・丸喜拓人/アザトースの味方になってしまう。丸喜拓人/アザトースは、自分達の能力を使い、世界の人々の認知を曲げ、人々が幸せになれる世界を創ろうとしていた。だがP5主人公サイドはそれは間違っていると丸喜拓人/アザトースの思想を否定し、彼と敵対。すみれは、自分の望む現実を作ってくれる可能性のある丸喜拓人/アザトースの味方についてしまうのである。
なおこの戦闘は、芳澤かすみ vs P5主人公という1対1の戦闘になっている。その為、仲間の力を借りる事は不可能。すみれが使用してくる技は、P5主人公達と共に活躍する際に使用する技と、ほとんど同じものである。戦闘場所は、丸喜拓人/アザトースが主となっているダンジョン・マルキパレス。
目眩まし
マルキパレスでの芳澤かすみ戦にて使用される技。
敵1体に状態異常「目眩」を付与する事できる。
剣の舞
マルキパレスでの芳澤かすみ戦にて使用される技。
敵1体にクリティカルの発生率が高い、祝福属性の超特大ダメージを与える。
ブレイブステップ
マルキパレスでの芳澤かすみ戦にて使用される補助系スキル。
3ターンの間だけ、味方全体のクリティカル発生率を上げる。
チャージ
マルキパレスでの芳澤かすみ戦にて使用される技。
物理攻撃の威力を1度だけ2.5倍にする事ができる。
サンドリヨン
芳澤かすみの初期ペルソナ。アルカナは「信念」である。
元ネタは童話『シンデレラ』。「サンドリヨン」という名前は、フランス語でのシンデレラの名前が由来する。フランス版のシンデレラには『Cendrillon ou La Petite pantoufle de verre』という題が与えられており、「Cendrillon」の部分が「サンドリヨン」の綴となっている。題を日本語に訳すと「サンドリヨンまたは小さいガラスの靴」という意味になる。世界各地に広まっている『シンデレラ』の核になったとされるグリム童話版にはなかった、ガラスの靴とカボチャの馬車という要素を付け加えたのが、このフランス版だとされている。制作者はフランスの文学者のシャルル・ペロー。
ペルソナ・サンドリヨンとしては、祝福属性のスキルを多く持つペルソナとなっている。弱点耐性に関しても、祝福属性の攻撃は無効化できる仕様となっている。逆に祝福属性と対になる呪怨属性が、弱点として存在する。
真夜中のベール
サンドリヨンが初期から所持している特性。
かすみを編成メンバーにいれておいた時に限り、味方が「ダウン(気絶)」を取られる攻撃をされた際に、ダウンしなくて済む場合がある。
アドバイス
サンドリヨンが初期から持っている補助系スキル。
自動的に発生するタイプのスキルであり、敵にクリティカルを与える確率を2倍にする事ができる。
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目次 - Contents
- 芳澤かすみの概要
- 芳澤かすみのプロフィール・人物像
- 芳澤かすみの能力
- 芳澤かすみ(芳澤すみれ)
- 目眩まし
- 剣の舞
- ブレイブステップ
- チャージ
- サンドリヨン
- 真夜中のベール
- アドバイス
- 空間殺法
- コウガオン
- 剣の舞
- マハコウガオン
- ディアラハン
- 祝福ハイブースタ
- アリ・ダンス
- ブレイブステップ
- サンドリヨン(マルキパレス)
- マハコウガオン
- 空間殺法
- 剣の舞
- ヒートライザ
- アギダイン
- 淀んだ吐息
- デスサイズカット
- ヴァナディース
- 極・呪怨見切り
- エラ
- 夜明けのベール
- マスカレイド
- 芳澤かすみの来歴・活躍
- 双子の姉妹の妹として生まれた、芳澤かすみこと「芳澤すみれ」
- 秀尽学園への転入とP5主人公との出会い
- スランプ解決の方法をP5主人公と共に模索するかすみ
- ペルソナ能力の覚醒
- 思い出してしまった「芳澤かすみ」に纏わる真実
- ペルソナ使いとしての真の覚醒
- 新体操選手「芳澤すみれ」との向き合い
- 丸喜拓人との戦い
- P5主人公との別れ
- 芳澤かすみの関連人物・キャラクター
- 心の怪盗団
- P5主人公/ジョーカー
- 坂本竜司(さかもと りゅうじ)
- 高巻杏(たかまき あん)
- モルガナ
- 喜多川祐介(きたがわ ゆうすけ)
- 新島真(にじいま まこと)
- 佐倉双葉(さくら ふたば)
- 奥村春(おくむら はる)
- その他
- 明智吾郎(あけち ごろう)
- 丸喜拓人(まるき たくと)/アザトース
- 平口コーチ(ひらぐちこーち)
- 芳澤かすみの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「弱い『すみれ』でいるのは…もうお終いっ!」
- 「辛い事実から逃げて、何かに縋って…私だってそうです。けど、そこで得た痛みも、そこから前に進もうって気持ちも、全部私の大切なものなんです!それを奪われるのは、絶対に嫌なんです!」
- 「でも、もう逃げません。自分の足で立ちます。自分の想いも…かすみの想いも。全てを背負って、歩いていきたいから。」
- 芳澤かすみの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 芳澤かすみの名前の元ネタは江戸時代に活躍した歌舞伎役者「芳澤あやめ」説
- 芳澤かすみのコープ「信念(LA FOI)」は『ペルソナ』シリーズで初めて使用されたアルカナ
- 芳澤かすみの新体操を見てくれている平口コーチの元ネタは新体操選手「平口美鶴」説