幽☆遊☆白書(幽白)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『幽☆遊☆白書』とは冨樫義博による少年漫画。1990年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始され、同誌の黄金期を支える人気作となった。死んでしまった主人公の浦飯幽助が生き返る試練を受けるさまや、復活後に霊界探偵として活躍し、様々な強敵と戦う姿が描かれている。幽助をはじめ、熱い心を持った人間が多く、読者の胸に響く彼らのセリフが魅力となっている。また冨樫義博が描く手に汗を握るバトルシーンも本作の魅力の1つである。

四聖獣との戦いに巻き込まれた螢子は、命を狙われるという恐ろしい体験をした。幽助が朱雀を倒し、人間界に平穏が戻ったあと、螢子は目を覚ました幽助にビンタするのではなく、「今度こんな事件があってどっかに行くときは......行く前に幽助が教えて...!!できれば一番最初に……!!」と告げた。いつもの螢子とは違う反応、そして幽助の身を案じる気持ちが込められた印象的なセリフである。

竹中の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「しかしなぜかな… ちっともほめる気がしないのは…」

不良少年だった幽助を真っ向から全力で指導していた教師・竹中が子どもを助けて死んだ幽助の弔問の際に呟いた台詞が、「しかしなぜかな… ちっともほめる気がしないのは…」である。
放心していた幽助の母は、この言葉を聞いて初めて涙を流し始める。死の重みと大切にされていた幽助の存在の大きさを実感させる一言。
幽助ははじめ自分が死んでも誰も困らないし悲しがらない、だから復活しなくても良いと思っていたが、螢子・桑原・温子・竹中が涙しているのを見て、復活するための試練を受けることを決めた。

戸愚呂弟の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「酒はダメなんで、オレンジジュースください」

祝杯をあげようと言われた時の戸愚呂弟のセリフが、「酒はダメなんで、オレンジジュースください」である。
酒は飲まないのか飲めないのかは不明だが、あえてお茶や水などではなくオレンジジュースをチョイスする所が少しお茶目。
コラボゲームのCMでも使われたセリフ。

「おまえもしかしてまだ 自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」

120%の力を出した戸愚呂が幽助に言ったセリフが、「おまえもしかしてまだ 自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」である。
戸愚呂は自分の全ての実力を出し切りたいと思い、幽助にも自分と同じ大事な物を捨て去った強さを求める。しかしまだ幽助の力は戸愚呂を満足させるものではなく、戸愚呂はどこか危機感の足りない幽助に対して危機感を煽った。
そして螢子たちの居るあたりの場外に向かって攻撃し、次は当てるという。怒る幽助であるが、それでもまだ戸愚呂と同等に戦うには力が足りない。するとプーに憑依した幻海が現れ、戸愚呂に幽助の力を引き出したいなら仲間を殺してしまえと言う。
戸愚呂も同じ事を考えており、幽助の実力を引き出すにはチームメイトの誰か1人を殺そうと思っていた。戸愚呂に選ばれたのは桑原で、蔵馬と飛影は戸愚呂が攻撃を仕掛けてきたら3人で戦うしかないと思うが、桑原はそれを止め自ら戸愚呂の前に出る。桑原は戸愚呂に心臓付近を刺され、それを目の当たりにした幽助は怒りと悲しみを抱き、これまでと様子が変わる。

桑原が犠牲になったことで戸愚呂の思惑通り幽助の力は上がり、戸愚呂と互角又はそれ以上の力を出し始めた。
それは大事な物を全て捨てて強くなった戸愚呂と少し似た強さでもあったが、幽助はそれを否定した。
ちなみに桑原は戸愚呂に急所を外されており無事であった。
幻海はそれまで何度も戸愚呂が求めた強さというものを幽助に分からせようとしていた。分からせた上で否定し、戸愚呂を負かせて欲しかったのであろう。
幻海がプーに憑依してまであえて幽助を追い詰める発言をしたのは、このままでは幽助が本気を出し切れずに負けてしまうためであった。戸愚呂が桑原を殺さないであろう事も察していたのだろうか。

「世話ばかりかけちまったな」

戸愚呂は死後、格闘家としての実績があるため軽い地獄へ行く予定であったが、本人の希望により最も過酷な地獄に行く事になった。戸愚呂に殺されたため霊界にいた幻海は、戸愚呂を見送りに来て、最期に言葉を交わす。戸愚呂は幻海に幽助を自分のような道を歩ませないよう言い、いつもかけていたサングラスを外して「世話ばかりかけちまったな」と呟いた。
それまで戦闘狂としての怖ろしい戸愚呂の姿が描かれていたが、戸愚呂はそもそも弟子を殺された事で人生が狂ってしまうという悲しい過去を持つ。
その過去から力に固執するようになっていくが、サングラスを外した顔からはそんな生き方しか出来なかった彼の不器用な本来の人間性が読み取れる。

戸愚呂兄の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「俺はよく約束を破る。やはりお前も死ね」

暗黒武術会の五連邪戦でのセリフ。自分1人で3人と戦った戸愚呂兄は、生き残った阿架連邪と亜尾連邪に対し、「命乞いをすれば、どちらか一方を助けてやる」と発言。すると、「ここで俺を殺しておかないと、いつかお前を殺しにいく」と阿架連邪が返答した。死を覚悟した阿架連邪だったが、戸愚呂兄は約束を破り亜尾連邪を処刑。しかし、「俺はよく約束を破る。やはりお前も死ね」と告げ、針指で眉間を貫いて阿架連邪の命を奪った。
戸愚呂兄の非道さがよく現れているセリフである。

「強がるなボケがァー!!これならどうかなァー!?」

永遠に死ねない状況になった戸愚呂兄。

「仙水編」で蔵馬と退治した際のセリフが、「強がるなボケがァー!!これならどうかなァー!?」である。邪念樹によって幻影を見続ける戸愚呂兄は、それに気付かずに蔵馬の幻に攻撃をし続ける。
不死身の身体、捕食者の力を手に入れる能力、相手の考えを読む能力によって、自分は最強だと発言していた戸愚呂兄。
彼の下卑た性格が滲み出ているこのセリフ。幻影と戦っていることを知る読者からすると、彼の発言の滑稽さ、無限地獄から抜け出せなくなったことに気付かない哀れさを感じずにはいられない。

鴉の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「トリートメントはしているか?」

蔵馬(左)の背後をあっさりと取った鴉(右)。

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