範馬刃牙（バキ）とは【徹底解説・考察まとめ】

フロントネックロック

『刃牙シリーズ』の第1作目『グラップラー刃牙』で開かれた地下闘技場最大トーナメントの決勝戦、兄であるジャック・ハンマーを失神させた技。この時刃牙の背中には、鬼の顔が現れていた。

範馬刃牙の来歴・活躍

少年期編

刃牙VS不良100人

不良達に呼び出された刃牙がいきなり、リーダーの内藤をパンチの連打から頭突きでKOし、日本刀を持った北沢も蹴り2発で戦闘不能にした。要の2人を倒したところで、残りの人数を相手にするが、37人目で倒されてしまう。1度に4人までしか攻撃できないために、4人を倒せれば理論上は何人と喧嘩しても負けないはずだと刃牙は考えていたが、現実は厳しかった。

刃牙VS体育系の先輩達

学校の不良達が、体育系の先輩達に校舎裏でシメられている所を刃牙が目撃し、先輩達にスパーリングの申し出をしたところからこの闘いは始まった。最初の対戦相手はレスリングの脇本。刃牙は、脇本のタックルを腕力で切り、ダブルアームスープレックスでKOした。2人目は伝統派空手の西田。刃牙は、西田の突きを喰らいながらもパンチのコンビネーションを浴びせてKOした。刃牙は、残り3人の内2人も上手投げや右ストレートでKOし、最後に拳闘部キャプテンの平尾文彦と対決する。刃牙は、平尾のパンチをあっさりと受け止め、プロ・アマ問わず現在日本にいる最強のボクサーは誰かと尋ねた。すると平尾は全米ヘビー級チャンピオンのトミー・カービンと答えた。

刃牙VSユリー・チャコフスキー

トミー・カービンを1RでKOした、ボクシング世界Jr.ウェルター級王者のユリー・チャコフスキーが、ムエタイチャンピオンのセンサラック・ディーノイとスパーリングし、その様子を見た刃牙がユリーにスパーリングを申し込んだ。ユリーは受けて立ち、刃牙にジャブから連打を浴びせKO寸前にまで追い込んだが、刃牙は倒れずに足を使って闘い方を変えた。今度は刃牙がユリーに連打を浴びせ、背後から蹴りを入れようとしたところをユリーにカウンターパンチを合わせられ、失神KO負けした。

刃牙VS夜叉猿

刃牙と飛騨の大猿、夜叉猿（やしゃざる）との闘いは2度にわたる。1度目は、刃牙が夜に飛騨の山奥でトレーニングをしている際に、夜叉猿が現れた。その際は山小屋の住人、安藤が割り込んでくれたおかげで刃牙は軽傷で済んでいる。安藤は内臓をえぐられて病院に搬送されたが、命に別状はなかった。

2度目は、夜叉猿を倒すために刃牙が猛烈なトレーニングをした後に刃牙から仕掛けた。刃牙はいきなり夜叉猿の左目に目つぶしを喰らわし、顔面にパンチや蹴りの連打を入れる。夜叉猿は倒れずに、自身の左目を食べると雄たけびを上げながら刃牙に襲い掛かった。夜叉猿はパンチの連打を刃牙に入れるも刃牙が態勢を崩したために夜叉猿も転んでしまう。夜叉猿は起き上がり、噛みつきと引っ掻き、さらに胴廻し回転蹴りのコンビネーションで刃牙にダメージを与え、刃牙の左肩に噛みついた。刃牙は脱出するために夜叉猿の金的を蹴り上げ、何とか逃れる。夜叉猿の弱点は人間と同じ正中線であることに気づいた刃牙は、夜叉猿の正中線目がけてパンチやキックのコンビネーションを入れるも通用しない。刃牙は闘い方を変え、防御を考えずにただ思い切りブン殴ることにし、夜叉猿に思い切り力を込めたパンチを2発、胴廻し回転蹴りを1発入れて、遂にダウンさせた。

刃牙はダウンした夜叉猿の上に乗っかると、何度もパンチの連打を浴びせるが、夜叉猿は起き上がって刃牙を思い切り地面に叩きつける。さらに夜叉猿は攻撃を加えると、刃牙は戦意喪失してしまう。刃牙は小便を漏らしながら逃げようとするが、夜叉猿に容赦なく口を広げられて顎の関節を外されると、脳内にエンドルフィンが出たために闘争心を取り戻した。刃牙は夜叉猿と殴り合い、遂に夜叉猿の耳の中や鼻の穴にパンチを入れて脳に直接ダメージを与える。最後に刃牙は、夜叉猿の胴回し回転攻撃に合わせて口の中にパンチを入れると、夜叉猿の呼吸器はふさがり倒れこんだ。刃牙は雄たけびを上げて勝利を噛みしめたのである。

刃牙VS花山薫

日本一の喧嘩やくざと呼ばれる花山薫（はなやまかおる）と刃牙は2度闘っている。1度目は、刃牙が花山の事務所に乱入し、花山の机を蹴飛ばして刃牙から喧嘩を吹っ掛けた。眼鏡を取ろうとする花山に刃牙は、いきなり左のハイキックを側頭部に入れて花山をノックダウンさせる。怒り心頭の花山が戦闘モードに入ると、警察が来たためにこの闘いはここで終わった。

2度目の対決は、ゲームセンターの中で花山が刃牙に仕掛けたところから始まった。花山の思い切り力を込めたパンチは刃牙に防御されたが、花山はガードの上からでも容赦なくパンチを浴びせると、刃牙は倒れてしまう。花山は刃牙を起き上がらせて、頭突きやパンチを入れて投げ飛ばした後、倒れた刃牙目がけてゲーム機を叩きつけ、刃牙を掴んで窓の外へ投げ飛ばした。刃牙はゲーム機のコードを掴んでよじ登ってくると、臨戦態勢に入る。刃牙優勢で展開したが、花山は刃牙の左腕を取って握撃（あくげき）を放った。握撃とは、握力で体内の血液を圧縮させて、内部から破壊する花山の必殺技である。刃牙は左腕を破壊されたが、かろうじて動いたために、花山の攻撃をかわしながら投げ飛ばした。

花山は冷静になり、初めてファイティングポーズを取ると、握力×体重×スピード＝破壊力にのっとったシンプルな攻撃でパンチ3発を入れて刃牙を倒した。それでも起き上がる刃牙に、花山はさらに右パンチを出すが、刃牙に右拳を破壊されてしまう。花山は今度、左パンチで応戦しようとするが、ガードされてしまい、左拳も破壊されてしまった。刃牙は勝利を確信したかと思いきや、花山に壊れた右拳でフックを入れられて失神してしまう。花山は倒れこみ、花山勝利と思われたが、刃牙は立ち上がり、口の中からガラスの破片を吐き出した。窓から放り投げられた際に、頬の内側に気付け薬用に1枚仕込んでおいたのである。それを見た花山は刃牙の勝利を認めた。

刃牙VSガイア

北海道で訓練をする最強の実戦部隊と呼ばれる5名との闘い。多少苦戦するも、刃牙は5人とも倒してしまう。刃牙の圧勝と思いきや、5名の内の1人、野村が泣き出すことで事態は変わる。野村は2重人格者で、もう1人がガイアと呼ばれる人間だったのだ。ガイアはオーガに匹敵する強さを持つと言われており、普段はその姿を隠していた。刃牙は攻撃をするもガイアには全く当たらず、ガイアは自ら脳内麻薬を発生させて刃牙を投げ飛ばした。刃牙も脳内麻薬を発生させて攻撃するが、やはりガイアに当たらない。刃牙は今までのトレーニングが誤りであったと感じ始めて自信を失い、ガイアに屈しようとするが、ガイアからの攻撃の後に身体が勝手に動いてガイアにパンチを当てることに成功する。

刃牙は自分の体がまだ自分を裏切っていないことを知ると、ガイアに攻撃を仕掛け、刃牙優勢となる。しかしガイアが刃牙の攻撃中に大声を上げると、刃牙はあまりにも大きな声に驚き、攻撃をやめてしまった。ガイアは思い切り息を吸い込んで、大きな音を出すと刃牙の動きが止まってしまう。ガイアは刃牙にチョークスリーパーを極めて闘いを終わらせようとするが、刃牙は何とか脱出した。ガイアは水弾で刃牙の目を攻撃し、植物の蔓（つる）で刃牙の首を吊らせた。ガイアはとどめを刺すべく刃牙につかまり体重を乗せると、刃牙は失神しかけたが、かろうじて意識を取り戻したので木を蹴って折り、何とか脱出する。最後刃牙は、両手の人差し指2本でガイアの頸動脈を抑え、ガイアは失禁しながら失神した。

刃牙VS範馬勇次郎（1戦目）

ヘリコプターから降りてきた勇次郎に刃牙が攻撃を仕掛けようとすると、突然地震が起きたため、勇次郎は地面を力いっぱい殴ると地震が止まった。その様子を見て刃牙は、勇次郎に恐れを抱きながらも攻撃を仕掛ける。コンビネーションを極めるも勇次郎には全く効かず、簡単に投げられてしまう。その後も刃牙の攻撃は続くが、勇次郎は笑いながらギャラリーに感謝の意を述べる。刃牙をここまで育ててくれた感謝である。勇次郎は感謝を述べ終えると、刃牙の目つぶし攻撃にカウンターで踵落としを刃牙の顎に入れ、刃牙は一瞬失神しながら倒れてしまう。刃牙はすぐに意識を取り戻すと、立ち上がって目をつむり、勇次郎の攻撃にカウンターを合わせるために集中した。勇次郎の上からの攻撃に刃牙は胴廻し回転蹴りを入れようとするが、その蹴りに勇次郎もカウンターで胴廻し回転蹴りを刃牙に入れ、刃牙は失神して倒れてしまう。勇次郎はすかさず、倒れた刃牙に追い打ちのパンチを顔面に何度も入れ、その威力は刃牙の顔が地面にめり込むほどだった。その様子を見た刃牙の母江珠は勇次郎に殴りかかり、刃牙を守ろうとしたが、勇次郎に絞め殺され、刃牙の体の上に江珠も横たわってしまう。勝負はこれで終わり、刃牙が目を覚ました時には江珠はすでに死亡していたため、刃牙はその後母を弔った。

青年期編

刃牙VS末堂厚

神心会空手の末堂厚（すえどうあつし）と刃牙との対決。フルコンタクト空手の全国ナンバー1を決める大会の決勝戦である。刃牙優勢で進む中、末堂は隙を狙って刃牙にタックルをかまし、殴りかかった。これは反則行為だが、刃牙も負けじと末堂にプロレス技、ボー・アンド・アローを決める。両者注意を受けて試合が再開すると、末堂のコンビネーションを刃牙は全て受け切ってそれでもなお立ち上がった。遂に末堂は刃牙の顔面にパンチを入れることを決意し、刃牙が助走をつけて踏み込んできたところを末堂は思い切り右の正拳突きを入れる。刃牙の歯は折れ、末堂の右拳は破壊されると、刃牙はすかさず末堂に左ハイキック、ボディへのパンチ連打、最後に右ハイキックを極めて試合は終了した。