花物語(物語シリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ
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『花物語』とは、西尾維新による青春怪異小説である。『物語シリーズ』として2011年に刊行され2014年に全5話でアニメ化にて放送された。『続・終物語』のその後を描いた物語で『するがモンキー』に登場したヒロイン、神原 駿河が遭遇した新たな事件が語られている。時系列としては『化物語』の主人公である阿良々木 暦は直江津高校を卒業しており、駿河の同級生、日傘 星雨をはじめ新たな登場人物が中心となり物語が描かれている。本作は神原 駿河の視点で描かれており、彼女の内面が深く掘り下げられている。
『花物語』の概要
『花物語』とは2011年3月30日に刊行された西尾維新による青春怪異小説。出版社は講談社であり、全1巻である。アニメは2014年8月16日に放送され全5話での構想となっている。総監督の新房昭之の元、アニプレックス、講談社、シャフトの3社により製作された。アニメの放送順で言えば前作は『恋物語』であるが、時系列としては『続・終物語』後のストーリーとなっており『物語シリーズ』の主人公である阿良々木 暦(あららぎ こよみ)他レギュラーで登場していた先輩は既に卒業している。3年生に進級した神原 駿河(かんばる するが)の視点で描かれており、舞台は直江津高校と周囲の町がメイン。コメディパートは少なめで全体を通してシリアスなストーリーとなっており同級生の日傘 星雨(ひがさ せいう)をはじめ新たなキャラクターを中心に物語が進む。また、テーマとしては人間関係とされており、駿河の内面が深く掘り下げられた内容となっている。他作品では卑猥なイメージの強い駿河だが、『花物語』ではシリアス寄りという事もあり、彼女の真っ直ぐな生き様が描かれている青春の物語となっている。
『花物語』のあらすじ・ストーリー
事の始まり
直江津高校3年生になった神原 駿河(かんばる するが)は、意識の無い間に特定の人物を襲ってしまう怪異の悪魔の手に悩まされていた。使用者の願望を叶える怪異の悪魔の手は自分より足の速い誰か、もしくは阿良々木 暦(あららぎ こよみ)を標的としていた過去がある。それ故に包帯を巻いて隠すだけだった彼女は以前、先輩である阿良々木 暦を傷つけた事に責任を感じ睡眠時にはガムテープで左手を拘束する毎日を送っていたのだ。ある日、同じく直江津高校に通う後輩の忍野 扇(おしの おうぎ)から「悪魔様」の噂を聞く事になる。それは悩み事を悪魔様に相談すると絶対に解決してくれるというものだった。左手に悪魔を宿す駿河にとっては聞き捨てならない話である。話を聞く限り自分が噂の悪魔様なのかもしれないと思ったからだ。詳細を調べる為に同級生の日傘 星雨(ひがさ せいう)と後輩の阿良々木 火憐(あららぎ かれん)に話を伺う。そして悪魔様に会うには3つの方法がある事を突き止める。1つは手紙を出す事。もう1つは電話を掛ける事。最後は直接会う事である。火憐から電話で悪魔様の居場所を聞き出すと、即座に駿河は直接会う選択肢を選び、その場所へと赴く事となる。
悪魔様との対峙
火憐から聞き出した場所には、中学時代バスケットボールにてかつてのライバルである沼地 蠟花(ぬまち ろうか)が居た。彼女は相談者から悩みを聞いて解決していると話すが、それを聞いた駿河は表情を硬くする。沼地は自分より不幸な人間が居る事に安心する為に相談者から話を聞いて、心の奥では相談者をほくそ笑んでいると話したからだ。これを聞いた駿河は沼地に詰め寄り平手打ちをするも、沼地に落ち着けよと宥められる。沼地は怒りに満ちた表情の駿河に相談者には話を聞いた後、引き受けた振りをして何もしないと言う。これに駿河は話の辻褄が合わない事に気付く。噂では悪魔様は絶対に悩み事を解決してくれるからだ。だがこれには理由があり、今までの悩み事は沼地が何かしなくても全て時間が解決してきたという。それを聞いた駿河は、沼地のやっている事は褒められた事ではないものの高校生たちの悩める心を楽にしてきた事実を確認し、帰宅する事にした。
悪魔の手から解放
翌朝、駿河は目を覚ますと衝撃の事実を目の当たりにする事となる。左手に宿っていた悪魔の手が人間の手に戻っていたのだ。その事実に喜び涙するも何故なのかと疑問に思うのだった。そして道を歩いていると再び扇に出会い、悪魔様が突然いなくなったと聞かされる。
今度は疑問を解決する為、沼地の所在を聞いて回るも答えは得られず駿河は町の外へと足を運ぶ事となった。そこへ地元で猛威を振るった詐欺師の貝木 泥舟(かいき でいしゅう)と鉢合わせる事となる。貝木は阿良々木 暦と戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)に町に立ち入らない様にと言われており、駿河が町の外に出るのを待っていたのだ。駿河は走って逃げるも、すぐに追いつかれてしまう。逃げ切れないと悟った駿河は諦めると貝木に話があると振られ2人は焼き肉屋に入る。そこで貝木から近々悪魔のパーツを集めているコレクターが現れるから、猿の手を渡すようにと言われ駿河は承諾する。そして会話の最後に駿河が今日、町の外に現れる事を教えてくれた張本人の名は沼地 蠟花であると貝木は告げたのだった。
沼地 蠟花との再会
駿河が教室に足を運ぶと沼地が席に座って駿河の来訪を待っていた。駿河は自分の体から悪魔のパーツが消えていた事実を沼地に問いかけると前回話した折に回収をしたのだと話した。駿河は、その返答を聞く限り貝木は沼地が収集家だと知らなかった旨を話すも実の所、貝木は沼地が収集家だと気付いており、彼はどんな相手であろうと情報を与えるのは半分までと決めていたと話す。それを聞いた駿河は沼地に何故、悪魔のパーツを集めているのかと問いただすと彼女は放課後、体育館で話すと告げた。放課後になり駿河は体育館に訪れると沼地からバスケットボールの勝負を誘われる。応じた駿河は沼地と勝負するも怪我をしている筈の沼地に圧倒される。勝負が一段落着くとお互い過去を語る事となった。駿河は左手の悪魔を宿した経緯を、沼地は過去と悪魔のパーツを集めるきっかけをお互い語り始める。
沼地 蠟花の過去と悪魔のパーツを集めるきっかけ
沼地は小学生の頃サッカーが得意な少女だった。だが、男子が得意とするサッカーを少女が圧倒しては浮いてしまう。彼女も例外ではなかった。その後、小学校を卒業した彼女はサッカーの代わりとしてバスケットボールを始める事となる。元々運動が得意な彼女にとってバスケットボールでも他の選手を圧倒する事となる。
しかし不運な事に疲労骨折により一生松葉杖の生活を余儀なくされる。ある日彼女に話し掛ける人間の中に1人相談を持ち掛ける者が居た。沼地はその相談者の悩みを聞くと彼女の代わりに自分が、その悩みを解決する旨を伝える。結局、沼地はその後、解決するにあたって何もしなかったものの、後日相談者から感謝を伝えられる。最初は訳が分からなかった沼地も、時間が解決したんだと理解した。不幸な相談者の悩みを同じく不幸な自分が聞く事で安心を得る。これが悪魔様を始めるきっかけであった。
その後、病院を出た沼地は多くの悩みを聞く為、相談者を探し始める。その過程で貝木 泥舟と出会い彼から怪異の存在を教えてもらい悪魔のパーツを集める事になった。その後、花鳥 楼花(はなどり ろうか)という少女に出会う。彼女は駿河と同様に悪魔の足に殺意が宿り母親を殺そうとしていた。沼地は彼女に宿った悪魔の足を回収し自分の足と同化させることに成功し同時に杖が無くとも歩ける様になった。これを聞いた駿河は彼女を引き留める理由が無くなり、その場を後にする事となる。
真実
帰宅後、布団で横になっていた駿河の元に携帯の着信が鳴り響く。出てみると阿良々木 火憐だった。実は沼地に関して教えてほしいと聞いていた事を調べてくれていたのだった。沼地には今日会えたと話すも驚くべき事実が明かされる。それは沼地 蠟花は3年前に他界している事実だった。駿河はこの事から、今まで会っていた沼地は幽霊だったと気付く。この話を聞いて何処か納得がいかず、気晴らしにランニングへと出かける。その途中で卒業生の阿良々木 暦と偶然再会し、今自分が悩んでいる事、納得いかない事を彼に相談する。暦は駿河に対し助言と激励をした事で駿河は沼地に対して悪魔のパーツ集めを止める様に戦う事を決意する。後日、貝木 泥舟から悪魔の頭部が郵便で届けられ、これを交渉材料に沼地と勝負する事を決めたのだった。
悪魔のパーツを賭けて対決
貝木から駿河の居場所と悪魔の頭部を所持している情報を聞いた沼地は駿河に会う為に体育館に赴く。沼地は悪魔の頭部を要求し、駿河は悪魔のパーツ集めを止める様に要求をする。片方の要求しか呑めない状況に駿河はバスケットボールのワンオンワンで勝利した方の要求を呑む提案をし、双方これに納得し勝負が始まる。勝負の形式は駿河がオフェンスで点数を獲得すれば駿河の勝利。対して沼地は駿河からボールを奪えば勝利という沼地にとって有利なルールであった。勝敗は駿河の勝利で決まり勝負に負けた沼地は憑き物が取れたかの様な顔で目を閉じ、今まで体に取り入れた悪魔のパーツを残して成仏していったのだった。
『花物語』の登場人物・キャラクター
神原 駿河(かんばる するが)
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担当声優は沢城みゆき。本作の主人公であり直江津高校の3年生。初登場は『するがモンキー』であり、猿の手ならぬ悪魔の手を宿した少女である。桐の箱に入った亡き母から託された左手のミイラを駿河は小学4年生の頃、初めて使った。「足が速くなりますように」と、当時転校したばかりの駿河はクラスに馴染めず浮いた存在になっており徒競走で1番になる事で周囲に認めてもらえるように左手のミイラにそう願った。そして左手のミイラは駿河の想いに応える。しかし叶えられた願いは駿河の足が速くなる事では無く、駿河と走る彼女より足の速い選手を襲い欠席させるというものだった。恐ろしくなった彼女は足が速くなる為に努力をし、その後自分より足の速い選手の居ないバスケットボール部に入る事となる。足が速くなる為に努力した彼女は、すぐにバスケットボール部のエースとなり噂を聞き付けた戦場ヶ原 ひたぎと出会う事になる。ひたぎと会話を重ねるうちに心を惹かれた駿河は彼女が何かに対して悩みを抱えている事を知り、左手のミイラを使おうかと何度も苦悩するが結局、ミイラを使う事は無かった。しかし、その1年後ひたぎの悩みを解決した。
阿良々木 暦が彼女と仲良く談笑している姿を目撃し、暦に対する殺意を左手のミイラに願ってしまう。だが、駿河は実際に暦を本当に殺したいという殺意は無く、殺されかけた暦に真相を問い質されるも、事情を説明し、忍野メメの協力の元、暦への殺意の願いを叶えさせない事に成功する。本作の『花物語』では悪魔の手が誰かを傷つけない為に左手を柱に縛り付けた状態で睡眠している姿が描かれている。
沼地 蠟花(ぬまち ろうか)
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担当声優は阿澄佳奈。神原 駿河の中学時代のバスケットボールのライバル。駿河がオフェンスを得意としているプレイヤーであるのに対し沼地はディフェンスを得意としているプレイヤーである。沼地は駿河が悪魔様の噂を聞いて再開した時には既に死んでおり、怪異として悪魔のパーツの収集を行っていた。見た目は足に怪我を負い松葉杖を使用しているが駿河と同様に足と腕に悪魔のパーツを取り込んでいる為、実際は怪我は無く、飽くまでカモフラージュの一環として包帯を巻いている。
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『少女不十分』とは2011年に執筆された西尾維新によるミステリー小説、およびそれを題材としたミステリー漫画。小説家を目指す僕は、謎の少女Uの異常なある行動を見てしまったことをきっかけに、彼女によって誘拐されてしまう。彼女との一週間の監禁生活を送る中、Uの行動に隠された謎を紐解いていく。その巧みな場面描写により、一種のモキュメンタリーとして成立させ、そのリアリティさにより人気を博した。キャッチコピーは「西尾維新、原点回帰にして新境地の最新作。」、「この本を書くのに10年かかった。」
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美少年探偵団(西尾維新)のネタバレ解説・考察まとめ
『美少年探偵団』とは2016年に執筆された学園ミステリー漫画、及びそれの題材となったミステリー小説、アニメ、舞台作品。主人公・瞳島 眉美は校内の有名人で構成された謎の組織・美少年探偵団と遭遇する。美少年探偵団の一員となった眉美は、彼らとともに学園で起こる様々な事件や怪奇現象を解決するために奔走する。登場人物たちの美しいデザインや、グロテスク過ぎない事件が人気を博した。
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大斬-オオギリ-(西尾維新)のネタバレ解説・考察まとめ
『大斬-オオギリ-』とは、2014年から集英社の複数の漫画雑誌をまたいで掲載された漫画。編集者が出したお題に沿ったネームを西尾維新が書き、それをさらに9人の漫画家が形にするという、他漫画でも類を見ない構成が人気を集めた。9編全てがまったく異なるテーマを採用しているため、アクションからミステリー、恋愛ものやSFなど幅広いジャンルのストーリーが展開されている点が特徴である。
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めだかボックスの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
「めだかボックス」は2009年より「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画作品。 主人公の完璧超人「黒神めだか」は圧倒的支持で箱庭学園生徒会長となり、幼馴染の「人吉善吉」と共に生徒会活動をスタートする。その活動の一つが目安箱、通称「めだかボックス」に投書された案件の解決。次第に増える個性豊かな生徒会メンバーと共に、生徒間トラブルを通してめだか達の成長を描く。奥深く考えさせられる名言の数々が名高い。
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【小説・ラノベ】化物語から始まる物語シリーズを読む順番まとめ(その1)
今や刊行冊数が20冊に迫る勢いで、途中から読み始めた人にとっては何がなんだかわからなくなっている物語シリーズ。 今回は簡単なあらすじを交えながら発売された順に紹介していく。
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【アニメ】化物語から始まる西尾維新の「物語シリーズ」視聴順まとめ
西尾維新プロジェクトと称されるアニメ化真っ最中の【物語シリーズ】は、現代の怪異に出会った少年少女の姿を描いた作品です。その多さ故、視聴前は混乱必至ですが各シリーズの放送順を知ることでスムーズに楽しむことができます。今回は各シリーズの大まかなあらすじ/放送順/時系列順でご紹介。
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【西尾維新/物語シリーズ】 キャラクター画像集
化物語シリーズのヒロイン中心に、高画質な物をまとめました。縦長なので壁紙には向かないかもしれませんが、その点ご了承ください(´・ω・`) 【※随時追加予定です。】
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化物語の人気の一つ。ヒロインたちのオープニングムービーまとめ
化物語は、怪奇を扱ったストーリーと多くの伏線など、見どころたっぷりの超人気アニメ。だけど、その人気を支える要素のひとつに、登場ヒロインたちのオープニングソングが挙げられます。彼女たちの魅力がたっぷり詰まったオープニングムービーを、ぜひご覧ください!
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【普通の猫から機械まで】気になった猫キャラを集めてみた
犬派か猫派か?結局それぞれの良さがあってどっちも可愛いんだから、決着つけなくてもいいと思います。 今回は「どっちかというと猫だよね」と判断されるアニメ・漫画に登場する猫キャラ5人について調べてみました。
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西尾維新の「傷物語」劇場アニメ特集 / 第1部〈I 鉄血篇〉
2016年1月8日より劇場公開が開始された「傷物語」。皆さんはもうご覧になりましたか?既にあちらこちらで「クオリティが半端ない!!」という声が上がっていたので、映画を見た人の感想などを含め、傷物語の内容や来場者特典の情報をまとめていきたいと思います。
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【小説・ラノベ】化物語から始まる物語シリーズを読む順番まとめ(その2)
現在テレビアニメ放送中の終物語。その続きが気になってどうしようもないと、つい原作の方に手を出してしまうものです。今回は、そんな気になる物語の行方も含めて現在までに刊行されているシリーズ本をあらすじと共にご紹介していきます。
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10月に「終物語」が!その前に、物語シリーズについて
10月に「終物語」が放送されますね。 ということで物語シリーズについて紹介させていただきます。
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【アニメ】物語シリーズの主題歌をまとめたCD『歌物語』が発売決定!!
西尾維新原作、アニメシャフト制作の「物語シリーズ」の主題歌をまとめたCDが発売される…だと…? という事で今回は歌物語の発売情報を交えながら、筆者の偏見で気になったOP・EDにもスポットライトを当てていきます。
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西尾維新さんのおすすめ作品
最近アニメにドラマにとよくお名前を拝見する西尾維新さん。 個人的な彼の作品のおすすめを紹介したいと思います。
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
物語シリーズの登場人物・キャラクターまとめ
ここではアニメシリーズが大ヒットとなった、西尾維新原作の『物語シリーズ』の登場人物・キャラクターを紹介する。画像と合わせて登場作品、プロフィール・人物像もまとめている。主人公の阿良々木暦、メインヒロインの戦場ヶ原ひたぎやサイドキャラクターも掲載している。
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目次 - Contents
- 『花物語』の概要
- 『花物語』のあらすじ・ストーリー
- 事の始まり
- 悪魔様との対峙
- 悪魔の手から解放
- 沼地 蠟花との再会
- 沼地 蠟花の過去と悪魔のパーツを集めるきっかけ
- 真実
- 悪魔のパーツを賭けて対決
- 『花物語』の登場人物・キャラクター
- 神原 駿河(かんばる するが)
- 沼地 蠟花(ぬまち ろうか)
- 阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
- 阿良々木 火憐(あららぎ かれん)
- 忍野 扇(おしの おうぎ)
- 貝木 泥舟(かいき でいしゅう)
- 神原 遠江(かんばる とおえ)
- 日傘 星雨 (ひがさ せいう)
- 『花物語』の用語
- するがモンキー
- 忍野メメ(おしの めめ)
- 戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)
- 怪異
- 悪魔の手
- 悪魔様
- 直江津高校
- 『花物語』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 沼地 蠟花「悩みなんてものは大抵の場合、時間が解決してくれるからに決まっているじゃないか」
- 貝木 泥舟「この件からお前が得るべき教訓は逃げるだけでは解決しない物事もあるということだ」
- 神原 駿河「一番良いのはやって後悔しない事だ」
- 阿良々木 暦「お前は青春をしたんだ」
- 『花物語』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 貝木 泥舟の生死については詳細不明
- 女子にも男子にも化けられる忍野 扇
- マウンテンバイクを壊したことを後悔していた駿河
- 『花物語』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):神原駿河(沢城みゆき)『the last day of my adolescence』
- ED(エンディング):河野マリナ『花痕 -shirushi-』