サチ（SAO）の徹底解説・考察まとめ

サチの概要

サチとは、『ソードアート・オンライン』シリーズの登場人物の一人。ギルド「月夜の黒猫団」の紅一点であり、ソロプレイヤーだったキリトをギルドに誘った少女。ギルドメンバーは学校のクラブ活動のメンバーであるため、リアルでも知り合いだった。ギルドメンバーとの関係は良好だったが、他のメンバーは攻略組への参加を目指していたため、デスゲームと化してしまったSAOへの恐怖を打ち明けられずに苦悩していた。
ある夜、恐怖に耐えきれずに一人で街中へ逃走してしまったが、気付いたキリトが探し出し、無事に保護。キリトに恐怖を吐き出したことで2人はより親しくなっていったが、その後に入った低層迷宮区の隠しエリアで仲間がトラップに引っかかり、サチも巻き込まれてしまう。呼び寄せられる大量のモンスターに襲われ、防戦で手いっぱいのキリトの前で他の仲間たちは次々に死亡していき、サチも命を落とすことになる。

ソードアート・オンライン（SAO）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ソードアート・オンラインは、川原礫（かわはられき）が電撃文庫で連載中のライトノベル。およびそれを原作としたアニメ作品。VRMMORPG、ソードアート・オンライン（SAO）が発表された2022年。ユーザー達は仮想世界に埋没していくが、SAOの正体はゲーム内での死が現実になる命懸けのデスゲームだった。開発者の思惑によりログアウト不能となった世界で、主人公のキリトは現実世界に戻るべく、死闘を繰り広げる。

サチのプロフィール・人物像

本名：不明
髪：黒髪のセミロング
武器：両手用長槍

CV：早見沙織

登場は『ソードアート・オンライン』2巻の外伝。容姿は黒髪のセミロングで少し垂れ目。右目の下に泣きほくろがある。学校のクラブのメンバーで組んだギルド「月夜の黒猫団」の紅一点で、それまでは両手用長槍を使用していたが、キリトの加入と共に盾役をこなす事になる。デスゲームと化してしまったSAOに人一倍恐怖を感じていたが、仲間にも恐怖を打ち明けることができずに苦しんでいた。サチ自身も、自分の臆病な性格から、デスゲームの中では長くは生きられないことを悟っていた。

サチの武器

両手槍

正式名称、詳細は不明。

サチの来歴・活躍

キリトとの出会い

ギルド「月夜の黒猫団」はモンスターに襲われていたところを、キリトという黒衣のソロプレイヤーに助けられる。サチはキリトを「月夜の黒猫団」に誘い、キリトが加入。キリトは同じくらいのレベルとは思えないほど強く、ゲーム攻略にも詳しかったため、それまで弱小ギルドだった「月夜の黒猫団」は急成長していく。そしてギルドメンバーは攻略組に追いつくことを目指すようになった。
しかし臆病なサチは、デスゲームとなってしまったSAOに人一倍恐怖を感じていた。攻略組を目指すギルドメンバーにそんな気持ちを打ち明けることもできず、一人苦しんだサチは、ある夜、一人で街中へ飛び出してしまう。「追跡」のスキルを持つキリトに発見、保護されるサチ。そこでサチは初めて、自分の気持ちをすべて吐き出すことができたのだった。
しかし恐怖心を消すことはできず、毎夜キリトの部屋で「君は死なない」というキリトの言葉を聞かなければ、眠ることもできない状態が続く。サチの姿を見て、キリトもサチや仲間たちを必ず守るという強い決意を固めるのだった。

サチの最期

アインクラッド低層の迷宮区に潜ったギルド「月夜の黒猫団」。仲間が欲をかいたことで、メンバーたちは宝箱のトラップに巻き込まれてしまう。この時、キリトが自身が攻略組であることを明かしていたら、トラップの可能性を考慮して制止することもできたかもしれなかった。しかしキリトが躊躇したことが、最悪の悲劇を招いてしまうことになる。
仕掛けられていたトラップは、「閉じ込め＋結晶無効化＋アラーム（モンスター呼び寄せ）」だった。つまり、結晶でのHPの瞬時回復を禁止された状態で、湧き上がる大量のモンスターを殲滅しない限り部屋から離脱できないという最悪のもの。キリトでも防戦で手いっぱいの状態の中、「月夜の黒猫団」のメンバーは次々に死亡していく。そしてサチもついに、岩石系エレメンタルの攻撃を受けたことによってHPを削り切られ、命を落とすことになった。体が赤いエフェクトになり霧散していく中で、サチはキリトに向って何かを告げる。しかしキリトは、サチの最期の言葉を聞き取ることができなかった。

サチの関連人物・キャラクター

キリト／桐ヶ谷 和人（きりがや かずと）

本名は桐ヶ谷和人。本作の主人公で、黒髪黒瞳の少年。SAOクリア当時は16歳だった。
幼少期に実の家族を亡くし、母親の妹である桐ヶ谷家に引き取られる。桐ヶ谷家の実子ではないことを知ってから他人と関わることを避けていた。その後、フルダイブ型VRMMORPGである「ソードアート・オンライン（SAO）」をプレイし後のSAO事件に巻き込まれることとなる。ソロプレイヤーであり攻略組の一人として行動していたが、偶然出会ったギルド「月夜の黒猫団」に誘われ、一時的にギルドに加わることになる。

キリト／桐ヶ谷和人（SAO）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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キリトとは『ソードアート・オンライン』シリーズの主人公であり、諸悪の根源であるゲーム「ソードアート・オンライン」の生存者”SAO生還者（サバイバー）”。本名は桐ヶ谷和人（きりがやかずと）。ゲームを攻略する中で立ちはだかる壁を越え、出会いや別れを繰り返すことで1人の人間として成長していった。「ソードアート・オンライン」攻略後も様々なゲームや事件をきっかけに、たくさんの人との出会いと別れを繰り返し、より強い”人”として成長していく。

サチの名言・名セリフ／名シーン・名場面

敵モンスターの一撃により命を落としたサチ

ギルド「月夜の黒猫団」のメンバーと共に向かった低層迷宮区の隠しエリアで、欲をかいた仲間が宝箱のトラップにひっかかっててしまう。トラップの内容は部屋への閉じ込め＋結晶無効化（HPの瞬時回復禁止）＋モンスター呼び寄せという最悪なもので、現れた大量のモンスターに攻撃され、仲間たちは次々に戦死していく。そしてサチも、岩石系エレメンタルの攻撃によってHPを失ってしまった。最期にサチはキリトに何かを伝えるが、キリトは聞き取ることができず、キリトの心に癒えない傷を残すことになる。

「ありがとう。さよなら。」

サチの死を引きずっていたキリト。しかしクリスマスの夜に、亡くなったはずのサチからメッセージが届く。それはサチが死ぬ前に録音していたキリトへの最期のメッセージだった。サチは臆病な自分はクリスマスまでは生きられないと考えていた。そのため、自分が死んだあとでもクリスマスにメッセージが届くように事前に設定していたのだ。
サチからのメッセージは、「メリークリスマス、キリト。」「もし私が死んでも、キリトは頑張って生きてね。生きてこの世界の最後を見届けて、この世界が生まれた意味、私みたいな弱虫がここに来ちゃった意味、そして私と君が出会った意味を見つけて下さい。それが私の願いです。」というものだった。
録音時間が余ったため、サチは「赤鼻のトナカイ」の歌を歌う。そして「じゃあね、キリト。君と会えて、一緒にいられて、本当に良かった。」「ありがとう。さよなら。」という言葉で、メッセージは終わった。
サチが最後にキリトに言った言葉は、「ありがとう。さよなら。」だったのだ。メッセージを聞いたキリトは涙を流し、嗚咽を漏らす。あまりにも辛く、感動するシーンとなっているため、初期のエピソードだが心に強く残っているという視聴者も多い。