ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA（アーマード・コア プロジェクトファンタズマ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ブースターやビーム兵器を使った際に消費するACのエネルギーの最大値を決める部位。ジェネレーター出力から腕部や頭部などの各部で消費するエネルギーを引いた数値が、ビーム兵器などでの攻撃に回せる余剰分となる。

FCS（Fire Control System）

ACの火器管制を司る装備。敵機をロックオンするためのサイトが「左右と上下にどれくらい広いか」、「どれくらいの距離の敵まで捕捉できるか」がこのパーツの性能で決まる。強力な武器を積んでもロックオンできなければまず当たらないので、非常に重要なパーツである。
ロックオンした状態で左右や上下に移動する敵を撃つと、「このスピードで移動しているということは、着弾する時にはこの位置に移動しているはず」と瞬時に計算して偏差射撃を行う。

ブースター

ACがダッシュしたり、飛行したりする際に使用するパーツ。出力がスピードに直結するが、その点ばかり気にして発動時のエネルギー消費量が多いものを選ぶとすぐにエネルギー切れになってしまう。

腕武器

右手に銃火器、左腕にはブレードを装備することが可能。銃火器はマシンガンからバズーカ、ビームライフルまで様々な種類があり、重量とジェネレーター出力の許す限り好きなものを装備できる。基本的に実弾兵器の方がジェネレーターへの負担は少ない。
ブレードは威力は高いものの射程が短く、あくまで他の武器が弾切れを起こした際の保険といった意味合いが強い。しかし「空中でブレードを繰り出して相手に当てるとダメージが跳ね上がる」という仕様があるため、当時の大会では熟練プレイヤーたちによる空中ブレード攻撃が盛んに行われた。

肩武器

ミサイルからロケット弾、長距離レーダーやキャノン砲まで多種多様。右肩と左肩に1つずつ装備できるが、中には両肩を一度に使う武器も存在する。
基本的に腕武器より性能が高いものが多いものの、その分重量があり、脚部の積載量に気を付けて選択する必要がある。

MISSION（ミッション）

スミカからの依頼の形で、ウェンズデイ機関壊滅のための作戦を引き受けるモード。ミッションの承諾が確認されると、組み上げたACに乗って出撃する。
ミッションの内容は要人確保から研究資材の奪取まで多種多様。屋外から施設の中まで、戦場となる場所もバリエーションに富んでいる。

ミッションごとの目的を達成すれば報酬が得られる。この時、使用した実弾やACの修理費などが差し引かれるため、効率的に金を稼ぐには装備や立ち回りにも注意が必要となる。
新規のミッションの数はあまり多くないが、その分報酬は高めに設定されている。スミカがどうやってこれだけの金を用意したのかは特に説明されておらず、ファンの間で「パトロンがいるのではないか」、「実は金持ちの娘なのでは」と様々な憶測を呼んだ。

ARENA（アリーナ）

本作から追加された新モード。レイヴンズ・ネストに登録しているレイヴンたちの中でもランキング上位の者たちと対戦し、勝利すれば報酬が得られる。
「ランカー」と呼ばれるランキング上位のレイヴンたちは、個々にオリジナルのACを所有しており、機動力に優れたものから火力の高いものまで多種多様。戦い方もそれに合わせたものとなっており、プレイヤーを飽きさせない工夫が成されている。

MAIL（メール）

ミッションをクリアしたり、一定の条件を満たすとメールが届く。スミカというヒロイン、スティンガーというライバル、ウェンズデイ機関という明確な敵が存在する本作においては、『アーマード・コアシリーズ』では珍しいヒロイックな物語が展開する。本作の世界観を知るための重要な情報源である。

SHOP（ショップ）

金を払ってACのパーツを購入する。一度買ったパーツはASSEMBLEで自由に付け替えることができる。
ゲームの進行に合わせて新商品が入荷することがある。

SYSTEM（システム）

ゲームのセーブやロードを行う。
前作『ARMORED CORE』からのデータコンバートも可能で、これによりいわゆる“強くてニューゲーム”を楽しむことも可能。ただし「本作から『ARMORED CORE』」へのデータコンバートは不可能となっている。

『ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA』の登場人物・キャラクター

主人公

レイヴンとして戦場を駆けるプレイヤーの分身。外見、年齢、性格、果ては性別に至るまで一切情報がなく、ゲーム中にしゃべることもまったくない。
スミカと共にウェンズデイ機関と戦う動機も不明。どのような人物なのかはプレイヤーが自由に想像する形になっている。

スミカ・ユーティライネン

CV：長沢美樹

レイヴンとして活動する女性。21歳。プロジェクト・ファンタズマの被検体として囚われるが、隙をついて主人公に研究所を攻撃するよう依頼を出し、その混乱に乗じて脱出。研究所で行われていた非道な実験に憤り、主人公の力を借りてこれを壊滅しようと決意する。
ウェンズデイ機関壊滅のための作戦立案は、実質的にスミカが1人で担当している。その指示を出す兼ね合いもあるのか、救出後しばらくはオペレーターに徹しているが、やがてコーラルスターというACで主人公と共に出撃するようになる。

作中ではビジュアルが分かるような情報がまったくなく、「名前が北欧系」という以外は詳細不明。ウェンズデイ機関に対しては純粋に義憤を感じており、主人公を騙したり裏で黒幕とつながっていたりするようなことも特にない。
ミッションの報酬は自腹らしく、なんらかの資金源があるか、かなりの貯えがあるものと思われる。