桐島英理子(女神異聞録ペルソナ・P1)の徹底解説・考察まとめ
エリー/桐島英理子(きりしま えりこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場するキャラクターである。本作の舞台「御影町」にある「聖エルミン学園」に通う女子高生。P1主人公/ピアスの少年とはクラスメイトの関係にあたる。帰国子女で、英語交じりの独特な喋り方をするオカルト好きな女子。物語展開が2パターン存在する『女神異聞録ペルソナ』において、どちらの物語にも参加可能な選択メンバーであり、P1主人公達と共に御影町で起きる異変について探っていく事となる。
エリー/桐島英理子の概要
エリー/桐島英理子(きりしま えりこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の1作目に登場する女性キャラクターである。「セベク編」、「雪の女王編」と呼ばれる物語展開が2パターン存在する『女神異聞録ペルソナ』において、どちらの物語展開にも参加することが可能な選択キャラクターとなっている。
『女神異聞録ペルソナ』の舞台「御影町」にある学校「聖エルミン学園」に通う高校生。P1主人公とはクラスメイトの関係にあたる。帰国子女で、英語交じりの独特な喋り方をする。友人達の名前も英語で発音しているらしく、テキスト内ではアルファベット表示にされている(プレイヤーが名前を決める仕様となっている主人公は除く)。しかしだからといって日本語が下手なわけではなく、流暢な発音で喋る他、「ですわ」等育ちの良さを感じられる喋り方をしていたりする。
だが実はその喋り方は、全て周囲との関係を維持する為に彼女がわざとしている作り物である。本当のエリーは、とても対人関係に敏感な少女で、周囲から向けられる自分に対する評価を恐れており、それ故「誰からも好かれる良い子」を演じていたのである。
「セベク編」では、そんな自分と向き合い、本当の自分の姿を周囲にさらけ出していくようになるエリーの変化・成長を見ることができる。
エリーがペルソナ使いに目覚めたきっかけは、彼女がP1主人公を含む友人らと共に行った儀式「ペルソナ様」にある。このペルソナ様は、エリー達が通う学校「聖エルミン学園」の生徒達の間で流行っている遊びだった。儀式を行うと超常現象が起こるといわれており、その話が本当か検証する為、エリー達はペルソナ様を試してみる事にする。すると儀式が終わったその直後、エリー達の前に白い服を着た少女が現れ、突然彼女達に雷撃を当ててくる。突然の事に避ける間もなかったエリー達は、雷に打たれて気絶してしまう。
意識を失ったエリー達は、そこで「フィレモン」と名乗る不思議な男と出会う夢を見る。フィレモンはエリー達にペルソナ使いの才覚がある事を認めると、彼女達にペルソナを授け、現実世界へ帰す。
目が覚めたエリーは保健室にいた。近くではP1主人公達友人らが寝ていた。彼らよりも先に目を覚ましたエリーは、ひとまず保健室を後にし、学校内をうろつく。すると突如、激しい地震が発生。地震は直ぐに収まったが、直後、今度は御影町内の至るところで悪魔が出現するという事件が起こる。
その頃、P1主人公達の方でもある異変が起きていた。エリーより後に目が覚めた彼らは、雷に撃たれた自分達の身体を検査する為、病院を訪れていた。その病院には、入学してからほとんど入院したきりになっていたクラスメイト、マキ/園村麻希(そのむら まき)がおり、P1主人公達は検査の時間になるのを待つ間、麻希の見舞いへ向かう事にする。やってきたP1主人公達を歓迎する麻希。しかしP1主人公達と話をしている内に、麻希の容態が急変してしまい、彼女はICU(集中治療室)へ運ばれていってしまう。麻希を心配したP1主人公達は、彼女の治療が終わるのを待つが、その間に例の地震に襲われる。地震が収まった直後、彼らの前に広がっていたのはICUの消失と霊安室の遺体がゾンビとして蘇るという光景だった。人を襲っているゾンビと戦闘を行ったP1主人公達は、その戦闘を通してペルソナ使いに覚醒。自分達の力を使い、御影町で起こっている異変を探っていく事を決める。
その後、異変の原因を探して御影町内を駆け回っていたP1主人公達と再会する事になったエリーは、そこで彼らと共に悪魔との戦闘を行う羽目になる(再会の仕方は「セベク編」、「雪の女王編」で異なる)。その戦闘を通してペルソナ使いに覚醒したエリーは、P1主人公達と共に行動をする事を決め、彼らと共に御影町で起こる異変について探っていく事になるのだった。
エリー/桐島英理子のプロフィール・人物像
性別:女
年齢:高校2年生
学校:聖エルミン学園
身長:164cm
体重:不明
誕生日:1979年9月21日
血液型:O型
星座:乙女座
CV:半場友恵(PS2版『女神異聞録ペルソナ』)、ゆかな(ドラマCD版『女神異聞録ペルソナ』)、池澤春菜(ドラマCD版『Persona』(PSP版 リメイク『Persona』のドラマCD))
P1主人公が通う高校「聖エルミン学園」の生徒であり、P1主人公のクラスメイト。帰国子女であり、英語と日本語が混じった独特な喋り方が特徴的な女子高生である。しかし特徴的な喋り方とは反対に、とても上品な雰囲気のある人物ともなっている。笑顔をたやす事もなく、どんな人相手にも笑顔を向ける穏やかな性格をしており、周囲のメンバーと比べると「大人」な印象を受ける人物である。成績も優秀なようで、友人内でもひときわ勉学に長け他者に厳しい面がある友人・なんじょうくん/南条圭(なんじょう けい)からの態度も、周囲と比べるとどこか柔らかめなものになっている。
しかし実は、それら全てはエリーが対人関係を良好に築く為に作り上げた「自分の姿」であり、その喋り方1つとっても全て作り物である事が作中にて明らかにされている。対人関係に敏感な面のある彼女が、他者から嫌われる事無く皆に好いてもらえる人間になる為に「良い子」を演じた結果が、今のエリーの姿であるという。
趣味は「オカルト研究」。悪魔にまつわる伝承や神話等に詳しい。そのせいか、敵である筈の悪魔を前にしても怯える事はなく、むしろ悪魔が実在していた事に喜び興奮するさまが作中では描かれている。
エリー/桐島英理子のペルソナ能力
ニケー
ルソナ使いの1人、エリー/桐島英理子の初期ペルソナ。『女神異聞録ペルソナ』では、『ペルソナ3』以降では主人公にのみ備えられた「複数のペルソナが使用できる」といった能力「ワイルド」が、P1主人公を含めたペルソナ使い全メンバーに備えられている。その為、初めてペルソナ能力を使った際に召喚するペルソナの事は「初期ペルソナ」と呼び、他のペルソナと分けて呼ぶ形が取られている。
アルカナは「JUDGEMENT(審判)」。モデルはギリシャ神話に登場する神「ニーケー」と古代ギリシャの彫像「サモトラケのニケ」である。ニーケーは勝利を司る女神とされており、サモトラケのニケは、そのニーケーの姿を彫像にしたもの。ルーヴル美術館が所蔵している。ローマ神話に登場する勝利の女神「ヴィクトリア」と同一視されてもいる。英語では「ナイキ」と呼び、「ニケ」は日本語での表記だったりする。
見た目は、サモトラケのニケの姿そのもの。頭部が存在しな本物のサモトラケのニケとは異なり、頭部がある事、その頭部の上では天使の輪が輝いているといった差異が存在する。
主に破魔属性、衝撃属性、氷属性の3つの属性の攻撃技を覚える他、回復や補助スキルも覚える。様々な属性のスキルを扱うペルソナとなっている。
弱点属性は、物理(銃や鞭などを使った通常攻撃)系攻撃。精霊属性に加え、物理属性(体当たりなどのスキル系の攻撃)の攻撃技は無効である。
召喚する際に必要なSPは4。
コウハ
破魔属性の攻撃技。
ニケーが初期から持っているスキル。
敵1に毎ターンダメージを与える事ができる。ダメージは、技を繰り出す時点でのHPにより変化する。ボスには無効。
ディア
回復系スキル。
ニケーのランクが2になった時に習得する。
味方1体のHPを小回復する事ができる。
ラクカジャ
補助系スキル。
ニケーのランクが3になった時に習得する。
味方全体の防御力を上げる事ができる。
剛の波
氷結属性の攻撃技。
ニケーのランクが5になった時に習得する。
敵複数体に中ダメージを与える事ができる。状態異常「凍結」を付与する事がある。
東衝破
衝撃属性の攻撃技。
ニケーのランクが6になった時に習得する。
敵複数体に中ダメージを与える事ができる。
エリー/桐島英理子の来歴・活躍
物語冒頭:儀式「ペルソナ様」をきっかけにペルソナ使いの力を手にしたエリー
「御影町」にある学校「聖エルミン学園」に通う女子高校生、エリー。対人関係に敏感な面があった彼女は、他者に嫌われないように皆に好かれる「いい子」を演じながら高校生活を送っていた。
帰国子女である自分の経験を活かし、人から注目されやすい英語交じりな独特な喋り方をしてみたり、どんな相手であっても絶対に笑顔を絶やさないようにしたりと、自分を偽りながら過ごしていたある日、彼女はP1主人公を含む友人らに誘われ、儀式「ペルソナ様」を行ってみる事になる。ペルソナ様は、聖エルミン学園の生徒達の間で流行っている遊びであり、儀式を行うと何かしらの超常現象が起こるといわれていた。その話が本当か検証してみよう、という事になったのである。
儀式は何事もなく終了。しかし儀式が終わった直後、エリー達の前に白い服を着た少女が現れる。驚愕するエリー達を前に、少女は彼女達に向けて雷撃を放ってくる。突然の事に避ける間もなかったエリー達は、雷に打たれ気を失い、その場に倒れてしまう。
意識を失ったエリー達は、「フィレモン」と名乗る不思議な男と出会う夢を見る。フィレモンはエリー達にペルソナ使いの才覚がある事を認めると、彼女達にペルソナを授け、現実世界へ帰す。
次にエリーが目を覚ました時、彼は保健室に居た。近くでは同じように雷に撃たれたP1主人公達が寝ていた。P1主人公達よりも先に目を覚ました彼女は、ひとまず保健室を後にする。すると、突如激しい地震が発生。地震は直ぐに収まったが、直後、今度は御影町内の至るところで悪魔が出現するという異変が起こり始めてしまう。突然の事に驚いたエリーだったが、元来のオカルト好きが高じてか、街で起きている異変が気になり学校の外へと繰り出す事にする。
街を探索するエリー。するとその最中、クラスメイト・マキ/園村麻希(そのむら まき)の母親と遭遇する。彼女は、異変を起こした犯人である男・神取鷹久(かんどり たかひさ)が支店長を勤める「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギー・コーポレーション(通称:セベク社)」の社員だった。彼女は神取が起こす異変を止めようとしていたのだが、それがバレ、追われる身となっていた。道中の悪魔にやられたのか、ボロボロの彼女をエリーは御影町内の神社「アヤラ神社」に匿い、助けを求めて御影町内の病院に駆け込む。そこには、霊安室から甦ったゾンビ達と戦うP1主人公達がいた。彼らと共にゾンビと戦う事になったエリーは、ゾンビとの戦闘を通してペルソナ使いに覚醒。同じようにペルソナ使いに覚醒したP1主人公達と共にペルソナを召喚し、ゾンビを撃退する。
その後、エリーはP1主人公達に麻希の母親の事を説明し、共に彼女の元へ戻る。ひとまず麻希の母親を休ませる為、エリー達は彼女を連れて、聖エルミン学園へ戻る事にする。
雪の女王編
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目次 - Contents
- エリー/桐島英理子の概要
- エリー/桐島英理子のプロフィール・人物像
- エリー/桐島英理子のペルソナ能力
- ニケー
- コウハ
- ディア
- ラクカジャ
- 剛の波
- 東衝破
- エリー/桐島英理子の来歴・活躍
- 物語冒頭:儀式「ペルソナ様」をきっかけにペルソナ使いの力を手にしたエリー
- 雪の女王編
- 突如凍りついてしまった聖エルミン学園
- 「雪の女王」が用意した4つの塔を攻略するエリー達
- 「雪の女王」との戦闘、冴子先生と「雪の女王」の過去
- 「夜の女王」との戦闘、正体不明の謎の人物達
- セベク編
- 再び街へ繰り出すエリー、地下鉄の駅でP1主人公達と再会する
- 異変の根源である神取鷹久のもとへ乗り込むエリーと仲間達
- 自分自身との向き合い、P1主人公に惹かれ始めていく心
- 神取との再会、元の御影町への帰還
- 園村麻希の母親との出会い、元の御影町への帰還
- 神取との最後の戦い
- 神取から明かされた衝撃の事実
- 麻希の「心」の救出
- 後日談:卒業式
- エリー/桐島英理子の関連人物・キャラクター
- P1主人公/ピアスの少年
- マキ/園村麻希(そのむら まき)
- マーク/稲葉正男(いなば まさお)
- なんじょうくん/南条圭(なんじょう けい)
- ゆきのさん/黛ゆきの(まゆずみ ゆきの)
- ブラウン/上杉秀彦(うえすぎ ひでひこ)
- アヤセ/綾瀬優香(あやせ ゆうか)
- エリー/桐島英理子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「そう… なんですの? そんなことがあったんですのね! 見られなくて残念でしたわ…」
- 「大切な人を守るため!ここにいるのは 心を許せる本当のMy friends…やっと得られた大切なものを失うわけにはいかないの!」
- 「でも わかったの 大切なのは 心を許せる友達 ここにいるみんなだって…」
- エリー/桐島英理子の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『ペルソナ2』にもエリーは登場している