ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA(アーマード・コア プロジェクトファンタズマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』(アーマード・コア プロジェクトファンタズマ)とは、ロボットゲームの傑作として名高い『アーマード・コアシリーズ』の2作目で、自作したロボット兵器に乗り込んで危険な実験を繰り返す組織と対決するPlayStation用アクションゲーム。
傭兵として活躍する主人公は、ある日場所だけを指定された不思議な依頼を受ける。そこで非合法な人体実験を繰り返すウェンズデイ機関の存在を知った主人公は、その撲滅を目指して熾烈な戦いに身を投じていく。
スティンガー
CV:速水奨
ウェンズデイ機関専属のレイヴン。27歳。クローム・マスターアームズ製の特殊ACヴィクセンを駆る腕利きで、主人公たちの前に幾度となく立ち塞がる。「面倒」を嫌い、たびたびこの言葉を用いるシーンがある。
力に執着し、プロジェクト・ファンタズマにも注目。その研究成果であるファンタズマの奪取を目論んでいる。最終的にファンタズマと一体化し、何度も煮え湯を飲まされた主人公への復讐を果たそうとするが、その思いが強過ぎたがゆえに機体の力を引き出し切れずに敗北。爆散するファンタズマと運命を共にした。
『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の用語
レイヴンズ・ネスト
企業からの依頼をレイヴンたちに斡旋するための組織。ミッションにおける活躍を数値化したランキングも発表している。
その正体は、大破壊前に開発された演算ユニット。企業はもちろんレイヴンたちも利用して、地球環境の回復と人類の発展のための計画を推し進めていた。
本作においては純粋にレイヴンへの依頼の斡旋サービスとして活動しており、その裏の顔についてうかがい知る機会は無い。
ウェンズデイ機関
地下複合都市アンバー・クラウンに拠点を置く研究機関。独自の軍事力も保有しており、1研究機関に留まらない力を持つ。
“パイロットと機体を機械的に融合する”プロジェクト・ファンタズマの研究を進めていた。前作にも登場した巨大企業ムラクモ・ミレニアムから支援を受けており、同社の強化人間技術にも少なからず関与。プロジェクト・ファンタズマもこれを発展させたものである。
ムラクモ・ミレニアムのライバル社であるクロームにも技術提供して資金を得るなど、したたかに立ち回る。しかし主人公とスミカによってプロジェクト・ファンタズマの全貌が世間に暴露されそうになり、企業のイメージへのダメージを恐れた両社の策謀もあって壊滅する。
プロジェクト・ファンタズマ
ウェンズデイ機関が研究していた、“パイロットと機体を機械的に融合する”技術。一度この処置を施された者は完全に機体と一体化し、2度とそこから降りることができなくなる。
この被検体として、ウェンズデイ機関は優れたパイロットを集めており、スミカも捕らえられて危うく改造される寸前だった。ウェンズデイ機関の暴挙を直接目の当たりにしたスミカは、「こんな研究は絶対にやめさせなければならない」と感じ、主人公の力を借りて動き出すこととなる。
ファンタズマ
プロジェクト・ファンタズマの研究成果の1つ。「パイロットと機体を機械的に融合する」というシステム上、通常のACなどでは力不足なため、さらにその力を活かせる機体を求めて開発されたもの。
見た目はロボットというより小型の潜水艦か宇宙船。ジェットエンジンにより飛行が可能で、無数のミサイルやエネルギー兵器を装備しており、腕に相当する機能を持つマニピュレーターで格闘戦もこなすことができる。
作中ではプロトタイプと完成品の2体が登場し、主人公と激闘を繰り広げる。スピードで敵を攪乱しつつ火力で圧倒するスタイルを得意とするが、あくまで「主人公との決着」にこだわったスティンガーは機動力を活かし切れず、性能を十分に発揮できないまま敗れることとなった。
『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
スティンガー「いいか、俺は面倒が嫌いなんだ」
スミカと共にウェンズデイ機関と戦う道を選んだ主人公。決意も新たに繰り出したミッションで、彼は見たこともないACを駆る凄腕のレイヴンと遭遇。しかし彼は「いいか、俺は面倒が嫌いなんだ」と言い残し、主人公など眼中に無いかのように立ち去っていく。
「面倒」というのはスティンガーの口癖らしく、事あるごとに「面倒なことになった」や「面倒なことは嫌いだと言っただろう」と口にしている。『アーマード・コアシリーズ』初のライバルキャラクターとして、スティンガーのこのセリフに強い印象を受けたファンは非常に多い。
スミカ「その時は格安でお願いね」
ウェンズデイ機関を滅ぼし、ファンタズマを撃破した主人公とスミカは、それぞれの日常へと戻っていく。その際、スミカはいつかまた主人公に力を借りることもあるかもしれないとして、「その時は格安でお願いね」との言葉を残していく。
2人の間に流れる戦友としての気安さを感じられる、ヒロイックな物語のラストにふさわしい爽やかな名セリフである。
『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
スタッフ間でも意見の分かれた「スミカの年齢設定」
“悪の組織と戦う主人公とヒロイン”という、『アーマード・コアシリーズ』としては珍しいヒロイックな物語が展開する本作だが、そのヒロインであるスミカ・ユーティライネンについては「どれくらいの年齢の女性か」についてスタッフでもかなり意見が分かれた。
「非道な実験を目にして憤るくらいだから、まだかなり若いのではないか」という意見もあれば、「それこそ子育てを経験しているくらいの年齢の女性の方が、こういった研究に対して強い忌避感を覚えるのでは」という意見もあり、スタッフ内で議論が重ねられた。
最終的にまったくの世間知らずでもないが、まだ社会に出てそれほど経験を積んでいない年頃として“21歳”という設定が固まり、年配説を推すスタッフの意見も取り入れて落ち着いた声色を持つ長沢美樹が声を担当することとなった。
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目次 - Contents
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の概要
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』のあらすじ・ストーリー
- 不思議な依頼
- スティンガーとの邂逅
- 狂気と幻想の結末
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』のゲームシステム
- ASSEMBLE(アセンブル)
- コアパーツ
- 脚部
- 腕部
- 頭部
- ジェネレーター
- FCS(Fire Control System)
- ブースター
- 腕武器
- 肩武器
- MISSION(ミッション)
- ARENA(アリーナ)
- MAIL(メール)
- SHOP(ショップ)
- SYSTEM(システム)
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- スミカ・ユーティライネン
- スティンガー
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の用語
- レイヴンズ・ネスト
- ウェンズデイ機関
- プロジェクト・ファンタズマ
- ファンタズマ
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- スティンガー「いいか、俺は面倒が嫌いなんだ」
- スミカ「その時は格安でお願いね」
- 『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- スタッフ間でも意見の分かれた「スミカの年齢設定」