暗殺教室のコードネーム・呼び名・ニックネームまとめ

『暗殺教室』とは、2012年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されていた長編漫画、及びそれを原作としたアニメ、実写映画などのメディアミックス作品である。作者は松井優征。
進学校の落ちこぼれクラスである3年E組の生徒たちは、突然担任としてやってきた謎の生物「殺(ころ)せんせー」を殺すための暗殺者として鍛えられることになる。その日常の中で「1日名前ではなくコードネームで呼ぶ」という試みや「わかばパーク」でのボランティアで子供達につけられたあだ名などでさまざまな呼び名が増えていった。

『暗殺教室』の概要

『暗殺教室』とは、2012年7月2日から2016年3月19日まで『週刊少年ジャンプ』に連載されていた長編漫画、及びそれを原作としたアニメ、実写映画などのメディアミックス作品である。作者は松井優征で、通算2作品目の連載漫画となった。漫画の単行本は全21巻で完結している。アニメは2015年1月10日から6月20日、及び2016年1月8日から7月1日の2期に渡って放送された。また2015年3月21日に実写映画第1作が、2016年3月25日に第2作が公開された。原作漫画と実写映画がほぼ同じタイミングで完結という、メディアミックス戦略を強く意識した展開が練られていた作品である。原作漫画は「マンガ大賞」2013年の6位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2013」第1位、宝島社「このマンガがすごい!」2014年オトコ編1位を受賞した。またアニメは「Yahoo!検索大賞 2015」のアニメ部門賞を受賞。第1作目の映画で主演の潮田渚(しおた なぎさ)を演じた山田涼介が第39回「日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した。

新学期、難関進学校である椚ヶ丘(くぬぎがおか)中学校の落ちこぼれクラス「3年E組」の生徒たちの元へ、突然謎の生物「殺(ころ)せんせー」が担任としてやって来る。彼は月の7割を破壊して常時三日月にした張本人であり、来年3月には地球も同じように破壊すると予告。それまでの間3年E組の担任に就任することを希望した。政府から100億円の懸賞金が掛けられた殺せんせーの暗殺を依頼されたE組の生徒たちは、普通の学生として殺せんせーから学びながらも暗殺者としての技術を磨いていくことになる。劣等生として俯いていた生徒たちは殺せんせーとの日々を通じて自信を取り戻し、個性と成績をぐんぐん伸ばして力をつけていく。やがて訪れた涙の別れと卒業の後、生徒たちはそれぞれの夢へ向かって羽ばたいて行った。

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コードネーム・呼び名・ニックネームがつけられた主な出来事

コードネームで呼び合う1日

原作第89話で語られた出来事。その日話題に上ったのは、E組の生徒の1人である木村正義の名前の読み方が「きむら まさよし」ではなく「きむら ジャスティス」であることだった。自身の名前があまりにもキラキラネームであることをコンプレックスに思っている木村は、普段から周囲に「まさよし」と呼んでもらっていると言う。
そんな彼にちなんで、「E組全員、1日名前ではなくコードネームで呼び合う」という試みが行われることになる。クラスの全員が全員分のあだ名を考え、殺せんせーが1人につき1つずつ無作為に選んだものがその日1日のコードネームとなった。その名前で呼び合いながら烏間唯臣(からすま ただおみ)とのサバイバル訓練を行う生徒たちだったが、コードネームにはほぼ悪口のような名前も含まれていたため精神的に激しく疲弊する者が多数発生してしまった。
殺せんせーは木村に「名前は人を造らない。歩いた足跡の中にそっと残るだけ」と説き、暗殺に決着がつくまで「ジャスティス」の名前を大事に持っていてはどうかと励ましの言葉を送った。

わかばパークでのボランティア

授業でフリーランニングを身につけた生徒たちは、教師たちの言いつけを破って街の中で実行してしまう。しかしバランスを崩して落下、その真下にいた自転車で大荷物を運ぶ老人・松方(まつかた)を骨折させてしまった。生徒たちは償いのために彼の経営する保育所兼学童保育所「わかばパーク」で無償ボランティアをすることになる。
そこは資金繰りが苦しく建物が老朽化し、またいじめで不登校になった子供などもおり、問題が山積みになっていた。生徒たちは各々の特技を生かして子供たちを楽しませつつ、建物を機能的なログハウスへと改築。不登校児の鬼屋敷(おにやしき)さくらには潮田渚(しおた なぎさ)が勉強といじめに対抗する術を教えたので、彼女の表情には自信が浮かぶようになっていた。満足してくれた松方が殺せんせーとE組の秘密を守ることを約束し、ボランティアは終わった。
このボランティアの中で一部の生徒は子供たちから人気を博し、親しみを込めたニックネームをつけられた。

『暗殺教室』のコードネーム・呼び名・ニックネーム(メインキャラクター)

潮田渚(しおた なぎさ)

CV:渕上舞(アニメ) 演:山田涼介(実写映画)

本作における生徒側の主役キャラクター。年齢に似合わぬ小柄な体型と中性的な容姿を持つ少年。長めの髪を高い位置でツインテールにしている。得意科目は英語。両親が離婚した母子家庭。
どちらかと言えば自己主張の少ない内気な性格で成績も身体能力もさほど突出したところがないが、暗殺という一点においてのみ類い稀なる才能を持つ。プロの殺し屋であるロヴロからもその才を見込まれ、必殺技と称してクラップスタナー(猫騙し)を伝授される。しかし暗殺に挑む際に発揮される超人的な精神力の根底には自身の命を粗末にする考え方があり、殺(ころ)せんせーにその欠点を指摘されている。
彼の母である潮田広海(しおた ひろみ)はかつて女性らしいおしゃれをさせてもらえず希望の進路にも進めなかった自身のコンプレックスを渚に押し付けており、渚の容姿や性格は母の強烈な束縛・干渉によって形成されたものである。その反面、母の顔色を伺う生活の中で「他人の精神の波長を読み取り適切なタイミングで相手に踏み込む」という暗殺の精度を上げるスキルが身についており、ここまで育ててくれたこと自体を含めて彼女に感謝もしている。

性別

1日コードネームで呼び合う日につけられた呼び名。命名者は中村莉桜(なかむら りお)。
その中性的で女性にも見える容姿を度々からかわれており、ある事件で潜入捜査のためにさせられた女装には全く違和感がないほどだった。それを揶揄してつけられたコードネームである。
しかしその女性性は独善的な母親の支配の結果であり、後にそのことがクラスで明るみに出た際には、己のデリカシーのなさを反省した中村から謝罪されている。

さくらのよめ

わかばパークの子供たちがつけたニックネーム。この施設にボランティアに訪れた渚はクラスメイトから酷いいじめを受けて長年不登校児をしているさくらに勉強を教え、「算数のテストの時だけ出席して、回答したら即下校する」という方法を伝授して少しずついじめに対抗していけるようにした。自信をつけたさくらは渚に淡い恋心を抱くようになる。それを見抜いた他の子供達によってつけられた呼び名が「さくらのよめ」だった。「だんな」ではないあたりが、中性的な渚と気の強いさくらの関係を端的に表している。

赤羽業(あかばね カルマ)

CV:岡本信彦(アニメ) 演:菅田将暉

3年E組の中で最も優秀と言っていい生徒。学年トップを争える優秀な成績と喧嘩っ早く突出した身体能力、そして相手を的確に攻める作戦を編み出す悪魔的な思考力の持ち主。5科目全てが得意だが、最も秀でた科目は数学。基本的に自信家で挑発的な態度を見せているがそれは自身と同格以上の相手に対してのみで、弱いものいじめは好まない。
両親がインドかぶれで「業」と書いて「カルマ」と読むキラキラネームをつけられたが、本人は気に入っている。
2年生まではそのトップクラスの成績から担任に目をかけられ、多少の暴力沙汰もお目溢しをもらっていた。しかし恫喝されていたE組の先輩を庇って成績最上位の生徒を殴ってしまったために教師から手のひらを返され、停学処分とE組落ちを宣言されてしまう。そういった経緯からE組には途中参加となり、教師不信を募らせて殺せんせーの命と同時に「先生としての死」を狙って暗殺を仕掛ける。だが目論見が外れて心を「手入れ」され、他の生徒とも足並みを揃えて暗殺教室の一員となる。
当初は他人の実力を侮り周囲を見下していたが、殺せんせーに鼻っ柱を折られてからは相手を冷静に観察し力を測るようになる。渚とはE組になる以前から仲が良かったが、彼の暗殺の才能を目の当たりにして次第に恐れとライバル心を募らせて行った。終盤に殺せんせーを殺すか否かでクラスが二分された際は殺す側の先頭に立って渚と真っ向から戦い、決着がついた後は心からの親友として握手を交わした。

中二半(ちゅうにはん)

1日コードネームで呼び合う試みの際につけられた呼び名。思春期の子供特有の無理に背伸びした言動である「中二病」の半歩先、という意味合い。
命名者の狭間綺羅々(はざま きらら)曰く「中二病は斜め上から物事を見がちだが、カルマの場合は斜め上のさらに斜め上のそのまた斜め上から見ているが結局1つ上には行けていない」とのこと。

きし

わかばパークの子供たちがつけたあだ名。ボランティア中に催された寸劇で騎士を演じたことから。敵役の寺坂竜馬(てらさか りょうま)相手にかなり悪辣な演技をしていたが、その整った容姿が功を奏してか、子供の目には格好良い騎士に映ったようである。

茅野カエデ(かやの かえで)

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