キリト／桐ヶ谷和人（SAO）の徹底解説・考察まとめ

二刀流最上位スキルである二十七連撃技。二刀流の中で最強の技であり、従来の片手剣最上位スキルが十連撃技であり、OSSであるマザーズ・ロザリオですら十一連撃技なのにも関わらずその倍以上の連撃を繰り出す高速高威力の超大技。しかし、使われたのがSAO最終決戦であるヒースクリフ戦であるのだが愛用していたダークリパルサーが破壊され完全に防がれたこともあり、最強感の皆無を否めないままゲーム攻略へと話が進んだ。スターバースト・ストリームがジ・イクリプスよりも目立ったため余計に最強技という強みが薄まった。

キリトのその他スキル

ユニークスキル「二刀流」

SAO世界において、プレイヤーの中で一番反応速度が速い者に与えられたスキル。
大きな分類上はエクストラスキルであり、その中でもプレイヤーの中で1人だけに与えられるスキルをユニークスキルという。二刀流はユニークスキルにあたり、キリト以外のプレイヤーは使えないようになっている。キリトは二刀流を使う際、必ずダークリパルサーとエリュシデータの2本で戦闘を行う。「アインクラッド編」終盤にてヒースクリフとの決戦でダークリパルサーを破壊された後は、アスナの細剣「ランベントライト」を2本目として使いヒースクリフを討つ。

壁走り（ウォール・ラン）

文字通り壁を走るスキル。
ALOにて実装された非攻撃スキル。キリトが披露したのは「マザーズ・ロザリオ編」であり、全戦全勝で最強の片手剣使いである”絶剣”率いるギルド”スリーピング・ナイツ”がボス攻略専門のギルドに行く手を阻まれ険悪な雰囲気になりかけた瞬間、敵集団の後方でともに駆け寄っていたキリトが一瞬にして壁を走り、集団を抜いた先で足止めをしたシーンで使用している。シリーズを通して珍しく、ストーリーで1番のスポットライトを浴びたシーンでもある。

キリトの来歴・活躍

幼少期に実の両親を亡くし、母の妹夫婦である桐ヶ谷家に引き取られることになる。桐ヶ谷家には直葉という一人娘がいたが、従妹にあたる直葉とキリトは義理の兄弟になった。小さい頃からPCなどの機械に関する知識と技術が豊富であり、小学生にしてジャンクパーツでのPCを組み立てるレベルのスキルを持っていた。10歳の頃、その知識と技術を使い住基ネットの戸籍表示に抹消記録印を発見してしまい自分の過去を知ることになり、その後義両親に真実を問う。結果、今まで血のつながった両親だと思い込んでいた存在が義理の存在であり、妹だと思っていた直葉も実は従妹だったという思考から実際に目の前にいる人が本当は誰なのか分からないという感覚に囚われてしまい、その結果他人との距離の取り方がわからなくなる。本来の自分で居なくて済み全員がお互いを知らないことを前提にしてコミュニケーションをとれるMMORPG、特にVRMORPGに入れ込むようになった。

「アインクラッド編」

2022年11月6日にソードアート・オンラインが正式サービス開始されログインした。ログインした先で草原にてモンスターを狩っていると赤髪の渋い男が声をかけてきた。その男はクラインといい、キリトとはSAOクリア後も良好な関係であり続ける気のいい男だ。クラインの指南役として指導していた後、クラインと別れる運びとなったがログアウトボタンがないという問題が発生した。次々と周りにいたプレイヤーが強制転移させられキリトたちも同じく転移させられた。その先にはすべてのSAOプレイヤーが敷き詰められ、赤いローブ姿のボスが現れた。自身の名を茅場晶彦といい、ログアウトボタンがないのはゲームの仕様でありSAOはゲームであり遊びではないデスゲームであると宣言した。その宣言時にはすでに犠牲者が存在しリアルでもSAO事件という名で問題視される事案へと発展していた。茅場がプレイヤー全員に配布した手鏡によってリアルの容姿を完全にコピーしたアバターへと姿を変えられたプレイヤーたちが恐怖に怯える様を目の当たりにした。敷き詰められた場所より解放されたキリトはクラインに一緒に来ないかと誘うが友人たちが心配だと断られる。やむなく1人で旅立つ。

約1ヶ月が経過した時点でようやく第1層のボス部屋が確認され戦略会議が開かれ、ディアベル、キバオウ、エギルという3人の男を認識、アスナという細剣使いと出会い、ボス攻略に際してコンビを組むことにしたキリト。ボス攻略は成功で幕を閉じたものの指揮を執っていたディアベルが死亡、慕っていたキバオウが激怒しその怒りの矛先がβテスターへと向けられる。キリトは自身がβテスターの中で唯一誰も到達しえなかった階層まで行くことに成功したという、βテスターであれば一瞬で見抜ける嘘をついてすべての怒りや憎しみが自分に向けられるように仕向けた。その結果、キリトには”ビーター”という肩書きがつけられた。ビーターとは、βテスターと正規プレイではなしえないことを外部ツールなどで可能にするチーターという単語の組み合わせでできた造語である。

2023年3月にコンビ解消し、4月8日「月夜の黒猫団」へ加入。ある日リーダーと別行動をとった黒猫団メンバーだが第27層迷宮区にてダンジョントラップに掛かりキリト以外のすべてのメンバーが死亡、その中にはキリトが思いを寄せていてキリトをよく頼ってくれていたサチという女の子も含まれていた。ギルドリーダーと合流しキリトが経緯を説明した後、リーダーは「君さえいなければ」という言葉を残し身を投げ出した。6月12日、実質的に月夜の黒猫団が潰滅。その後は失意のさなか、死んだプレイヤーを生き返らせるアイテムをドロップさせるボスが現れるという噂を基に第35層「迷いの森」にてイベントボス「背教者ニコラス」を単独撃破、ドロップしたアイテムはまさしく死者蘇生だったが条件に死後10秒の文字があり再び失意に突き落とされそのアイテムをボスのもとへ駆けつける際助けに入ってくれたクラインへ渡す。クラインは死ぬんじゃねえぞと声をかける。自室にて死んだサチからボイスメッセージが届き、涙する。

迷いの森にてビーストテイマーのシリカと出会い、直前にシリカを庇い命を賭したピナを蘇生させる。第56層の攻略会議にて方針の違いから作戦の指揮役でありトップギルド「血盟騎士団」の副団長へと登りつめたアスナと対立、第57層では圏内殺人事件に遭遇し真相究明に尽力。第48層に店を構えるリズベット武具店を訪れる。リズベットの自信作を破壊した上で剣の製造を依頼、素材集めに向かう。その過程でキリトに惹かれるリズベットであるが帰還後アスナが来店し失恋を知るリズベット。少しだけ関係を立て直したキリトとリズベットであり、片手剣「ダークリパルサー」を入手。殺人ギルド「ラフィン・コフィン」を攻略組の討伐隊により壊滅。S級食材モンスター「ラグーラビット」をゲットしたことをきっかけにアスナの手料理を頂くキリト。第74層フロアボス攻略にて表舞台で初めて二刀流スキルを披露、血盟騎士団団長のヒースクリフに目を付けられ決闘をする羽目に。見世物と化した決闘は敗北し、血盟騎士団に加入した。加入前よりアスナを慕いキリトを敵視していたクラディールの罠にはまり命の危機に陥るがアスナの助けもあり、クラディールを撃破し命を奪う。このことが1つのトラウマに加えられてしまう。一件の報告もかねて一時退団を申し出、ログハウスを購入し休暇を満喫する。ログハウス近くの森にてNPCでもプレイヤーでもない”ユイ”を見つける。ユイに関する捜索の中で第1層の隠しダンジョンにて強力なボスに行く手を阻まれキリトとアスナのコンビでも歯が立たない状況に一緒にいたプレイヤーと避難させていたユイが助けに入りボスを一撃で撃破、安全地帯にて自身がカウンセリング用AIだと告白したのだ。その後、ユイは消失するもキリトがGMコンソールからユイ自身を切り離しオブジェクト化に成功したデータを自身のハードへ退避させた。その後も短い休暇を過ごしヒースクリフの要請で前線へ復帰。

第75層のボス「ザ・スカルリーパー」を撃破した後、違和感を覚えたキリトがヒースクリフを攻撃すると、システムウィンドウが表示されヒースクリフはGM「茅場晶彦」と身バレする。茅場は事実を認めキリト以外のプレイヤーを麻痺させ特例として決闘を提案、自身が敗北すれば100層待たずにクリアとするという条件のもとキリトも承諾。ヒースクリフへ連撃を突き詰め「ジ・イクリプス」を繰り出すもダークリパルサーが破壊され途中で技を阻止される。システム上のスキル使用による硬直状態のキリトめがけて振り下ろされたはず剣がキリトを庇ったアスナに突き立てられる。本来回復できない麻痺状態だったアスナだがシステムを覆しキリトを庇うに至った。キリトはアスナの残した”ランベントライト”を左手に無気力な二刀流でヒースクリフへ攻撃しようとするが簡単に防がれ、キリトの胸にヒースクリフの剣が突き刺さる。HPが0に近づき0になるとともに光の破片となり宙に消えたが、最愛のアスナを殺された怒りから”システム外の現象”により再び姿を取り戻し突き刺さった剣を気にする訳でもなくヒースクリフのもとに踏み込みランベントライトを胸に突き刺し撃破。SAO事件攻略の立役者となった。茅場が事前に用意していたアインクラッド外の場所にてアスナを含めた3人で会話をし、茅場の真意は明らかではないが概ねの思想や経緯は理解、茅場が姿を消した後は死亡したと思い込んでいる2人は本名を打ち明けゲームの最後を迎えた。SAOより生還したキリトは、最愛の人「結城明日奈」の事を思い出し病室を抜け出す。

「フェアリィ・ダンス編」

SAO事件から無事に生還したキリトは最低限のリハビリを終え、日常生活へ復帰。とある日、妹の直葉と道場にて試合をすることになりSAO時代の剣捌きで直葉を驚かす。結果は直葉の一本勝ちで終える。試合の後、アスナの見舞いに行く旨を直葉に伝え出発、直葉はキリトへの恋心を実感する。アスナの病室にてアスナの父・結城彰三とその腹心の息子である須郷伸之と出会い、アスナと須郷の婚約を知る。須郷にも二度と来ないよう忠告を受け、絶望のまま帰宅し直葉の慰めを受け寝落ち。目を覚ますと隣に直葉が寝ていて驚き、起こすと直葉も慌てて部屋を出る。エギルの連絡を受け彼の店を訪れALOにて撮影されたとされる1枚の写真とゲームのソフトを受け取る。帰宅後直葉を会話をし自室にてログインし、初期設定を終えスポーンするもバグにより初期スポーン地と違う場所に飛ばされる。自身のスポーンを自覚した後、手荷物の中から文字化けしたアイテムからユイを復元させることに成功、再会を果たす。

サラマンダーによるPKに遭っているリーファを救出し自己紹介を交わす。その後アスナがいるとされる世界樹について食事をとりながら話を受ける。リーファが世界樹までの道案内を申し出、キリトもそれを受け入れリーファのログアウトを見守り、ユイと食事をした後、2階の宿屋にて寝落ちログアウト。リーファこと本名桐ヶ谷直葉はキリトを案内する自分にわくわくしていることに気付きながらもログイン、キリトがログインするまで買い物をしていた。キリトがログインした後、装備を整えるため武器屋に向かうがああでもないこうでもないと結局大剣を選び装備し、世界樹に向けて出発することができた。鉱山都市「ルグルー」目前にしてサラマンダーの集団に奇襲を受ける。戦闘中リーファの魔法による援護を受けながらキリト1人で応戦するがきりがなかった。ユイの合図で最終作戦に踏み出し、リーファの魔法とキリトの魔法でキリトが巨大なモンスターと化した。あっという間に敵を一掃し隊長は湖に逃げ込むが水中モンスターに食われ死亡、撃退に成功し街に入った。その後も襲ってきたサラマンダーの一件から領主会議に駆けつけ危機を救うなどしながらも中央都市「アルン」へ到着する。

翌日直葉と共にアスナの見舞いに向かい2人の対面を果たすが、アスナの手を握るキリトの視線を見て失恋に気付く。帰宅後ALOにてログインしてきたキリトに失恋した旨を伝えるリーファに優しく言葉をかけるキリト。落ち着いたリーファに外部からの世界樹攻略は不可能だということを確認し根元に向かう。アスナのプレイヤーIDを確認したユイの発言でキリトと共に世界樹頂上めがけて飛び上がる。上限まで飛行した後ユイによる警告モードでの呼びかけに気付いたアスナがアクセス・キーを隙間から落とす。上空から落ちてきたそれをキリト達が受け取りアスナがいると確信。世界樹の最終クエストを受け、世界樹の中に入る。広大なドーム内で何百ものガーディアンを相手に奮闘するも敗北してしまい、リメインライトという仮死状態に入る。危機一髪のところでリーファがガーディアンの中をくぐり抜け何とか救出される。再び挑もうとするキリトを止めるリーファだが、キリトの口からアスナという単語が出てきたことに驚愕しキリトが兄・和人であると認識する。その反応を見てキリトもリーファが妹の直葉であると知る。認めきれない事実からリーファがログアウト、キリトもリアルに向かい話をする。再びALOに戻ると2人は決闘をすることになり和解した。2度目の挑戦では旅の途中で世界樹攻略の約束をこじつけた領主会議の面々の指揮のもと攻略隊が組まれ総出で攻略に向かった。みんなの力もありドームの頂点まで着きアクセス・キーを使ってユイが解錠、ゲートの先でアスナを発見しGMの妖精王オベイロンに見つかる。妖精王オベイロンは須郷がALOにログインする際に利用するアカウントである。

GM権限にて無双状態の須郷にアスナが弄ばれ、激怒するキリトを弱体化させた後一方的に攻撃。走馬灯のように居るはずのない茅場と会話をし、SAOサーバーを基に構築されていたALOのGM権限を強制的に自身へ移す。仕返しの如く現実の肉体へダメージを通す仕置きをしアスナを救出、ログアウトを見守る。自身もALOをログアウトしアスナの病室へ向かう。病院の駐車場では怒りに囚われた須郷が刃物で襲い掛かるが、キリトは傷を負いながらも逆転し須郷の意識をとばす。病室では目を覚ましたアスナと感動の再会を果たし、はれてリアルでの恋人になる。またALOで行われていた人体実験の一件は公の場に報じられALOは運営ごと一新された。一件が公になった際、ALO内で会話した茅場晶彦がすでに死亡していたことを知る。亡霊の茅場に手渡された”世界の種子（ザ・シード）”を一件が落ち着いた後ネットワーク上に公開。一件の後、新規運営で再開されたALOではSAOの舞台だった浮遊城「アインクラッド」がALO仕様で実装され新生「アインクラッド」として正式に公開された。

「ファントム・バレット編」

SAO事件の事情聴取で知り合った総務省官僚である菊岡に2つの変死体と”死銃（デス・ガン）”が関連する事件の情報を開示、事件の調査への協力を要請しそれを許諾。今回は事件調査ということもあり都内のリハビリでお世話になっていた病院でダイブすることになり、病院ではリハビリも担当していた安岐と会う。自身のALOのアバターをGGOへコンバートさせステータスをそのまま引き継ぐ形でログイン、極めて女性アバターに近い容姿でのアバターになっていることを視認する。調査の目標である死銃と接触を図るためバレット・オブ・ナバレッツ（BoB）というトーナメントに参加するべく装備を整えようと行動に出るが、迷子になる。行先を尋ねるべく道行く人に声をかけある時1人の女の子に声をかけた。それがシノンだった。シノンはキリトを1度は訝しむが女性と勘違いし結果的には道案内をしてくれた。

ガンショップではお、キリトが金が足りないことから弾丸を避けながら銃を発砲してくるロボットに触れるというゲームに挑戦することになる。このゲームの射撃には弾道予測線が引かれ視認したところで回避行動につなげられないという事実を知るが、SAO時代に駆使していた「システム外スキル」でNPCの視線から射線を予測し事前に回避行動をとるという技を見せ、シノンには弾道予測線を予測したとはぐらかした。賞金を得たキリトはガンショップにて銃ではなく光剣「カゲミツG4」とサブガンとして「ファイブセブン」、防具と弾丸を購入、この変わりきった買い物にシノンは唖然とする。時間を忘れていたキリトはエントリー締め切り10分前にして受付の総督府へ急ぐ中、誰にも操縦できないとされるバギーをリアルのバイク操縦技術で駆使し駆けつける。2人は無事にBoBへエントリーし、”2人同じ”控え室へ向かいシノンが着替えを始める。キリトが女性だと勘違いしていたシノンは案の定、男だと知った瞬間に気持ちの良いビンタをおみまいする。不機嫌の中席に着きBoBについて説明し始め、決勝で敗北を味合わせるというシノンにキリトは言葉を返すがシノンは獰猛に笑うと全員殺してやると笑んでいた。キリトはそれまでのシノンと明らかに違う雰囲気に違和感を覚えるがBoBに出る以上死銃の候補であると結論付け、先ほどの彼女の殺気は別人だったと考えながら予選ステージへ転送される。

予選の休憩時間にて灰色マントのプレイヤーが「本物か」と問いかけさらに間近で同じ質問を受ける。そこで面識がある人物だと確信を得る。その後マントの男はメニューから大会登録ネームを見せ、剣技、名前から本物かという問いに同じSAO生還者だという結論に至り、男が腕を戻す際SAOにて元プレイヤーキルギルドとして存在していた「ラフィン・コフィン」のエンブレム・笑う棺桶が見えた。元ラフィン・コフィンのメンバーと思わしき男は本物ならいつか殺すと言い残し姿を消す。相手の素性を知るとともに恐怖し、血みどろとなったラフィン・コフィン討伐戦を思い出す。事前に菊岡から開示を受けていた死銃のしゃべり方と同じことに気付き最悪の場合、元PKギルドのメンバーなら死銃事件も可能かもしれないと考えてしまう。恐怖から平常心でいられなかったキリトだが、予選になると打って変わって無茶な戦闘で準決勝まで行きつく。決勝ではシノンの攻撃を避けるそぶりがなくシノンの怒りを買う。なぜかと問われた際、本戦に出られればなんでもいいと答えると、自分の価値観に私を巻き込むなと一喝される。改めて謝罪と決闘を申し出るキリト。シノンもキリトの自信がどこから来るのかという好奇心でそれを受ける。結果はキリトの圧倒的な実力の前に敗北するがそこまで強くて何に怯えるかと尋ねる。キリトの答えにシノンは自身と同じ事柄の経験があると感じた。予選決勝はシノンが降参を宣言し終了した。GGOから一度ログアウトしたキリトだが頭にはずっとマントの男がいた。ネットからGGOのBoBのトーナメント表を拾ってきた直葉に問いただされた時は誤魔化したが、怖い顔をしていると心配されていた。直葉はGGOにコンバートしていることも知っていて明日奈に相談していることも明かす。その上で夜、明日奈から着信があった際、死銃の事を明かすか迷うが結局明かさなかった。そのうえで直葉には事件の調査が終われば必ず戻ると誓う。

頭から抜けない討伐戦の記憶と忘れていた人殺しの過去を抱えたままダイブするために病院に向かい安岐と会う。優れない表情のキリトを見かねた安岐はどうしたのかと話を聞き、キリトは亡くなった患者の事をどれだけ覚えているか忘れようと思ったことがあるかと聞く。その答えにキリトは人でなしだと消極的になる。SAOで人を3人殺し、それを綺麗に忘れていたことを打ち明けたがそれに対して安岐は「そうしなければいけなかったのは誰かを助けるため」と言った。「命を奪う選択しか後がなかった場面があるがその結果助けた命の事を考える権利もある。自分が助けた命を思い浮かべ自分も助ける権利がある」と説く。それでも忘れていたと取り乱すキリト。本当に忘れていたのなら思い出すことなく今もこうやって苦しむこともないと言い聞かせた。ダイブする際整理が少しでもついたのか安岐に対して礼を言いログインした。

ログインした先でシノンと再会しエントリーを済ませた後、BoBのルール解説及び情報交換を促す。話の流れでキリト自身の参加経緯や先日の異常を濁しながら話す。大会本戦の開幕と同時に事件究明も一気に進展を迎える。戦闘の中、キリトはデス・ガン事件に違和感を覚え、犯人は2人存在しゲーム内とリアルでの殺人実行犯がいると結論付けた。大会も終盤を迎えキリトとシノン、デス・ガンの3人となり2人で協力してデス・ガンを撃破する。大会中は何度もお互いを助け合い、精神的に支えあった2人。最後はお互いぼろぼろの中、シノンのグレネードで2人仲良く自爆を迎え、キリトは驚きを隠せずあたふたしたまま両者敗退により生存者0ということもあり、優勝はキリトとシノンのダブル優勝となった。

大会も終わりログアウトする両者、キリトは”ステルベン”という医療用語とシノンが言っていた病院関係者の息子との関わりに嫌な予感が襲い、急いで菊岡に連絡を取りシノンのもとへと向かう。シノンの本名は朝田詩乃といい、詩乃の部屋ではログアウト時点では問題がなかったが優勝祝いと称して訪れた友人、新川恭二がサクシニルコリンという肺と心臓を止める薬を仕込んだ無針高圧注射器を持ち襲い掛かってきた。そこで詩乃は新川がゲームで戦ったデス・ガンとは違うもう1人のデス・ガンだと気づく。詩乃は無理やりにでも話を伸ばし時間を稼ぐ。その中で新川がこの犯行は新川の兄と兄弟で実行していたことを打ち明けた。詩乃の危機にぎりぎりで間に合ったキリトは新川に殴り掛かり、詩乃が離れる隙を作った。詩乃はキリトに対して忠告するも、むなしく逆上した新川の凶器がキリトに突き付けられた。シノンは新川を昏倒させキリトの容態を確認するが、身体モニターのための電極を付けっぱなしにしていたおかげで、薬が電極に防がれキリトに命の別状はなかった。

後日、詩乃の精神的ストレスを少しでも緩和させようとキリトは詩乃の話を聞かせ、アスナとリズベットの2人と詩乃を引き合わせることにした。実際に引き合わせた後は、詩乃のトラウマとなった自己防衛での殺人事件に関することで当時現場にいた元郵便局員の母子と対面する機会を作り、自身が安岐に言われた「奪った命と共に助けた命も見る権利がある」という詩乃自身の過去と向き合う機会を作り上げた。

「キャリバー編」

死銃事件終了後、ALOにて実装された新生「アインクラッド」の第22層にてSAOでの思い出のログハウスを再購入。その後、エクスキャリバーが発見されたという記事がアップされ、アスナ救出時に直葉と和人は1度発見していたが邪神級のモンスターがうごめく地下ダンジョン「ヨツンヘイム」を2人だけで攻略することは極めて困難でその時は撤退した。GGOで知り合ったシノンも新たに加え”聖剣エクスキャリバー”の獲得クエストに挑み、ヨツンヘイムを攻略。キリトは崩落するダンジョンからシノンの弓術を借り、エクスキャリバーを拾い出す。

「マザーズ・ロザリオ編」

作中で登場する、全戦全勝で最強の片手剣使いである”絶剣”がリーダーを務めるギルド「スリーピング・ナイツ」にアスナが仮加入する中、アスナと絶剣の関係が深まる中で一度離れかけた関係を改善させることに自信の情報関係の知識と技術で貢献した。ALOでは2度決闘をするが2回とも敗北した。二刀流を使えなかったため実力差は不明だが、剣の速さでは自身が負けてたと自覚している。

「アリシゼーション編（人界）」