ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(児童小説・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』とは廣嶋玲子による児童小説。挿絵はjyajyaが担当し、2013年から刊行されている。全国の小学生が投票する「小学生がえらぶ!“こどもの本総選挙”」(第3回)で1位を獲得。2020年にアニメ映画化され、その後NHKのEテレにてアニメ放送が開始。2024年には実写映画が公開される。舞台は幸運な人だけが辿り着ける駄菓子屋「銭天堂」。銭天堂の駄菓子はどれも客の悩みに寄り添う不思議な力を持つ。だが、食べ方や使い方次第では不幸を招くこともある。主に1話完結の短編構成の作品である。

食べた人におおらかさをもたらすが、誰かと分け合って食べると一生その人と強い繋がりを持たなければならない。

スカウトまんじゅう

目玉が描かれたまんじゅうで、食べると他人の才能を見抜くことができる。
かつて、蔵木元弥という男がこの駄菓子を食べ能力を得た。

満足缶

中に詰められた煙をあびると、執着心が消えて満足感に満たされる。ただし、喪失感が生まれる。
紅子が人工知能のつぐみに売った商品。

銭天堂

幸運のお客様

紅子は銭天堂に辿り着いた選ばれし客を「幸運のお客様」と呼ぶ。客は子どもだけに限らず、善人か悪人かも問われない。客はなんでも小銭1枚で買うことができ、等しくチャンスが与えられるが、使い方次第では不幸になることもある。紅子の目的は客を幸せにすることでも、悪を懲らしめることでもなく、願いを叶えること。そこから幸運をうまく使えるかどうかは、その人次第なのである。

不幸虫(ふこうむし)

銭天堂の駄菓子が客に不幸をもたらすと生まれる虫。紅子は不幸虫が生まれると瓶から逃がしている。よどみはこの虫を集めてたたりめ堂の駄菓子の材料にしている。

たたりめ堂

悪意

たたりめ堂の駄菓子は不幸虫を材料としているため、よどみの売る駄菓子は全て悪意入り。また、客から悪意を吸い取ってエネルギーにしている。

悪鬼の型抜き

たたりめ堂の悪意の込められた駄菓子。
天獄園の怪童はこの駄菓子欲しさによどみと結託した。

天獄園

たたりめ堂のよどみと結託する怪童(かいどう)が経営し、訪れた者におそろしい結末が待っていると言われる、怪しい遊園地。

六条研究所

六条教授が経営する研究所。様々な研究設備が揃っており、銭天堂の駄菓子のデータを元に偽の駄菓子を作ったり、銭天堂をおとし入れる為の研究をしている。

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

紅子「銭天堂、開店でござんす」

銭天堂開店前、カウンターで客を待つ紅子

物語が始まる前の紅子の決めゼリフ。

銭天堂開店前、カウンターで客を待つ紅子の「銭天堂、開店でござんす」が合図となり、物語が始まっていく

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