石川啄木(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

石川啄木とは漫画『ゴールデンカムイ』に登場する女好きの敏腕新聞記者。新聞の影響力に目を付けた土方歳三により、スカウトされて彼の率いる土方一派の仲間になる。札幌で起こった連続娼婦殺害事件を新聞で書き立て、札幌に金塊を狙う杉元一行、土方一派、第七師団の三代勢力が集まる事態を引き起こした。また独自調査により事件の犯人が、かつてロンドンを震撼させた連続殺人鬼ジャック・ザ・リッパーの犯行を模倣している事を突き止める。この事から犯人の次の犯行現場を札幌麦酒工場であるも特定し、土方一派と杉元一行を向かわせた。

土方一派に加わった石川。彼は土方達と共に北見へと赴く。そして一時的に行動を共にしていた白石由竹(しらいしよしたけ)と出会った。白石は刺青の囚人の一人である。脱獄王の異名を持ち、体の関節を外す事であらゆる牢獄から抜け出す能力を持っていた。だが、それ以外の事では無能であり、賭博と女遊びが好きという欠点がある。

石川は白石と意気投合し、土方から小遣いを貰って遊郭へ遊びに行った。石川は太った遊女と酒を飲んで遊び惚け、他の遊女を「おいブス酒持って来いッ」と小間使いの様に扱っている。そして酔った白石に、土方が何故自分に接触して来たのかを話した。

土方は近々、あちこちの新聞社を買おうとしていた。そしてその新聞社で記事を書く、優秀な記者を探していたのである。その役目に選ばれたのが石川だったのだ。更に土方はウィリアム・ハーストの話も石川にしていた。ウィリアム・ハーストはアメリカで「新聞王」と呼ばれた実業家である。彼は写真が大衆に視覚的なインパクトを与える事を知っており、新聞に写真を掲載する事にこだわった。その結果、世論を動かしてアメリカとスペインを戦争へと向かわせている。ウィリアムは写真が大衆に視覚的なインパクトを与える事を知っていたのだ。これ以降日本の新聞も写真を取り入れる様になり、その結果日露戦争以降の新聞の売り上げは跳ね上がった。土方はこの事から新聞の影響力を見抜き、新聞社を買おうとしていたのである。この話を聞いた白石は、土方が何か大きな事を企んでいるのを察し、冷や汗を流していた。

札幌で連続娼婦殺害事件を追う

官憲(画像左端の人物)に取材をする石川

石川は北見で土方と一旦別れ、夜な夜な娼婦が惨殺される事件が多発する札幌へ赴く。石川はこの事件の取材に向かったのである。彼は現場を調査する官憲に聞き込みを行い、新聞で大々的に書き立てた。その結果、北海道中で新聞が売れまくり、金塊を狙う杉元一行、土方一派、第七師団の目に留まる事になる。この三勢力は事件の犯人が刺青の囚人であると考え、一斉に札幌を目指す事となった。

記事を書き立てた石川は、土方一派のアジトを訪れる。そして自分の得た情報を話し、情報料として小遣いを要求していた。だが、どの情報も既に新聞に書かれたものであり、永倉に一蹴されている。

札幌に戻り、連続娼婦殺害事件を追う石川。そこへ犯人の行方を追う土方一派が合流した。石川は彼等に新しい情報を話す。その内容は石川の働く新聞社に事件の犯人から小包が届いたというものであった。中身は四人目の被害者の腎臓であり、同封されていた手紙には犯罪予告が書かれていた。これを受け、石川はこの事件がジャック・ザ・リッパーの模倣である事に気付く。

ジャック・ザ・リッパーは、イギリスのロンドンで連続娼婦殺害事件を引き起こした犯人である。ジャックは警察から逃げ切り、事件は迷宮入りとなっていた。彼の手口は娼婦を殺し、臓器の一部を持ち去るというものである。更にジャックは新聞社に自らの犯行予告を行い、警察を挑発した。こういった点が札幌の事件と一致している為、石川はこの事件がジャックの模倣であると気付いたのである。因みに石川は以前「お雇い外国人」のイギリス人からジャックの話を聞いており、この結論に至ったのであった。

石川はこの事件が、殺人の周期から手口までロンドンの事件と同一である事を見抜く。この事から彼は、犯人がジャックの信奉者であると仮定した。そして石川はこの条件から「40日以内に捕まえなければ犯人は失踪する可能性がある」という推理をする。そして彼はジャックに対して怒りを燃やすのであった。義憤に駆られているのかと思いきや「お気に入りの遊女が事件を怖がって東京に逃げてしまった。早く犯人を捕まえて女を呼び戻したい」という自分本位なものであった。これを受け永倉は「クソの塊みたいな野郎だな」と呆れている。

ロンドンの事件の推理を述べた石川は、別の事件について土方達に話す。それは子供が北海道中の町で行方不明になっている事件であった。彼はこの事件現場を辿ると、札幌に向かっている事に気付いたのである。実はこの事件は刺青の囚人上エ地圭ニ(うえじけいじ)が引き起こしたものであった。上エ地は顔に落書きの様な刺青をしており、子供を誘拐して殺してきた殺人鬼である。杉元一行もこの事件に気付き、ジャックと上エ地の二人を追って札幌へ向かっていた。一方、第七師団の鶴見もジャックの刺青を入手すべく札幌へと向かう。こうして金塊を狙う三大勢力が札幌に集まる事態となっていった。

宇佐美からの襲撃

宇佐美(画像左端の人物)に襲撃される石川

札幌にて土方達と共に連続娼婦殺害事件を追う石川。彼は夜の札幌を一人、独自に捜索していた。手には札幌の街が描かれた地図を持ち、過去の犯行現場を歩いて回っていた。そんな折に、彼は第七師団の宇佐美時重(うさみときしげ)と遭遇する。宇佐美は第七師団の上等兵である。鶴見篤四郎(つるみとくしろう)に恋愛感情にも似た忠誠心を持ち、彼の命令により連続娼婦殺害事件の犯人を追っていたのだ。鶴見は第七師団を率いる陸軍中尉である。圧倒的なカリスマ性と残虐性を併せ持つ、油断ならない人物だ。宇佐美は複数の犯行現場で自慰をするという変態的行動をしている。犯人も犯行現場で自慰をしており、宇佐美は犯人と同じ事をして次の犯行現場を特定しようとしていた。だが、捜索は難航しており「しこれどもしこれども捜査は進まざり。ぢっと手を見る」と独り言を呟いていた。偶然、物陰から聞いていた石川は「ぢっと手を見る」というワードにインスピレーションを受け、手帳にメモしている。

捜索を進めていく石川は地図に犯行現場を記していく。そしてジャック・ザ・リッパーのロンドンでの犯行現場と、札幌での犯行現場や手口等が一致している事に石川は気付いたのだ。ロンドンの地図と照らし合わせた石川は、札幌での次の犯行現場の特定に成功した。その場所を地図に書き記した所で、彼は宇佐美に襲撃される。彼は石川を尾行していたのだった。手柄を横取りしようと、容赦なく石川を殴り付ける宇佐美。堪らず、石川は地図を破り捨てて逃亡をするのであった。

事件の真相を伝える

宇佐美に襲撃された石川は、必死に夜の札幌の街を逃げ回る。そしてドブに飛び込み、宇佐美の追跡から何とか逃れた。翌朝、ドブに塗れた石川は褌一枚でボロボロになりながら土方達のアジトへと戻る。そこには土方一派の面々と、杉元一行の姿があった。この時、彼等は一時的に手を組んでいたのである。石川は一同の前で、犯人はジャック・ザ・リッパーの模倣犯である事、次の犯行現場が札幌麦酒工場である事を話すのであった。重要な情報を伝えた石川は、疲労で永倉の腕に倒れ込む。石川は永倉達の掲げる「蝦夷共和国建国」の夢を見届けてみたいと発言。この石川の言葉と、決死の行動に涙を浮かべる永倉であった。だが直後に、彼の手帳から花魁の写真が見つかり、本当は花魁に好かれる為、必死に犯人探しをしていた事が露呈する。これを知った永倉は呆れ果てていた。

石川の情報により、土方一派と杉元一行は札幌麦酒工場へと向かう。だが、時を同じくして第七師団もこの場所に向かっていた。宇佐美は石川を取り逃したものの、彼の破り捨てた地図の破片を拾い集めて復元していた。これにより、第七師団にも次の犯行現場が札幌麦酒工場である事が伝わってしまったのであった。札幌麦酒工場を舞台に、死闘が展開されていく事になる。尚、石川の出番はこれ以降無く、彼はここで物語から退場している。

石川啄木の関連人物・キャラクター

土方歳三(ひじかたとしぞう)

元新撰組副長であり、刺青の囚人の一人である。またアイヌの金塊を狙う勢力の一つである「土方一派」の筆頭でもある。かつて北海道を「蝦夷共和国」という、ロシアから日本を守る為の緩衝国にしようと日本政府に戦いを挑んだ。だが敗北して捕らえられ、表向きは処刑された事にされて網走監獄に幽閉されていた。脱獄後はかつて夢見た、蝦夷共和国建国の為に金塊を狙っている。剣術の達人であり、博識である。新聞の持つ影響力の大きさに気付き、新聞社で働く石川を仲間に引き入れる。彼に蝦夷共和国の記事を書かせ、世論を味方に付けようと画策していた。

仲間にした石川に小遣いを渡し、金銭面である程度支援をしていた。だが石川はこの金で遊郭で遊び呆け、金をくれた土方を「歳三」と呼び捨てにし、調子に乗っている。

札幌で石川のもたらした情報を元に、札幌麦酒工場へ向かう。そこで仲間達と共に第七師団と死闘を繰り広げた。最終的に金塊を函館の五稜郭で発見した。だが函館行きの列車の中で、第七師団の鯉登音之信(こいとおとのしん)という薩摩出身の若者との死闘の末、頭に刀がめり込む致命傷を負う。朦朧とする意識の中でも尚、第七師団の大群と戦い続け、杉元に全てを託して死亡した。

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永倉新八(ながくらしんぱち)

若い頃、元新撰組に所属していた老人。剣術の達人であり、土方から一目置かれていた。金塊争奪戦では、土方の補佐役として彼に資金やアジト、武器を提供する。外見は穏やかな老人であるが、修羅場では鬼の様な一面を覗かせる。また毒舌でもあり、石川のしょうもない行動に対して「クズ」「死んでバッタに生まれ変われば良いのに」と、容赦無い言葉を浴びせている。

最終的に金塊争奪戦から生還し、戦死した土方の遺体を何処かへ隠している。その後は隠居生活をしつつ、新聞に新撰組の紹介記事を書いて余生を送った。

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白石由竹(しらいしよしたけ)

刺青の囚人の一人。全身の関節を自在に外す特殊な体質を持つ。「脱獄王」の異名を持ち、如何なる牢獄からも抜け出す事が出来る。杉元一行と同行し、金塊を狙っている。

脱獄以外の事では無能で、ギャンブル好きで女好きという悪癖がある。同じく女好きの石川と馬が合い、彼と共に遊郭に駆り出している。

最終的に金塊争奪戦を生き残り、発見した金塊を総取りしている。彼はこの金塊で南の島に国を作り、自分の顔を刻印した金貨を作成している。

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宇佐美時重(うさみときしげ)

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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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