十二大戦(西尾維新)のネタバレ解説・考察まとめ

『十二大戦』とは、原作西尾維新による現代ファンタジー小説、および小説を原作としたアニメ作品である。12年に一度だけ開催される十二大戦。干支の名を宿し、干支にちなんだ能力を持つ12人の戦士たちが、己の命をかけて戦う物語である。廃墟となった街中が舞台で、策謀と殺戮が繰り広げられる。どんな願いでもただ一つだけ叶えてくれる、史上最高のバトルロイヤルが開戦される。

『十二大戦』の概要

『十二大戦』は、『物語シリーズ』『掟上今日子の備忘録』などの著者である西尾維新の現代ファンタジー小説である。アニメは2017年10月より放送が開始された。監督は細田直人、音楽は椎名豪、アニメ化にあたってはキャラクターデザインを嘉手苅睦が手掛けている。

原作小説やリサイズ版も発売されていて、短編漫画集として『大斬-オオギリ-』も発売されている。
これは、西尾維新による9本の御題の原作を元に、中村光や暁月あきら、小畑健、池田晃久、福島鉄平、山川あいじ、中山敦支、河下水希、金田一蓮十郎といった9名の漫画家たちとのコラボ企画として描いた作品が収録されている。その中の一つ「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」というエピソードを、中村光が漫画化したことによってこの作品が作られるきっかけになった。
そして、『聖☆おにいさん』でも知られている中村光によってデザインされたキャラクターたちに感銘を受けた西尾が、前日譚となる小説を執筆した。
また、『十二大戦プロジェクトBOOK』というジャンプスクエアの特別付録に収録された短編小説の『十二大戦対十二大戦』が、2017年12月に刊行された。これは、干支の名を宿す12人の戦士たちと、十二大戦の乗っ取りを企てる12星座の名を宿す12人の戦犯達との大戦前夜の様子が描かれている。

その他に、キャラクターデザインを中村光が手掛け、漫画を暁月あきらが描いたコミックスも集英社から発売されていて、コミカライズが『JUMP COMICS+』にて連載された。
Blu-ray&DVDでは、『十二大戦 ディレクターズカット版』が発売されている。また、クリアファイルやアクリルスタンドなどといったグッズも多く販売されている。

十二人の干支になぞられたメンバーは、それぞれ12時間後に人間を死に至らしめる宝石を飲みこむ。その宝石を12個集め、頂点に立った一人は「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を成就する事が出来る。十二戦士は特殊な能力を持つ、超次元の戦士達だ。様々な思いや願いを胸にハイレベルなバトルロワイアルが開始される。

『十二大戦』のあらすじ・ストーリー

亥VS卯

「卯」の戦士である憂城(左)と「亥」の戦士である伊能淑子(右)

十二大戦とは、干支になぞられた12人の戦士たちが殺し合い、その頂点に立った一人だけが「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を叶えることができるというものだ。十二大戦のルールは、まずはテーブルに置かれた12個の宝石(獣石)をそれぞれが飲み込む。この宝石は12時間後に人間を死に至らしめる毒石であり、この12個の宝石をすべて集めたものが勝者になるというものだった。

「亥」の女性戦士である異能肉(いのうのしし)こと伊能淑子(いのうとしこ)は、訓練された兵士を排除することができる有能な戦士だ。亥が会場に到着すると、すでに他のメンバーが揃っていた。しかし巳の戦士はすでに首を切断されて殺されており、側にいる「卯」の戦士である憂城(うさぎ)の刃物は血で汚れていた。

審判員であるドゥデキャプルのルール説明が終わると、「申」の戦士である砂粒(しゃりゅう)こと柚木美咲(ゆうきみさき)が、「誰も死なさずにこの大戦を終わらせることができる」と提案した。その提案に、「子」の戦士である寝住(ねずみ)こと墨野継義(すみのつぎよし)、「丑」の戦士である失井(うしい)こと樫井栄児(かしいえいじ)、「午」の戦士である迂々真(ううま)こと早間好実(そうまよしみ)、「酉」の女戦士である庭取(にわとり)こと丹羽遼香(にわりょうか)、「卯」の戦士である憂城(うさぎ)が賛同した。しかしその時、会場が何者かによって破壊されてしまい、まとまりかけたメンバーはバラバラになってしまう。

亥は会場の下のフロアに移動したが、そこで異様な殺気を放つ卯に出くわした。瞬時に戦闘モードになった亥の戦闘イメージでは、自身の圧勝になるはずだった。しかしいざ戦闘が始まると、亥は殺されたはずの首のない「巳」の戦士に後ろから羽交い絞めにされてしまい、卯に一撃で殺害されてしまった。卯の能力は、殺した相手を使役できる死体作り(ネクロマンチスト)だったのだ。卯は「ぼくは殺した相手とお友達になることができるんだ。だけど、許してくれるよね?これからは君も僕のお友達なんだから」と言い、歩く死体と化した亥を連れてお友達を増やしにいくのだった。

戌VS酉

「申」の戦士・砂粒と「子」の戦士である寝住は2人で行動していた。実は何者かの異様な殺気を感じた申が会場を破壊し、メンバーを逃がしたのだった。子はそのことを見抜いていた。そして申は、殺気を出した人物は、自分が誰も死なせずに十二大戦を終わらせようとしたのとは逆に、全員を早く殺すことで十二大戦を終わらせようとしているのだと予想していた。

「戌」の戦士・怒突(どつく)こと津久井道雄(つくいみちお)は、人数が減ってから動き出すつもりで駐車場に隠れていた。戌は体内で調合した毒を使い、相手に噛みつくことで毒殺するという能力を持っている。解毒することもできるため、他の戦士と違って12時間以内というタイムリミットもない。しかし隠れているところを、「酉」の女戦士である庭取・ 丹羽遼香に見られていた。酉に戦意はなく、仲間になりたいと言ったため、戌は酉を利用するだけ利用して殺すことにする。

酉はあらゆる鳥類と意思疎通できる能力を持っており、この能力によって「卯」の戦士の憂城が「巳」の戦士である断罪兄弟(たつみきょうだい)の弟と「亥」の女性戦士である異能肉を殺し、死体を操ってチームにしているという情報を戌に伝えた。戌は、使用者の潜在能力を限界まで上げる秘薬「ワンマンアーミー」を使用することができる。戌はこの「ワンマンアーミー」によって酉を強化し、亥と戦わせるつもりだったが、戌は「ワンマンアーミー」によって強くなった酉によって一撃で顔を潰され、絶命してしまった。酉の本当の狙いは、このドーピングにより自分を強くさせ、大戦で有利になることだったのだ。

酉は幼少期から虐待されて育っており、15歳の時に両親を殺害した。その後、丹羽家に引き取られ、相手を騙すことを得意とする戦士になったのだ。戌を殺害した酉は、続けて動く死体と化していた亥を始末した。食料調達のために酉がコンビニへ行くと、そこで「子」の戦士である寝住に遭遇した。子は大会の最初に酉が申の提案に賛同していたことを覚えており、酉を自分達の隠れ家である下水道へと誘った。最初は隙を見て2人を殺そうと考えていた酉だったが、申と話をするうちに申の善意に感化されていってしまう。

結局2人を始末することができなかった酉は、1人で下水道を後にした。酉が自己嫌悪に陥っていると、目の前に「丑」の戦士である失井が現れる。丑には特別な能力はないが、戦場では皆殺しの天才と言われるほど強い戦士だ。酉に勝算はなかったが、申の善意に感化されていたた酉は、申を守るために丑と戦うことを決める。しかし酉は、丑に一撃で殺されてしまったのだった。

申VS卯

「申」の少女戦士、砂粒は、猿の仙人である三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)の下で修行し、さまざまな物質の三相を操る「仙術」を会得していた。殺戮の無益さをこの世からなくすためにこの力を使うという申に対し、「やっても無駄だ」と三猿は忠告したが、申はそれでも自身の力を争いではなく和平の為に使用すると誓ったのだった。そんな中、卯の能力でゾンビになった鳥たちが下水道に入り込み、子と申を襲った。申は卯に対話を持ちかけるが、卯は全く聞く耳を持たない。

一方、十二大戦の審判員であるドゥデキャプルは、各国家の要人たちを相手にしていた。この十二大戦は単なる戦争ではなく、どの戦士が最も多くの宝石(獣石)を持つのかを賭けるギャンブルだったのだ。有力な戦士として失井、憂城、砂粒の三戦士が挙げられたが、ここでダークホースとして未の戦士・必爺(ひつじい)の名前が出た。未は第九回の優勝者だったのだ。未は獣石を飲み込まずにヒゲに隠していたため、この獣石を使って戦士を騙し、自分が有利に動きやすいチームを作ろうと考えていた。身を隠していた未が外へ出ると、公園で酒を飲んだ寅の戦士・妬良(とら)が寝ていた。未は手榴弾を使って一撃で終わらせようとするが、勘の良い寅は未がいることを見抜いていた。未は直接対戦するのは最後まで避けるつもりだったが、酔っぱらったまま戦おうとする寅を不快に思い、一瞬でカタを付けようとする。しかし寅は名乗りを上げるとともに一瞬で未に近づき、酔拳で未を殺害してしまったのだった。

一方、卯の攻撃を避け続けていた申だったが、背後を取ることができれば制圧できると考えた。そして制圧した後で交渉しようと考えたが、卯の背後を取った瞬間、両刀で胸を刺されてしまった。卯は、木の枝に吊るした巳の首と視覚を共有していたのだ。こうして申も殺害された。

「午」の戦士である迂々真は、丑の攻撃から逃れたものの、戦意を喪失して隠れていた。しかしそんな午の隣には、いつの間にか子が座っていた。狼狽える午に対して、子はスマホをいじりながら申が殺害されてしまったことで和平案も断念せざるを得ないということや、みんなが守りに徹してしまうと世の中が動かなくなるといった話をする。そして未が今どこにいるのか尋ねてきたが、午はなぜ未の居場所を気にするのかわからなかった。子は去り際に「巳が来るかもしれないから逃げたほうがいい」と午に忠告したが、午は隠れていた方がマシだと考え、そのまま引きこもっていた。しかしだんだんと息苦しさを感じるようになっていく。隠れていたビルが燃やされているのだと気づいたときにはすでに遅く、午はビルと共に燃やされてしまった。

寅VS丑

断罪兄弟はかつてコンビで盗みを働いていたが、辰と巳の代表として十二大戦の戦士に選ばれることになった。しかし十二大戦では最後の一人になるまで殺し合わなければいけないことを知り、2人はショックを受けた。十二大戦では、他の戦士が集まってくる前に待ち伏せして殺そうと弟の巳が兄の辰に提案した。しかし卯に声をかけられ、その場で巳は首を撥ねられて殺害されてしまったのだった。

卯のお友達となった巳がビルを焼き払った後、卯は申を伴って午の死体から獣石を取り出した。街中をふらつきながら歩いていた寅は巳に遭遇し、交戦状態となる。寅は巳の右腕を切り落とすが、巳からの戦意を感じなかったため、一旦はその場を去った。しかしそこへ丑がやってきて巳の左腕を落としたため、丑と戦いたいと思っていた寅は戻ってきた。寅は丑との1対1での決闘を願い出る。しかし、切り落とした巳の腕が寅と丑の首に巻き付いたため、2人は一旦協力することにして、先に邪魔な巳を片付けることにしたのだった。

空に浮かんで弟の巳の状況を眺めていた辰は、このまま丑と寅が倒されるとは考えてはいなかった。早々に殺されてしまった巳のことを辰は役立たずだと思ったが、逆にこれはチャンスかもしれないと考え直すのだった。しかし卯のお友達となった申が巳の首を一気に空へ投げ、卯は他の戦士たちの状況を把握した。さらに申のサポートで上空へと飛び上がった卯は、素早く辰を殺害し、お友達として巳の援護をさせることにしたのだった。こうして、生き残っているのは子、丑、寅、卯の4人となった。

地上にいた丑と寅の元へ、斬られた辰の下半身と上半身、そして巳の首が落ちてくる。辰の下半身と上半身も卯のお友達となっているため、巳の首と胴体を合わせると4対2だ。考えを巡らせた丑は、辰の上半身が背負っているものは氷冷放射器であることを寅に伝えた。武器があるのに使わないのは、使いたくない理由があるということだ。そのことに気付いた寅は、氷冷放射器を破壊した。周囲に液体窒素がばらまかれ、死体だった断罪兄弟の身体は凍って粉々に砕けてしまった。そして、寅と丑が戦う様子をうかがっていた卯も、2人に即座に殺されたのだった。

寅と丑は、約束していた決闘を行うことになる。実は虎は、かつて戦場で丑と会っていた。酒におぼれ、投げやりになっていた寅のことを民間人の子供だと勘違いした丑が、寅のことを助けたのだ。そして寅は、丑に「どうしたら迷いや不安を感じず、間違うことなく正しいことができるのか」と尋ねた。丑はそんなことを考えたこともなかったが、「①正しいことをしようとするだろう」、「②次に正しいことをする」という自分の行動原理を言語化した。そして寅は、同じ戦士であるはずの自分と丑との圧倒的な差を感じ、またいつか丑と出会ったときは、丑に認めてもらえる自分になりたいと思ったのだった。

十二大戦で再会した丑は虎のことを全く覚えていなかったが、ようやく丑と1対1での決闘ができる時が来た。しかしその時、動かなくなっていたはずの卯の腕が動き、剣を握りしめたまま丑の背中めがけて飛んできたのだ。とっさに丑を庇った寅は、代わりに剣で背中を突かれてしまった。丑は卯の身体を切り刻むと、寅の身体を抱えて別の場所へ避難した。丑は寅に必ずこの恩を返すと伝え、治療を試みるが、寅は決闘という名目で自分を殺してほしいと懇願する。そしてその願いを聞き入れた丑は、決闘で寅が自分に負けたという形をとるために、お互いに名乗りを上げたのだった。

十二大戦の終わり

寅にとどめを刺した丑は、自分達が逃げてきた場所から辰と巳の肉体が合体した怪物が出てくるのを見た。丑はサーベル「牛蒡剣」で怪物を攻撃したが、怪物の腹から申が飛び出し、丑を押さえつける。丑は、卯が自分のこともお友達にしようとしていることに気付いた。

この十二大戦は、申が卯の手中に落ちた時点で結果が決まっていたのかもしれない。そしてもう1人残っているはずの戦士は誰だったか、と丑が考えたとき、そのもう1人である「子」の戦士がやってきた。子は「ぎりぎり間に合ったかな」と言いながら、未の死体から手榴弾を持ってきたことを丑に伝える。卯の怪物と申をまとめて倒すタイミングは、丑を押さえつけている今しかない。子は「何か言い残すことはあるか」と尋ねたが、丑は「自分にとってはこれが正しいことだから、子は自分が正しいと思うことをしてくれ」と言った。子は黙って起動させた手榴弾を置き、去って行った。そして丑は、子とどこかで会ったような気がすると思いながら、卯の怪物や申と共に命を終わらせたのだった。

こうして子の戦士・寝住は、十二大戦に優勝した。子は解毒をしてもらって帰ろうとするが、ドゥデキャプルに「インタビューさせてほしい」と引き止められてしまった。ドゥデキャプルの頼みを断る子だったが、帰りのエレベーターの事故で死亡してしまう。すると時間が巻き戻り、ドゥデキャプルにインタビューを頼まれる場面へと戻った。子は再びインタビューを断って帰ろうとするが、結局似たような形で死ぬという状況が繰り返される。子は自身の能力である「ハンドレッド・クリック」を使用し、100通りの選択肢を実行に移していたのだ。子は十二大戦中も「鑑賞力ハンドレットクリック」という方法で、100通りの戦術を同時に実行していた。そしてたまたま、1つの戦術で生き残れただけだったのだ。結局101回目でようやくインタビューを引き受け、帰ろうとする子に対して、ドゥデキャプルは「たった一つの願いが決まったら連絡をしてくれるように」と声をかけた。子は「とりあえずは、100通りの願いを考えてから叶えてもらうことにする」と伝え、その場を後にするのだった。

私生活では普通の高校生である子は、学校でクラスの女子に「もし一つだけ願いが叶うとしたら何を願う」と尋ねた。女子は「皆が幸せになること。これなら、いろんな人のいろんな願いが一斉に叶えることが出来そうだから」と答えた。子にはどうしても叶えたいような願いはなかったが、死んでいった他の戦士たちのためにも真面目に願いを考えようとする。子は「ハンドレッド・クリック」を使って分岐した様々な世界で、戦士たちの願いを聞いていた。彼らの願いを思い出しながら考える子だったが、次第に考えることが面倒になってきていた。「ハンドレッド・クリック」の選択肢を100から1000に増やすという願いも考えたが、99通りの選択肢の中で殺された恐怖や痛みは消えるわけではない。そして100通りを試しても駄目だったときの絶望感は、自分以外の誰にもわからない。

ドゥデキャプルが子の元に現れ、願い事は決まったのかと尋ねた。ようやく願いの決まった子は、「どうしても叶えたい願いは自分にはないから、自分の願い事はどうか忘れさせてほしい」とドゥデキャプルに懇願した。子の中には100通り試して全部駄目だった時の絶望感や、99回殺された恐怖や痛みがはっきり残っている。子はその苦しみから解放されたかったのだ。そしてドゥデキャプルは、子の願いを叶えた。

願いを叶えてもらった子は、日常生活に戻った。登校し、すぐに自分の席で寝てしまう子だったが、その顔はどこか満ちたりていた。

『十二大戦』の登場人物・キャラクター

『十二大戦』の12人の戦士

寝住(ねずみ) / 墨野 継義(すみの つぎよし) / 「子」の戦士(CV:堀江瞬)

3月3日生まれで本名が墨野継義(すみのつぎよし)、「うじゃうじゃ殺す」ことを謳っている寝住。12回目の十二大戦の戦士として集まった日、申の皆が助かる方法の提案に賛同するも突然の爆発で全員が離散し、寝住は申と共に地下下水道へと逃げる。
現役の高校生で、毎日がだるそうで眠い顔をしながら登校し、ほとんど寝るために学校へ通っているような男子学生である。夢も希望も何もなく、不景気そうな顔をいつもしている。唯一テンションが上がるのは、チーズを食べているときだけである。妙に達観した性格なのだが、ただ何となくその時の流れで十二大戦に参加する。

失井(うしい) / 樫井 栄児(かしい えいじ) / 「丑」の戦士(CV:梅原裕一郎)

2月2日生まれで本名が樫井栄児(かしいえいじ)、「ただ殺す」を謳っている失井。殺しの天才で、他の戦士たちから疎まれる存在だが、申の皆が助かる方法の提案に一度は賛同する。5歳の頃に初めて戦いを経験したときから皆殺しを行い、天才としてその名が知れ渡った。失井が持つ武器は、「牛蒡剣」と呼ばれるごく普通のサーベルだが、素早い身のこなしで瞬時に相手を抹殺する。失井は大食漢で一人で食べることが多く、一人飯ができるお店に詳しかったりする。アルコールは飲まない。

妬良(とら) / 姶良 香奈江(あいら かなえ) / 「寅」の女戦士(CV:五十嵐裕美)

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2007年~2018年の間に『週刊少年ジャンプ』で打ち切り・終了したマンガをまとめました。作品は2007年1号以降に終了したものです。『銀魂』『BLEACH』『NARUTO』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』といったジャンプを代表するマンガはもちろん、残念ながら打ち切りになってしまった作品、内容は悪くなかったのに読者に響かなかった隠れた良作を紹介していきます。

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漫画家がうっかりもらした本音・暴言・爆弾発言・名言・不祥事まとめ!『レディ・ジャスティス』の荻野ケンなど

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ここでは漫画家がうっかりもらした本音・暴言・爆弾発言・名言・不祥事などをまとめた。『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『レディ・ジャスティス』の荻野ケンが発表したコメントを発端に冨樫義博への批判が集まったり、池沢春人のTwitterが炎上した件などを紹介している。

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【偽物語】号泣するほど感動する漫画やアニメの名言まとめ!有名作品ばかり!【ヒカルの碁 など】

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メジャーどころから新作・旧作まで、古今東西マンガ・アニメの名言を更新していきます!キャラクターたちの名言に心を震わせてください。読んだことある作品もない作品も、数々の名言だらけです!偽物語やヒカルの碁など有名作品ばかりなのでぜひ最後までご覧ください!

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