グエン（SPY×FAMILY）とは【徹底解説・考察まとめ】

グエンのプロフィール・人物像

所属：東人民共和国の諜報組織（名称不明）
CV：村井雄治

グエンとは、『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）の登場人物で、東人民共和国（オスタリア）の諜報組織の人間であるエドガーの部下の1人。「グエン」は東南アジアに多い人名で、風貌もどことなく東洋系であるため、出身は東人民共和国ではない可能性がある。なお、フルネームは不明。
エドガーの指示に従い、様々な非合法活動に手を染めている。任務に忠実で、危険で難易度の高い仕事を任されるなどエドガーからの信頼も厚い。しかしスパイとして特別な訓練を受けたわけではないらしく、西国（ウェスタリス）でも屈指と呼ばれる敏腕スパイの黄昏（たそがれ）ことロイド・フォージャーと比べるとやり口は荒っぽい。それでも相応以上に場数を踏んでおり、相手の振る舞いを見て「プロかそうでないか」を見分ける程度はやってのける力量を持つ。

言ってしまえば「序盤のザコ」的な立場で、物語上の出番は非常に少ない。しかし作品の中心人物の1人であるロイド・フォージャーの物語序盤の名シーンに間接的に関わっているため、ファンからすると“記憶に残りやすい”キャラクターである。

グエンの来歴・活躍

エドガーの配下として暗躍

東人民共和国の諜報組織の幹部であるエドガーの下で、様々な非合法活動に従事する。東人民共和国の所属である以外、エドガーの属する組織がどのようなものであるかは作中であまり語られておらず、どのような経緯で彼の部下となったのかは不明。
スパイとして正式な訓練を受けたわけではないのかやり口はかなり荒っぽいが、一方で場慣れしている上に任務に忠実で、子どもの誘拐からその親への襲撃まで汚れ役を厭わず実行する。これらの点が評価されたか、エドガーからも重宝がられており、危険かつ難易度の高い任務を任されることもしばしばである。

物語開始時点でエドガーは西国諜報機関WISE（ワイズ）屈指の敏腕スパイ黄昏ことロイド・フォージャーに散々出し抜かれた上で諜報合戦に敗北しており、なんとしても意趣返ししたいと考えるようになっていた。しかし西国でもトップクラスのスパイであるロイドはその足取りを掴ませず、グエンは仲間たちと共にせめてエドガーの勘気に触れないよう過ごしていた。

ロイドの拉致に失敗する

そのロイドは、新たな長期任務を言い渡され、そのために東人民共和国で疑似家族を作る必要に迫られる（ロイドというのも実際はこの任務のために用意された偽名である）。そこで彼は養護施設からアーニャという少女を引き取り、これを自分の娘として扱うことにする。
しかしアーニャはロイドの留守中に彼の秘密通信用の道具に触ってしまい、これがエドガーたちに傍受されて居所を突き止められてしまう。いざ復讐の時とばかりエドガーに送り込まれたグエンたちは、ロイドとの関係性も分からないままアーニャを捕らえてアジトへと連行。グエン自身は、やがて戻ってくるだろうロイドを捕まえるために、もう1人の仲間と共に彼の部屋に潜伏する。

不意を突いて襲い掛かるも、ロイドは家の前まで来た時点で侵入者に気付いており、グエンたちは返り討ちにされてしまう。ロイドはこの時点で「任務を遂行するなら新しい子供をどこかでもらってくればいいのだし、アーニャを見捨てていったん行方をくらまそう」と考えていたが、自身でも理由の分からないまま気絶したグエンに自分の服を着せて縛り上げ、自らはそのグエンに変装する。
その状態のグエンの頭に布袋を被せて顔が分からないようにすると、ロイドはエドガーのアジトへと彼を運ぶ。エドガーたちからすれば“グエンがロイドを捕まえて戻ってきた”としか思えない状況の中、ロイドは隙をついてアーニャを奪還してアジトから脱出。自分が危険を冒してでもアーニャを助けようと思ったのも、そもそもスパイになろうと決意したのも、「子どもの泣かない世界を作りたい」という己の原点が理由だったことを理解する。

その後ロイドは決着をつけるために単身エドガーたちのアジトへと向かい、トラップを利用して全員を叩きのめした上で交渉に臨む。家族のことについて脅されたエドガーはロイドへの仕返しを諦め、彼に関わらないことを決める。報復合戦になることを避けるためか、ロイドは彼らの命までは取ろうとしておらず、グエンも生き延びたと思われるもののその後については描かれていない。

グエンの関連人物・キャラクター

エドガー

東人民共和国の諜報組織の幹部。ある程度の部下を自由に動かすだけの裁量を与えられているが、具体的にどのような立場の人間であるかは不明。
自分に意見した部下を平然と撃ち殺すなど、非情かつ傲慢で執念深い性格。諜報合戦で煮え湯を飲まされたロイドへの報復の機会を待ち望んでおり、グエンもこれに巻き込まれることとなる。
娘を溺愛しているが、家族には自分が諜報組織の人間であることを秘密にしている。

エドガー（SPY×FAMILY）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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エドガーとは、『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）の登場人物で、物語中心人物の1人であるロイド・フォージャー（黄昏）と熾烈な諜報合戦を繰り広げた東人民共和国のスパイ。
東人民共和国の穏健派外務大臣の醜聞を巡ってロイドと相対し、幾度となく出し抜かれた末に証拠書類一式を奪われる。このスパイとしての決定的な敗北に激怒し、ロイドに雪辱する機会をうかがっていた。何人もの部下を動かす立場にあるなど、スパイとすればそれなりに高い地位の人物。カレンという娘がおり、自分の仕事については秘密にしている。

ロイド・フォージャー／黄昏（たそがれ）

西国諜報機関WISE屈指の敏腕スパイ。黄昏がコードネームで、ロイド・フォージャーは現在遂行中の任務のために新たに作った偽名。
物語開始時点でエドガーと彼の組織を相手に壮絶な諜報合戦を繰り広げており、それに完全勝利している。新たな任務のために家族を作る必要に迫られ、養護施設からアーニャを引き取り、これを自分の娘とした。

そのアーニャのイタズラのせいでエドガーに居場所を突き止められ、グエンたちの襲撃を受けるもこれを返り討ちにする。さらに「自分自身はグエンに変装し、気絶したグエンを自分に変装させた上で拘束して声も出せないようにして彼らのアジトに運び込む」という方法でエドガーたちを出し抜き、先んじて拉致されたアーニャを救出した。
当初はどうしてアーニャを助けようとしたのか自分でも理解できず、不必要なリスクを背負ったことを失態とまで捉えていた。しかしやがて「子どもの泣かない世界を作りたい」という己の原点が危険を冒してでもアーニャを助けようとした理由だったことを悟り、グエン顔の変装を破りながらエドガーたちとの決着をつけるべく彼らのアジトに向かった。「序盤のザコ」に等しいグエンが妙にファンの記憶に残っているのも、この序盤の名シーンの半分ほどの間ロイドが“グエン顔”のままであることが理由である。

ロイド・フォージャー／黄昏（SPY×FAMILY）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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ロイド・フォージャーとは遠藤達哉による漫画『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）の主人公で凄腕のスパイ。コードネームは「黄昏」で本名は不明。東国の大物政治家ドノバン・デズモンズとの接触を目的とした任務・オペレーション〈梟〉（ストリクス）を遂行するため、精神科医ロイド・フォージャーを名乗り偽装家族を形成する。スパイとしての能力は超一流で、戦闘能力だけでなく変装技術、人心掌握術と様々な技能に長けている。スパイらしく常に冷静で合理的な性格だが、本質的には平和を愛する心優しい青年である。

アーニャ・フォージャー

ロイドが養護施設から“自分の娘”役を務めさせるためにもらってきた少女。天真爛漫かつ好奇心旺盛。6歳を自称しているが、実際は4～5歳と思われる。知力も体力も年齢相応だが、“この歳にしては”という言葉をつけるならむしろかなり頭のいい方である。
実は“他人の思考を読み取る”超能力の持ち主で、ロイドに引き取られたのもこの力で彼の正体を知って「本物のスパイだ、カッコいい」と盛り上がり、自分で自分を売り込んだため。しかし好奇心が災いし、思考を読むことでロイドが厳重に隠していたスパイグッズの数々を勝手に持ち出し、秘密通信用の道具を暗号も用いずに全周波数で使ったことが原因でエドガーたちの襲撃を招いてしまう。

その後“グエン顔”の人物が自分を助けに来てくれた時は、超能力によってすぐそれがロイドであることに気付いて安堵と歓喜に号泣。さらにロイドの胸の内にある「子どもの泣かない世界を作りたい」という想いがどれほど強いものであるかを知り、彼を“スパイ”ではなく“父親”として本気で慕うようになっていった。

アーニャ・フォージャー（SPY×FAMILY）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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アーニャ・フォージャーとは『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）の登場人物で、ロイド・フォージャーの養女。ある組織の実験によって生み出された超能力者で、人の心を読むことができる。ロイドの正体が西国の凄腕スパイ〈黄昏〉であると知った上で、好奇心から彼の養子となり任務の遂行のために名門イーデン校に入学する。天真爛漫な性格で、突飛な行動からロイドを度々振り回す。スパイの父と殺し屋の母がいるフォージャー家の日々を気に入っており、この偽装家族を維持するために奮闘する。