キリト／桐ヶ谷和人（SAO）の徹底解説・考察まとめ

キリトの概要

キリトとは『ソードアート・オンライン』の主人公であり、VRMMORPG「ソードアート・オンライン（以下SAO）」に囚われデスゲームへの参加を余儀なくされたプレイヤーの1人だ。本名は桐ヶ谷和人（きりがやかずと）。小さい頃に実の両親を事故で亡くし、桐ヶ谷家（母方の妹夫婦）に引き取られた生い立ちを持ち、桐ヶ谷家の1人娘の直葉が1歳下の義妹となった。幼少期からすでにPCに関する知識と技術が豊富であり、6歳の小学生の時にすでに自力でジャンクパーツからマシンを組み立てるほどスペックの高い実力者である。
10歳の時、住基ネットの戸籍表示に抹消記録印を発見してしまい自分の過去を知り、その後義両親を問い詰め真実を知る。これをきっかけに自分の目の前にいるのが本当は誰かわからない感覚に囚われてしまい、結果他人との距離の取り方がわからなくなる。本来の自分で居なくて済み全員がお互いを知らないことを前提にしてコミュニケーションをとれるMMORPG、特にVRMORPGに入れ込むようになったのだ。

そんな生い立ちを持つキリトだがある日突如として日常が崩れ去る。βテストからプレイしていた「ソードアート・オンライン」がリアルでの生死をかけたデスゲームと化し、後の”SAO事件”に巻き込まれることになるからだ。SAOが舞台となるアインクラッド編では、定員1000名のSAOベータテスト参加を経て、製品版のデスゲームに囚われる。
第1階層のボス攻略時には、ディアベルという攻略時の指揮官を自分の腕の中で失い、それまで険悪な間柄にあった正式リリースから始めたプレイヤーとβテスター間の関係をそれ以上悪い方向に進まないように「自分はβテスターの中でもただ1人誰もたどり着けなかった階層に行ったことがある」という嘘をつき、ボス攻略の経験がなかったプレイヤーのみではあるもののβテスターへの憎悪の矛先を自分に向けて関係の緩和を図った。その際できた肩書きが「ビーター」、”βテスター”と一般的なプレイヤーには到底真似できないことをする”チーター”という言葉の造語である。元々のソロ行動に加え、この一件でより一層孤独な活動を強いられることになった。
月日は流れ、偶然誘われた「月夜の黒猫団」というギルドに加わり、ダンジョントラップで自分以外のギルドメンバーを失う。別行動をとっていたリーダーには問い詰められるだけ問い詰められ最終的に下が見えない高所から飛び降りるのを目の当たりにする。亡くしたメンバーの中には密かに思いを寄せていたサチという女の子も含まれていたこともあり、いくつかのトラウマと後悔に苛まれることになり自暴自棄に入る。しかしSAOでは、ゲーム攻略後も仲良くしてくれるクラインやエギルという男友達を得た。また、第1層で出会った細剣の使い手で「閃光」の異名がつくアスナと再会。アスナはゲーム進行の最前線で戦っていた。キリトはアスナと交流するうちに心の傷をいやし、アスナとは相棒兼恋人という関係になり、ゲーム内で結婚するまでに至った。さらに、特定の条件下でプレイヤーのうちただ1人与えられるユニークスキル「二刀流」を手にし、SAO事件解決の立役者となる。

「フェアリィ・ダンス編」では、本来解放されて意識を取り戻しているはずのアスナが未だに意識がないことから調べていくうち「アルヴヘイム・オンライン（以下ALO）」での世界樹に関連した噂にたどり着く。アスナを探すべくしてALOへログインする。そこで出会うのは、金髪の長い髪を後頭部で一つ結びにしたエルフの少女だった。名前をリーファといい、実は中身はキリトの妹である桐ヶ谷直葉なのだ。キリトがSAO事件の最中、母親にキリトの生い立ちを聞いていた直葉。キリトとの本来の関係を知った直葉は、次第にキリトのことを兄としてではなく1人の男性として見るようになり恋心を寄せていった。ALO内でリーファとして過ごしていく中でキリトと接するうちに兄に感じていたものと同じ感情が芽生え始めたことを自覚する。キリトと共に過ごす中でキリトがALOを始めた理由を問い、そこから見え始めた疑惑”キリトが兄である桐ヶ谷和人”なのではないか。そう思い始めた直葉はお兄ちゃんという言葉を零し、キリトもリーファの正体を知ってしまう。リアルに戻って話をしようとしたが、キリトに想い人がいることを知っているリーファは完全に閉ざしてしまう。キリトは何とかALOにてリーファと話ができ仲直りすることができた。世界樹の頂点に幽閉されたアスナを助けに行く際もリーファが率先してほかのプレイヤーに声をかけ、アスナ救出の援護をやってのけた。

「ファントム・バレット編」では、SAO事件解決の立役者となったキリトの事情聴取担当として接点ができた総務省官僚である菊岡誠二郎の依頼で、「死銃事件」の調査のために「ガンゲイル・オンライン（以下GGO）」という銃火器を主武器とした戦闘ゲームをプレイすることになる。GGOへはALOのアバターをコンバートし基本的な情報はそのまま引き継いだためアバター容姿が極めて女性よりの男性アバターとなってしまった。ゲーム内で出会ったシノンというスナイパーには女だと勘違いされ同じ空間で着替えようとされる始末。ゲーム内での捜査が進み、シノンとはゲーム内にとどまらずリアルでも会うことになる。シノンの本名は朝田詩乃（あさだしの）という。紆余曲折あり、事件の真相に近づくキリトとその傍にいたシノンにデスガンの脅威。キリトはすぐさまシノンの元へ急ぎ、窮地を脱することとなる。シノンは自分の命の恩人となるキリトに対して思いを寄せるようになる。また、キリトもシノンとの共闘を経て、SAOクリア後も残っていた禍根に一応の決着をつけた。

「アリシゼーション編（人界）」では、リアルでの記憶を持たない状態かつ特殊な機械でログインしたアンダーワールドに記憶を有したままログインすることになるキリト。そこで金髪の少年・ユージオと出会う。ユージオは何年も切り倒されることのなかった大樹を傷付け続けるという木こりの天職をうけ、日中は木こりとして大樹の存在に縛られていた。今いる世界を仮想世界と仮定したキリトはユージオの手伝いになればと木こりを手伝うがなかなか切れない。キリトの提案で近くの小屋に直していた青薔薇の剣をキリトに差し出す。それを使って経験したゲームで体験したソードスキルと同じ要領で剣を振るう。その勢いは凄まじかったが剣の使い手として熟練度が足らなかったせいでキリトの手は振動で大ダメージを負った。月日が流れキリトとユージオの熟練度が剣に達したとき、その剣筋は大気を薙ぎ大樹を一発で切り倒した。その後は天職を全うしたということでユージオは騎士を次の天職とした。剣士になるため央都「セントリア」へ向けて旅に出る。北セントリア帝立修剣学院にて学問及び剣術を学ぶキリト達、そこでソルティリーナ・セルルト先輩の傍付きとなり、進級後はキリトの傍付きにロニエ・アラベル、ユージオの傍付きにティーゼ・シュトリーネンが就く。キリト達に向けられた悪意がロニエ達に向かった時、キリトとユージオは禁忌を侵し捕まる。捕まった先で最高司祭であるアドミニストレータとの戦闘でユージオを目の前で亡くし絶望する。一瞬乗り切ったキリトだったがアドミニストレータとの勝負に勝ち残った後、リアルにいる菊岡と通信がとれた。親友の死で弱っていた心が通信の際強い衝撃によって完全に壊れてしまった。

「アリシゼーション編（ダークテリトリー）」では、ダークテリトリーに救う人ならざる者たちと人間が対戦を繰り広げる。ダークテリトリー軍を取りまとめていたのはリアル世界からダイブしていたテロリストのボス、ガブリエル・ミラー。そしてもう1人、SAO生還者であり犯罪者ギルドに所属していたヴァサゴ・カザルスが暗躍していた。その戦闘においてキリトの元に駆けつけたアスナやリーファ、シノンに続きALOからキャラをコンバートして助っ人に駆けつけたプレイヤーの危機にキリトは覚醒した。

ソードアート・オンライン（SAO）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ソードアート・オンラインは、川原礫（かわはられき）が電撃文庫で連載中のライトノベル。およびそれを原作としたアニメ作品。VRMMORPG、ソードアート・オンライン（SAO）が発表された2022年。ユーザー達は仮想世界に埋没していくが、SAOの正体はゲーム内での死が現実になる命懸けのデスゲームだった。開発者の思惑によりログアウト不能となった世界で、主人公のキリトは現実世界に戻るべく、死闘を繰り広げる。

キリトのプロフィール・人物像

本名：桐ヶ谷和人
誕生日：2008年10月7日
身長：163cm
血液型：A型
髪：黒・長すぎず短すぎずの髪型
キャラ種族：スプリガン
武器：片手直剣・二刀流
その他：剣道経験者・バイク免許取得済み・幼少期から機械に関する知識と技術が豊富

CV：松岡禎丞

埼玉県川越市在住。SAO開始時の2022年11月時点で14歳。2年後のSAOクリア時点で16歳になった。黒髪に黒い瞳を持つ中世的な容姿の少年で、あどけなさの残る面影に落ち着いた雰囲気をまとっているため実年齢がつかみにくい。作中では各シリーズに登場するヒロインに好意を向けられており、本人に自覚はないが非常にモテる。しかし本人はアスナ一筋である。

幼少期に実の両親を交通事故で亡くし、自身は大怪我を負いつつも一命を取り留めた。その後、母の妹夫婦である桐ヶ谷家に引き取られ、本来は従妹に当たる妹の直葉を合わせた4人で生活していた。小さい頃からPCや機械、情報系に関する知識が豊富で10歳にしてジャンクパーツでPCを組み立てるほどにその技術も要していた。10歳の頃、その知識と技術を使い住基ネットの戸籍表示に抹消記録印を発見してしまい自分の過去を知ることになり、その後義両親に真実を問う。これをきっかけに今まで本当の両親だと思っていた2人が義理だったことが混乱を招き、自分の目の前にいるのが本当は誰かわからない感覚に囚われる。結果、他人との距離の取り方がわからなくなり、孤独な状態になってしまった。そして、本来の自分でいる必要がなく、全員がお互いを知らないことを前提にしてコミュニケーションをとれるMMORPG、特にVRMORPGに入れ込むようになった。
しかしSAOに囚われたことでその運命は大きく変わり、2年間のデスゲームで経験した多くの出会いと別れを経て成長を遂げていくことになる。

SAO事件を発端に、その後も様々なVRMMOをプレイしている。その過程で心に傷を負うことも多く、どれだけ時間が経とうとも強く後悔の念に襲われる描写があるため、キリトは真に責任感が強い性格だといえる。また、自分への深い関わりがあろうとなかろうと困っている人には自分から手を差し出し、解決するまでともに戦いぬくというほどにお人好しで正義感の強い人物。さらに言えば、根っからの自己犠牲精神の持ち主である。また、努力家で洞察力も高く、現実・ゲーム内の両面でその能力は生かされている。
多くの激戦を戦い抜いて培ったVRMMOプレイヤーとしての実力は相当なもので、SAOでは全プレイヤー中最速の反応速度からユニークスキル「二刀流」の所持者に選ばれている。
SAOや新生ALOでは数々のシステム外スキルを考案。また、シリーズでは珍しいすべてのプレイヤーが銃火器を主武器として戦うGGOでは、史上初の光剣を主武器にし、射撃予測線を予測して銃弾を斬り払うなどの離れ業を見せた。

キリトの武器

SAO

スモール・ソード

「ソードアード・オンライン」（SAO）でのキリトの初期装備の剣。

アニール・ブレード

アインクラッド第1層のクエストで手に入る片手剣。第1層で入手できるものとしては性能が高く、キリトは強化試行可能回数の8回すべての強化に成功していた。第4層まで使用。

エルブン・スタウト・ソード

アインクラッド第4層にて森エルフが落とした剣。森エルフ白騎士との戦闘の際にアニールブレードにひびが入ってしまったため、代わりの使用するようになった。

ソード・オブ・イヴェンタイド

詳細、使用期間不明。

クイーンズ・ナイトソード

アインクラッド第9層から使用していた剣。詳細不明。

エリュシデータ

アインクラッド第50層ボスのラストアタックボーナスで獲得した片手剣で、モンスターがドロップするアイテムの中でも魔剣クラスの性能を持つ。獲得後、SAOクリアまでメインウェポンとして使用。

ダークリパルサー

鍛冶屋のリズベットが第55層の西の山に生息する白竜ゼーファン・ザ・ホワイトウィルムの排泄物を心材として製作した片手剣。キリトは二刀流使用時のみ利用していた。SAOクリアまで使用。