終物語(物語シリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『終物語』とは、西尾維新による小説、およびそれを原作としたテレビアニメ作品である。小説は講談社から上中下の3巻が刊行され、テレビアニメは2015年の10月から12月まで放送された。今作は主人公・阿良々木暦の過去と幼なじみのについてのストーリーと、吸血鬼の少女・忍野忍の初代眷属にまつわるストーリーが描かれている。阿良々木と忍の複雑な人間関係に焦点を当てた物語となっており、そんな中でも言葉遊びや漫才じみた会話が織り込まれ笑えるところが魅力である。

CV:坂本真綾
元々はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレイドという名の伝説にして最強を吸血鬼であった。
しかし阿良々木と出会った春休みに力の大半を失い、人間と吸血鬼の間のような存在になり、幼女の姿となった。
体の変化とともに精神も幼くはなっているが、一人称は「わらわ」で話し方は老人口調である。眷属である阿良々木のことは「お前様」や「我が主人様」と呼ぶ。

伝説の吸血鬼であったことから、高飛車な態度だが実は繊細で、少し抜けているところもある。
ドーナツが大好物である。

神原駿河(かんばる するが)

CV:沢城みゆき
阿良々木の1つ下の後輩。戦場ヶ原とは中学から先輩後輩の仲で、戦場ヶ原を追いかけて同じ高校に入学した。
中学時代はバスケ部に所属していたが運動神経が抜群で、なんでもこなすことができる。通学時にはいつも走っている。
恋愛対象は女性で、BL好きの腐女子でもありかなり激しいものを好んで読んでいる。常に欲求不満であり、阿良々木に対してセクハラな発言をしている。
基本的には真面目で正義感が強いが、変態的な部分もあるためあまり目立っていない。

阿良々木暦のクラスメイト

羽川翼(はねかわ つばさ)

CV:堀江由衣
阿良々木のクラスメイトで委員長をしている。非常に頭がよく成績も優秀であり、物知りである。
感情の起伏がほぼなく常に冷静で誰にでも優しく、正しい行動を取ることができる。しかし自分の感情を切り離して物事を考えることができる能力を持っていることで、時には異常にも感じられる行動を取る。

猫の死体を埋めてあげたことで怪異・障り猫に憑かれ、羽川の長年蓄積されたストレスが怪異という形で表に顕現した。その状態は「ブラック羽川」と呼ばれている。
障り猫自体は低級の怪異だが、羽川の頭脳が加わることで最凶クラスに変貌した。最初は家庭環境に関するストレスが原因であったが、2回目は阿良々木への恋心からのストレスが原因であった。

戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)

CV:斎藤千和
阿良々木のクラスメイトであり、彼女でもある。
蟹の怪異に体重を奪われてしまっていたところを阿良々木に救われ、接点を持つ。
その後戦場ヶ原から告白し、付き合うことになった。
儚げな美貌を持っているが、中身は毒舌家であり阿良々木に対して厳しい発言をすることが多い。自他ともに認めるツンデレである。
成績は優秀で教科書の内容を全て記憶している。

怪異専門家

忍野メメ(おしの めめ)

CV:櫻井孝宏
怪異の専門家で、怪異を集めるために日本全国を放浪している。
阿良々木が吸血鬼と出会った頃から怪異関連で何かと協力や助言をしてくれていた。
怪異を退治するのではなく「バランサー」の立ち位置であると自認している。
伊豆湖などにはお人好しだと言われている。

臥煙伊豆湖(がえん いずこ)

CV:雪野五月
怪異専門家で、忍野メメや手折正弦の大学の先輩である。神原の母・臥煙遠江(がえん とおえ)の妹であり、神原の叔母に当たる。
「なんでも知っている」と公言しており、実際にありとあらゆる事象や情報を認知している。
なんでも知っているからか常に落ち着いた様子である。

斧乃木余接(おののき よつぎ)

CV:早見沙織
臥煙伊豆湖によって作られた付喪神の怪異で、怪異専門家の影縫余弦(かげぬい よづる)の式神である。
見た目は可愛らしいがかなりのパワーを持っており、コンクリートの壁を破壊することが可能である。
無表情で棒読みのような抑揚のない話し方をするが、感情は有している。真顔でふざけたことを言うなど掴みどころのない存在である。

手折正弦(ており ただつる)

CV:子安武人
人形使いであり、不死身の怪異を専門とする怪異の専門家。
実はすでに死んでおり、本人はあの世で暮らし、人形に憑依することで現世に存在している。

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