シュピーゲル/新川恭二(SAO)の徹底解説・考察まとめ
シュピーゲルは、アニメ『ソードアート・オンライン』シリーズの第2期「ファントム・バレット編」の登場人物である。シュピーゲルは「GGO(ガンゲイル・オンライン)」でのアバターの名前であり、本名は新川恭二。総合病院のオーナー院長の次男で医者の卵。シノン(朝田詩乃)とは元同級生で仲が良く、シノンのトラウマ克服のためにGGOを紹介した。しかしその正体は、GGOで多くのプレイヤーの命を奪ったデス・ガンの片腕であり、主犯格・ザザ(新川昌一)の実弟である。
シュピーゲルの概要
シュピーゲルとは、『ソードアート・オンライン』(以下SAO)の第2期「ファントム・バレット編」の登場人物。本名は新川恭二(しんかわきょうじ)であり、総合病院のオーナー院長の次男で医者の卵。いじめにより不登校となり、自宅学習をしながら予備校へ通っている。シノン(朝田詩乃/あさだしの)とは元同級生で仲が良く、詩乃のトラウマ克服のために「GGO(ガンゲイル・オンライン)」を紹介した人物である。詩乃に対して明確な好意を抱いており、BoB本戦前に詩乃に告白。しかし詩乃は過去のトラウマで他のことが考えられない状態だったため、振られてしまう。しかし「BoBがおわるまで待っててくれる?」と言われ、笑顔で頷いた。
GGOでは銀髪の青年・シュピーゲルとしてプレイしており、ステータスの振り方に関して少し悩んでいた模様。GGOで開催されているバトルロワイヤル形式の大会「バレット・オブ・バレッツ(BoB)」では、前回大会で予選準決勝するほどの実力者だが、受験に臨むために本編では半引退状態となっている。
一見して大人しそうな青年だが、その正体は、GGOで多くのプレイヤーの命を奪ったデス・ガンの片腕であり、主犯格・ザザ(新川昌一/しんかわしょういち)の実弟である。
ソードアート・オンライン(SAO)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ソードアート・オンラインは、川原礫(かわはられき)が電撃文庫で連載中のライトノベル。およびそれを原作としたアニメ作品。VRMMORPG、ソードアート・オンライン(SAO)が発表された2022年。ユーザー達は仮想世界に埋没していくが、SAOの正体はゲーム内での死が現実になる命懸けのデスゲームだった。開発者の思惑によりログアウト不能となった世界で、主人公のキリトは現実世界に戻るべく、死闘を繰り広げる。
シュピーゲルのプロフィール・人物像
本名:新川恭二
年齢:16歳(死銃事件当時)
性別:男
CV:花江夏樹
原作では第三章、アニメでは第2期「ファントム・バレット編」で登場した少年。総合病院のオーナー院長の次男。朝田詩乃と同じくらいの背丈で童顔。髪の毛は無造作に伸ばしている。性格は内気で大人しく、人のよさそうな性格をしているが、意外に正義感が強い。同級生から恐喝されていた詩乃を助けたこともあり、詩乃とは仲が良く、彼女に対して好意を抱いている。GGOでのアバター・シュピーゲルは、GGO初期に流行した機動力(AGI)一極型ビルドである。
その正体は、SAOで多くのプレイヤーを殺害していた通称「赤眼のザザ」(新川昌一)の弟で、「ファントム・バレット編」での「死銃」の片割れ。死銃事件の、片方がGGOにダイブしてアバターを銃撃し、それを合図に「現実世界にいるもう片方が相手プレイヤーの住居に侵入し、薬品を注射することによって心臓麻痺により殺害する」という殺害犯行を思いついたのは恭二の方である。SAOから生還した兄のことを尊敬しており、兄弟仲はとてもいい。
シュピーゲルの武器
GGO
アサルトライフル
原作でアサルトライフルを所持している描写があるものの、正式名称、詳細不明。
L115A3 サイレントアサシン
Sterben(ステルベン)が使用していた狙撃銃。
五四式 黒星(ヘイシン)
Sterben(ステルベン)が使用していた拳銃。ターゲットを殺害する目的で銃撃する際に使用している。
エストック
Sterben(ステルベン)が使用していた刺突用の両手剣。「宇宙戦艦の装甲板」を銃剣作成スキルで加工した。
シュピーゲルの来歴・活躍
シノンとシュピーゲル
新川恭二と朝田詩乃とは中学の同級生だった。銃に対するトラウマを抱える誌乃に、恭二はPTSD克服のためにGGOを勧める。恭二はGGOの世界ではシュピーゲルというアバターを使用しており、前回大会である第2回BoBは予選準決勝にまで上り詰める程の腕前を持っている。しかし本人は受験のために半引退状態で、第三回大会は出場を辞退し、シノンの応援に専念するとしていた。
詩乃は過去に銀行強盗から母親を守るため、強盗の銃を奪って相手を殺害したことがあった。詩乃にとってはトラウマとなっている過去だったが、恭二にとって詩乃は「悪を成敗したヒーロー」であり、彼女に対して憧れや嫉妬、崇拝などが入り混じった複雑な愛情を抱いていた。
第三回BoB本戦の前に、恭二は詩乃に告白する。しかし詩乃は過去のトラウマに囚われている状態だったため、心の整理がつかず、「BoBが終わるまで待っててくれる?」という返答だった。
一方、GGOでは、「Sterben(ステルベン)」というプレイヤーにゲームで狙撃されたプレイヤーが現実世界でも心臓麻痺で死亡するという通称「死銃事件」という都市伝説が囁かれていた。多くのプレイヤーはただの噂だと考えていたが、そんなさ中、前回BoBで優勝したゼクシードが死銃によってGGO内で銃撃され、現実世界でも死亡する事件が起きる。さらに、シノンとキリトも死銃のターゲットにされ、命を狙われる。しかしシノンは死銃に追い詰められたキリトを救い、2人同率で第三回BoBで優勝するという快挙を成し遂げた。
GGOからログアウトし、現実世界へ戻ってきた詩乃のもとへ、恭二はお祝いのケーキを持って訪問する。そして恭二は再び詩乃に想いを伝えるが、詩乃の中での心境の変化や、恭二が詩乃に対して抱いていた「悪を成敗したヒーロー」像とのずれなどにより、完全に失恋。
さらに、BoBの最中にキリトがシノンを慰めている映像を見てしまっていた恭二は嫉妬心をむき出しにし、詩乃に襲い掛かった。
死銃事件の結末
恭二の正体は、プレイヤー名「Sterben(ステルベン)」こと新川昌一の実の弟であり、「死銃」の片割れであった。死銃事件の構想である、「GGO内での相手プレイヤーへの狙撃を合図に、現実世界にいる片方がそのプレイヤーの住居に侵入し、無抵抗状態になっている相手に薬品を注射して心臓麻痺に至らしめる」という仕組みを考えたのは恭二だった。ゼクシードはもともとはシュピーゲルと同様にAGI最強型でビルドを行っていたが、AGI最強型を唱えながら自身は別のビルドに切り替えた上にレアアイテムの力によってBoBで優勝したため、その恨みによって標的としたのだった。ただし、実際に現実世界でゼクシードに薬品を注射して殺害したのは兄の昌一であり、恭二はSterben(ステルベン)としてGGO内のゼクシードが映っているモニターを銃撃したのみである。
恭二は総合病院の息子という恵まれた環境にいたが、現実世界ではいじめられており、高校を不登校になっていた。また、親からの期待というプレッシャーに対して成績が伸び悩んでいたことから、徐々に精神を病み始めていたのだ。
GGOの世界でシノンに近づいてきたキリトに対しても嫌悪感を抱いており、キリトとシノンをターゲットにした。GGO内での犯行は不発に終わったが、恭二は再びシノンを手にかけようとしていた。
しかしキリトは、「Sterben(ステルベン)」がドイツ語で〝死〟を意味する医療用語であることに気付いていた。さらに、シノンがログアウトする際に「友人である医者の息子と連絡を取る」と言っていたため、心配になって様子を見にきてしまった。
キリトにより恭二は間一髪で犯行を阻止される。さらに詩乃にステレオ機器で殴打されたことにより昏倒。恭二は警察に逮捕されることになった。
逮捕された後は完全黙秘し、医療少年院に収容された。その後、料金の未払いによってGGOのシュピーゲルのプレイヤーデータが消失してからは、現実と向き合い始めていることが示唆されている。
シュピーゲルの関連人物・キャラクター
シノン/朝田 詩乃(あさだ しの)
ファントム・バレット編のヒロインで現実世界では現役の女子高生。11歳のときに銀行強盗に巻き込まれ、母を守るために犯人の銃を奪い取り射殺してしまったため、銃に対するトラウマを抱える。GGOではキリトのアバターを見て女性だと勘違いし、ログインしたばかりのキリトにゲームシステムや装備などを親切にレクチャーした。キリトとともに死銃のターゲットになったことからキリトと共闘し、BoBの第3回大会で優勝。死銃事件解決後は、キリトと解してアスナ達とも知り合い、一緒にALOなどほかのゲームをプレイするようになった。