番長/P4主人公(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ
P4主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目の主人公である。ゲーム内での決まった名前はないが、PS2版説明書の「名前入力」の説明欄には「月森孝介(つきもり こうすけ)」という名が記載されている。コミカライズ版は「瀬多総司(せた そうじ)」、アニメ版は「鳴上悠(なるかみ ゆう)」という名が与えられている。愛称は「番長」。様々なペルソナを使いこなしながら、「自称特別捜査隊」のリーダーとして、八十稲羽市で起きる連続殺人事件の事件の真相を探る。
P4主人公の概要
P4主人公とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目の主人公である。ゲーム内においての彼の名前はプレイヤーが決める為、ゲーム内での決まった名前は存在しない。ただしファンからは「無印」と呼ばれることの多いPS2版『ペルソナ4』の説明書では、「名前入力」の説明欄にて「月森孝介(つきもり こうすけ)」という名が記載されている。その為、ゲームをプレイした者は「月森孝介」の名を使用する者が多い模様。だが実は、この名はアトラスの別作品『超執刀カドゥケウス』の主人公の名前を使いまわしただけのものだったりする。なお後に発売されたコミカライズ版では「瀬多総司(せた そうじ)」、同じく後に放送されたアニメ版では「鳴上悠(なるかみ ゆう)」という名が、それぞれの主人公に与えられている。舞台『VISUALIVE『ペルソナ4』the EVOLUTION』のP4主人公には、11公演全てで別の名前が使用された。これらは全てファンから役名を募り、その中から決めた名前となっている。
また『ペルソナ4』の後日談を描いたゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』のP4主人公には、アニメ版の名前「鳴上悠」が使用されている。舞台版『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』、『P4U2 ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』でもその設定は受け継がれ、舞台版の主人公名も「鳴上悠」となっている。
共通の愛称は「番長」。これは、最初はファン間から生まれた愛称であったが、『ペルソナ4』の後日談を描いたゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』にて、「鋼のシスコン番長」というキャッチフレーズがP4主人公に使用された事から、公式公認の愛称となった。ファン間で「番長」と呼ばれるに至った理由は、「選択肢に漢らしいものが多いから」「文化祭イベントの際に、スケ番の格好をしたから」「初期ペルソナが「番長」みたいだから」など、様々な説が存在している模様。
『ペルソナ4』の物語は、P4主人公の両親が海外へ1年間の赴任をする事になった為に、八十稲羽市に住む親戚「堂島家」にて暮らすことになったところから始まる。八十稲羽市は寂れた田舎町であったが、P4主人公が町にやってきたその年(作中では2011年と表記されている)、連続殺人事件が起こった事で世間の注目を浴びる事になる。また八十稲羽市内では、「雨の日の0時に1人で消えたテレビを見つめると『自分の運命の人』が見える」という不思議なテレビ番組「マヨナカテレビ」の噂も広まっていた。しかしそれらは実は全て繋がった事象であり、「マヨナカテレビ」に映った人物は次の連続殺人事件の被害者となってしまう、という事実が隠されていた。そのことを「マヨナカテレビ」の噂を実行した結果、テレビの中に入る能力を手にしたP4主人公は知ることになる。テレビの中の世界でペルソナ使いとしての力を覚醒させたP4主人公は、自分と同じくペルソナ使いに目覚めた仲間達と「自称特別捜査隊」を組み、連続殺人事件の解決に乗り出すことを決めるのだった。
P4主人公のプロフィール・人物像
性別:男
学年:高校2年生
学校:八十神高等学校
愛称:番長
CV:浪川大輔
海外版吹き替え:Johnny Yong Bosch
演者:馬場徹(舞台版『VISUALIVE『ペルソナ4』the EVOLUTION』)、南圭介(舞台『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』、『P4U2 ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』)
プレイヤー操作で動くキャラの為に決まった性格は存在しない。ただし、作中で表示される主人公の言動に関する選択肢にはコミカルな発言やジョーク選択肢らしきものが多く取り入れられており、「親しみやすい性格の男子高校生」像で制作されていることがわかるものとなっている。また『ペルソナ4』のシステムの1つに「絆を力とする」といったものがあり、特捜隊の仲間やその他周囲の人々と絆を深めることでペルソナのステータスに大きな影響を及ぼす仕組みになっている。P4主人公と人々との関わりが非常に重要となっている為、人々からとっつきやすいキャラ像で制作がされたものだと思われる。なお、この人々との間に生まれる「絆」は、作中では「コミュニティ」と呼ばれており、『ペルソナ3』以降のペルソナシリーズに追加されたシステムとなっている。
身長、体重、誕生日は全て非公開。「高校2年生」という学年のみが、明確に公開されている人物詳細となっている。しかし『ペルソナ4』の舞台が「2011年」であるということが作中でハッキリと明記されている為、そこから逆算するに1994年、または1995年がP4主人公の生まれ年であると推測できる。身長に関しても175cmある特捜隊のメンバー「花村陽介」より大きく、179cmある叔父の「堂島遼太郎」よりは小さく描かれている為、ファンの間では176~178cmぐらいだと推測がされている。
それなりに整った顔立ちをしていることから、メディアミックスではイケメンとよく評される。さらに作中では仲間や周囲の人々と結んだ絆の結果、異性の相手とは恋人関係に至る事が可能となっており、『ペルソナ4』では最大6人、後に発売されたVita版 リメイク『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では7人と付き合える。このことがまた、P4主人公を「イケメン」と呼ぶ理由の1つとなっている。
ただし、それぞれの異性と付き合うにはそれなりの「人間パラメータ」が必要となってくる。「人間パラメータ」は、戦闘時のステータスとはまた違うP4主人公自身の「人としての魅力」をステータス化したものであり、日々の言動によって磨き上げられるようになっている。「コミュニティ」と同じく『ペルソナ3』以降に追加されたシステムの1つでもある。シリーズ毎にステータスの内容には差がつけられており、P4主人公の「人間パラメータ」は「勇気」、「根気」、「寛容さ」、「伝達力」、「知識」の5つとなっている。
P4主人公の能力:ワイルド
『ペルソナ3』以降の『ペルソナ』シリーズの主人公には、必ず「複数のペルソナ」をつける能力が備わっている。この能力のことを『ペルソナ』シリーズ内では「ワイルド」と呼んでいる。無論、P4主人公も例にもれずこの能力を保持している。
ワイルドである彼らは、最大で12までペルソナの所持をする事ができる。この所持枠数は、初期の頃は数少なく、レベルによって徐々に増えていくシステムが取られている。なお『ペルソナ4』は周回引き継ぎプレイが可能なゲームの為、1周目で全ての枠を開放すれば、2周目以降は12の枠数を保ったままプレイを続ける事が可能となっている。
使えるペルソナは、その時の主人公自身のレベルまでのものだけ。主人公がLv.5であるなら、使える・作れるペルソナもLv.5まで、といった形である。
使用できるペルソナ自体の能力に関する条件は存在しない。どのようなアルカナ属性・攻撃技・回復技等を持つペルソナでも使用は可能。枠が埋まり新しいペルソナが持てなくなった場合は、ペルソナに関する様々な事を行える青い部屋「ベルベットルーム」にて、新しいペルソナ作成の素材にすることで所持枠を空ける事ができる。一度手に入れたペルソナはベルベットルームの「ペルソナ全書」に登録が行われる為、素材として使ってしまっても「ペルソナ全書」を通して再度召喚する事ができるようになっている。
また「ベルベットルーム」も『ペルソナ3』以降は、主人公のみに見える部屋となっている。見ようによっては、これも主人公だけの能力といえる。
P4主人公のペルソナ能力
イザナギ
『ペルソナ』シリーズの主人公達には、「ワイルド」の能力で手にするペルソナとは別に、ペルソナ使いとして覚醒した際に手にする「主人公自身のペルソナ」というものが存在する。それらは各作品の雰囲気・題材にあわせて名前や外見が作成されている。
「イザナギ」はP4主人公が一番最初に手に入れる初期ペルソナ。
対応アルカナは「愚者」。モデルは日本神話にて多くの神々を生み出した神「伊邪那岐命」。その名を意識してかイザナギが手にしている刀は、伊邪那岐命が「国産み」を行う際に使用したとされる刀「天沼矛(アマノヌボコ)」をモデルとしたデザインのものとなっている模様。
また長ランに襷掛けをしたような衣装に白の長いハチマキをなびかせるといった、古風な「番長」スタイルを感じさせる見た目のペルソナとなっており、この見た目がP4主人公の愛称である「番長」を生み出す一要因ともなっていたりする。
電撃耐性の闇無効持ちだが、疾風属性が弱点でもある。この「疾風」はP4主人公の相棒である陽介のペルソナ「ジライヤ」が持っている属性であったりする。またジライヤは疾風耐性持ちの電撃属性が弱点といった、P4主人公とは反対のステータス設定となっており、相棒同士ステータスが対になるように作られている事がわかるものとなっている。
ジオ
電撃属性の攻撃技。
イザナギが初期から持っている技。
必要SP(スキルポイント)は4。敵1体に小ダメージを与えることができる。
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では、ペルソナに技を覚えさせる為に使用する「スキルカード」の1枚として、イザナギから抽出する事が可能な技となっている。
スラッシュ
物理属性の攻撃技。
イザナギが初期から持っている技。
HP(ヒットポイント)を5%消費することで使える。敵1体に小ダメージを与えることができる。
ラクカジャ
補助系スキル。
イザナギが初期から持っている技。
必要SPは12。3ターンの間、味方1体の防御力を上げることができる。
ラクンダ
イザナギがレベルが3になった時に習得が可能なスキル。
必要SPは12。3ターンの間、敵1体の防御力を低下させることができる。
タルカジャ
イザナギがレベルが5になった時に習得が可能なスキル。
必要SPは12。3ターンの間、味方1体の攻撃力を上げることができる。
伊邪那岐大神
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目次 - Contents
- P4主人公の概要
- P4主人公のプロフィール・人物像
- P4主人公の能力:ワイルド
- P4主人公のペルソナ能力
- イザナギ
- ジオ
- スラッシュ
- ラクカジャ
- ラクンダ
- タルカジャ
- 伊邪那岐大神
- メギドラオン
- 勝利の雄たけび
- 大天使の加護
- コンセントレイト
- アギダイン
- ブフダイン
- ジオダイン
- ガルダイン
- 火炎ハイブースタ
- 氷結ハイブースタ
- 電撃ハイブースタ
- 疾風ハイブースタ
- P4主人公の来歴・活躍
- 2011年4月、家庭の事情で八十稲羽市にやってきたP4主人公
- ペルソナ使いへの覚醒と「自称特別捜査隊」の結成
- 増える特捜隊の仲間達、進展が起きる10月、11月。
- 菜々子の救出、判明する事件の「真犯人」
- 別れの3月、明かされた本当の「黒幕」
- 後日談:『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』追加エピソード
- P4主人公の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「そっとしておこう」
- 「落ち着け」
- 「誰が落ち武者だ」