ビッグゲーム 大統領と少年ハンター(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』とは、2014年のフィンランドのアクション冒険映画。ヤルマリ・ヘランダーが監督・脚本を務めた。アメリカ合衆国大統領を乗せた飛行機がテロリストによってフィンランドの森の中に墜落させられた。大統領は無事だったが、テロリストが孤立無援の大統領を狙う。そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、たった一人でシカ狩りをしていた13歳の少年だった。フィンランドの雄大な自然を背景に、テロリストに狙われたアメリカ大統領と少年ハンターの友情を描いたサバイバルアクション映画である。

吹替:原康義

テロの首謀者で、ハーバートと共に大統領を殺害しようと企てていた。しかし作戦が失敗し、ハーバートによって殺害される。

ハザル(演:マフメット・クルトゥルス)

吹替:遠藤大智

ハーバートと副大統領に雇われたテロリスト。ムーアの捕獲に失敗した際には、エアフォースワンの残骸に時限爆弾を仕掛け、ムーアを殺そうとした。

アンダーウッド陸軍大将(演:テッド・レヴィン)

吹替:金子由之

タピオ(演:ヨルマ・トンミラ)

画像中央がタピオ

吹替:辻親八

オスカリの父親。通過儀礼のために一人で狩りをする息子を心配し、事前に獲物を冷蔵庫に入れておいた。

ハマラ(演:リスト・サルミ)

吹替:浦山迅

CIA長官(演:フェリシティ・ハフマン)

吹替:品田美穂

ハーバート(演:ジム・ブロードベント)

吹替:樋浦勉

副大統領と共に大統領の殺害を企てていた。陰謀が失敗に終わったため、副大統領を殺し、滑って死んだように見せかけた。

『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

大統領と少年のハチャメチャ友情劇

オスカリ役のオンニ・トンミラの演技力は抜群で、今後個性派俳優として売れそうな逸材である。序盤から終盤にかけてオスカリは人間として、そしてハンターとして大きく成長するのだが、成長した後のオスカリの頼もしさといったらない。ニヒルな笑みを浮かべて大統領を導くその男気っぷりに脱帽するだろう。
大統領は良い意味でも悪い意味でも善良な人物で、オスカリともすぐに打ち解ける。2人の友情が育まれていく様は見ていて微笑ましい。単純な構図だが今までありそうでなかった組み合わせで、人間の変化という部分に焦点を当てることができており、90分という短い上映時間ながら濃密な内容となっている。

ハラハラして笑って最後にはほっこりできる映画

本作が大統領VSテロリストだが、イロモノ映画ではない。アクション映画ではあるがヒューマンドラマでもある。主に人間の成長という点で。大人と子供の友情というものは、やはりいつ見ても良いものである。特に今作のように子供の方が大人を引っ張っていく役割に回ると途端に微笑ましさが増すと言える。オスカリはハンターとしての勇敢さも兼ね備えており、よくぞ90分間でここまで成長したなと感動してしまうだろう。

オスカリとタピオは実際の親子

本作で親子役を演じたオルカリ役のオンニ・トンミラと、その父親であるタピオを演じたヨルマ・トンミラは実際の親子である。2人は、本作と同じくヤルマリ・ヘランダーが監督・脚本を務めた2010年のフィンランド映画『レア・エクスポーツ 〜囚われのサンタクロース〜』でも親子役で共演している。

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